愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ベンフィカ-トゥエンテ

2011-08-25 17:17:38 | チャンピオンズリーグ
観戦日 8/25(木)       

愛丸’s チェック
トゥエンテホームでの1legは2-2のドロー。
アウエーゴールをふたつ奪って、この2legを戦えるベンフィカがかなり有利だろう。
いい攻撃ができてたし、アルトゥールの安定感も抜群だから、そう多くの失点はしないだろう。
守備に難点があるチームだし、まずは失点をしないこと。
0-0、1-1でも突破だし、ここは慎重に戦うことを念頭に置かないと。
トゥエンテは、とにかく勝つこと。
ただ、それだけだが、そう簡単にいくことではない。
アウエーだし、厳しい戦いになるのは間違いないが、このチームも本戦で見たいチーム。

ベンフィカが、1legの結果から、かなり楽にこの試合を戦うことができた。
攻撃は、もう申し分なし。
このまま、本戦でもやっていけるだけの戦力になる。
O・カルドソが完全復活したし、アイマールの状態もすこぶるいい。
この縦の関係が抜群だし、右のガイタンもいい仕掛けができてた。
それに、バルサのBから獲得したノリートも点は奪えなかったが、高いテクニックでいい起点になれてた。
この攻撃のユニットにたびたび3列目から顔を出したビツェルがいいアクセントに。
守備がどこまでこなせるか、まだ強いチームとやってないから何とも言えないが、この攻撃に関しては、申し分ない。
高い得点能力も秘めてるし、先制点のオーバーヘッドはお見事だった。
チームが勢いに乗るゴールだったし、この男がやってのけたことは、かなり大きい。
選手交代で、右でのプレーもうまくこなしてたし、ノリート同様、かなりいい補強ができてる。
ベンフィカで数年を過ごした選手たちの状態もよく、新加入の選手もしっかりチームに溶け込み、本戦からはカプテビラも左のSBで使える。
かなり期待が持てるチームに仕上がってるし、昨シーズンみたいに、グループリーグで敗退することはないはず。
ただ、組みわけにもよるが・・・。
どうしても、ジェススは攻撃に力を入れてしまうし、中盤の守備はJ・ガルシアがひとりで見てる状況。
この試合では、自分たちがポゼッションしてる時間が多かったから、そう大きな負担はなかったが、これが押し込まれる展開になると果たしてどうか。
2枚の守備的な中盤を置くことはないだろうし、高い位置でどれだけ効果的なプレスがかけられるかそれにかかってくる。
これがうまくいけば、かなり上位を狙えるだけのチームだし、ポルト同様、ポルトガルのチームが今シーズンはCLで暴れてもおかしくない。
アルトゥールという計算できるGKを獲得したことも大きいし、いち早くガライが守備の軸になってくれれば、守備面の不安も解消される。
このプレーオフを見る限り、ベンフィカにはかなり期待してしまうが、一昨シーズンのアトレチコの件もあるし、ここでよくても、本戦でこけるパターンもあるだけに、ベンフィカには悪い例になってもらいたくないが・・・。
トゥエンテは、先に点を取られた段階で、かなり意気消沈してしまった。
立ち上がりから押し込まれるケースが多く、自分たちのサッカーを展開できてなかったような・・・。
ヤンコをトップに置いて、なんとかしてでも点をってことだったんだろうが、デ・ヨンクがここにいた方が、攻撃はスムーズ。
それに、1legで強烈なインパクトを残したジョンをどうして先発させなかったのか。
この男が持ってる力ってのはチームのためになるし、実際、後半の途中に投入され、だれだけベンフィカに驚異を与えたか。
1点は、この男のクロスからだったし、スピードもあれば、高いテクニックも併せ持ってる。
ここまで完成された19歳を強豪チームは放っておかないだろう。
まだ移籍市場は開いてるし、ここから移籍してもなんらおかしくない選手。
サイドの選手に困ってるチームがあれば、ぜひ獲得すべき。
いい選手がいたにも関わらず、これを最初から使わず、この結果になってしまったことは、コ・アドリアーンセの采配ミス。
2-2で1legを折り返し、まだ負けてない状況だったから、多少慎重になったのかもしれんが、アウエーゴールをふたつも献上してるし、ここは最初からがむしゃらにいってもらいたかった。
2点を先に奪われた段階でもう緊張の糸は切れかけてたし、先制点が重要ってことを考えれば、この布陣は有り得なかった。
B・ルイスもデ・ヨンクもそう目立たなかったし、まだやれたチームってことを思えば、かなりもったいない。


スコア
3-1
<得点者> 
ベンフィカ   ビツェル×2、ルイゾン
トゥエンテ   B・ルイス               

~愛丸's MVP~
ビツェル(ポジション的にはJ・ガルシアのパートナーなんだろうが、守備よりもかなり攻撃に重点を置いてる選手。それでこれだけの結果を残せてるし、出来は申し分ない。得点力も持ち合わせてるし、いい選手を補強した)

ウディネーゼ-アーセナル

2011-08-25 11:03:04 | チャンピオンズリーグ
観戦日 8/25(木)       

愛丸’s チェック
エミレーツでの1legは1-0でアーセナルが勝利。
ナスリも移籍し、2枚看板を欠く事態に陥ってしまったが、それを嘆いても始まらない。
この戦力で戦っていくことになるし、まずは、このプレーオフを突破しないと。
プレミアでは全く結果を出せてないが、ここはどんな形であれ、本戦に出場しないと。
アーセナルがCLに出れないなんてことは許されない。
ウディネは、1legを戦ってある程度やれると踏んでるはず。
力負けの感じではなかったし、あの1-0での敗戦は想定内だろう。
スピードを活かした攻撃ができれば、手負いのアーセナルに風穴を開けれそうだし、早い段階で点が取れればおもしろくなる。

ウディネは、アーセナル相手に堂々と戦うことができた。
ディ・ナターレが技ありのヘッドで先制した段階では、このまま一気に行けると誰もが思ったことだろう。
自信に満ち溢れたサッカーができてたし、チームとしての連動性でもアーセナルを上回った。
イスラ、アルメロのサイドアタックも有効だったし、ディ・ナターレのトップとしての力も十分に発揮された。
中盤の底でバドゥの献身的な守備も光ってたし、DFラインも安定してた。
ハンダノビッチのセービングもピカイチだし、このまま2点目を奪って本戦出場を決めるかに思われた。
それが、ジェルビーニョの仕掛けを止めれず、V・ペルシに決められて、ここで一気に流れが変わってしまった。
それだけアウエーゴールが重いってこと。
あれだけいい守備ができてたが、ジェルビーニョのあの突破のシーンでは、うまく連動して守ることができず、エリアまで侵入され、もうどうすることもできなかった。
あの場面で厳しくいけないし、もっと早い段階で止めることができればと、DF陣はかなり後悔してるはず。
ただ、この段階で1-1。
2点が必要になったが、この失点の直後に転がり込んできたPKのチャンス。
CKでの守備で、ベルマーレンがハンドしたみたいで、棚ぼたで勝ち越す機会を手に入れたが、これを、エースのディ・ナターレがシチェスニーに止められてしまった。
この失敗がチームに与えた影響は計り知れない。
あと1点とまたチームの士気を高めることができたはずだったが、失敗してしまっては、どうにもならない。
それもいディ・ナターレが外したってことで、よりショックは大きかっただろう。
ここからウディネのサッカーの質は急落し、ウォルコットにダメ押しされて、ジ・エンド。
終了直前に、守備の要のベナティアが負傷退場し、踏んだり蹴ったり。
ウディネの戦力を考えると、セリエとCLの二足の草鞋は、かなり厳しいものがあるし、カンピオナートを重視するためには、ここでの敗戦は悪いことではないかも。
アーセナル同様、主力がごっそり抜けた状態で、ここまでやれたことは自信に繋がるものだし、全てをカンピオナートに注いで、今シーズンを戦ってもらいたい。
あのサイドアタックはセリエでも驚異になるだろうし、上位を食ういやらしいチームであることは間違いない。
アーセナルは、とにかく結果が必要だった。
勝ち方はどうでもいい。
このプレーオフを突破すること、それだけが、この試合に求められたもの。
これまでの流れるような華麗なパスサッカーを展開しなくてもいい。
泥臭く、これまでのアーセナルにはなかったサッカーでなんとしてでも、ウディネをくださないといけなかった。
それができたことで、ちょっとは光が差し込んだか。

ただ、前半は、完全に押し込まれ、このまま、ここで終わってしまうかとも思われた。
それを救ったのが、後半投入されたロシツキ。
ボールの収まり所ができ、攻撃に落ち着きが出てきた。
ナスリ、セスクがいなくなった今、この男に掛かるものは大きいはず。
この試合でそれを証明したし、あとはケガなくやれれば、アーセナルのサッカーは継続できる。
それとジェルビーニョ。
パスサッカーを主体にしながら、この男の個人技はアクセントになる。
高いキープ力と個人技、ウォルコットとのサイドアタックが機能すれば、違ったアーセナルの攻撃が築き上げれそう。
中央にロシツキがいての4-2-3-1が、これからのアーセナルの基本布陣に。
それと、なんと言っても、シチェスニーのセーブが全て。
あのPKを決められてたらウディネは生き返っただろうし、あのPKストップで息の根を止めることができた。
GKに悩まされることの多かったアーセナルだが、この男が守護神としてこれからアーセナルを救うことになる。
暗い話題しかなかったアーセナルだが、とりあえず、最初の目標は達成することができたし、あとは這い上がるだけ。


スコア
1-2
<得点者> 
ウディネーゼ   ディ・ナターレ
アーセナル    V・ペルシ、ウォルコット               

~愛丸's MVP~
シチェスニー(あのPKストップがこの試合の全て。同点に追いついた直後だったし、ましあれが決められてればこの試合はどう転んだかわからなかった。失点を防いだことでウディネの士気を下げアーセナルに勢いを付けた)