愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ペルー-ウルグアイ(コパ・アメリカ SF)

2011-07-20 21:48:12 | 各国代表戦
観戦日 7/20(水)       

愛丸’s チェック
まさかのこの準決勝のカード。
トーメントの組み合わせが決まったときは、ここはコロンビアとアルゼンチンが戦うものだと思ってた。
それが、この番狂わせ。
逆の山もそうだが、この大会は波乱続き。
守備に力を入れてるチームが残ってるし、それに運も持ってるチームが勝ち上がってる。
ペルーは主力を欠く苦しい状況だったが、ここまで上がってきた。
日本でやったとき、このチームがここまで来るとは想像もしなかった。
それが、ベスト4だし、サッカーは何が起こるからわからない。
ウルグアイもグループの戦い方を見てれば、W杯がまぐれじゃないかって思われる出来。
ペルーとも対戦したが、そのときはいいところなくエンパテ。
果たして、ここはどうなるか・・・。

ペルーはウルグアイ相手にやるべきことはしっかりやらたと思う。
このレベルのチームがW杯でベスト4に入るチームと互角に渡り合ったんだから、立派なもんだろう。
ただ、力はやっぱりウルグアイが上だった。
ペルーはゲレーロよりもバルガスを抑えるべきと、後半からコルテスがバルガスをマンマーク。
これが功を奏し、バルガスはイライラが募って、厳しく後ろからきたコルテスにひじ打ちを食らわして一発ロハ。
ビハインドの状況で、ペルーのエースがいなくなっては、ここからどうしようもできなかった。
ファルファン、ピサーロがいたら、まだ状況も違ったんだろうが、このふたりは、この大会にははなっからいない。
いない選手に頼っても仕方ないし、ここまでこれただけ満足だろう。
ただ、この試合でのスタメンを見たら、取るより取られないサッカーを選択。
これが今のペルーにやれることだろう。
ケガをしてたかもしれんが、チケロの突破力は魅力的だし、右サイドで違いを生み出せてたバジョンも攻撃ではアクセントになれる存在だった。
それをこの試合では起用しなったってことは、攻撃よりも守備を重視した証拠。
バルガスをトップ下的に起用し、FW登録のアドビンンクラも攻撃よりも守備での奔走が目立った。
前半はこれがうまくはまったが、フォルランのミドルからスアレスの詰めで失点をしてしまい、プランが変わったのはたしか。
引いて守ることはできてたが、あのミドルの対応がいまいち。
ウルグアイはこれをやれるだけの力を持った個人がいる。
引いた相手にはミドルが有効的というよく言われてる定石をウルグアイが実践してみせた。
あのミドルも、ミスから奪われたものだし、安全第一にクリアをしてれば、あの失点もなかったはず。
後からはいろいろ言えるが、カウンターを狙うチームとしたら、自陣で奪ったボールを丁寧に前に繋ぎたかっただろうし、あの選択が全て間違いとも言い難い。
ペルーはまだ3位決定戦も戦えるし、W杯予選に向けて、真剣勝負は数多くこなした方がいい。
3位でも立派な順位だし、ここはまだ諦めずに本気で戦ってもらいたい。
ウルグアイは、前半を見てると、また点が取れないんじゃないかって思わせる試合運びだった。
相手がペルーでもアルゼンチン戦で結果を残した布陣で挑み、こちらも守備を意識した戦いに。
一発勝負で、これに勝てばフィナルってことを考えたら、まずは失点しないことを考えるだろう。
これがウルグアイだし、何も文句は言わない。
ただ、力関係を考えたら、ペルーよりも上だし、ここはカウンター狙いではなく、力でペルーを圧倒してもらいたかった。
それができるメンバーを抱えてるし、タバレスもいい加減攻撃に重点を置くサッカーも手にしてもらいたい。
カバーニがケガでトリデンテを解体したが、そこはトップ下にロデイロを置く4-3-1-2でもいいし、フィナルは攻撃的なウルグアイに期待。
守備はもう文句無く南米一と言ってもいいし、中盤まで守備意識を高めなくてもいいはず。
カウンターからの追加点がウルグアイの真骨頂と言えばそれまでだが、相手は格下のチーム。
魅せて取ることもできる陣容だし、フィナルではそれに期待する。
ここまで守備的なチームが結果を残してきてるが、そろそろ南米的な攻撃で魅せてくれる試合を拝見したいものだ。
それができるのは、もうウルグアイだけだし、ここで、攻撃に出てタイトルを取ることができれば、もっとチーム状態もアップするはず。
スアレスが2ゴールし、残すはフォルランのゴールだけ。
ミドルはいいものを見せてくれてるし、FKのチームの武器になってる。
大事なフィナルでこの男に得点が生まれれば、久しぶりのタイトル獲得も見えてくる。


スコア
0-2
<得点者> 
ウルグアイ   スアレス×2              

~愛丸's MVP~
コルテス(バルガスに密着マークを敢行し、それで、バルガスを退場に追い込むことに成功。これだけでなく、バルガスの良さを完璧に封じたし、この男の貢献度はかなり高い。ペルーの生命線を断ったkとでこの試合をものにした)