愛丸のサッカー観戦記

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フィオレンティーナ-ACミラン

2011-04-13 15:56:47 | セリエA
観戦日 4/13(水)       

愛丸’s チェック
一時は最下位に沈んだ時期もあったヴィオラ。
現在、6試合負けなしで、勝ち点42Pで9位まで浮上してきた。
まだEL圏を狙える位置だし、首位のミランを下して更に勢いに乗りたいところ。
古巣相手にジラが燃えたぎるようなプレーをしてくれれば、かなりおもしろい展開になるはず。
ミランは、この日のデーゲームで2位ナポリが勝利しての勝ち点で並んだ状態でのこの試合になる。
プレッシャーはあるだろうが、前節、デルビーを制して気持ち的には上向いてるだろうし、スクデットに賭ける意気込みも他のチームよりは強いだろう。
ヴィオラが好調だし、簡単に勝てるとも思えないが、ここを勝てればスクデットにぐっと近づく。

ヴィオラは早い時間に失点してしまったのが最後まで響いた。
もっとミランの出方を伺いながら、丁寧にサッカーができればよかったんだが・・・。
とにかく、ラインのコトロールミスが全て。
これまで、ヴィオラの試合を多くみてないから何も言えないが、ここまでバラバラにはなってなかったはず。
ズラタン、パトの2トップで、かなりこのふたりに気を使ったディフェンスになっただろうし、マークすることにばかり集中してた感じ。
ここで乱れたDFラインをセードルフにうまくつかれてやられたレテだった。
人も見ながら、ラインもコントロールしてってディフェンスは難しいとは思うが、他のチームがやれてないわけではない。
この早い時間を乗り切れれば、違った展開に。
この1点でしのいでれば、まだ後半に1点を返せたことを考えたら、同点ってことだったが、前半にもう1点を追加されてしまった。
これも2トッププラスケビン・プリンスが絡んでのもので、ミランレベルの攻撃陣が相手になると、今のヴィオラは難しいのか・・・。
ただ、後半はチームががらっと変わった感じ。
ババカルが投入されたことだけが原因だとは思わないが、ハーフタイムにミハイロビッチに喝を入れられたか。
モントリーボを中心にした攻撃が機能しだして、この男のミドルからのこぼれをバルガスの左足が唸って1点を返した。
この後、ズラタンが一発ロッソで数的優位になったが、この1点までが限界だった。
モントリーボがミドルを狙うこと自体悪くはないんだが、あれだけミドルを見せたんだから、周りを使うパスが出せればミランも慌てたはず。
ATに入って、ジラを使う回数が減ったのも残念だった。
ババカルを見せながら、ジラのフィジカルを活かすプレーでもよかった。
ここでやっぱりモントリーボがうまく試合をコントロールできれば流れを引き込めたはず。
後半の出来を考えたら、ドローまでは持ち込めただろうし、ちょっと惜しい敗戦になった。
ミランは、セードルフの一発でかなり楽に戦うことができた。
ナポリが昼に勝利してようが、前節のデルビーの勝利ってのが、かなり気持ちの余裕を生んだんだろう。
あのデルビー、負けたら2位転落の恐れもあり、厳しい試合になるのは必至だったが、それをインテルを圧倒したんだから、気分はいいはず。
その状態をここでもうまく引き出すことができた。
状態が落ち込んでたと思われたパト、セードルフがかなりコンディションを上げてきてる。
この終盤戦に合わせてきたんじゃないかと思われるぐらい切れがある。
ここまでズラタンとのコンビでは借りてきた猫のように全くいいところがなかったパトだが、ここにきてそれも解消した。
距離感もよかったし、お互いの意思の疎通も見られた。
このふたりがこれだけやれたら、ミランの攻撃陣はかなり破壊力を増す。
ふたりで作ったスペースをセードルフ、ケビン・プリンスあたりがうまく使うこともできてたし、これが今のミランのやりたい攻撃だろう。
ただ、せっかくこのふたりの息が合ってきたと思ったら、ズラタンが暴言を吐いて一発ロッソ。
これでまたサスペンションに・・・。
守備では、後半ちょっと気の抜けたところをつかれ、失点を喫してしまったが、これ以外はうまく守ることができてた。
ネスタの代わりにジェペスがT・シウバのパートナーを務めたが、ネスタにない高さとフィジカルでジラにうまく対応。
こういうパワープレーでくるようなチームにはジェペスはいいオプションになってる。
この状態をミランがキープできれば、残り6試合、このままナポリに追いつかれることはないかもしれん。
追いつかれたとしても今シーズン、ナポリ相手にダブルを達成してるし、スクデットはミランのもの。
気持ちの余裕もあるし、このままって線が濃厚か。

スコア
1-2
<得点者> 
フィオレンティーナ バルガス
ACミラン     セードルフ、パト             

~愛丸's MVP~
セードルフ(先制レテでチームをかなり楽にすることができた。時間が経過してのボールキープでもチームのためのプレーだったし、この男がこの終盤戦で貴重な戦力になってるのは間違いない)