愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ヘタフェ-R・マドリー

2008-12-05 22:07:46 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/5(金)       
 
愛丸’s チェック        
これもデルビー・マドリー。
ヘタフェは新興チームで、まだこれがデルビーって意識は少ないはず。
ただ、ヘタフェは昇格してから、ことマドリーに対しては相性がいい。
今シーズンもいい試合をしてくれるだろう。
けが人が多くいるマドリーは今手負いの状態。
ヘタフェはモチベーションも高いだろうし、バルサ戦でのエンパテも自信になってるはず。
バレンシア、セビージャ、バルサと強豪との連戦続きでチームは疲労してるかもしれんが、ここで一発決めてもらいたい。
マドリーはもうこれ以上けが人を増やしたくないはず。
なんとかBATEボリソフに勝ってCLではGL突破を決めたが、全くマドリーのサッカーはできてない。
ラウル、グティ、カシージャスが持ってるマドリディスモだけではどうにもできなくなってきた。

ヘタフェがマドリーを粉砕。
完全に圧倒した。
どちらが強豪と呼ばれてるチームなのか全くわからなかった。
ここまでヘタフェがやるとは・・・。
選手個々の気持ちがぜんぜん違った。
攻撃陣も守備陣も気持ちのこもったプレーで、マドリーに勝ってやるって魂が迸ってた。
ここまで気持ちを全面に押し出して戦う姿を見てると、見てる側が清々しい気分になる。
ソルダード、アルビン、ガビラン、グラネロと攻撃ではよく連携が取れ、マドリーの嫌がるところをどんどんついていった。
ここまでやれるチームはなかなかいない。
ピボーテのカスケロ、ボランスキは守備で貢献し、なおかつ攻撃の起点に。
ここでこれだけ踏ん張ってくれれば、DF陣の負担も減る。
チームとして攻守にわたって連携が取れてた。
バレンシア戦、バルサ戦と観戦したが、やっぱりこの試合でのできが一番よかった。
アルビンなんか切れ切れだったし、グラネロ、ガビランの両サイドもきっちり仕事ができてた。
できればソルダードが古巣相手に気持ちいいゴールなんて奪ってくれたら文句なしだったが、それはサンチャゴ・ベルナベウでの試合までとっておこう。
カウンターの切れが抜群だったし、ここまでできれば、まだまだ順位は上がっていくだろう。
この気持ちを忘れず戦ってもらいたい。
厳しい日程からまもなく開放されるし、ここでの自信で、同じレベルのチームとの戦っていけるはず。
問題はマドリー。
ここまでやっとこさで結果は残せてたが、ここ数試合は結果を残せない試合もちらほら。
けが人が多いのは確かに認める。
この試合でもマドリーの心臓だったスネイデルがけがで途中退場し、もう完全に危機的状況に。
それでも、ヘタフェのメンバーと比べると、世界的な選手ばかり。
CLを戦ってると言っても、代えがいないわけではないし、シュスターが気に入らない選手を使ってないだけ。
CBにはメッツェルダーがいるし、中盤もJ・ガルシアにラフィー、トップにはブエノとヘタフェだったら即レギャラーでチームを支えてくれる存在の選手たち。
それを使いこなせず、チーム戦術も変えることができないでのこの結果は監督のせいにされてもおかしくない。
この選手たちがうまく機能できるような戦術に変更して戦うべき。
トップにはサビオラ、ラウル、中盤にグティといるし、サイドが使えないわけじゃない。
うまくモチベーションを高めさせ、自信を取り戻させるのは監督の仕事。
けが人、けが人って騒ぎすぎ。
いまこそマドリーはひとつにまとまるべき。
このままでは次節のセビージャ戦、そのあとのクラシコ、はたまた次のバレンシア戦と、連敗地獄が待ってるかも。
スネイデルに代わったラフィーはほとんどいいとこなかったし、気持ちがこもってたガゴも時間の経過とともにパフォーマンスは低下。
ペペ、S・ラモスのCBコンビもラフプレーが目立ったし、カシージャスも予測で動いてニアを抜かれる始末。
ラウルの神通力を持ってしても立ち直らせるのは困難かも。
とにかくクラシコまでにはどうにかしないと、今のバルサを勝つことは至難の技。

スコア 3-1

<得点者> 
ヘタフェ    アルビン×2、ウチェ
R・マドリー  サビオラ
~愛丸's MVP~
アルビン(2ゴール、1アシストは立派。ハットトリックも狙えたが、そこまでうまく事は運ばなかった。マドリーにとって一番の厄介者に)

バレンシア-ベティス

2008-12-05 20:27:30 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/5(金)       
 
愛丸’s チェック        
メスタージャで連敗中にバレンシア。
それもラシン、S・ヒホンと所謂ビッグクラブと言われるチームが相手ではない。
前節はサンチェス・ピスファンでエンパテ・ア・セロ。
これは誉められる結果。
UEFA杯でもフエラでコペンハーゲンに4-0と快勝したわけで、いつもみたいにずるずる負のスパイラルには陥ってない。
ここはなんとかメスタージャで相性にいいベティスにいい勝ち方をしてもらって、バルサ、マドリーとの連戦に備えてもらいたい。
ベティスは現在好調をキープ。
魅力的な選手を抱えてるが、これがなかなか機能してなかった。
それをP・チャパロがしっかりチームとして仕上げたか。
期待されてる選手が、期待通りの活躍ができたら、23年振りにメスタージャで勝利の美酒に酔いしれることができるかも。

相性のいいはずのベティスにバレンシアは苦戦しながらもなんとか勝つことができた。
2点リードで前半が終わったときはこれはもう楽勝かと思ったが・・・。
後半、ベティスが全く違うチームに変貌を遂げた。
ここから防戦一方。
バレンシアの守備のもろさがひじょうに目立つものになってしまった。
前半、ビジャ、マタ、ホアキン、エドゥと最近元気がなかった面々が、持ち前のテクニックでいい形でゴールが奪えた。
マタなんか疲労感たっぷりで、代表に選ばれたとたん並の選手に成り下がったかと思われたが、短い時間で復活。
若さがここで発揮された。
ほんとによかったのが前半だけで、後半、崩壊していく守備陣にビクビクしっぱなし。
サイドを簡単に突破されるは、中央ではワンタッチでパスを回されるは、裏は簡単に取られるは、もういつやられてもおかしくない状況が続いた。
で、やっぱりやられることに。
右を突破され、スルーに反応したフアンマが角度のないところから、ヘナンのニアサイドを抜くシュート。
ヘナンはやっと出てきたカニサレスの後継者かと思ってたんだが、どうもこういうニアを抜かれる失点が多い。
ここは完全にGKが守るべきエリアだし、しっかりケアしてもらいたい。
当たるとビッグセーブを連発してくれるが、安定感に欠けてる。
それと、飛び出すタイミング、勇気ってもんもまだまだ。
まだ若いし、これからもっと成長していってもらいたい。
この失点だけですめばよかったんだが、また中央からの突破を許し、なんとか止めたボールがゴールへころころ。
これをすんでのところでなんとか止めたが、ヘナンがキャッチできそうなところをミゲウがクリアしようとして、またルーズボールに。
これをS・ガルシアに拾われそうになったのを、マルチェナが後ろからのタックルで止めて、PK。
ついでのマルチェナは一発ロハ。
泣きっ面に蜂、踏んだり蹴ったり、弱り目に祟り目とはまさにこのこと。
あっさりエンパテにされ、メスタージャがおもっ苦しい雰囲気に。
いつもはずるずるいく展開だが、ここでバラハがこの流れを変えてくれた。
セットプレーからドンピシャのカベッサ。
試合の流れ、数的不利とベティスペースだったのを、一発でバレンシアに持ってきてくれた。
この勝利、バレンシアに関係してる人全てがバラハに感謝しないと。
問題点はてんこ盛りだが、なんとかいい形で次節からのビッグマッチに挑めるはず。
ベティスは前半から後半みたいなサッカーができてたら、間違いなくメスタージャでの勝ち無し記録を止めれたはず。
エマナ、M・アウレリオなんかは人が変わったかのような活躍ぶりだった。
このふたりが最初から高いモチベーションだだったら・・・。
それにしても後半のベティスは最近の好調さを物語るものだった。
両サイドも使えるし、中央での仕掛けもいける。
それにワンタッチでボールを繋いでいく技術も持ち合わせてる。
乗ったときのベティスは怖い。
まだ選手を全員使いきれてるとは言い切れず、今の持ち駒全ての能力を発揮できることができるなら、UEFA杯圏内も夢ではない。

スコア 3-2

<得点者> 
バレンシア   ビジャ、マタ、バラハ
ベティス    フアンマ、エマナ
~愛丸's MVP~
バラハ(ピボーテとしての活躍もさることながら、やっぱり決勝点を叩き出してくれたことに感謝。このゴールが今シーズン初ゴール)

インテル-ナポリ

2008-12-05 18:08:58 | セリエA
観戦日 12/5(金)       
 
愛丸’s チェック        
カンピオナートでは首位をキープしてるインテル。
CLでの不甲斐無い試合はなかなかセリエでは見せない。
両ウイングに期待を込めた4-3-3を解体したモウリーニョ。
ズラタンと誰かの2トップに落ち着いた感が。
その誰かってのが問題だが、一度は干しかけた選手をなんとか使ってる始末。
モウリーニョ流のモチベーションの上げ方だったのか、それとも、ほんとに仕方なく使ってるのか。
アドリアーノしかり、J・クルスしかり、使われてるときはそれなりのパフォーマンスを見せてる。
ナポリは3-5-2の古き良きイタリアサッカーでここまで3位と古豪復活を感じさせてる。
組織立った見事な攻撃ってわけではないが、ラベッシを活かしたスピード感ある攻撃は魅力的。
早い時間に失点をしなかったら、勝負になるはず。

インテルから何か熱い気持ちが伝わってきた。
このチームに魂って言葉はいらないかと思ってたが、どうにもパフォーマンスが上がってこないチーム状況の中、魂がチームを救った。
率先してチームに勇気を与えてたのがサネッティ。
冷静沈着が売りのアルゼンチン人が、ちょっとしたファールでレフェリーに食ってかかってジャッロをもらってた。
本来なら誉められる行為ではないが、この男がここまで熱く、気持ちを全面に押し出すことなんてない。
これでチームにぐっと火が着いた。
黙々とプレーし、黒子に徹することが多い、このカピターノがインテルに足りない魂を補ってくれた。
これに呼応するよに、インテルは気持ちのこもったプレーが目立った。
テクニシャン揃いで、個人でなんとかできるチームなんだが、結果が伴わないと、悪い方に流れるこれまでのインテル。
内紛やら監督との確執やら問題だらけになって自滅するのが自慢だったが、このサネッティのプレーを見てると、これまでのインテルからは決別しそう。
ここまでひとりでチームを引っ張ってきた感のあるズラタンにいつもの切れがなくても、結果は出せた。
これはチーム全体で戦えてる証拠。
追加点なんかはJ・クルスのヒールでの落としから、マイコンがティロ。
このティロは枠を大きく逸れる軌道を描いてたが、中につめてたムンタリがヒールでコースを変えてレテ。
見事な点の取り方だった。
ズラタンをいっさい介さずの得点ってことにも意義がある。
ムンタリが前半はMVP級の活躍で、インテルはいい補強ができたと感心してたが、後半、ぱったり。
アフリカ人特有の集中力の持続性のなさがもろに出てた。
モウリーニョはこういうプレーが嫌いだと思うが、さてさてこれからどうなることやら・・・。
ナポリは2-0とリードされた状況から、こちらも見事な点の取り方で1点差まで詰めたとこまでは良かったが・・・。
この得点シーン、インテルの2点目に匹敵するよな見事なものだった。
期待のラベッシがドリブルで仕掛け、サラジェタにいったん預ける。
ここでキープしたサラジェタはDFを背負った状態でヒールでのパス。
これに抜け出したのがラベッシ。
J・セーザルと1対1になり、J・セーザルの動きを完全に見切ってのクッキアイオは芸術的だった。
今、アルゼンチン人のFWは最高レベルにある。
このラベッシにラツィオでブレーク中のM・サラテ、これにメッシ、アグエロ、テベスと世界最高レベルにある。
ナポリはこれにハムシクという若いスロバキア人も注目を集めてるが、このインテル戦に限ってはそこまでのパフォーマンスを披露できなかった。
攻めあがるタイミングとかはよかったんだが、もっとうまく2トップと絡んでもらいたかった。
ナポリは最近アズーリに召集されたサンタクローチェが不在だったのも響いたか。
うまくDFできてたとは思うが、あの2点目のシーンでサンタクローチェがいたら、ムンタリにあんなトリッキーなレテを許さなかったかも。
後半は追い上げムードで戦うことができたが、あと一歩が足らず。
ミラン、インテルと惜しい敗戦ってことを考えたら、まだビッグクラブには足りてない。
いつまでカンピオナートでこの順位にいれるかわからないが、あまり夢を見すぎるのもよくない。

スコア 2-1

<得点者> 
インテル   コルドバ、ムンタリ
ナポリ    ラベッシ
~愛丸's MVP~
コルドバ(先制レテは難しい体勢からのボレー。とてもCBのティロとは思えなかった。本職でもゴール前で効いてたし、インテルになくてはならない存在に)

セビージャ-バルセロナ

2008-12-05 11:56:54 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/5(金)       
 
愛丸’s チェック        
強豪との連戦が続く両チーム。
セビージャは前節がバレンシア、今節がバルサで次節はマドリー。
バルサもこのセビージャ戦を皮切りに、バレンシア、クラシコ、ビジャレアルと厳しい日程。
このウインターブレイク前に、ある程度の順位が確定するかも。
とにかく、どのチームもカーサでは結果を残したいところ。
セビージャはバレンシア戦ではカーサでエンパテ・ア・セロと勝ち点1しか奪えず、このバルサ戦では勝ち点3が欲しい。
サイドでD・アウベスを制し、セビージャの左が輝いて見えると、この試合はセビージャのものに。
バルサはこれと言ってやり方を変えてくるとは思えない。
ペップの思い描いたサッカーをやり通せば、自ずと結果はついてくる。
エトー、メッシを止めれるチームなんてそういないはず。

全ての面に於いて、バルサがセビージャを圧倒した。
ここがサンチェス・ピスファンだと感じたシーンはS・ケイタにブーイングを浴びせたときぐらい。
D・アウベス、S・ケイタと昨シーズンまでここでプレーしてた選手がバルサにはいたが、このふたりへの対応は正反対だった。
D・アウベス、アドリアーノとセレソンのユースからのチームメイトで、セビージャでも左右でコンビを組んだこのふたりの対決を、セビジスタは堪能してた。
ここでアドリアーノが主導権を握れれば、チームもセビジスタも乗ってこれたんだろうが、時間の経過とともに、D・アウベスに軍配が上がるように。
全く歯が立たないってこともなく、いい攻撃を仕掛けれた場面はあったが、決定機には繋がらなかった。
それより、セビージャは中央からの攻撃でいくつか決定機が生まれた。
カヌーテがいいタイミングでバルサDF陣の裏をとって、V・バルデスと1対1になり、シュートまでいけたが・・・。
トラップが足元に入りすぎ、慌てたシュートはクロスバー。
ここでしっかり決め、エンパテに追いつければ展開はがらり変わったはず。
不運な失点、シュートがクロスバーと運に見放された感が。
先制点を許した場面も、メッシのドリブルを止めたまではいいが、スライディングにいった足にボールが当たり、これがエトーの前に。
最後までゴールを狙ってたエトーもすごいが、あそこにボールが転がらんでも・・・。
どうもセビージャにはつきが感じられない。
この大事な試合にJ・ナバスがサスペンシオンだったり、期待のデ・ミュルも初スタメンではいいところが活かせなかったり。
途中出場のD・カペルもけが上がりで、いつもの切れがなく、挙句の果てにL・ファビアーノはイライラが募り一発ロハ。
バルサにやられたってシーンも多かったが、自滅した感も否めない。
マドリー戦ではどこまで復活できるか、気持ちの切り替えが大事。
バルサはしっかり攻撃を受け、行くところは自分たちのペースでセビージャを圧倒した。
ここ3シーズンは、サンチェス・ピスファンで結果が残せず、いいところを見せれなかったバルサだったが、今シーズンは全く違った展開で結果を出した。
ヒヤッとする場面も少なく、ここまで完勝するとは。
前節、メッシ抜きで戦ったら、低調なパフォーマンスに終始し、あの頃の勢いが止まったかに思われたが、メッシがいるとそうはならない。
エトーの好調も目立つが、今はメッシとチャビのチームに。
メッシはドリブル突破だけでなく、視野も広がり、いいパスが出せるようになったのがでかい。
天は二物も三物も与えることがある。
チャビはEUROでの活躍そのままにバルサの攻撃を司る王様に君臨してる。
マレスカのマンマークを苦にすることがなく、自分のペースで攻撃を組み立てた。
2点目のアシストもカベッサでのクリアではなく、メッシの動きを見て、狙ったパス。
このふたりのコンビでの得点は見ててワクワクする。
早くイニエスタに復帰してもらって、もっと魅力的なバルササッカーを展開してもらいたい。
どうやら、今シーズンはバルサのシーズンになりそうな予感。

スコア 0-3

<得点者> 
バルセロナ   エトー、メッシ×2
~愛丸's MVP~
メッシ(神の域まですぐそこまできてる。ドリブル、パス、シュート、どれも完成の域に。けがが少なくなったこともかなりでかい)