愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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チェルシー-WBA

2011-08-22 19:53:12 | プレミアリーグ
観戦日 8/22(月)       

愛丸’s チェック
移籍がなかなかうまく進んでないチェルシー。
監督をいち早く交代したまではよかったが、果たして、これで、ビッグイヤーまで狙えるチームに変貌を遂げたのかどうか・・・。
開幕戦を見る限り、プレミア制覇も難しいし、CLでも好結果を残せるとは思えない。
それに、ツェフが長期離脱を余儀なくされるケガをしたし、不安ばかりが募る。
ヴィラス・ボアスがやりたいサッカーを遂行するには、もっと駒が必要。
ウエストブロムは、ユナイテッドに破れはしたが、いい印象を植え付けるものだった。
守備での改善点はまだあるが、ホジソンがやりたいサッカーをチーム全体でやれてる感じ。
ホジソンは、こういうクラブを率いれば、結果を出せる監督。

チェルシーは、この試合でも強さを発揮することはできなかった。
結果的には、今シーズン、最初のスタンフォード・ブリッジでの試合で勝ち点3は奪えたわけだが、このままでは先が思いやられる。
完全に格下のウエストブロム相手に、やっとこさの逆転勝利。
先に点を奪って、相手を寄せ付けないようなサッカーをやらないといけなかった。
それが、あれだけ攻撃がちぐはぐだと、こういう事態に陥ってしまう。
昨シーズンの後半戦から、チェルシーはいい攻撃が展開できてない。
それもこれも、F・トーレスが加入してから。
アブラモビッチの意向で、この世界的なFWを獲得したんだが、この男をエースとしてCFに据えてから、ぎくしゃくしたのは間違いない。
今シーズンも、この男に期待してチームを作ってきたんだろうが、まだ、これが機能しない。
ヴィラス・ボアスがここまで積み上げてきた4-3-3のトップとして申し分ない選手なのは違いないんだが、このチームでは果たしてどうか・・・。
実際、2試合を戦ったが、どちらも途中交代。
この男が、トップにいる時間では、大したチャンスを生み出せないし、結果も残せない。
この試合でも、ドログバが代わって入ってからが、攻撃もスムーズになってたし、この現状が全てを物語ってる。
先発は、F・トーレスをトップにアネルカ、カルーとサイドアタッカータイプではふたりが脇を固めたが、これがヴィラス・ボアスのやりたい3トップ。
ただ、前半のうちに、カルーをマルダに代え、このままでは局面を打開できないと踏んだんだろう。
臨機応変にチームをコントロールできると言えばそれまでだが、やりたいサッカーをやれてないとも言える。
サイドの攻撃はSBが担うことになるんだが、A・コールは決定的なオーバーラップはできてないし、ボシンクワもまだ不安定。
これでは、攻撃が形にならない。
ただ、ドログバが入ってからは、サイド、特に右のボシンクワの動きがよくなり、アネルカのポジショニングもよくなった。
マルダも昨シーズンの開幕当初の動きに近くなったし、これを見てると、チェルシーは、まだモウが植えつけたサッカーから脱却できてない。
ヴィラス・ボアスも昨シーズン、ポルトで大きな仕事を成し遂げたが、それを捨てて、チェルシーに合うサッカーをやらないといけないだろう。
そのためには、ドログバを放出することはできないし、F・トーレスを必ず先発でってことも捨てないといけない。
守備ではアレックスのミスから失点し、この男の出来には問題がある。
途中でイバノビッチに代えたが、D・ルイスが戻ってくるまでは、この男がテリーのパトーナーには最適だろう。
ツェフが長期の離脱になりそうだし、守備陣の踏ん張りが必要。
イラーリオが、この試合はいいセーブを披露したが、ツェフほどの安定感があるわけではない。
まだまだチェルシーがチェルシーとしての強さを発揮するには時間が掛かりそう。
ウエストブロムは、ユナイテッド戦同様、善戦はしたが、結果を残すことができなかった。
最初の失点シーンが悔やまれる。
F・トーレスがファールをアピールしてる場面で、これにお付き合いしてしまった。
試合は止まってなかったし、しっかりボールに集中してれば、アネルカに決められることがなかっただろう。
逆転のゴールは、ボシングワの突破を許したところで勝負あったし、ちょっとした集中力の低下が失点を生んでしまった。
これは、おうわかったことだし、これから、もっと集中力を高めて守備ができれば、なんとかなりそう。
S・ロング、チョイの2トップは見ごたえ十分だし、オデムウィンギーも契約を延長し、後半、ピッチに姿を表してくれた。
この3人でうまく回せれば、中位を狙えるだけの攻撃ができるはず。
それに、中盤ではモリソンの動きが目立った。
チャンスのシーンでは必ず顔を出してたし、広範囲に動いて、トップのフォローが出来てた。
もっとホジソンがチームを掌握すれば、残留はしっかり果たせそう。


スコア
2-1
<得点者> 
チェルシー   アネルカ、マルダ
WBA     S・ロング               

~愛丸's MVP~
イラーリオ(久しぶりのプレミアのピッチだっただろうが、この試合ではツェフの不在を感じさせないできだった。最後の最後にオデムウィンギーの決定的なシュートもしっかりセーブしたし、この男がこれからチェルシーの最後の砦に)

ボルトン-マンチェスターC

2011-08-22 10:22:33 | プレミアリーグ
観戦日 8/22(月)       

愛丸’s チェック
開幕戦でいい勝ち方をした両チーム。
ボルトンはアウエーでの勝利で、その勢いで、シティにも一泡吹かせたいところ。
O・コイルが、ボルトンのサッカーを変えてきてるし、あの古きよきサッカーを成りを潜めてきた。
このサッカーで、結果も残せてるし、いざとなったら、前線でのパワープレーも使うことができる。
シティはアグエロの加入が、このチームをさらなる高みへ引き上げてくれそう。
開幕戦で爆発し、もうすでにシティのアイドルに。
テベスの去就だったり、ナスリ獲得の噂だったり、まだチームが安定してるとは言えないが、それでも、今シーズン、プレミアで主役を張れるだけのポテンシャルは見せてくれた。
このアウエー戦でも結果を出せれば、もうシティの強さを疑う者はいなくなるだろう。

ボルトンは、シティのリードを許しながら、1点ずつ返していって、なんとか無様な試合を展開することはなかった。
ただ、力の差は歴然。
自分たちのやり方で点を取れたことは、評価に値するが、まだ、これで、上は目指せない。
ビッグ4に食い込むってことが目標ではないし、ELの出場権が獲得できれば、大満足なシーズンだったと振り返れるわけで、ここまでやれれば御の字か。
ただ、もうひと押しあれば、追いつくことができたかも。
ボルトンに足りないのは、中盤センターで、ゲームをコントロールできるタイプのMF。
ファイタータイプを2枚起用し、守備の安定を考えてるんだろうが、守備もこなせ、パスも出せる選手を1枚加えれば、このチームはまだ上にいける。
移籍で昨シーズンとどう変わったかわからないが、イ・チョンヨンがいるのなら、この男を右で起用し、イーグルスを中央でってことも可能。
イーグルスは、この試合、右での起用だったが、このサイドで決定機を作ることはほとんどなかった。
よかったのは、左で起点を作った際、このサイドでボールに絡んだシーン。
左で厚みが増すし、シティのDF陣も、この右から流れてきたイーグルスを捕まえるのに苦労してた。
これを常時やるためには、中央にポジショングしてればいいわけで、ここまでいろんなチームで経験を積んできた選手だし、セントラルでもしっかりやれるだろう。
そうすれば、右でも仕掛ける選手を起用できるし、左重心のサッカーではなくなる。
クラスニッチのゴールも左が起点になってたし、この武器を伸ばしつつ、逆サイドもうまく使うことができれば、もっと攻撃に厚みが出る。
いいクロスが入れば、K・デイビスという高さ勝負に自信のあるトップがいるし、攻撃の幅が広がるはず。
守備ではフィジカルを活かした4枚がやるべきことはやってたように感じるが、シティの個人能力の高さから3失点。
最初の2点はまさにその通りで、後半頭のゼコの得点は、うまくDF陣が対応してれば、防げたかも。
時間も時間だったし、もっと集中するべきだった。
ボルトンは、O・コイルの下、チームが変貌を遂げてるし、残留争いをするようなチームではない。
シティは、この試合も主役がしっかり仕事をして3点を奪って、2連勝を決めた。
この上ない滑り出しだし、早めに移籍の問題をクリアして、チームが固まれば、CLでも暴れることができそう。
得点こそなかったが、アグエロはキレのある動きを披露してたし、ゼコ、D・シルバとのコンビもなかなかいい。
これによって、そのふたりも抜群の動きを披露。
D・シルバは、これだけやれて当たり前の選手だし、いい準備ができてたみたいで、コンディションも良好。
スピードに乗ったドリブルもあるし、高い技術を活かしてのキープ、パスもピカイチ。
シティの攻撃は、この男から始まってる。
ゼコも、昨シーズンの冬に移籍してきて、得点を奪えず、かなり苦労してたが、このキャンプを経て、チームに溶け込んだたら、開幕から2発連続でゴールを奪った。
アグエロとの関係もいいし、ポストプレーもしっかりやれ、ゴールを狙う動きも忘れてない。
この3人は、ひとつのプレーをやるだけでなく、いくつかのオプションをうまく織り交ぜながら、いい攻撃を展開できてる。
デ・ヨンクのケガもG・バリー、ミルナー、ヤヤ・トゥレでうまくカバーできてるし、中盤の構成も問題ない。
守備ではM・リチャーズのクロスへの対応のまずさだったり、レスコットがK・デイビスにセリ負けたり、ちょっとしたミスから失点をしたことは改善しなと。
ここを補強することはもうないだろうし、このメンバーでもっと強固なDFラインを形成できれば、ほんとにプレミアの頂点も狙えるチームに。
後半、テベスがアグエロに代わって投入されたが、からだは重そうだし、周囲との連携もいまいち。
輝きが感じられないし、早く移籍を決めてあげた方がテベスとっても、チームにとってもいい結果に繋がりそうだが・・・。


スコア
2-3
<得点者> 
ボルトン     クラスニッチ、K・デイビス
マンチェスターC D・シルバ、G・バリー、ゼコ               

~愛丸's MVP~
D・シルバ(シティの攻撃はこの男が司ってる。サイドに流れてもいいし、中央からの仕掛けられる。2トップとの相性もいいし、自分でも得点できるし、この男がシティのエースと言っても過言ではない)