愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

イタリア-スペイン(国際親善)

2011-08-13 09:57:54 | 各国代表戦
観戦日 8/13(土)       

愛丸’s チェック
ドイツW杯のチャンピオンと南アW杯チャンピオンの戦い。
どちらもリーグ戦が始まっておらず、選手たちのコンディションがどうか。
ヨーロッパの選手は、比較的長めのバカンスが取れてるだろうし、クラブレベルでの1ヶ月ばかしキャンプやってる状態。
この国際Aマッチにどれだけのモチベーションで挑むかわからないが、ホームでの開催ってこともあり、イタリアはしっかりテストとして挑んでくるはず。
プランデッリの元、EUROの予選でも首位をキープしてるし、あとは本戦で上位を狙える陣容に仕上げたいところ。
スペインは、この週末にスーペルコパを控えてる。
デル・ボスケは、マドリー、バルサの選手を均等に使わないといけないというプレッシャーもあるだろう。
これがどう出るか・・・。

イタリアは、これまでと違ったシステムで挑んできた。
4-4-2の布陣だったが、中盤には本職がセントラルMFを4人並べる特殊な形。
左からモントリーボ、デ・ロッシ、ピルロ、T・モッタ。
スクエアな感じでもなかったし、横並びに近かった。
ピルロがアンカーで、その横でインコントリスタ的にデ・ロッシ。
モントリーボは機を見ての攻め上がりに重点を置いてたし、T・モッタはちょっと微妙。
ただ、この布陣がスペインには有効的だった。
あのスペインが前半は、ほとんどいい場面を作り出せずにいたし、パスがほとんど回ってなかった。
これも、この中盤でのいいプレスがあったから。
この布陣が、今後どこまでイタリアの武器になるかはわからないが、他であまり見られないこの奇策にプランデッリも手応えをつかんだことだろう。
もっと成熟してくれば、新しい風を吹かせることもできそう。
そのためにも、T・モッタの使い方。
この男よりもいい選手がいれば、まだこれは機能するはず。
それと、前半の2トップもよかった。
カッサーノ、G・ロッシのコンビは、これまでのイタリアではあまり見られないコンビ。
高くて強いプリマプンタをこれまでは重宝されてきたが、それをプランデッリは払拭した。
いつまでも昔のやり方ではダメだと、やっとプランデッリになって気づいたんだろう。
右SBマッジョ、左SBのクリーシトもサイドアタッカーとしてもやれるし、これが今後のイタリアの形になるかも。
ただ、スペインが、選手交代をして、いつもの形が出せるようになった後半は、攻撃が機能しなかったのも事実。
こういう相手に合わせて、自分たちもうまく流れを変えれる起用さがまだ足りない。
イタリアも多くの選手を試したかっただろうし、後半は、2トップをバロテッリ、パッツィーニに代え、中盤のアクイラーニをトレクァルティスタに置くロンボの形に。
ノチェリーノ、マルキージオとインサイドハーフが主戦場の選手を適材適所で起用。
ただ、これではスペインの攻撃を抑えられてなかった。
ってのを考えたら、前半の4-4-2が、今後、イタリアを上昇させる布陣になっていくかも。
スペインは前半の15分にさっそくF・トーレスがケガでF・ジョレンテに交代。
15分間、何もしないままピッチを去った。
まだ、昨シーズン冬の移籍で泥沼にはまったままの状態なのかもしれん。
今週末にプレミアは開幕するが、ここでも出場できないかも・・・。
ただ、今のスペインは、F・トーレスに頼らなくてもしっかり自分たちのサッカーができる。
この試合、チャビもケガで招集外だったし、イニエスタも前半だけのプレー。
デル・ボスケはこの試合では結果よりもテスト的な意味合いの方をはじめっから意識してたかも。
前半の終了間際にピケもケガをし、ここでブスケツを投入したが、後半はさらにメンバーを変更し、なんとJ・マルティネスをCBに。
ブスケツを右のラテラルで起用。
かなり思い切ったテストだったが、そう悪いプレーは見られなかった。
T・アルカンタラも使えたし、後半の途中からは、F・ジョレンテの下にビジャ、D・シルバ、マタと、バレンシアファンにとっては懐かしい布陣でイタリアに向かっていった。
この3人のコンビはまだ錆び付いてないし、イニエスタ、チャビ、セスクが不在でも、この3人でなんとかできる。
不運なシュートで試合には負けてしまったが、これがスペインに打撃を与えることはないだろう。
多くのテストもできたし、新しい形も見つけつつある。
ただ、ケガ人を多く出してしまったことは不慮の事態。
マドリー、バルサに気を使いながらの采配で、デル・ボスケもさぞかし疲れたはず。


スコア
2-1
<得点者> 
イタリア   モントリーボ、アクイラーニ
スペイン   X・アロンソ              

~愛丸's MVP~
ピルロ(ユーベへの移籍がこの男にとってかなり大きいものになってるみたい。ここまで充実したプレーを昨シーズンは全く見せれてなかった。この状態だったら、まだアズーリには欠かせない存在に)