愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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パチューカ-LDUキト(FCWC セミファイナル)

2008-12-17 22:26:32 | その他
観戦日 12/17(水)       
 
愛丸’s チェック        
アルアハリに逆転勝ちして、このSFに進出してきたパチューカ。
南米、ヨーロッパ以外のチームで初のファイナル進出なるか。
先に失点し、そこからチームを建て直し、逆転勝ちするってことはとてもすごいことだとは思うが、最初から楽に勝てる方法もあるのでは?
アルアハリ戦のような戦い方がLDUキトに通用するかどうか。
ブラジル、アルゼンチンのチームよりは戦いやすいとは思うが、リベルタドーレスを制したチームだし、そう簡単にはいかないはず。
LDUキトはこれがFCWCの初戦。
フィジカルコンディションではパチューカに劣ってるかもしれんが、それは想定済みだろう。
リベルタドーレスを制した実力をここでも発揮してもらおう。

得点の経過を見なければ、どう考えてもパチューカの方が上のような試合だった。
ただ、結果はLDUキトが0-2と勝利。
南米の意地をしっかり見せつけることができた。
パチューカはアルアハリ戦同様2点を前半で失い、このビハインドをどうやって逆転するかそれに後半かけてきた。
ただ、こうやって戦うなら、はじめっから点をやらないような展開に持ち込めばいいのに・・・。
LDUキトの守備が安定し、強固なことは事前のスカウティングでわかってるはずだから、そこを効果的に崩す方法を考えとかないと。
細かいボール回しからサイドをつく攻撃もなかなかできておらず、ゴール前までいっても、セバージョスを慌てさせるシーンはなかった。
それなら、まず失点しないような守備から入ってもよかった。
負けが許されないトーナメント戦だし、自分たちの攻撃力を信じて戦うのもいいが、点を取られたらどうしようもない。
先制点なんかはDFのミス絡みだし、2点目もセットプレー。
防げたって言えば防げたかも。
ボラーニョスのFKは見事なものだったが、しっかり研究できてれば、マンソかボラーニョスのふたりしかないわけで、その辺が甘かった。
壁の右端に小さい選手がいたし、そうなると、ボラーニョスのキックを予想できたかも。
あれだけ攻めても点が取れなかったのはLDUキトの守備がよかったのもあるが、どうもアルアハリ戦のようにいくのではなんて考えがあったからかも。
気の緩みってのがあったかどうかわからないが、大事な部分でのミスが目立った。
LDUキトもミスがなかったわけではなかったし、そこがつけなかったのが痛かった。
こんな戦い方でユナイテッドと戦おうなんて到底無理な話。
恥じかく前にここらで負けてた方がよかったかも。
LDUキトはファイナルへ向けていい試運転ができたはず。
守備が崩れることなかったし、攻撃でもいい時間に点が取れた。
パチューカにある程度ボールを持たせ、ここってところはしっかりからだを張って守る。
守備に関して、穴は全く見られなかった。
中盤でも、サイドでも、最終ラインでも、どこも集中して最後まで戦うことができてた。
この守備が果たしてユナイテッドに通用するかどうかわからないが、そう簡単に点が取られるとも思えない。
この試合、なかなか攻撃で目立たなかったボラーニョスとレアスコがどこまで攻撃で目立つことができるか。
もっとスピードを活かしたプレーが見られると思ったが、この辺がちょっと残念だった。
ゲロンが抜けた右サイドはリベルタドーレス時よりは明らかに破壊力に欠ける。
ヘタフェで出場機会に恵まれてないゲロンはまだこのチームにいた方がよかったかも・・・。
このLDUキトで、マンソは自分のプレーがしっかりできてた。
そう何度もボールをキープする場面はなかったが、持ったときはひとり違う次元でプレーできてた。
ここからのラストパスは見事なもんだった。
ユナイテッド相手にもこのパフォーマンスを見せてもらいたい。
ファイナルの相手をユナイテッドに限定して話を進めてるが、これは誰がどう見てもそう思ってるだろうという考えのもとです。
日本人としてガンバがファイナルにって夢がないわけではないが、サッカー界のパワーバランスが壊れることになるので、ここはユナイテッド対LDUキトってファイナルで落ち着く。 

スコア 0-2

<得点者> 
LDUキト   ビエレル、ボラーニョス
~愛丸's MVP~
マンソ(リベルタドーレス時とコンディションは変わってないように思えた。このパフォーマンスができれば、ファイナルも活躍できるはず)

リバプール-ハル・シティ

2008-12-17 20:38:29 | プレミアリーグ
観戦日 12/17(水)       
 
愛丸’s チェック        
プレミアで首位を走るリバプール。
CLでも好調で、最終節は若手主体のチームでもPSVを圧倒した。
F・トーレスが年内復帰は無理っぽく、R・キーンもチームにフィットしてない状況で4-2-3-1への回帰を決めた。
これがリバプールにとってはいいことかも。
ジェラードを含め、どの選手もやりやすそう。
冬のチャンピオンに向けて、勝てるときにはしっかり勝ち点3を積み上げたい。
ハルは初めてのトップリーグで現在6位と大躍進中。
エミレーツでアーセナルに逆転勝ちを収めたり、オールドトラッフォードで4-1の状況から諦めずに2点返したりと、ビッグ4にも恐れを知らない。
下位チームに見られがちの引いてロングボールというサッカーではないところにも魅力を感じる。

ハルがここアンフィールドでも見せてくれた。
この試合はこれが一番のポイント。
大方、リバプールにボールを支配されてたが、ハルは一瞬のチャンスを見逃さなかった。
CKから右SBのマクシェインがドッセーナの上から難しい状態から側頭部でコースを変えた見事なものだった。
こんないい形で先制し、ここで引いて守るってことをしなかった。
ボールを支配されてるから、カウンターが主体になるんだが、大きくクリアして、トップに任せるような雑なカウンターではない。
しっかりボールを繋いで、どの選手もしっかりチームとして動けてた。
ここでよかったのがメンディ。
右のサイドハーフでの先発だったんだが、この男の仕掛けにドッセーナはどうもできなかった。
なかなか止められず、何度いいボールを中に供給されたことか。
追加点もこのメンディの低いクロスから。
レイナがこのクロスをセーブしようと試みたが、わずかに届かず、後ろをカバーしてたカラガーへ。
ここであろうことかカラガーがクリアミスしてOG。
前半の25分でなんと0-2とハルがリード。
やるやるとは聞いていたが、ここまで首位のチームを苦しめるとは。
やるべきことをしっかりできてるチームだし、運でどうのこうのってこともない。
プレミア経験者を多く揃え、これを短期間でしっかりチームとして纏め上げたP・ブラウンの手腕も賞賛に値する。
この0-2というスコアでリバプールに火が着いた。
いい形で攻めてはいたが、堅いDF陣を崩せず、あと一歩のところで足踏みしていたが、ここで決めたのがキャプテン。
足首を負傷したかに思えたシーンがあったが、大事には至らず、ピッチに戻ってきてよかった。
F・トーレスがいない今、ここでジェラードまでいなくなってしまうと、この順位を守りきることはかなり困難なことに。
このジェラードを中心にした4-2-3-1がこの状況でばつぐんに機能しだした。
トップにカイトがいるってのがでかい。
広範囲に動いてくれるし、右のベナユンとのコンビもいい。
1点を返したときはカイトが右に流れてクロスを入れてから生まれた。
中に詰めてきたリエラがつぶれて、こぼれたボールをジェラードが相手に当たらないように狙いすましたシュート。
これで勢いがついた。
同点ゴールは、カラガーのクロスをカイトがヘッドで落として、これを狙ってたベナユンがしっかりジェラードの位置を確認しといて、後ろへパス。
こうなるとジェラードは決めるだけ。
キャプテンが2点を奪ってあっという間に試合を振り出しに。
ここに今シーズンのリバプールの強さを見た。
前半はこのまま押せ押せで進めたがハルはなんとか耐えることに成功。
ハーフタイムでハルは生き返り、リバプールはちょっとトーンダウンした。
これがそのまま後半に出て、ハルはアンフィールドで貴重な勝ち点1をゲット。
リバプールはあれだけいい形で攻めれたのに、このドローはいただけない。
最後の仕事をする選手が少なかった。
やっぱりトップにはF・トーレスが必要なのかも。
リバプールは両SBのクロスの精度にかなり問題がある。
噂通り、この冬、誰か補強することになるのか。
プレミア、CL、FA杯とトレブルを狙うには、ここの強化が大事になる。 

スコア 2-2

<得点者> 
リバプール   ジェラード×2
ハル・シティ  マクシェイン、OG
~愛丸's MVP~
メンディ(最後まで左SHでプレーしてたら、リバプールもそう簡単にペースを握れなかったはず。SBに回ってからあの攻撃ができなくなったのが残念)

ポーツマス-ニューカッスル

2008-12-17 17:13:37 | プレミアリーグ
観戦日 12/17(水)       
 
愛丸’s チェック        
最近5試合負けなしのポーツマス。
トニー・アダムスに監督が代わって、チームは混乱するかに思えたが、順位も8位とまずまず。
UEFA杯では敗退が決定したが、これでプレミアに集中できる。
クラウチ、デフォーのでこぼこコンビが機能してきたし、レドナップが引き抜かなければ、このまままたヨーロッパ戦圏を狙えるチームに。
ニューカッスルは逆に4試合勝ちがない。
負けてるわけではないが、勝ちきれない試合が多く、順位も17位。
アシュリーオーナーとK・キーガンの確執からチームは混乱しだした。
どちらももうチームにはいないが、ここからしっかり立て直してもらいたい。
もっと上、更にはビッグ4を脅かすような陣容ではあるから、早くここから脱したいところ。

ポーツマスはでこぼこコンビの4-4-2で戦ってるうちはかなりチャンスを作ることができた。
クラウチの落としをサイドが拾って、中へのクロスだったり、デフォーが拾ってフィニッシュだったりと、いい形を多く作れた。
これで点が取れなかったのは残念だったが、調子の良さは感じられた。
これが今季ポーツマスがやりたかったサッカーだろう。
左SBのベラジーなんか、よくクラウチのこぼれを狙ってた。
クロスの精度も良かったし、なかなかのSB。
クラニチャルがもっとここに絡んでくると、チャンスはもっと広がったんだろうが、なかなか顔を出す機会が少なかった。
右のエンビュエンバも前半は積極的だったが、時間の経過ともに存在が消えていった。
こうなると、がんばってるのはでこぼこコンビだけってことになり・・・。
ロングボールだけの攻撃が目立ってくると、ポーツマスはだんだん尻すぼみに。
ディスタン、キャンベル、ジェームスからしかボールが配給されず、中盤がすっ飛ばされる展開だけでは苦しい。
せっかく前のコンビが機能してるんだから、中盤がうまく絡んでいかないと・・・。
ってことでカヌーを含めた3トップで後半挑んできたが、これが全くの裏目に。
誰もが機能しなくなってしまった。
これで劣勢に周り、3失点を喫して、なんとニューカッスルに今季アウエー初勝利をプレゼント。
いいできにあるという話だったが、トータルで見ると、この試合でのポーツマスは2トップ以外に見るべきシーンはなかった。
UEFA杯での疲れがあるみたいなコメントをキャンベルが残してたみたいだが、もうその疲れる要因からは開放されるので、ここからしっかり戦っていくだろう。
冬の移籍でどこまで抜かれるかわからないが、この陣容だったら、降格ってことはないはず。
ニューカッスルはやっと勝利って結果が生まれた。
開幕当初に見たときはノースイーストの熱い魂で今季は旋風を巻き起こすかもなんて思ったが、内紛でチームは酷い状態に。
これを救ったのがオーウェン。
けがも完治し、あのスピードが戻ってきた。
この試合でもキャンベル、ディスタンとフィジカル勝負のCB相手にスピードでうまく対応した。
このオーウェンの天性のゴールを狙う動きを読み取れるパサーがいてくれたら、もっとこのチームは得点が増すはず。
先制点でのオーウェンはキャンベル、ジェームスが突っ込んでくる状況で、うまくボールを浮かせてのゴール。
よく見えてるし、恐怖心みたいなものも消えてる。
長い距離を爆発的なスピードで突破したあのこの頃と比べると、確かに落ちてる部分はあるが、それでも瞬発的なスピードはまだ衰えてない。
これにマルティンスが絡んだ2トップはプレミアのCB陣には脅威だろう。
前半、ほとんど仕事をしてなかったガスリーがどんどんよくなっていった。
フィニッシュに絡めるし、パスも出せる。
バットというパートナーがいてくれるから、守備に負担もなく、これぐらい伸び伸びプレーさせれば、いいセントラルMFになってくれる。
J・グティエレス、エンゾグビアの両サイドもクロスだけでなく、ドリブルの仕掛けもまずまずで、守備しっかりこなした。
S・ギブンを中心にしたDF陣も安定してたし、これができれば、この順位からあっさり抜け出せる。
年が明けると、もっといいニューカッスルが拝めるかも。

スコア 0-3

<得点者> 
ニューカッスル  オーウェン、マルティンス、ガスリー
~愛丸's MVP~
S・ギブン(この男の安定したセービングはまだ衰えてない。終了間際のピンチもビッグセーブで凌ぎ、チームにゼロで押さえるぞって気持ちを注入した)

トットナム-マンチェスターU

2008-12-17 15:09:46 | プレミアリーグ
観戦日 12/17(水)       
 
愛丸’s チェック        
レドナップ体制になって降格圏を脱したスパーズ。
死闘となったノースロンドンダービーではエミレーツでドロー、今季負けてなかったリバプールに初黒星とビッグ4には強さを発揮。
ホワイトハートレーンでのユナイテッド戦も期待は持てる。
新戦力もだいぶフィットしてきたし、これもレドナップのおかげなのか。
モチベーターとして名を馳せてる監督だし、選手のやる気がしっかり表現できれば、いい試合は必ずできる。
ユナイテッドはなんと12月は8試合もこなさないといけない状況に。
うち日本での試合もある。
どこに照準を絞ってるのかはわからないが、やっぱりプレミアで手を抜くわけにはいかない。
難敵が相手だし、日本に旅立つ前だからといって、ここでターンオーバーってのも考えづらい。

スパーズは惜しいシーンを何度も作りながら、V・デルサールの牙城を崩せずスコアレスドローに。
ここまで勝ち負けを繰り返して、ここは負けの番だったが、持ちこたえた。
と言うか、勝てる試合でもあった。
ユナイテッドにこれといったチャンスも与えず、攻撃ではカウンターから何度かチャンスを作れた。
1トップのパブリュチェンコが機能してたわけではなかったが、モドリッチ、レノンが要所で持ち前の力を発揮。
モドリッチはうまくトップ下に入り込んできて、いいミドルも打ててたし、2列目から飛び込んでのダイビングヘッドもあった。
ミドルも決まっておかしくないものもあったし、あのダイビングヘッドなんかは入り込んで、頭に当てるまでは申し分なかった。
ただボールが飛んだコースだけが問題だった。
決めれるべきシーンで決めれないと、結果が伴ってこない。
レノンもハファエウを置き去りにするシーンを多く見せ、中に切れ込んでのピッチ状態を考えてのシュートも枠を捉えた。
これはV・デルサールの好守に阻まれたが、レノンの持ち味はしっかり出せてた。
あとはこれに右のベントリーがもっと絡めれば、もっとチャンスは作れたかも。
ベッカムに代わるイングランドのクロッサーが、いいボールをパブリュチェンコにあわせることができたなら・・・。
ユナイテッド相手にそう簡単にチーム全てがうまく機能するとは思えない。
だから、少ないチャンスをものにすべきだった。
レノンの仕掛けでもうひとつ。
かなりの確立で突破することができてたが、どうも孤立してた感が。
ここに中盤の誰かか、SBのアス・エコトあたりがからんで複数で攻撃できれば、ユナイテッドを混乱させることはできたかも。
ほんとあと一歩だった。
ユナイテッドはどうもチーム全体から疲れが感じられる。
誰も元気にプレーしてるとは思えない。
あのテベスもパク・チソンも絶好調とは言いがたいし、C・ロナウドにも切れがない。
こういうときにルーニーがいればなんて思うが、サスペンションで出場停止。
エブラも同じで、左SBがオシェイだと、ここからの攻撃ってのは期待できない。
売り出し中のハファエウもまだまだコンビというところに問題がある。
周りの選手との考えのずれが多く見られた。
12月に8試合もしないといけないユナイテッドはどこかでこんな感じの脱力感溢れる試合があると思うが、負けなかっただけ良しとしないと。
ターンオーバーを使わず、ベストメンバーで挑んだこの試合だったが、日本でのガンバ戦はかなり戦力を落としてくるだろう。
長時間の移動もあり、プレミアも年末まで開催される。
チームの興行にかかわる遠征ではないし、木曜の試合はコンディションを調整する程度で挑むだろう。
スパーズなんかよりも3枚も4枚も落ちるチームだし、ナニ、アンデルソンなんかの状態のよくない選手を試すいい機会に。
このスパーズとのドローはリバプール、チェルシーとの勝ち点差を考えると痛いものだが、まだ直接対決は残ってることだし、この過密の12月をうまく乗り切り、なおかつ世界一にでもなればチーム状態もぐっとよくなることだろう。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ゴメス(歴代ワーストGKの7位にランクされたこの男が、難しいピッチ状態の中安定したプレーを披露。これぐらいは当たり前にできるGK)

ローマ-カリアリ

2008-12-17 13:35:34 | セリエA
観戦日 12/17(水)       
 
愛丸’s チェック        
現在、好調なチーム同士の戦い。
ローマは公式戦8試合負けなし。
カンピオナートでは4連勝と、あの頃の絶不調時からは完全に脱却した。
まずはトッティは復帰したこと。
それと、CLのチェルシー戦。
オリンピコでチェルシーをものの見事に粉砕したのがそうとう自信になったんだろう。
ゼロトップシステムを諦め、トッティ、ヴチニッチの2トップが機能し始めたのもこの好調を生み出してる。
なんだかんだでローマはトッティのチーム。
カリアリはホームで絶好調。
5連勝ってのはプロビンチャのチームでそんなに簡単でできることではない。
アウエーでもナポリとドロー劇を演じてるし、降格争い必至との戦前の予想を完全に覆した。

好調なチーム同士の戦いだけあって、かなり見応えのある試合になった。
どちらも自分たちのサッカーができてた。
ローマはいい形で先制し、このまま突き進むかと思われたが、カリアリは一歩も引かなかった。
なんとローマはオリンピコで逆転を許してしまう。
シーズン開幕当初にローマだったら、焦りばっかりが目立ち、自分たちのサッカーから遠く離れた展開になってずるずるいってたが、今は違う。
トッティを中心に必ず逆転できると信じて、自分たちのサッカーの終始した。
苦し紛れのロングボールなんて攻撃は見られなかった。
ペロッタなんかはいいときの運動量で前線を追い越す動きが戻ってきてたし、サイドから崩す攻撃も相手に脅威を与えた。
J・バチスタをトレクァルティスタに配してた前半と、メネーズをこれに代えた後半では攻撃に仕方が変わった。
相手によるのかもしれんが、カリアリ相手には間違いなくメネーズの方がよかった。
この男がローマというチームにフィットできたのでかい。
まだ若いし、これからローマをしょって立つ選手に成長してもらいたい。
新加入ではリーセもだいぶチームに馴染んできた。
これぐらいはやれる選手だし、もうちょっとフィニッシュに絡めるようなクロスやら、キャノン砲やらが見られるようになると、左SBはこの男に任せられると思うが・・・。
この試合はかなりのアップダウンを繰り返し、チームのためにがんばってた。
で、ローマはなんと言ってもトッティ。
調子のバロメーターでもある、ヒールパス、クッキアイオが随所で炸裂してた。
エリア右に流れ、マルケッティがクルスに備えたポジショニングをした途端に出したロングのクッキアイオはゴールこそならなかったが、かなり唸らされたプレーだった。
こんなプレーができるのは絶好調な証拠。
やっぱりローマにはこんなトッティがいないと始まらない。
この攻撃陣の活躍で90分にしっかり逆転することに成功。
今、チームには自信が満ち溢れてる。
あと1試合でウインターブレイクに突入するのがちょっと惜しい気もする。
今すぐにでもCLの決勝トーナメントをやってもらいただろう。
カリアリも破れはしたが、いいサッカーはできた。
オリンピコでここまでやれたんだから、またまた自信をつけたはず。
こういうプロビンチャのチームがここまでやれるようになると、中堅のクラブはうかうかしてられない。
しっかり組織された守備はそう簡単に崩せるものではないし、攻撃もカウンターにかなり磨きがかかってる。
カウンターからのレテはひとつしかなかったが、その前にも見事なものがあった。
ジェダが決めれなかったのは痛かったが、この後にしっかり結果を出したんだから、このミスは帳消しに。
ただ、ふたつ決めてれば40年ぶりにオリンピコで勝利の美酒に浸れたのに・・・。
カリアリも自分たちのサッカーに自信がそうとうあるみたいで、トッティの先制レテ後も形を崩さず、同点、一時は逆転まで持ち込んだ。
同点レテは、ひとつ動かしたFKをコンティが豪快にアウトに掛けて蹴りこんだもの。
コンティがここオリンピコで、それもローマ相手に決めたってことに深いものがある。
ローマのSDはこのコンティのお父さん、ブルーノ・コンティ。
しっかりカメラが抜いてるあたり、世界中の誰もが同じ考えだったんだろう。

スコア 3-2

<得点者> 
ローマ   トッティ、ペロッタ、ヴチニッチ
カリアリ  コンティ、ジェダ
~愛丸's MVP~
トッティ(この好調さはこの男の状態が上がってきたから。ヒールでのパスもバシバシ通すし、クッキアイオも高精度。やっぱりローマにはこの男が必要)