愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ビジャレアル-バルセロナ

2008-12-23 16:38:42 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/23(火)       
 
愛丸’s チェック        
ビジャレアルは今年最後の対戦相手が絶好調バルサ。
エル・マドリガルでどのような戦いを見せてくれるか。
セビージャもバレンシアもマドリーも1点も取ることができずバルサに破れ去った。
ここは意地を見せてもらいたい。
持ってる力をしっかり出せれば、バルサ相手にもやれるはず。
どこかがバルサを止めないと、リーガがおもしろくなくなってしまう。
バルサは普通にやればフエラだろうが問題ないはず。
ただ、クラシコでのパフォーマンスには不満が残る。
あれだけ引いたマドリーを崩すのに苦労してたし、トリデンテの状態があまりよくないように思った。
それでも今のバルサは誰かがしっかり仕事してくれる。
だから、この順位をキープしてるんだろう。

ビジャレアルは先制して、エンパテに追いつかれるまではいいサッカーができてた。
バルサの高い位置からのプレッシャーに苦労してたが、要所でG・ロッシのテクニックが冴え渡り、チャンスは作れた。
これにピレスもうまく絡み、いい攻撃ができたように思う。
やっぱりピレスが顔を出してくる試合は、いい攻撃ができてる。
決定機はバルサよりも多く作れた。
G・ロッシの抜け出してのシュートも決まっておかしくなかったし、V・バルデスとの1対1という場面を作り出せてた。
カニが7節以来のスタメンで、この1対1という場面で仕事をした。
G・ロッシは堅くなったのか外してしまったが、カニは落ち着いてた。
V・バルデスの出方を見て、ボールを浮かせてのゴール。
これでビジャレアルはバルサから点を奪った。
他のビッグクラブが成せなかったことをやってくれた。
ここであのバルサに土をって思ったが、バルサはそうはさせなかった。
前線の3人をうまく押さえ込めてたビジャレアルDF陣だったが、中盤の選手にやられてしまった。
チャビをどうにも捕まえきれず、ここからのパスにやられた。
バルサは前の3人を抑えても、チャビも一緒に押さえ込まんことにはどうしようもない。
ここから出たパスからたいていがチャンスに繋がるわけで、もっと激しくいってもよかった。
エグレン、M・セナなんかいいボール奪取ができてように思えたが、これがことごとくフアルタに。
選手もサポーターもアルビトロには不満たらたら。
バルサ相手に自分たちがイライラしてしまうと勝負にならない。
バルサをもっとイライラさせることを重要視した方がよかった。
エンパテになってからはぐっとモチベーションが低下したのかDF陣も安定感がなくなり、逆転を許し、数的有利な状況になってもこれを活かせなかった。
ニハト、G・フランコと決定機を不意にし、ビジャレアルもバルサの軍門に下ってしまった。
クリスマス前にもうリーガの火が消えてしまった感が・・・。
バルサはやっぱりあのトリデンテの状態があまりよくないように思う。
アンリが逆転ゴールを奪ったんだが、これはチャビのクロスが絶妙だったから。
この3人の絡みで決定的なシーンは作り出せてないし、メッシのドリブルも必ず最後で止められてしまう。
エトーもいいシュートを放ったのはひとつぐらいだったし、アンリが目立ったのもあの得点シーンのみ。
こっちの見方が厳しいものになってるからこう見えるのかもしれんが、この3人ならもっとやってくれるはず。
それでもしっかり勝てたのはチャビが好調だから。
今のチャビをそう簡単には止められないだろう。
パス能力は以前から高かったが、今はドリブルの力も一段とアップした。
なかなかボールを取られないし、相手に嫌なところが常にわかってる。
こんな選手がひとりでもいたらチームはひじょうに助かるだろう。
EUROでのMVPってのが自信に繋がったこともあるが、やっぱりペップが監督になったことが大きいはず。
09年もこの男が中盤に君臨してればそうそう負けるバルサは見ることができない。
リーガの優勝はほぼ決まった。

スコア 1-2

<得点者> 
ビジャレアル  カニ
バルセロナ   S・ケイタ、アンリ
~愛丸's MVP~
チャビ(今シーズン、全くコンディション、パフォーマンスを落とすことなくここまでやってきた。それでいて決定的な仕事を必ずやってくる)

アーセナル-リバプール

2008-12-23 14:45:40 | プレミアリーグ
観戦日 12/23(火)       
 
愛丸’s チェック        
現在5位のアーセナル。
このままでは来シーズンCLに出場することができない。
前節、上位3チームがドローだったってことを考えると、しっかりボロに勝っておきたかった。
ビッグ4同士の戦いにはなぜか強いアーセナル。
今の状態が悪かろうが、リバプールには勝てるかもしれん。
とにかく、この現状を打破できるようなきっかけとなるとような試合にしたいはず。
リバプールもなかなかプレミアで独走態勢を築くことができてない。
負けてないとは言え、ちょっと勝ちきれてない試合が多すぎる。
ただ、この試合に限っては、負けなければOKか。
いつもの手堅い試合運びで、うまく点が取れれば。
F・トーレスが戻ってくるまでは我慢の試合が続くはず。

なんだか、アーセナルにとって、このドローがどのように影響してくるのかわからない。
先制して、勝てたかもってことを考えると、痛いドローだろうし、後半数的不利な状況を考えると儲けもんのドローってことに。
チェルシー、ユナイテッドにはしっかり勝てたわけで、エミレーツでの試合ってことを考えると、勝ちたかったはず。
それでも、他のビッグ4との試合内容と、このリバプール戦を比べると、明らかにパフォーマンスは低下してた。
前半、先制したシーンもいつものパスワークから取れたものでもなく、ロングボール1本。
これでも1点は1点だし、問題はないんだが、リバプールDF陣を慌てさせるような攻撃は見られなかった。
サニャが仕掛けられてるときはこれはって思われたが、これが続くこともなく、チャンスは減る一方。
中でのパス交換もいまいちだったし、アデバイヨールの個人技でなんとかするしかなかった。
セスクも目立ってなかったし、V・ペルシが輝いたのもあのゴールシーンのみ。
セスクはけがで前半終了でピッチを去り、アデバイヨールは不可解な2枚のイエローで退場。
これでは後半いつものアーセナルとして戦うことはできない。
アデバイヨールにしか可能性が感じられなかったから、こうなると、点をやらないサッカーをやるだけ。
ドローをキープできたことをよしとしないと。
不安定なDF陣ではあったが、なんとか1失点で済んだ。
アルムニアの状態だけは今のアーセナルでなんとか誇れるもの。
世界的に図抜けたGKってことはないが、それに近いぐらいのレベルまでは上がってきたように思う。
かなり安定してるし、セービング、飛び出し、DFの裏の守備、どれも水準以上のものはある。
今はこの男の守備に頼っていくしかないか。
この試合が、アーセナルにとってどれだけのものを与えるかどうかわからないが、セスクがけがしたってことは重要なことかも。
リバプールはこちらも狙った形で同点に追いつけたわけではなかったが、結果的にこれでよかったのかも。
冬に移籍するかもなんて噂が絶えないR・キーンがクリアボールにうまく反応してダイレクトのハーフボレーを決めて見せた。
ただ、やっぱりまだ周りとうまく連携できてないような・・・。
パスを出してる相手によくジェスチャーでああだこうだ言ってるシーンが多かった。
いろいろ言う前に自分がそれに合わせればいいのに。
この試合は結果が出せたからよかったが、やっぱりこの男は今のリバプールには必要ないかも。
カイト、ジェラードってコンビでいい形を作れてたから、ここで点が取れてれば申し分なかったが。
後半、数的優位を活かせなかったのは今のリバプールの状態を示してる。
相手がアーセナルとは言え、この試合に限っては、しっかり逆転して勝てる試合だった。
こういう試合を取っていかないと、優勝ってことを考えれば、後で痛い目に合う。
ユナイテッドが試合をしない今節、プレッシャーをかけるためにもしっかり勝っておきたかったところ。
とにかく、F・トーレスというエースが万全の状態で戻ってくるまで、なんとか耐えていかないといけない。

スコア 1-1

<得点者> 
アーセナル   V・ペルシ
リバプール   R・キーン
~愛丸's MVP~
アルムニア(今のアーセナルで一番計算ができる選手。安定感もあるし、この男に頼っていくことが多くなっていきそう)

R・マドリー-バレンシア

2008-12-23 12:05:00 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/23(火)       
 
愛丸’s チェック        
バルサにこれ以上差をつけられたくない両チーム。
マドリーは前節のクラシコでなにか変わりそうな感じは見られたが、結果は完敗。
これで12Pも差が開いた。
順位も6位ともうこれ以上負けは許されない。
ただ、J・ラモスの就任ってのはマドリーにとって、必ず好転するはず。
時間が経てば、もっとよくなるはず。
バレンシアは強豪との対戦との狭間の前節をなんとか勝利。
2位にいるにはいるが、バルサとの差は8P。
このサンチャゴ・ベルナベウでの試合も本来なら勝ち点1で十分なんだが、そうも言ってられない状況に。
どちらもバルサを考えての試合になりそうで、負けられない一戦。
激しい打ち合いになるか、点を取られたくないばっかりにガチガチに引いて守りあうか。

前半3分のイグアインのゴラッソなシュートがこの試合の唯一の得点シーンに。
1-0というスコアが信じられないぐらい両チームチャンスはあった。
勝ちたい気持ちが全面に出て、攻撃でいいシーンはそれなりにあったが、どこかこれがビッグクラブ同士の戦いかと疑いたくなるようなシーンも見られた。
とにかく、マドリーは決定機を不意にしすぎ。
ロッベンが切れきれで、何度もバレンシアの左サイドをパニックに落としいれ、そこから多くチャンスを作った。
ロッベンとマッチアップしてた、デル・オルノなんかはひとつも止めれるシーンはなかったのでは?
最初の仕掛けからのチャンスでイグアインが決めてくれたからよかったが、あれがなかったらエンパテ・ア・セロの試合。
あれだけゴラッソなゴールを見せてくれたイグアインもその後はさっぱり。
フリーで打ってもクロスバーの上だったりとヘナンの好セーブで止められたってシーンは少なかった。
グティもラフィも決めれる場面はいくらでもあったはず。
これのどれかが決まってたら、こんな苦労せずに楽に勝てた試合。
守備ではいいところでカンナ、メッツェルダーの強さが目立った場面はあったが、完璧だったわけではない。
カンナは軽いスライディングにいってあっさりかわされるってこともあったし、メッツェルダーもスピード勝負になると・・・。
これを救ったのが、聖カシージャス。
クラシコで調子を取り戻したのか、この試合でも決定的なシーンを何度も救った。
この男がいなかったら、バレンシアの逆転勝ちは間違いなかった。
ビジャのニアを狙ったシュート、バラハの至近距離からのカベッサ、このふたつは決まってもおかしくないシュート。
またまたマドリーの面々はカシージャスに感謝しないと。
相当数の決定機を不意にしてる攻撃陣を見て、こりゃだめだって表情をしてるカシージャスが印象的だった。
これだけ不甲斐無い試合だったにしろ、今のマドリーに必要なのは結果。
負けてもおかしくなかった試合で勝ち点3を取れたんだから、とりあえずいいクリスマス休暇になるはず。
バレンシアはサンチャゴ・ベルナベウでポセッシオンでマドリーを上回る快挙を達成。
喜べたのはこれだけだった。
ポセッシオンサッカーが得意なチームではないし、基本的には守備主体のチーム。
それがあれだけボールを支配でき、チャンスも作れたのに、前半3分のあの1点が最後まで響いた。
点が取れなかったわけではない。
悪い内容でもなかった。
それでもカシージャスって壁を打ち破ることはできなかった。
バラハのカベッサが決まらなかった段階で、この試合は落とすような気がした。
攻撃に関しては、このまま行ってくれれば、09年もなんとか勝負できる。
問題は守備。
カピターノであるマルチェナがドブレ・アマリージャで退場。
激しいプレーが売りなのはわかるが、この大事な試合でこれをやったらいかん。
ただでさえCB陣の層が薄いのに、年明けのアトレチコ戦はどうなってしまうのか。
この辺を考えてもらいたかった。
ビルバオ時代にはマドリーキラーなんて呼ばれてたデル・オルノが未だ状態が上がってこず。
ロッベンにやらっれっぱなしで、ここがしっかり対応できてたらあの失点もなかった。
エメリはここがキーポイントってわかってたはずなのに、これでは何の策も講じてないことに。
とにかく、この強豪との戦いは全てフエラだったわけで、折り返しのカーサでの試合はきっちりものにしてもらいたい。

スコア 1-0

<得点者> 
R・マドリー   イグアイン
~愛丸's MVP~
カシージャス(この男がここまで目立ってるってことは、チームの状態がよくない証拠。それでもしっかり守ってくれるし、今はこの男に頼って結果を出すしかない)