愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

ジェノア-ユベントス

2008-03-10 20:59:26 | セリエA
観戦日 3/10(月)       
 
愛丸’s チェック        
昇格組同士の戦い。
昨シーズンまではBの舞台でしのぎを削ってた両チーム。
ジェノアは降格を心配する順位ではなく、もうひと踏ん張りできればUEFA圏内も見えてくる。
ボリエッロが得点ランクで2位につけており、この絶好調男をうまく活かすような展開に持ち込みたい。
ユーベは前節ヴィオラに痛い敗戦。
CL圏を狙うのに、すぐ下のチームにホームで負けたのはそうとうでかい。
ネドベドがまだサスペンション中で懸念の左サイドをどういうフォーメーションで乗り切るか。

試合はユーベが前節の失敗をしっかり修正してきた。
パッラディーノを使うのではなく、中盤の左にはサリハミジッチを、SBはモリナーロではなくグリゲラ。
これがひじょうによかった。
ふたりのコンビで崩す場面ってのは少なかったが、それぞれがしっかり仕事をして攻守にわたって貢献した。
とくにグリゲラが抜群のでき。
果敢に攻めあがるシーンでも、守備でのカバーリングでも水準以上の働き。
ここまでユーベは左SBに難があったように感じられるが、グリゲラがここまでできれば、この男に頼ってもいいはず。
守備で目立つのはある程度わかってたが、攻撃でも貢献度が大きかった。
先制点はこの男の強烈な右足のミドル。
サリハミジッチが果敢に仕掛けエリア内に進入し、これはDFにカットされたが、そのこぼれをグリゲラがティロ。
あんな強烈なティロはジェノアのゴールマウスをブッフォンが守ってても止められなかったはず。
1点を先制し、のどから手が出るぐらい欲しかった追加点もこのグリゲラから生まれた。
前線の動きを見ての絶妙のスルーをトレゼゲに。
完璧に通ったパスをトレゼゲはゴールにパスをするだけでよかった。
ここまでSBが働いてくれるとチームとしてひじょうに助かる。
ユーベはセンターハーフのふたりが攻撃での貢献度が低いから、攻撃に手を貸すとするとどうしてもSBってことになる。
グリゲラがティロの力もパスの精度もこれだけ高い選手だとは思わなかった。
絶好調男ボリエッロに何度か決定的なシーンを作られたが、これは守護神ブッフォンがしっかり防いだ。
ポジショニングの良さもさることながら、やっぱりあの反応速度の速さも世界ナンバー1。
ブッフォンがいてくれる限りユーベの守備は強固なまま。
ジェノアは悪い戦いではなかった。
チャンスの数もユーベとそう変わらないぐらい作ることができた。
DF陣の差というか、決定力の差というか、完全に力の差で得点することができなかった。
ボリエッロも泥臭くゴールを狙ったが、ブッフォンの牙城を崩すことは不可能だった。
0-2の状況で点どうしても点が欲しい場面で節操もなくFW陣を投入した采配はちょっといただけない。
ディ・バイオの投入までは納得できるが、その後にボリエッロを残してフィゲロアをDFと代えて投入。
ただ前の選手が増えれば得点できるってもんじゃない。
それは何年か前のオランダ代表が証明した。
普段からこういうスクランブル時の練習を積んでるならいいが、そんなことはしてないはず。
それならいつも慣れたフォーメーションの中で活路を見出すってのが手のように思うが・・・。
3-4-3システムが機能してるジェノアだけに、仕掛けれるウイングタイプが必要かも。
それも右。
左からはいいクロスが何度か入ったが、右からは皆無。
この問題が解決できれば、チーム自体の得点も増えるだろうし、ボリエッロも得点王が狙えるかもしれない。
プロビンチャ同士の試合を見てないからなんとも言えないが、普段はもっと右も機能してるかもしれない。

スコア 0-2

<得点者> 
ユベントス   グリゲラ、トレゼゲ
~愛丸's MVP~
グリゲラ(こんなにも攻撃的なSBだとは思わなかった。これでユーベの左SBは心配ない。このパフォーマンスを常時発揮できるか)