愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ベネズエラ-ペルー(コパ・アメリカ 3位決定戦)

2011-07-24 17:04:56 | 各国代表戦
観戦日 7/24(日)       

愛丸’s チェック
この両チームの3位決定戦をい誰が予想しただろうか。
どちらもグループで敗退するであろうと思われたチームが、SFもあわやの展開を見せ、惜しくも破れはしたが、この大会を象徴するようなカードに。
ベネズエラはチーム全体のバランスがよく、攻撃陣もいろんなタイプがいて、うまく連携が取れて攻撃ができてる。
高い位置からのプレスで相手にうまく攻撃をさせない守備も評価できるし、このまま3位を決めてもおかしくないチーム。
ペルーも堅い守備で安定感がある。
攻撃ではゲレーロに頼る面があるが、このエースが仕事をしてくれれば、相手を上回ることができそう。
守備が崩れることもないだろうし、熱くなりすぎなかったら、いい試合ができる。

ベネズエラは、退場者を出してしまったのが全てだった。
それに、この試合でも、攻撃陣をフルで先発させず。
3位を本気で狙いにいっての、ロンドン、アランゴ外しだったかどうかわからないが、このふたりを投入してリズムがよくなったことを考えると・・・。
11人で戦える状況で、ベストの布陣を組んでれば、この結果にはならなかっただろう。
国として、ここまで上位に食い込んだ経験もなく、全てが未知の領域だったが、それでも、堂々と戦ったことは評価できる。
終了間際の立て続けの失点も、点を奪いにいってのものだったし、これは仕方ない。
ただ、ここまでいい守備でチームを引っ張ってきたビスカロンドは、ちょっと集中を欠いてしまったか。
ゲレーロがうまかったこともあるが、それでも、あの守備はちょっと軽かった。
まだ、ATも残ってたし、1点のビハインドだったら、あの攻撃陣がなんとかしてくれたかもしれん。
すぎたことだから全てが結果論になってしまうが、あの場面での失点を防でれば、もしかしたらの展開が待ち受けてたかも。
それにしても、やっぱりアランゴ、ロンドンは流れを変えてくれる。
ミクーが前線を引っ張ってはいたが、これに、このふたりが絡んだ攻撃の方が相手に与える驚異は倍以上に。
マルドナードもトップ下というか自由に動いてチャンスメイクができてたが、このふたりをうまくマークしてれば、そう怖い攻撃にならない。
それなら、あの2枚が必要。
このカルテットは、パラグアイ戦で、見事な攻撃を展開してくれたし、もっとこの見事な攻撃を見てみたかった。
追い上げムードを作った、アランゴのゴールもロンドンが起点になって繋いだボールを右から見事に左にパスが出て決めたもので、いいゴールだった。
前半からこれが見れてたから、追いかける展開になって、退場者を出すこともなかっただろう。
この攻撃陣が、W杯の予選でもこの活躍ができれば、本大会出場も見えてくる。
まだ一度もあの舞台に立ったことがないチームが、ブラジル大会で歴史を作るかもしれん。
もう野球だけの国とは誰も思ってないだろう。
南米のお荷物が、4位にはなれない。
ペルーは、キリン杯で来日したときは、まさかここまでやれるとは思ってもなかった。
あのときは、トップにファルファンを起用し、かなり厳しいチーム状況だったが、この堅い守備は、しっかり披露できてた。
日本、チェコ相手に1点も取られてないわけで、ここでの無失点試合ってのが自信に繋がったのかもしれん。
この試合も攻撃はゲレーロとチロケに委ね、守備に重点を置く試合っぷり。
これで、ここまで結果を残してきた。
3位決定という大きな舞台でも、自分たちのサッカーを貫くことができた。
余所行きのサッカーをしたら、やるべきことが見えてこないこともあるが、ペルーは、そうじゃなかった。
自分たちの武器が何たるかしっかりわかって戦ってる。
相手をこの守備からイライラさせ、退場者を出させ、これでかなり優位に戦うことができた。
それに、堅い守備で失点を防いでるチームを救うかのようにゲレーロが爆発した。
ここってシーンで決めることもできるし、アシストもできるこのような男をエースと呼ぶんだろう。
先制シーンではマークにきた選手の股を抜く見事なラストパス。
追加点から、試合を決める3点目、4点目は自分で決めてみせた。
ここでのハットトリックでなんと得点ランクのトップに。
スアレスが2点差で追う展開だが、フィナルで、そう大暴れはできないだろう。
守備が中心のチームにおいて、このチームから得点王が出るとは・・・。
いかにゲレーロのできがすばらしかったかがわかる。
ピサーロ、ファルファンがケガで離脱し、この男にかかるものがかなり大きくなったが、大きなプレッシャーもかかってない感じで、自分の仕事を全うした。
11大会ぶりの3位でペルーもこの結果から自信をもってW杯予選に挑むことができるだろう。


スコア
1-4
<得点者> 
ベネズエラ   アランゴ
ペルー     チロケ、ゲレーロ×3              

~愛丸's MVP~
ゲレーロ(エースがエースとしての仕事をやり遂げ、チームを3位へ導いた。この男の得点がこの順位にチームを押し上げたと言っても過言ではない。この舞台でのハットトリックは立派)