愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ACミラン-フィオレンティーナ

2007-05-08 22:50:19 | セリエA
観戦日 5/8(火)       
 
愛丸’s チェック        
なかなか見ることのできないフィオ戦だっただけに、期待した試合。
ホナウド、トニとエースがけがで出場してなかったが、そこそこの試合展開に。
この日のミラニスタは暖かかった。
多少のミスも大目に見てた感じ。
これもCLでファイナル進出を決めたからか。
ジュゼッペ・メアッツァはあの興奮が残ってた。
そのミラニスタに乗せられるようにミランは上々の動き。
両サイドバックがいつも以上にアップダウンを繰り返し、決定機を演出。
ファバッリがスライディングしてボールを奪い、そのままクロス。
2列目からうまく入り込んできたカカがヘッド。
完璧なゴールに見えたが、どこかでファールがあったみたいでノーゴール。
リプレイを見ても、どこでファールがあったのか。
カカはついてなかった。
この運のなさが、リゴーレにも出た。
フレイの動きを完全に見切って逆サイドへ。
これがポストに当たり、真横へ。
これまたノーゴール。
ユナイテッド戦で全てを使い切ったのか。
ここにきて、カフーがかなり調子を上げてきてる。
一時期低迷していた、あのスタミナがこの試合では戻ってきてた。
あの歳でよくもあの動きができるものだと、つくづく感心した。
契約も1年延長したみたいで、残りのセリエとCLのファイナルをおもいっきりいってくれるだろう。
オッドとどっちで行くか、アンチェロッティも悩むはず。
それぐらい、調子はよかった。
フィオはトニの代わりをパッツィーニがよく埋めてた。
得点こそなかったが、動き自体には合格点が与えられる。
まだまだ若く、これからのアズーリをビアンキ、クアリアレッラとともに引っ張っていく存在になるはず。
ここはしっかりトニとプランデッリに学んでもらいたい。
若手と言えば、モントリーボ。
ボールの散らしはリベラーニが担当し、その前で決定的なチャンスメイクをする仕事を任せられてた。
ところどころでその片鱗は見せてた。
トッティほどのファンタジーはないが、いいトレクァルティスタになるはず。
ここはロジーナと切磋琢磨していってもらいたい。
フィオでの驚きはヨルゲンセンのポジション。
ウィファルシ、ポテンツァがけがで、なんと右のSB。
ファバッリ、セルジーニョにさんざんつかれたが、本職ではないだけにこれぐらいは仕方がない。
よくやった方。
自慢の攻撃に力を割けず、この点は残念。
ミランにしろ、フィオにしろ、カルチョスキャンダルでマイナスポイントからのスタートになったが、よくこの順位にいる。
なんだかんだ言われてもさすが。
これがインテルとスタートが同じだったら、セリエもまだまだ盛り上がっただろうに。
来シーズンはこれにユーベも加わり、低迷気味のセリエを盛り上げてもらいたい。

スコア 0-0
<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
カフー(もう終わったかに思えたこの男がここにきて復活。ホナウドの加入、セルジーニョの復帰も力になったか。ブラジル人ってすごい)

パレルモ-ローマ

2007-05-08 20:27:09 | セリエA
観戦日 5/8(火)       
 
愛丸’s チェック        
ローマ、気持ちが切れることなく、全力プレー。
パレルモもそれと同じようにプレー。
ある程度の順位も決まり、モチベーションに問題が出そうな消化試合だが、これだけのパフォーマンスでやってくれると満足。
パレルモはホームでの意地が、ローマは2位を確定させるのと、コパ・イタリアのファイナルへの布石とそれなりの要因はあった。
ほんと両チーム気持ちは充実してた。
ローマはクルチがひさびさの先発。
ケアレスミスの目立ってたGKだったが、この試合では安定感抜群。
U-21ではいいプレーをしてたのに、ローマではそうではなかった。
最近は完全にドニに取って代わられたのに、ドニが問題発言をしただのしないだので、この男に出番が廻ってきた。
これでしっかり結果を出すとこがすごい。
イタリアという国はほんとにいいGKが多い。
イングランドなんかは、うらやましいかぎりだろう。
トッティも気持ちが入ってた。
得点王がかかってるのもあるだろうが。
このローマのプリンチペというかバンディエラというか、このアイコンが全力プレーをすると周りがついてくる。
ペロッタなんか特にそう。
このふたりの縦関係はシーズンが進むにつれ、見事なものに。
それに両サイドのマンシーニ、タッデイが絡み、3列目からデロッシが顔を出す。
これがローマサッカー。
この試合ではタッデイの代わりにヴィルヘルムソンだったが、この男だと1枚落ちる。
もうちょっと時間が掛かるか。
アクイラーニもけがから復帰し、コパには万全の状態で望めそう。
今シーズンインテルに唯一の黒星を付けたチームとして挑んでもらいたい。
やってやれんことはない!
いつものローマサッカーができれば勝てる。
パレルモは最後までアマウーリの離脱が響いた。
カラッチョロは全く穴を埋めれなかった。
ティフォジから代えろコールがおきてるようだと・・・。
いいボールが入っても収めることができず、ティロも積極的に狙わない。
リバプールのでくの坊の方がまだまし。
この男を使うぐらいなら、カバーニを先発させた方がよかった。
ディ・ミケーレが個人でなんとかしようとしてるのが、かわいそうに思えた。
中盤がいいだけに、点が取れるプリマプンタがいたら、こうも順位を落とすことはなかった。
終了間際、カバーニがけがしたのが誤算。
パレルモにとっても痛いだろうが、ウルグアイのユース代表にとっても痛いはず。
見てる限りでは深刻なけがっぽい。
カナダで大暴れするカバーニが見たかった。
大事に至らないことを願う。

スコア 1-2
<得点者> 
パレルモ   テデスコ
ローマ    トッティ、カッセッティ
~愛丸's MVP~
ペロッタ(トッティを追い越してのチャンスメイクは見事。このふたりの関係は日を追うごとによくなってる。コパでも暴れてもらいたい)

フルアム-リバプール

2007-05-08 18:25:19 | プレミアリーグ
観戦日 5/8(火)       
 
愛丸’s チェック        
この試合もリバプールは完全ターンオーバー。
レイナだけが、CLのセミファイナルから引き続きの出場。
相手は残留争い真っ只中のフルアム。
全力でくるのはわかってる。
これをセカンドメンバーたちがどう迎え撃つか。
互角だった。
リーグ4位のBチームは降格しそうなチームと同レベルってこと。
さすがにこれがアンフィールドでも結果は変わらないだろう。
開始早々にベラミーが2つ決定機を。
これが決まってれば、格の違いを見せつけることができたかもしれん。
ここはニエミが見事にセーブ。
このリバプールBチーム、SBのオーバーラップがほとんどみられない。
左のインスアにはもっと積極的に行ってもらいたい。
まだ若いし、守備に追われてるんだろうが、攻撃参加も仕事のひとつ。
アルゼンチン人なんだし、まだやれるだろう。
リーセ以外に頼れる左SBがいないんだから、ここは狙っていってもらいたい。
代表でもこれといった選手がいないんだから、高いモチベーションで狙えるはず。
プレミア移籍ってことだけで満足してはいかん。
期待してる。
この日のリバプールはいい出来ではなかったが、キューエルが帰ってきたのがいいニュースか。
W杯以来の試合。
いいシュートも放ち、復帰戦としてはまずまずか。
もうリーズで輝き放ってた頃のできには戻れないだろうから、リバプールでもそう長くプレーはしないだろう。
ひとつ、ふたつしたのレベルのチームでならまだやれるはず。
いい移籍ができることを祈る。
フルアムはクレイブン・コテージの最終戦を見事に勝利で飾った。
それにサンチェス新監督にとっての初勝利。
この勝ち点3が、残留を大きく引き寄せた。
お世辞にもいいサッカーだったとは言えないが、魂は伝わってきた。
この時期に、この辺の順位のチームに言えることだが、シーズン初めからこのサッカーができればとよく思う。
これができるなら、降格の危機に晒されることはない。
主力を引き抜かれ、よく踏ん張った。
まだ確定ではないが、来シーズンもプレミアの舞台にいるだろう。
いい監督を迎えることができ、いい準備ができれば、10位ぐらいは狙える。
噂ではラニエリが監督候補らしい・・・。
モンテッラをうまく使いこなせれば。

スコア 1-0
<得点者> 
フルアム   デンプシー
~愛丸's MVP~
ニエミ(この男の序盤のビッグセーブがこの結果を生んだ。やっぱりレベルの高いGK。セインツでの輝きは失われてなかった)

デポルティボ・ラコルーニャ-バレンシア

2007-05-08 13:36:33 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/8(火)       
 
愛丸’s チェック        
バレンシア、苦手のフエラで、難敵デポル相手にしっかり勝ち点3をゲット。
前半は中盤での激しいつぶし合いで、なかなか両チームチャンスを作れず。
シュートシーンはほとんどなかった。
バレンシアはモリエンテスを休ませ、ビジャのパートナーはアングロ。
右には最近好調のホアキン、左はD・シルバ。
ドブレピボーテにはマルチェナ、H・ヴィアナ。
アレベルダがいないのが非常に心配だった。
この男がいないと、チームがしまらない。
それでも、この日のバレンシアはそれなりにやれてた。
モチベーションが高かったように思う。
優勝が不可能な数字ではなく、なおかつCL圏が安泰ってわけでもない。
これで燃えないチームだったら、ここまで応援しない。
ってことで、やるべき選手はしっかり動いてくれた。
よかったのが、H・ヴィアナ。
たまに素質の片鱗を。
サイドではなく、真ん中で活きてくる選手。
両サイドにいい散らしができてた。
それに2列目からの飛び出し。
前半の40分過ぎにようやく出てきた。
これが先制点に。
D・シルバの頑張りがあって、そこにうまく入り込んできた。
後半は、いつもの硬い守備からのコントラ狙い。
これでまた試合内容はつまらないものになってきたが、バレンシアを応援する人間としてはこれでいい。
ドキドキを楽しめる。
このドキドキを楽しんでたら、J・カパロスのマヒコが炸裂した。
セットプレーで長身FWタボルダを投入。
これが、ここで得点した。
これでバレンシアは嫌な流れになり、デポルは押せ押せムードに。
ここで前がかりになったデポルに落とし穴が。
バレンシアのコントラの餌食に。
ビジャがドリブルで持ち込み、右のアングロへ見事なパス。
これを受けたアングロがビジャの上がりを待って中へグラウンダーのクロス。
ビジャにはわずかに合わなかったが、後ろにちゃんとD・シルバがいた。
これでデポルは意気消沈。
行くぞってとこをしっかり叩ければ、自ずと結果はついてくる。
この勝利でバレンシアはCL圏を安泰なものにできたか。
次節のサラゴサとの直接対決をうまく乗り切れれば。
優勝もまだ諦めてないとなると、残りを全部勝たないと。
バルサは2つ負けるかもしれんが、マドリーがな~。
デポルはなぜクリスティアン、ベルドゥを召集してなかったのか。
このふたりは違いを出せる選手なのに。
ちょっと見てみたかった。

スコア 1-2
<得点者> 
デポルティボ   タボルダ
バレンシア    H・ヴィアナ、D・シルバ
~愛丸's MVP~
ビジャ(得点こそなかったものの、動きは申し分なかった。バレンシアにこの男が必要不可欠。残り試合では点も取ってもらいたい)

アーセナル-チェルシー

2007-05-08 11:15:23 | プレミアリーグ
観戦日 5/8(火)       
 
愛丸’s チェック        
チェルシー、痛恨のドロー。
これにより、ユナイテッドのプレミア制覇が決まった。
3連覇ってのはとても難しいものだ。
クアドルプルの可能性が先週まであったのに、これで残すはFA杯との国内カップ戦の2冠しかなくなった。
勝負というのは怖いものだ。
ミッドウイークのユナイテッドとの直接対決はFA杯ファイナルの前哨戦。
お互い、手の内は見せずに戦うのか。
このドロー、全てブラルーズが悪い。
あのざるCBをどうして起用したか。
やっぱりR・カルバーリョの離脱は痛かった。
エッシェンを鼻っからCBで使う方が安定はしたのだろうが、点を取ることを優先すると、中盤で使った方がいい。
P・フェレイラのCBも不安定だし、モウリーニョはつらかったろう。
それにドログバもお休み。
このエース、終盤戦はよく削られ、ピッチに倒れるシーンが多かった。
そうとうやられてたはず。
頼れるCB、CFの控え不足がここにきて響いた。
それにしても、エッシェンって選手は化け物。
ブラルーズの穴をしっかり埋め、なおかつ同点弾もゲット。
沈みかけたチェルシーをこの男の魂が蘇らせた。
3人分の活躍。
ランパード、ドログバの活躍も見事なもんだったが、エッシェンもそれ以上の活躍だった。
自分がMVPを選ぶなら、間違いなくエッシェン。
同点になってからの、残り時間はそうとうおもしろい試合になった。
両GKのグッドセーブも見れ、白熱の展開。
最初からこれぐらいハイテンションだったらよかったのに。
アーセナルはやっぱり、アンリがいないとダメ。
アデバイヨールはトラップは下手だし、シュートもちゃんと打てない。
身体能力だけ。
いらないのでは?
エブエ、トゥレの方がいいシュートを打つ。
しっかり蹴る方法を習った方がいい。
何度チャンスを不意にしたことか。
J・バチスタも同じ。
来シーズンはもうアーセナルにはいないみたい。
どこでプレーすんのか。
スペインの中小クラブあたりで、もう一花咲かせるか。
このふたりしかFW陣がいないアーセナルは苦しむのは当たり前。
中盤でいくらいいパスが繋がっても、フィニッシュがしっかりしないことには点は取れない。
アンリ、F・ペルシが帰ってくる来シーズンはなんとかなるだろう。
あとは頼れるバックアッパー。
ほんとにあのふたりはひどい。
アーセナルファンも絶対そう思ってるはず。
試合が終了して、モウリーニョがアウエーシートの前で選手を称えてくれみたいなジェスチャーをしてるシーンには感動した。
こういうパフォーマンスをビッグ4の他の監督たちはできるか。
やっぱりいい監督だ。
この監督を手放してはいかん。
これでチェルシーはFA杯ファイナルに向けてまとまれるだろう。
あとはCBをどうするか。
魂と魂のぶつかり合いを期待する。

スコア 1-1
<得点者> 
アーセナル   G・シウバ
チェルシー   エッシェン
~愛丸's MVP~
エッシェン(あきらめない魂を一番感じた選手。あの無尽蔵のスタミナには恐れ入る。最後まで全開でいってもらいたい)

R・マドリー-セビージャ

2007-05-08 00:41:06 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/7(月)       
 
愛丸’s チェック        
バルサへの挑戦権を賭けた2位3位の直接対決。
熱い試合にならないわけがない。
サンチャゴ・ベルナベウは興奮の坩堝と化した。
前半はマドリーが受けにまわる展開。
セビージャは自慢のサイド攻撃からチャンスを多く作った。
アドリアーノが肉離れで戦線離脱した左サイドにはプエルタが。
これが、なかなか。
しっかりアドリアーノの穴を埋めた。
よくやってたと思う。
それと右の前には、J・ナバスではなくピボーテが本職のマレスカを。
ポウルセン、ヘナトとトリボーテに。
これで右にはD・アウベスの上がるスペースができる。
それプラス、ホビーニョを押さえ込むことができた。
このマレスカ起用が功を奏し、先制点を。
カヌーテの落としたボールを、エリアのちょっと外からのダイレクトボレー。
これがまたスーペルゴラッソ。
左足でのボレーはジダンがレバークーゼン戦で見せたそれに似ていた。
この時、サンチャゴ・ベルナベウから音がなくなった。
それだけ見事なゴールだった。
これでセビージャが乗ってきた。
その流れを止めたのは、なんとカペッロ。
マドリーの魂、ラウルを下げグティ。
左のラテラル、M・トーレスに代えてエルゲラ。
これでDFラインは右のラテラルにS・ラモス、CBはカンナとエルゲラ、左のラテラルにシシーニョ。
勝負にでたマドリー。
これが見事にはまった。
特に、グティ。
ホナウジーニョのスルーを誉めたが、この日に限り、グティの方が上だった。
同点ゴールに逆転ゴール、どちらもこの男からの芸術的スルーから。
ラウルと違った動きにセビージャはついていけず。
あれだけフリーにしたら、これぐらいはやってのける選手。
ここにきて、この男にも輝きが戻ってきたってことは・・・。
マドリディスモ全開で突き進んでいくはず。
ニステルもピチチ争いに参加し、ベッカム、シシーニョも体調は万全に。
最近得点がなかったホビーニョにも点が生まれ、もう止めるチームはないのでは。
残りを全部勝って、バルサにプレッシャーをかけたい。
っていうか、もうかけてるはず。
リーガの優勝はこの2チームに絞られた。
チーム状態とムードは明らかにマドリーが上。
こうなると、やっぱりカペッロって監督はいい監督ってことになるのか。
この勝利がサンチャゴ・ベルナベウでの900勝。
とんでもない数字。
やっぱりマドリーってチームは偉大なんだ。
セビージャは後半2つの決定機をD・アウベスが外したのが響いた。
あれが決まってれば。
って、こんな決定機にD・アウベスが絡んでるってのはすごいこと。
来シーズンはどこでプレーしているやら。

スコア 3-2
<得点者> 
R・マドリー   V・ニステルローイ×2、ホビーニョ
セビージャ    マレスカ、チェバントン
~愛丸's MVP~
グティ(あの華麗で芸術的なスルーには惚れ惚れした。ラウルとともにここからのマドリーの命運を握る。やってくれそうな予感)