愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ローマ-フィオレンティーナ

2008-12-02 23:08:47 | セリエA
観戦日 12/2(火)       
 
愛丸’s チェック        
ミッドウイークのCLで明暗の分かれた両チーム。
ローマはチェルシーのいるグループにも関わらず、なんと最終節を前に首位に。
カンピオナートでもやっと調子が上がってきたし、ここからローマは全開でいけるか。
なんと言ってもトッティの復調が一番の好材料。
この男がいないことにはローマは始まらん。
ヴィオラにはまだCLとの二足の草鞋を履きこなすのは難しかったか。
こちらは最終節を前にGLでの敗退が決定。
UEFA杯に回ることができるかもしれんが、これからはカンピオナートに集中か。
今シーズンもしっかり4位以内に入って、来シーズンはCLで決勝トーナメントに進出するようなチームになってもらいたい。
それができるようなチームであることは間違いない。

CLの影響でだらっとした試合展開になると思われたが、この一戦に賭けてたかのようないい試合になった。
けが人なんかの影響なんかで、両チーム、ベストメンバーとまではいかなかったが、モチベーションが高く、どの選手からも疲れみたいなものは感じられなかった。
ローマではやっぱりトッティの切れが最高。
フィジカルコンディションもかなり上がってきた印象。
DFを背負ったプレーでも負けることがなくなったし、自分で仕掛ける場面も増えた。
もう心配はいらないだろう。
ヴチニッチ、J・バチスタもだいぶやりやすそうだった。
トッティにボールが収まってからの展開でそうとう数のチャンスが生まれてたし、唯一の得点もトッティが奪った。
ゼロトップとの決別が今花開いた。
今はトッティ、ヴチニッチの2トップにトレクァルティスタにJ・バチスタ。
この3人の絡みがひじょうによくなってきた。
強さを全面に押し出した攻撃が中心だが、この3人のテクニックもうまく活かせる。
また違ったサッカーをスパレッティを作り上げた。
中盤のデ・ロッシ、ブリーギ、タッデイもインサイドハーフ、レジスタ、インコントリスタとうまく役割が分担できてるし、ここもしっかり機能してる。
この試合ではこれまでブーイングを浴びることが多かったリーセから魂溢れるプレーが見られた。
このぐらいはやれる選手。
果敢に仕掛け、自慢の左足のキャノン砲も披露する場面もあった。
ここまでが消極的で、どこかチームに馴染めてない印象だったが、もう何か吹っ切れてる感が。
トネットがけがしてるし、この状態が続けば、レギュラー確保もできるはず。
やっと今夏の補強が成果を上げてきた。
取るべき選手がしっかり得点し、守るべき人間が点を許さない。
ローマがだんだん強さを増してきた。
ヴィオラはCL敗退の影響はまるで感じられなかった。
どの選手からも悲壮感は漂ってなかったし、逆にカンピオナートでやってやるみたいな意気込みが感じられた。
それでも得点できず、結果は出せなかった。
リヨン戦でもそうだったが、得点機はあるのに、それがなかなかレテに繋がらない。
運がないってわけではない。
もっと最後の場面を丁寧にいけば、自ずと結果は出てくるはず。
サンターナ、ムトゥとどれだけ決めれるシーンがあったことか。
ジラもそう。
ここまでヴィオラを引っ張ってきたこの男がこの試合ではあと一歩が足りてなかった。
いいボールが入るシーンがなかったわけではなく、この男だけ、いつもの切れがなかった。
そう毎試合、毎試合活躍できるとは思わないが、もうちょっとやれたはず。
こちらの左SBのバルガスもこれまではカターニャ時代の切れが感じられなかったが、この試合では魂迸るプレーが目立った。
ちょっと力みすぎてしっかりボールを蹴れてなかったが、今まではこんな場面もなかなか見られなかった。
ここが使えるようになると、ヴィオラの攻撃の厚みが増す。
CLでこれが発揮できてればよかったんだが、とりあえず、カンピオナートで実力を発揮してもらおう。
敗れはしたが、この試合でのヴィオラからはまだまだいけるって気持ちが伝わってきた。

スコア 1-0

<得点者> 
ローマ   トッティ
~愛丸's MVP~
デ・ロッシ(中盤の仕事をひとりで何役もこなしてた。特に守備での貢献が目立ち、ピンチを未然に防ぐ術はなかなかのもの)

マンチェスターC-マンチェスターU

2008-12-02 19:06:41 | プレミアリーグ
観戦日 12/2(火)       
 
愛丸’s チェック        
シティ・オブ・マンチェスターでのマンチェスターダービー。
シティは前節アーセナルに3-0の快勝劇。
あのできでこの試合も挑めれば、ユナイテッドに勝つことも不可能ではない。
このダービー、ユナイテッドが有利なのは間違いないが、シティの補強が実を結んできてる今はどう転ぶかわからない。
ブラジル人たちの活躍によっては、前節同様の結果が生まれるかも。
ユナイテッドはCLのGL突破も決め、このダービーに万全の状態で挑める。
シティホームでやりにくい面はあると思うが、いつものサッカーができれば問題ないはず。
いい状態で日本に来るためにも、このダービーで更に勢いをつけたいところ。

白熱したいい試合になった。
どちらか一方的な展開にならず、見ててワクワクするものに。
それでもやっぱり力の差か、ユナイテッドの方に多くチャンスは訪れた。
最近、なかなかゴールが生まれないルーニーが100ゴールのメモリアルゴールを叩き込み、チームに勢いをつけた。
あのシティサポーターを挑発するような喜びは、それだけ、このゴールがうれしかったってことだろう。
ダービーでメモリアルってやっぱりこの男は何か持ってるかも。
このルーニーのゴールもよかったが、この試合はパク・チソンと両SBの動きもよかった。
パク・チソンは今はC・ロナウド、ナニなんかよりも計算できる選手かも。
得点力がそこまであるわけではないが、チームを助ける献身的な動きや、相手の嫌がるようなドリブルや仕掛け、どれもアジアのレベルを超越してる。
PSV時代よりも更に進化してる。
ルーニーとの相性も良さそうだし、チームにどうも溶け込めてないC・ロナウドよりもいい働きはする。
それと両SB。
エブラもルーニーとの互換性に優れ、左サイドでチャンスを演出シーンが多かった。
調子がいいときはこれぐらい簡単にできる選手だし、調子の波がなければ、世界でも有数の左SBであることに間違いない。
右のハファエウも予想以上の働き。
ここまでテクニックに長けたSBがプレミアにいるか?
まだ若いし、サー・アレックスの指導をしかり受けていけば、セレソンに呼ばれる日もそう遠くないはず。
キックの精度も高いし、今シーズンの大発見かも。
ここまでやってくれれば、ギャリーも心置きなく引退できるだろう。
C・ロナウドに頼ることなく、ここまで安定した戦いができるんだから、もうこの男を放出してもいいのでは?
レフェリーの笛を無視したFKで2枚目のイエローをもらって退場するような選手だし、チーム状態をよくすることはできないはず。
バロンドールがかすんで見えたこのダービーでのできだった。
シティはホビーニョをうまく使うことができなかった。
いい試合ができてるときはやっぱり目立つのがホビーニョ。
ここにいいボールが入って、仕掛けてくれればたいていがチャンスに繋がる。
が、ここにボールが入らないと・・・。
ベンジャニ、バッセルぐらいのレベルの選手はユナイテッドDF陣には脅威を与えることができない。
それならもっとS・W・Pい仕掛けてもらいたい。
ただ、チームの方針なのか、S・W・Pは3センターハーフの一角にポジションし、守備にもかなり力を割いてる。
こうなると、この男の魅力が半減してしまう。
アイルランドとうまく連携しながらいけるといいんだが、この試合ではそれが感じられなかった。
アーセナル戦ではうまくいってたのに・・・。
ジョー、エラーノとホビーニョとうまく絡めそうな選手が本調子でないのがほんと残念。
エラーノはここ数試合スタメンを外され、不満をぶちまけてるらしいが、後半投入されてからのパフォーマンスを見てると、ベンチスタートってのも頷ける。
FKもブラジル人らしからぬものを披露してたし、もうちょっとメンタルを鍛えた方がよさそう。
もっとホビーニョを活かせるようなシステムが完成すると、まだまだシティは強くなるはず。

スコア 0-1

<得点者> 
マンチェスターU  ルーニー
~愛丸's MVP~
ルーニー(点を決めたことよりも、ポストプレー、数的不利の状況での守備って面で輝いてた。このメモリアルゴールで状態は上向きになるはず)