愛丸のサッカー観戦記

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ウディネーゼ-アーセナル

2011-08-25 11:03:04 | チャンピオンズリーグ
観戦日 8/25(木)       

愛丸’s チェック
エミレーツでの1legは1-0でアーセナルが勝利。
ナスリも移籍し、2枚看板を欠く事態に陥ってしまったが、それを嘆いても始まらない。
この戦力で戦っていくことになるし、まずは、このプレーオフを突破しないと。
プレミアでは全く結果を出せてないが、ここはどんな形であれ、本戦に出場しないと。
アーセナルがCLに出れないなんてことは許されない。
ウディネは、1legを戦ってある程度やれると踏んでるはず。
力負けの感じではなかったし、あの1-0での敗戦は想定内だろう。
スピードを活かした攻撃ができれば、手負いのアーセナルに風穴を開けれそうだし、早い段階で点が取れればおもしろくなる。

ウディネは、アーセナル相手に堂々と戦うことができた。
ディ・ナターレが技ありのヘッドで先制した段階では、このまま一気に行けると誰もが思ったことだろう。
自信に満ち溢れたサッカーができてたし、チームとしての連動性でもアーセナルを上回った。
イスラ、アルメロのサイドアタックも有効だったし、ディ・ナターレのトップとしての力も十分に発揮された。
中盤の底でバドゥの献身的な守備も光ってたし、DFラインも安定してた。
ハンダノビッチのセービングもピカイチだし、このまま2点目を奪って本戦出場を決めるかに思われた。
それが、ジェルビーニョの仕掛けを止めれず、V・ペルシに決められて、ここで一気に流れが変わってしまった。
それだけアウエーゴールが重いってこと。
あれだけいい守備ができてたが、ジェルビーニョのあの突破のシーンでは、うまく連動して守ることができず、エリアまで侵入され、もうどうすることもできなかった。
あの場面で厳しくいけないし、もっと早い段階で止めることができればと、DF陣はかなり後悔してるはず。
ただ、この段階で1-1。
2点が必要になったが、この失点の直後に転がり込んできたPKのチャンス。
CKでの守備で、ベルマーレンがハンドしたみたいで、棚ぼたで勝ち越す機会を手に入れたが、これを、エースのディ・ナターレがシチェスニーに止められてしまった。
この失敗がチームに与えた影響は計り知れない。
あと1点とまたチームの士気を高めることができたはずだったが、失敗してしまっては、どうにもならない。
それもいディ・ナターレが外したってことで、よりショックは大きかっただろう。
ここからウディネのサッカーの質は急落し、ウォルコットにダメ押しされて、ジ・エンド。
終了直前に、守備の要のベナティアが負傷退場し、踏んだり蹴ったり。
ウディネの戦力を考えると、セリエとCLの二足の草鞋は、かなり厳しいものがあるし、カンピオナートを重視するためには、ここでの敗戦は悪いことではないかも。
アーセナル同様、主力がごっそり抜けた状態で、ここまでやれたことは自信に繋がるものだし、全てをカンピオナートに注いで、今シーズンを戦ってもらいたい。
あのサイドアタックはセリエでも驚異になるだろうし、上位を食ういやらしいチームであることは間違いない。
アーセナルは、とにかく結果が必要だった。
勝ち方はどうでもいい。
このプレーオフを突破すること、それだけが、この試合に求められたもの。
これまでの流れるような華麗なパスサッカーを展開しなくてもいい。
泥臭く、これまでのアーセナルにはなかったサッカーでなんとしてでも、ウディネをくださないといけなかった。
それができたことで、ちょっとは光が差し込んだか。

ただ、前半は、完全に押し込まれ、このまま、ここで終わってしまうかとも思われた。
それを救ったのが、後半投入されたロシツキ。
ボールの収まり所ができ、攻撃に落ち着きが出てきた。
ナスリ、セスクがいなくなった今、この男に掛かるものは大きいはず。
この試合でそれを証明したし、あとはケガなくやれれば、アーセナルのサッカーは継続できる。
それとジェルビーニョ。
パスサッカーを主体にしながら、この男の個人技はアクセントになる。
高いキープ力と個人技、ウォルコットとのサイドアタックが機能すれば、違ったアーセナルの攻撃が築き上げれそう。
中央にロシツキがいての4-2-3-1が、これからのアーセナルの基本布陣に。
それと、なんと言っても、シチェスニーのセーブが全て。
あのPKを決められてたらウディネは生き返っただろうし、あのPKストップで息の根を止めることができた。
GKに悩まされることの多かったアーセナルだが、この男が守護神としてこれからアーセナルを救うことになる。
暗い話題しかなかったアーセナルだが、とりあえず、最初の目標は達成することができたし、あとは這い上がるだけ。


スコア
1-2
<得点者> 
ウディネーゼ   ディ・ナターレ
アーセナル    V・ペルシ、ウォルコット               

~愛丸's MVP~
シチェスニー(あのPKストップがこの試合の全て。同点に追いついた直後だったし、ましあれが決められてればこの試合はどう転んだかわからなかった。失点を防いだことでウディネの士気を下げアーセナルに勢いを付けた)