愛丸のサッカー観戦記

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R・マドリー-バレンシア

2008-12-23 12:05:00 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/23(火)       
 
愛丸’s チェック        
バルサにこれ以上差をつけられたくない両チーム。
マドリーは前節のクラシコでなにか変わりそうな感じは見られたが、結果は完敗。
これで12Pも差が開いた。
順位も6位ともうこれ以上負けは許されない。
ただ、J・ラモスの就任ってのはマドリーにとって、必ず好転するはず。
時間が経てば、もっとよくなるはず。
バレンシアは強豪との対戦との狭間の前節をなんとか勝利。
2位にいるにはいるが、バルサとの差は8P。
このサンチャゴ・ベルナベウでの試合も本来なら勝ち点1で十分なんだが、そうも言ってられない状況に。
どちらもバルサを考えての試合になりそうで、負けられない一戦。
激しい打ち合いになるか、点を取られたくないばっかりにガチガチに引いて守りあうか。

前半3分のイグアインのゴラッソなシュートがこの試合の唯一の得点シーンに。
1-0というスコアが信じられないぐらい両チームチャンスはあった。
勝ちたい気持ちが全面に出て、攻撃でいいシーンはそれなりにあったが、どこかこれがビッグクラブ同士の戦いかと疑いたくなるようなシーンも見られた。
とにかく、マドリーは決定機を不意にしすぎ。
ロッベンが切れきれで、何度もバレンシアの左サイドをパニックに落としいれ、そこから多くチャンスを作った。
ロッベンとマッチアップしてた、デル・オルノなんかはひとつも止めれるシーンはなかったのでは?
最初の仕掛けからのチャンスでイグアインが決めてくれたからよかったが、あれがなかったらエンパテ・ア・セロの試合。
あれだけゴラッソなゴールを見せてくれたイグアインもその後はさっぱり。
フリーで打ってもクロスバーの上だったりとヘナンの好セーブで止められたってシーンは少なかった。
グティもラフィも決めれる場面はいくらでもあったはず。
これのどれかが決まってたら、こんな苦労せずに楽に勝てた試合。
守備ではいいところでカンナ、メッツェルダーの強さが目立った場面はあったが、完璧だったわけではない。
カンナは軽いスライディングにいってあっさりかわされるってこともあったし、メッツェルダーもスピード勝負になると・・・。
これを救ったのが、聖カシージャス。
クラシコで調子を取り戻したのか、この試合でも決定的なシーンを何度も救った。
この男がいなかったら、バレンシアの逆転勝ちは間違いなかった。
ビジャのニアを狙ったシュート、バラハの至近距離からのカベッサ、このふたつは決まってもおかしくないシュート。
またまたマドリーの面々はカシージャスに感謝しないと。
相当数の決定機を不意にしてる攻撃陣を見て、こりゃだめだって表情をしてるカシージャスが印象的だった。
これだけ不甲斐無い試合だったにしろ、今のマドリーに必要なのは結果。
負けてもおかしくなかった試合で勝ち点3を取れたんだから、とりあえずいいクリスマス休暇になるはず。
バレンシアはサンチャゴ・ベルナベウでポセッシオンでマドリーを上回る快挙を達成。
喜べたのはこれだけだった。
ポセッシオンサッカーが得意なチームではないし、基本的には守備主体のチーム。
それがあれだけボールを支配でき、チャンスも作れたのに、前半3分のあの1点が最後まで響いた。
点が取れなかったわけではない。
悪い内容でもなかった。
それでもカシージャスって壁を打ち破ることはできなかった。
バラハのカベッサが決まらなかった段階で、この試合は落とすような気がした。
攻撃に関しては、このまま行ってくれれば、09年もなんとか勝負できる。
問題は守備。
カピターノであるマルチェナがドブレ・アマリージャで退場。
激しいプレーが売りなのはわかるが、この大事な試合でこれをやったらいかん。
ただでさえCB陣の層が薄いのに、年明けのアトレチコ戦はどうなってしまうのか。
この辺を考えてもらいたかった。
ビルバオ時代にはマドリーキラーなんて呼ばれてたデル・オルノが未だ状態が上がってこず。
ロッベンにやらっれっぱなしで、ここがしっかり対応できてたらあの失点もなかった。
エメリはここがキーポイントってわかってたはずなのに、これでは何の策も講じてないことに。
とにかく、この強豪との戦いは全てフエラだったわけで、折り返しのカーサでの試合はきっちりものにしてもらいたい。

スコア 1-0

<得点者> 
R・マドリー   イグアイン
~愛丸's MVP~
カシージャス(この男がここまで目立ってるってことは、チームの状態がよくない証拠。それでもしっかり守ってくれるし、今はこの男に頼って結果を出すしかない)