愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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マンチェスターU-LDUキト(FCWC  フィナル)

2008-12-21 23:54:33 | その他
観戦日 12/21(日)       
 
愛丸’s チェック        
どちらが世界一のクラブチームになるのか。
前評判は明らかにユナイテッドの方が上。
ルーニーはガンバ戦で絶好調さをアピールしたし、セミ・ファイナルを休んだ選手たちも、ここに照準を合わせてることだろう。
ネームバリューも技術も、どれもユナイテッドの方が優れてるのは間違いない。
相手が守備のチームだし、どこまであのリアクションサッカーが披露できるか、それがこの試合に見所。
LDUキトはとにかく我慢のサッカーだろう。
いかに守り抜くか。
あとはユナイテッドの隙を狙って効率よく点が取れれば、世界一も見えてくる。
それができないチームではない。
リベルタドーレスであれだけできたんだから、相手がユナイテッドだろうが関係ない。

前半はユナイテッドにいつ点が入ってもおかしくない試合運びだった。
ただ、運がなかった。
ルーニー、C・ロナウド、パク・チソンといいシュートは放ってたが、どれもセバージョスの守備範囲。
このGK、そんなレベルの低いGKではない。
力任せのシュートだけではゴールは奪えないってこと。
ボールをキープし、相手を崩すこともできてたが、最後に詰めだけが。
それにしても、11対11で戦ってときのユナイテッドは力の差をまざまざと見せつけた。
ここまで強さを発揮したユナイテッドを見たのはいつ振りだろう。
プレミアでもCLでもなかなか強いって感じを出せてなかったユナイテッドが、ここ日本で復活したか。
調子を崩してた感のあったC・ロナウドもぬるい相手にあのトリッキーなプレーで相手を翻弄でき、気分的には上昇したはず。
それでもまだまだバロンドール受賞者としては物足りなかった。
この続きはプレミアで見せてもらおう。
ヴィディッチがスライディングタックル後に肘打ちを食らわして一発退場になったのが後半5分。
ここから10人で戦うことになったユナイテッドだが、ここで力を発揮したのがルーニー。
テベスとの2トップでの先発だったが、CBの退場ということで、テベスとエバンスが交代。
ここでルーニーはトップに残らず、左サイドへ。
トップはC・ロナウドが勤めたが、ルーニーのこの左へのコンバートが効いた。
あの守備力がユナイテッドを救った。
いつも思うことだが、この男のチームへの貢献度はそうとうなもの。
こんなFWは世界を見渡してもそういない。
それでいて、この試合でも貴重な先制決勝ゴールを奪ってみせた。
今はルーニーがいるユナイテッドといないユナイテッドは別のチームになってしまう。
それとチームを救ったのがV・デルサール。
見事な飛び出し、DFラインの裏をカバーしてたし、マンソのミドルもスーパーセーブでゴールを許さなかった。
なかなか目立ったプレーでチームに貢献したわけではなかったが、地味にいいプレーが多く見られた。
頼れるエースとベテランのおかげでユナイテッドは世界一に。
LDUキトはなんとか前半をゼロに押さえ、後半数的優位になったが、最後までユナイテッドのゴールをこじ開けることはできなかった。
これは完全にチーム力の差だろう。
前半は全く見る部分がなく、守備のチームだって言っても、かなり崩されてる印象で、もう失点するのも時間の問題かと思われたが、南米チャンピオンとしての意地で踏ん張ってみせた。
後半は10人のユナイッテッドと互角の勝負。
これが現実。
このぐらいのハンディがないと、だめだったってこと。
マンソ、ボラーニョスとそれなりに見せ場を作ったが、リベルタドーレスほどのできではなかった。
ゲロンの離脱がそうとう響いてる。
あのメンバーで戦えてれば、もうちょっと見せ場は作れたかもしれん。
エクアドルのそう有名なチームでないLDUキトがこの大舞台でユナイテッドとやれたってことに意義がある。
この大会、もうちょっとヨーロッパのチームが戦いやすい環境を作ってやってもらいたい。

スコア 1-0

<得点者> 
マンチェスターU  ルーニー
~愛丸's MVP~
ルーニー(貴重なゴールを奪ってことも見事だったが、左サイドでのチームへの貢献度があっぱれ。こんなFW、他に見たことがない)