愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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トリノ-ナポリ

2008-12-25 21:51:56 | セリエA
観戦日 12/25(木)       
 
愛丸’s チェック        
18位と降格圏で苦しむトリノ。
6試合勝ちから遠のいているこのチームは監督交代という事態に陥ってしまった。
代わった監督はノベッリーノ。
トリノを率いるのはこれが初ではない。
昨シーズン、うまくチームを軌道に乗せれず、解任された監督。
もうここに頼るしかなかった。
ここ2試合での失点の多さを考えると、まずは守備を立て直すこと。
相手に点をやらなければ負けることはない。
ナポリはなんとカンピオナートで4位と、ローマ、ヴィオラよりも順位は上。
CLに出場できる順位にいる。
どこまでこの順位をキープできるかわからないが、やってるサッカーに間違いはないので、今のまま、戦っていけば問題ない。
CL出場が目標ではないので、しっかり勝ち点を重ね、降格しなければ、御の字だろう。

トリノは監督交代が吉と出た。
とにかく、ノベッリーノは守備に気を使った布陣を敷いてきた。
プロビンチャのチームが結果を出すにはやっぱりこれしかない。
それなりの補強で、攻撃的に振舞おうとすればできるチームではあるが、これでは点が取れないと、今までのようになってしまう。
この試合はビアンキとアモルーゾの2トップ。
これにロジーナが攻撃に絡むだけ。
あとはほとんどが守備重視。
こんな中、この3人に、ジュマイリがうまく絡んだときがチャンスになってた。
このチャンスをしっかり活かし得点することに成功。
ジュマイリがほんとに豊富な運動量でチームに活気を与えた。
攻撃でも守備でも貢献。
得点時、この男が左サイドで倒れることなく、がんばってクロスを挙げるkとができたから。
今まで、あまりこの男のプレーを見たことがなかったが、スイス人の中盤の選手らしく、運動量で勝負するタイプ。
このタイプはなぜかセリエでは重宝される。
インレルほどのインパクトではなかったが、もっと輝ける選手かも。
ビアンキ、アモルーゾの2トップもレッジーナで爆発したコンビで、息もあってた。
これを基盤にして、しっかり作れれば、また得点を量産できるコンビになるはず。
レッジーナ時代にはいなかったロジーナというファンタジスタがいる分、コンビとして機能してくれば、もっと点は取れるはず。
この3人が3人だけで仕事をしてくれれば、チームとしては守備に専念できる。
あとはノベッリーノの手腕か。
ウインターブレイク前になんとか結果が出せてトリノはほっとしてるだろう。
トリノのティフォージは最近ロジーナからアバーテにバンディエラを乗り換えてるらしいが、この試合を見る限り、やっぱりトリノのバンディエラはロジーナ。
まだまだアバーテに任せることはできない。
素質は感じるが、この男ひとりで局面を打開するまでにはいかない。
ここからだろう。
ナポリはこれが痛い敗戦になったんだろうか。
ベストメンバーでの敗戦なら、先が思いやられるものだったんだが、ラベッシ、P・カンナバーロがサスペンションで出場停止。
それにナポリの攻撃の要、ハムシクがけがで戦線離脱。
これだけ中心選手がいないと、あのナポリのサッカーは展開できない。
それはそれで問題なんだろうが、この3人がずっといないわけではないので、誰かが戻ってくれば、なんとかなるだろう。
ただ、ハムシクがいないと、魅力的な攻撃になってたかったのは事実。
カルガーノのいい散しも、マンニーニ、マッジョのサイドアタックもなにか物足りなさを感じた。
やっぱりハムシクがいなかったからだろう。
一味足りない。
トップはサラジェタとG・デニスの2トップだったが、これだとスピード感に欠ける。
それでもG・デニスはサイドに流れてドリブルで突破してみたり、なんとかラベッシに近い動きをしようと努力はみられた。
このふたり、似たタイプのプリマプンタで、どうも動きがかぶってしまう。
ラベッシ不在時の対応がしっかりできれば、問題はないはず。
ウインターブレイク前に結果を残せなかったのは残念だったが、09年、ナポリはこのままいってくれそう。

スコア 1-0

<得点者> 
トリノ   ビアンキ
~愛丸's MVP~
ジュマイリ(スイスの中盤の選手らしく運動量で勝負するタイプ。諦めない姿勢に好感が持てる。トリノの中盤を支える選手になりそう)

エバートン-チェルシー

2008-12-25 19:41:12 | プレミアリーグ
観戦日 12/25(木)       
 
愛丸’s チェック        
そこそこの順位でそこそこの結果が出せてるエバートン。
UEFA杯を狙える陣容ではあるが、ビラに比べると、ちょっと劣るか。
プレミアでもっと上位を狙うよりも、カップ戦でUEFA杯を狙った方がよさそう。
トップの選手にけが人が多く、モイーズも頭を痛ませてることだろう。
ゼロトップでもやってローマみたいなサッカーができれば。
チェルシーはリバプールが引き分けた試合を受けてのこの戦いだから、しっかり勝って首位に躍り出たいところ。
前節はこの状況を活かせなかったから、今節こそは。
ユナイテッドも試合をしてないわけで、差をつけるならここがチャンス。
アウエーには強いし、ここは期待が持てそう。

もう見てて、眠たくなる試合だった。
後半も残り10分ぐらいからは、なんとか興奮するシーンも見られたが、それまでは酷いもんだった。
エバートンはケイヒルをトップに置くゼロトップシステム。
これはローマのそれとは大違い。
ケイヒルを追い越していく中盤の選手はひとりもいなかった。
ただただ全員で引いて守るだけ。
SBが上がることもないし、アルテタが仕掛けて、必殺スルーを出すわけでもない。
オズマン、ピーナールもなかなか仕掛けない。
アンカーのP・ネビルも展開に力を入れるのではなく、つぶし役に徹してた。
この戦いで勝ち点1をって考えがわるいわけではない。
11対11で試合をしてるなら、相手はチェルシーだし、これでいいんだが、テリーが前半35分に退場し、長い時間を数的優位な状況で戦えた。
それなのに出て行かない。
見ててイライラしてきた。
どうしても勝ち点1を積み上げないと、降格してしまうなんて状況でもないのに・・・。
ほんとに攻撃でみせれるようになった80分以降はフェライニが攻撃に参加したから。
この男には可能性が感じられた。
もっと早い時間からフェライニが攻撃に参加してれば、点が取れたかもしれん。
うまさだけでなく、高さも活かせるし、どうしてもっと早い時間から、上げなかったのか。
モイーズのやりたいサッカーってのがわからない。
同じ青の強豪チームを葬り去ることができたはずなのに。
リバプールの援護射撃になることが嫌だったのか。
それなら話はわかるが、それなら負ければいい。
チェルシー相手に勝つチャンスだったのに、勝ち点2を失ったような試合になってしまった。
チェルシーはテリーの退場が全てってわけではなさそう。
後半、必ずドログバを投入するフェリポンだが、はなっからドログバでいいような気がする。
独力でなんとかしてくれるのはドログバだし、アネルカだと、どうしてもなにかが足りない。
そろそろドログバを信用してもいいのでは?
それとバラック。
いいときはいいんだが、調子の波が大きいような。
J・コールを下げるなら、バラックを下げた方がよかった。
違いを生み出してくれるのはJ・コールの方だし、バラックがデコ、ランパードがいれば、いなくてもいい。
サイドで起点を作ってくれるし、意外性もある。
J・コールもドログバ同様、フェリポンに信用されてないのかも。
信用されるって言えばデコだが、最近、どうも開幕当初の切れが感じられない。
相手チームに研究もされてるんだろうが、下がってボールをもらいにいくシーンが多すぎる。
低い位置でプレーしてるデコは全く怖くない。
ここが活きてきてないなら、チェルシーの攻撃が安定しない。
どうもフェリポンでは強いチェルシーが作れないのかも。
2節にわたって首位に踊り出るチャンスを逸したチェルシー。
首位に出れないどころか、試合をしてないユナイテッドにも勇気を与えることに。
世界一になり、意気揚々とイングランドに戻ってくるであろうユナイテッドは、ここで一気に首位戦線に絡んでくることに。
アーセナル、ビラにもチャンスは広がってくるし、プレミアがおもしろくなるってことでは、これでよかったのかも。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
フェライニ(この男がもっと前にいくことができてたら、早い段階で点が取れたかも。攻撃でも守備でもしっかり魅せれる選手)