愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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チリ-ベネズエラ(コパ・アメリカ QF)

2011-07-19 23:00:05 | 各国代表戦
観戦日 7/19(火)       

愛丸’s チェック
チリにとって、アルゼンチン、ブラジルがいなくなったことで、この大会でタイトルを奪うビッグチャンスが訪れた。
今、攻守において、一番安定してるチームかも。
グループの最終戦では主力を休ませることもできたし、ここは万全の体制でこの試合に挑める。
ここを勝っても次はパラグアイだし、気持ちに余裕が出たはず。
これが慢心にならなければ、間違いなく次のステージに進むことができる。
ベネズエラは前回大会が自国開催で、ベスト8には進出できたが、他国での開催で、ここまできたのは初。
さらにその上はまだ未知の世界。
劇的なエンパテ劇で勢いはついてるし、その勢いでここも突破して、歴史を作りたいところ。
ただ、相手は、この大会で一番状態がいいチーム。
一発勝負だし、今までのようにはいかないかも。

チリもアルゼンチン、ブラジル同様に下馬評を覆す結果に。
コロンビアも同様だし、このQF、有利と見られたチームが全て負ける結果になってしまった。
それだけ南米の底上げがされてるってことか。
もう、2強が牛耳る大陸ではなくなったってこと。
この2強を脅かす一番手と見なされてたチリが、ここでまさか負けてしまうとは・・・。
それも野球で名を馳せてる国に。
ボールを支配し、主導権を握ってたのはチリだった。
それがどうしてこのような結果になってしまったのか。
他の敗れたチーム同様、フィニッシュでの場面でつきがなかった。
クロスバーに嫌われたり、GKの正面だったり、いつもなら決まってたシュートがことごとく決まらなかった。
どのチームもそうだったから、どこかに原因があるはず。
相手を舐めてるから決まらなかったってことはないだろう。
ただ、いつでも決めれるって慢心はどこかにあったかもしれん。
ここまで試合の主導権を握ってたら、いつかはって気持ちが芽生えるのもわかる。
ただ、これまで、いろんなアップセットを見てきてるわけで、自分たちは同じつては踏まないって気持ちもあったはず。
それがどうも伺えなかった。
これが南米気質なのかも。
自分たちは大丈夫って気持ちが強くなる気がする。
俺が俺がってチームではなかったが、ベネズエラの高い位置からのプレスにかなり手こずってたし、これを打開する術は持ち合わせてたはず。
どうしてそれを発揮できなかったのか。
ベネズエラに疲労が伺え、中盤が間延びしてしてきてから、いつものチリの攻撃が見られたが、これをもっと早い段階で見せてもらいたかった。
イスラのオーバーラップも少なかったし、ボセジュールのいない左サイドの攻撃は最後までぴんとこず。
後半、バルディビアを投入し、攻撃が活性化したが、前半からというか、スタメンでこの男は起用してもらいたかった。
コンディションに不安があるのかもしてんが、先を見据える必要はどこにもない。
ノックアウトのトーナメントだし、ひとつひとつが大事なはず。
この選手起用にも、どこか相手を舐めてた部分が伺えた。
たしかにベネズエラは格下だろうが、ここまでのパフォーマンスを見てると、もう今までのベネズエラではない。
実際、かなり押し込まれてピンチになる場面も多かったし、セットプレーから2発を献上。
負けてしまっては何も言い訳はできない。
あれだけのメンバーをそろえ、あのサッカーができるのに、どうして、この試合で、いつものプレーができなかったのか。
もっとA・サンチェスを見たかったし、バルディビアのプレーも堪能したかった。
このQF、ほんとに、今後も見たいチームが全て消えていってしまった・・・。
ベネズエラは休んだ主力がしっかり仕事した。
アランゴもマルドナードもいいプレーを披露。
攻撃というか、高い位置からの守備をする気持ちがチリを苦しめた。
さすがに最後はバテてしまったが、それでも、早い時間に失点せず、先制点を奪えたのは、このプレスがあったから。
これは今後も相手にとって驚異になるはず。
SFはパラグアイが相手で、リアクションサッカーを得意としてるチームだから、やりやすいはず。
それに、あの劇的なエンパテ劇をやってのけた相手。
このままベネズエラが南米の頂点に立ってもおかしくない。
できれば、ミクーよりもロンドンが1トップには向いてるし、マルドナードとの互換性も高いはず。
リーガでの実績もロンドンの方が上だし、もっとこの男が見てみたい。
この試合でもベガがしっかり活躍し、チリを1失点に抑えた。
今、この男には何かが降りてきてる。
ビジャールかベガか、どっちかってぐらい。
チリのシュートがことごとくベガの正面をついたのも、ただ、運がいいだけではないだろう。
攻撃陣の守備での奮闘、ベガの神通力がこのまま維持されれば、ひょっとするとひょっとするかも。


スコア
1-2
<得点者> 
チリ     スアソ
ベネズエラ  ビスカロンド、シシェロ              

~愛丸's MVP~
ベガ(またしてもこの男の力が勝利を引き寄せた。グループ最終戦では最後の最後にCKからのカベッサでアシストし、この試合は、自分の仕事で魅せることができた。クロスバーも味方につけるし、乗りに乗ってる)