愛丸のサッカー観戦記

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バイエルン-チューリッヒ

2011-08-19 11:24:52 | チャンピオンズリーグ
観戦日 8/19(金)       

愛丸’s チェック
バイエルンは、昨シーズン、ブンデスでなんとか3位に入り、このプレーオフからの登場。
本来なら、楽にストレートインしてないといけないチーム。
シーズンの始動が早くなってしまったし、故障癖のある選手が多いだけに、シーズンを通して、ハイパフォーマンスができるかどうか。
ただ、ここは対戦相手にも恵まれたし、テストの意味合いもこめて、この時期に試合をこなせるのはいいことかも。
チューリッヒは、まとまりのあるいいチームみたいだが、ここはちょっと相手が悪すぎ。
最初にホームでやれれば、まだ望みはあったかもしれんが、いきなりのアウエー戦で、こてんぱんにやられてしまったら、この1legでジ・エンドってことも。

バイエルンは、自分たちの武器をしっかり披露して最低条件の2点差での勝利を収めることができた。
アウエーゴールも与えてないし、この1legでもう手応えは掴んだだろう。
アウエーでの2legもそう難しい展開にはならないだろうし、この段階で本戦出場を決めたはず。
この試合、相手とのレベルの差があまりにも違っており、好き放題サッカーをやることができてた。
一番いきいきしてたのが、左サイドのリベリ。
今シーズンは開幕から調子がよさそうだし、この男の突破から多くのチャンスを作った。
縦へいってもいいし、中へ切れ込んでのプレーもばつぐん。
チューリッヒのDF陣はこの男の動きに翻弄されてた。
M・ゴメスが左に開いて受けたときは、中への詰めも怠ってなかったし、ここにボールが入ってれば、もっと点は奪えたはず。
問題は、そのM・ゴメス。
決定機をひとつも決めることができず、まだゴールがないことから、どうしても自分で決めてやろうって気持ちが強すぎた。
もっと周りが見れてれば、チームとしての得点も増えるし、いずれは点も決めれるんだから、こういうときこそ、チームプレーに徹してもらいたい。
代表戦でもそうだったが、昨シーズンの好調さが頭に残ってるのか、どうも周囲とうまく絡めてない。
気持ちの切り替えひとつで、どうにでもなりそうだが・・・。
リベリは試合を通して好調だったが、ロッベンは後半に力を発揮。
まだハフィーニャとのコンビに課題がありそうだが、この男自体のキレはありそう。
試合を決める2点目は、最近、この男が得意としてえる右サイドからの左足での巻いて狙うシュートで、きっちり決めることができた。
これは、不調のM・ゴメスががんばって戻したもの。
トップ下で先発したT・クロースがまだこのチームで良さを発揮できてないし、代わったT・ミュラーもW杯での輝きを取り戻せてない。
このポジションの選手が、輝くようになれば、バイエルンはまだ強くなるだろうし、CLでもさらに上が目指せそう。
あとは、両サイドアタッカーのケガだけ。
宇佐美、オリッチあたりが代役を務めることになるんだろうが、2枚ばかし、攻撃の力は落ちてしまう。
これを考えたら、このふたりにはフルシーズン活躍してもらわないと・・・。
守備では中盤のグスタボのカバーリングが光った。
この男がどっしりと構えてくれるおかげで、シュバイニーが高い位置を取れてたし、このボランチのコンビはなかなかいい関係を築けそう。
DF陣に関しては、チューリッヒの攻撃がぱっとしなかったこともあり、仕事をする機会はかなり少なかった。
まだまだこれは参考外。
とりあえず、このプレーオフは突破が確実になったし、もっと先を見据えてのチーム作りになりそう。
チューリッヒはなんとか1失点でしのいでれば2legに望みを繋げたかもしれんが、2点目も奪われ、なおかつ、CBのベダが2枚のイエローで次はサスペンション。
ただでさえ、バイエルンの攻撃に耐えるのが必死なのに、主力を欠く事態になれば、もう耐えることすら難しくなる。
気持ちが切れた感もあったし、2legはやる必要がないかも・・・。
そんなチューリッヒで目立ったのが、ボランチのジュリッチ。
右足の精度も高いし、セットプレーからいいキックを披露。
流れの中では守備の意識も高いし、M・ゴメスの決定的なシュートもしっかり戻ってブロックした。
もっと攻撃に重点が置ければ、いい配給役として振舞えそうだし、スイスのリーグレベルではかなり能力が高い方かも。


スコア
2-0
<得点者> 
バイエルン   シュバインシュタイガー、ロッベン              

~愛丸's MVP~
リベリ(開幕まもないが、かなりトップフォームに近い状態でプレーできてる。この試合でも、一番ボールに触って、いい仕掛けができてた。この状態をフルで保てればバイエルンも上を狙える)