フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

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これからの経営学 日経ビジネス人文庫

2010年06月16日 00時06分17秒 | 書評  ビジネス系
これからの経営学(日経ビジネス人文庫)
(日経ビジネス人文庫 ブルー に 1-37)

日本経済新聞社
日本経済新聞出版社

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日本経済新聞の「経済教室」面に
「やさしい経済学~経営学のフロンティア」と題して
08年9月から半年間にわたって連載されてきた
シリーズをまとめたものです。

執筆者は、一橋大の沼上幹教授や神戸大の加護野・金井教授など
第一線で活躍中のトップレベルの錚々たるメンバーです。

個人的には、
■消費者心理とブランド戦略・・・一橋大 阿久津教授
■変革期の「ビジネス・システム」・・・神戸大 加護野教授
■超長期の企業戦略論・・・神戸大 三品教授
の各論考が好奇心を誘いました。

自分なりにまとめてみると

■消費者心理とブランド戦略
顧客が、自分にとって何が大切かその価値観・世界観と
ブランドイメージとが「共鳴する」関係を築くことができれば
高次のブランド連想が生まれ、顧客にとって意味のあるブランドとなる。


所有することが、あるいはサービスを受けることが
顧客の価値観や世界観を体現するブランドというのは
ヨーロッパにはありそうですが、日本には少ない感じがします。
戦略として、そういうブランドを構築できることが
できれば差別化を図れるし、価格競争に巻き込まれなくて
済むのでしょうが、現実問題難しそうです。

■変革期の「ビジネス・システム」
20世紀のビジネスシステムは、大量の商品を安く生産し、安価に流通させ、
低価格で需要を拡大できる企業間協働関係の構築だったが、
最近のビジネス・システムは、
①スピード、②組み合わせ、③外部化の設計思想で作られている。


20世紀の偉大な経営者である松下幸之助や中内功などを
想像すれば20世紀のビジネスシステムの設計思想をよく理解できるし、
逆に今をときめく、柳井正や孫正義、三木谷浩史などの経営者を
思い浮かべると、現在のビジネスシステムの設計思想が、
スピードと組み合わせと外部化にあるということがよく理解できます。

最後に、
三品先生の論考というかエッセイというか
先生の文章はいつも面白く鋭いですね。

■超長期の企業戦略論
日本企業の売上高営業利益率の低さの指摘からはじまって
事業をPDCAサイクルで回すと戦略不全を招くとの指摘は
示唆に富む。カイゼンによってかえって新たな事業が生まれていない
との指摘です。

そして、経営者が果たすべき固有の役割は、
企業や事業の置かれた状況を的確に診断するところにある
と言い切ります。
診断だけは陰に陽に経営者自身の感性が決定的にものをいう。
それは企業の命運までも左右するという。
もっとも、世界観、歴史観、事業観、人間観が
鍛え抜かれた経営者は年々少なくなってきているのでは
というのが三品教授の嘆きです。


総じて、興味深く読みましたが、
一流大学の一流教授たちが書く経営学って
どちらかというと大企業よりの経営者および
経営者予備軍に向けた内容になっています。
まぁ、講義を聴いてる学生がほとんど
一流企業のサラリーマンになってしまうから
仕方のないことかもしれませんが。

でも日本の経営者の大半は、
中小企業のオーナーですよ!
そして、そういう中小企業にこそ
科学的経営手法は必要なんじゃないかな
と思う今日この頃であります。

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融資プロジェクト-融資申込提出の巻

2010年06月15日 16時11分17秒 | 創業準備
今朝、日本政策金融公庫の大阪南支店に
勇んで「融資の申し込みをしたいんですけど」と電話しました。
そうすると、
「予約は入りませんので、
支店の窓口まできていただいたら
随時お申し込みを受け付けております。」とのこと。

なんか、そっけない。
こくきんビジネスサポートセンターの
おもてなしの雰囲気とちょっと違う。
肩透かしをくらいながらも(笑)
創業計画書の手直しと借入申込書を作成して
いざ大阪南支店へ。

大阪南支店は、心斎橋にあります。
入梅の降りしきる雨のなか、濡れながらやっと
たどりついた南支店。
梅田の大阪支店に比べるとこじんまりしています。

受付で、「融資の申し込みをしたいんですけど」と伝え、
借入申込書と創業計画書を提出しました。
受付の方に若干チェックされた後、
「では後日面談いたします。
雨の中ありがとうございました。」

むむむ、これで終わり!?

この間、約3分間でした。

あっけない・・・。
あまりにあっけない・・・。
もっとたずねられるとおもって
身構えて行ったのに・・・。

面談は10日後前後だそうです。



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融資プロジェクト経過

2010年06月14日 12時54分17秒 | 創業準備
融資実行までの経過を
「融資プロジェクト」と勝手に名づけ(笑)
ブログにて報告してまいります。

日本政策金融公庫からの借り入れをお考えの方は
参考にしてくださいね~



今朝、ビジネスサポートセンター大阪に再度電話連絡し
創業計画で変更になった点をお伝えしました。

2、3点の確認事項(設備資金・運転資金・自己資金などの金額、
事業資金総額など)を確認された後、
「大阪支店か開業店舗の最寄りの支店になる
大阪南支店のどちらで申込されますか?」
「大阪支店だと23日(水)になります。」との事だったので、
7月中旬の店舗開業を目指している僕としては、
「できるだけ早い方がいいので、大阪南支店でお願いします。」
とお伝えしました。

南支店へは今日取次していただき、
明日以降一度大阪南支店の方に電話したうえで
支店に出向き借入申込を行う予定です。

一端、計画を策定したら
こういうことはスピード、スピード。
7月中旬の店舗開業に向けてこれからは
迅速な行動あるのみです。


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融資相談

2010年06月13日 10時27分32秒 | 創業準備
日本政策金融公庫のビジネスサポートセンターの融資の相談では、
あらかじめ創業計画書を持って行ったので、
その項目に基づいて具体的なアドバイスを受けました。

・事業経験の項目では、大学卒業後から問われるので、
どんな社会経験を送ったのかも立ち上げ事業に関わる範囲で記載する
・セールスポイントの項目では、FC本部のセールスポイントではなく
自分の事業経験と絡めながら事業者個人のセールスポイントを書く
・設備資金と運転資金の項目についての指摘では、
物件取得費のなかでも、初回家賃や手数料は運転資金に入れること。
設備資金に入れるのは保証金や礼金・敷金など。
・返済回数は5年50回を標準に考える。
 5年だと60回のように思えるが、
据置期間などを考え50回返済で計画を立てる。

僕は、自分で作成した書式で事業計画書を書いて
持って行きました。
が、ビジネスサポートの相談の段階では、
既存の1枚ものの創業計画書に記載して持っていく方が、
アドバイスしやすそうでした。
短時間で、いろんなことをアドバイスするには
見慣れた書式の方がアドバイスしやすい
ということなのでしょう。

金融機関、しかも公的機関となると
敷居が高いような気がしますが
案外気さくに、なんでも教えてくれる雰囲気でした。

そして、やはりビジネスサポートセンターの窓口から
各支店に紹介したほうがいいというのは、
相談員さんご自身もおっしゃっていました。

アドバイスに従い、
もう一度書きなおした後、
月曜日に再度電話連絡して、
最寄りの支店を紹介していただく予定です。


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いよいよ融資の相談に参ります。

2010年06月12日 01時06分49秒 | 創業準備
さて、土曜日の朝にいよいよ日本政策金融公庫に
融資の相談に行ってまいります。

以前も一度お伺いしたことはあるのですが、
まだ物件も決まっていない段階でしたので、
大まかなアドバイスという感じでした。
「物件が決まったら、またいらしてください」
という感じでしたが、今回は物件も決まり、
内装工事の見積りもできあがりましたので
かなり具体性の高い事業計画になっています。

大阪産業創造館さんの「あきないえーど」を利用して
税理士さんに一度事業計画を見てもらっていただいています。

さまざまなアドバイスがありましたが
融資の相談に行く場合は
いきなり最寄りの支店に行くのではなく、
大阪支店内にある「ビジネスサポートプラザ大阪」に再度行った方が
絶対いいというアドバイスを受けました。
そこから、最寄りの支店に相談内容を
取り次いでもらうようにした方がいいというのです。

最寄りの支店だと、スタンスが融資申請のチェックになりがちに
なるのに比べ、ビジネスサポートプラザだと
融資申請者の立場に立ってアドバイスをもらえること、
また確かな筋から取り次ぎ紹介してもらった方がいいというのです。

なるほどなぁ、と思いました。
ちょっとしたテクニックですよね。

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日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

2010年06月11日 15時15分07秒 | 書評 その他
民主党政権になって「政治主導」「脱官僚」の目的は
達成しつつあるのでしょうか?
事業仕分けのパフォーマンスは一見、
官僚政治に風穴を開けているようにもみえますが
現実の予算削減は目標に至っていません。

鳩山政権下の混乱を見ていると、
官僚にいいようにあしらわれているようにも見えます。

一体、日本の統治構造はどうなっているのかを
解明したのが本書です。
本書の初版は2007年7月なので、
まだ安倍内閣のときです。

政党政治家を内閣の主体と考えず、
省庁の代表者が集まって内閣を構成するという認識が、
戦後日本の独特な議院内閣制を生み出したと、
著者は指摘しそれを「官僚内閣制」と呼びます。

鳩山首相が沖縄県外への普天間基地移設を唱えたものの、
外務・防衛・沖縄担当の各大臣の動きが極端に鈍くなりました。
官房長官の実行力のなさ等さまざまな要因はあるにせよ、
政治主導とは言いながら、
肝心な政策実行の場面では
結局のところ各省庁の利害が優先される現状を
浮き彫りにさせました。

著者が主張する改革の方向性は
①責任者への権力の集中
②一般有権者による民主的統制
の両立にあるとされています。

①責任者への権力集中は、
首相に権限を集中させるという意味ですが
この点においては、かなり進んでいるようです。
もっとも、鳩山-小沢政権のように
運用面で二重権力構造になってしまうのは
首相の資質に問題があるかもしれません。

この点で、菅首相の場合には
権力の集中が一元化される予感を抱かせます。

②一般有権者による民主的統制とは
端的に選挙、とくに衆院総選挙のことを言うのですが、
世論と言う名の各種マスメディア調査による
内閣支持率によっても内閣が倒れたりするので、
近年、民主的統制が格段に取れている気がするのですが
どうでしょう?

大きく見ると、①②の方向性に向けて政治改革は
進んでいるように思うのですが、
おかげで「振り子」のように安定しない政権が
連続する事態を著者はどのように考えているんでしょうね?

長期政権を維持し最後まで人気のあった
小泉元首相が特異だったのか
小泉元首相の行政改革のツケを
その後の歴代の内閣が払わされているのか
そのあたりの事情は論者によって
大きく分かれるところです。



日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)
飯尾 潤
中央公論新社

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星野リゾートの事件簿 中沢 康彦著

2010年06月10日 09時28分47秒 | 書評  ビジネス系
以前紹介した「星野リゾートの教科書」の前作です。
星野リゾートが運営を引き受ける各地の日本旅館で巻き起こる
血と汗と涙の記録です。

個人的には、「新入社員のブチ切れメール」の章が好きですね。
星野さんがあまり口出しせず
「負けるな。頑張れ、新人!」という返信メールを
出しただけというのも好感が持てました。

現場の声を信じて
現場の葛藤から生まれたアイデアを
うまく生かしていく仕組み。
言葉にすると簡単ですが
実行するのはなかなか難しい。
「言うだけ番長」の人はとっても多いですから。

それをやり遂げる星野リゾートが
成功するのも当然かと。

嘘みたいな出来すぎた物語のように読めますが
日本旅館が衰退する中で星野リゾートだけが
一人勝ちする理由が透けてみえます。

サービス業において必要なのは「ホスピタリィティ」
それはどんな業種のサービス業であっても
サービスという文字がつく以上
必要なことなのではないでしょうか。

ホテル業・旅館業に携わる方の仕事には
参考になることが多いです。

星野リゾートの事件簿
なぜ、お客様はもう一度来てくれたのか?

中沢 康彦
日経BP社

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大平正芳―「戦後保守」とは何か(中公新書)

2010年06月09日 00時03分13秒 | 書評 その他
菅直人内閣が発足し、
第2次民主党政権が本格的に動き出そうというときに、
「なんで大平正芳?」と思う向きもあるかもしれません。

サブタイトルにもあるように、
この本は単に大平正芳のみを取り上げるのではなく、
戦後の保守本流を歩んできた大平正芳を描くことによって、
池田・佐藤内閣以後の戦後保守政治の歩みを
振り返ることを目的としています。

もはや自民党政治に戻ることはないと思いますが、
自民党政治が喪ったものが本書には書かれています。

佐藤内閣を引き継いだ田中内閣が金権疑惑で倒れると、
その後を三木武夫、福田赳夫が引き継ぎます。
1978年にとうとう首相の座を射止めた大平正芳。
凄まじい派閥抗争を経ながら迎えた
史上初の衆参同日選挙の最中に首相のまま
大平は死去します。皮肉にも劣勢を伝えられた自民党は、
大平の死と引き換えに衆参で大勝利を納めるのでした。

2年ごとに首相が変わる様子は、
今と比べればまだましですが、
政治の世界が激動の時代を
迎えていたことがうかがえます。

大平正芳―「戦後保守」とは何か (中公新書)
福永 文夫
中央公論新社

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自分が源泉―ビジネスリーダーの生き方が変わる

2010年06月08日 12時01分51秒 | 書評  ビジネス系
自分がすべての物事の源泉にあるという意識を
持つことが大切だというのは、
現実のビジネス世界ではよく言われていることです。

現に今回受けたFC研修でも言われましたし、
前の職場の上長にも言われた記憶があります。

「自分が源泉」という言葉は
自分自身の心から出た言葉だと威力を発揮します。
これが他人から、特に会社の上司が部下に対して
「自分が源泉という意識をもて」と言った途端に
胡散臭い言葉になってしまいます。
「自分が源泉」という言葉は人に押し付けるものではなくて、
その言葉を発している上司そのものが身につける言葉でしょう。

自分が身にもつけていない言葉を
他人に押し付ける胡散臭さと欺瞞性。

アメリカ大統領ケネディが言った有名な言葉
「あなたの国家があなたのために何をしてくれるかではなく、
あなたがあなたの国家のために何ができるかを問おうではないか」は、
国家への依存心を戒め、自己責任を論じる文脈でよく引用されます。

確かにそれ自体は正しい。

しかし、国家や会社やリーダー自体が
「自分が源泉」を果たさず
国民や社員やフォロワーに「自己責任」を問うことは
間違っていると思っています。

実は、あのケネディの言葉の前後には、
ケネディ自身が大きな責任を引き受けることを
力強く宣言し、約束し、そして
「われわれがあなたに求めるのと同じ
高い水準の力と犠牲をわれわれに求めて欲しい」
と述べる言葉が続いているのです。

ケネディ自身が「自分が源泉」を実行する
と約束しているからこそ、あの言葉には重みがあるのです。
部下だけに「自分が源泉」であることを押し付けるリーダーを
誰が信頼し信用などするものか、と思います。

この本は、まずはビジネスリーダーが
自分のこととして読むことで
大きな威力を発揮するのだろうと思います。

自分が源泉―ビジネスリーダーの生き方が変わる
鈴木 博
創元社

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では「自分が源泉」というのは、
具体的にはどういうことを言うのでしょうか?
本書に良い例が載っていました。

●「義務としての責任」と「源泉としての責任」の違い
物事の責任をとれば「自分が源泉」ということではありません。
義務として押し付けられた責任を果たすとき、
それは「自分が源泉」の責任を果たすということではありません。
ネガティブ評価の入った重荷ではなく、
①事実を事実として認め、
②その結果は自分が創ったという立場をとり、そして、
③それを持って何を創り出すかということが
「源泉としての責任」であると著者は言うのです。

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本田宗一郎 夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

2010年06月07日 00時03分31秒 | 書評  ビジネス系
「強力な創業者がいて、
しかもその人が技術的にトップに立っている。
加えて、過去にどえらい成功体験を持っている。
そういうリーダーがいるということは、
行く所まで行ってしまわないと、
途中で止めるということはとてもできない企業体質だった」

あの「ホンダ」でさえ一直線に
成功体験を積み上げてきたわけではなく、
成功と失敗を重ね合わせながら成長してきた
ということなのでしょう。

カリスマ創業者によって会社は大きくなったけど、
その次を誰がどのように受け継ぐのかによって
その後の成長が大きく変わってしまいます。
後継問題で苦しんでいる新興企業は多いのです。

「三日間くらい、寝不足続きに考えたとしても
間違いのない結論を出せるようでなければ、
経営者とは言えない。
平常のときは問題ないが、
経営者の決断場の異常事態発生のとき、
年齢からくる粘りのない体での判断の間違いが
企業を破滅させた例を多く知っている」
本田宗一郎の盟友、藤澤武夫氏の言葉です。

本田65歳、藤澤61歳で二人は
きっぱりと経営から引退します。

経営の一線から引退してもやっぱり
営業本部長代行にもどった松下幸之助氏と
対照的で、どちらが正しいともいえませんが、
お二人の決断はやはり常人ではできない
という気がします。



本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)
本田 宗一郎
日本経済新聞社

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影響力 その効果と威力 (光文社新書)

2010年06月06日 00時09分43秒 | 書評  ビジネス系
著者は名著「影響力の武器」を共訳した方です。

ヒトはいろんなモノ・コト・ヒトに影響を受けていますが
その影響のされ方をこと細かく分析したのが本書です。

ヒトは一体どんな影響のされ方をするのでしょうか?
普段、自分の意思で決定していると思っていることも
実は明確に他者から影響を受けた結果であるといことも
十分考えられます。

目次の項目は新書らしく人目を惹きやすい題になっていますが
要するに、10種類の影響力について考察されています。
その10種類の影響力とは?

①賞影響力
②罰影響力
③専門影響力
④正当影響力
⑤参照影響力
⑥魅力影響力
⑦情報影響力
⑧対人関係影響力
⑨共感喚起影響力
⑩役割関係影響力

このほかに、
与えて自身が受け手に影響を与えようという意図を
持っていない場合の影響力も考えられます。
その類型が6種類。
①社会的促進
②社会的手抜き
③漏れ聞き効果
④行動感染
⑤情動感染
⑥社会的証明

さらに集団における影響力について
4種類の類型。
①多数派への同調
②少数派による影響
③集団極性化現象
④集団的浅慮

ヒトがヒト・モノ・コトから影響をうける環境は
実に様々な種類があることがわかります。
悪意を持った人から不当な影響を受けないよう
基本的な知識を備えておくということが肝要かと
思われます。

と同時に知ったからといって
くれぐれも悪用しないように・・・。

影響力 その効果と威力 (光文社新書)
今井 芳昭
光文社

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感謝の気持ちでいっぱいです!

2010年06月05日 01時02分40秒 | 創業準備
政治の世界では菅首相が選出されました。


一方で日々の現実世界では
6月4日にFCの1ヵ月研修が修了しました。
危ぶまれた?卒業も無事認められ、
晴れて全課程修了です。

修了式では、
再び「決意表明」を作成・みんなの前で読みました。
はずかし~(笑)

開店に向けて意を決するところはもちろんあるのですが、
この一ヶ月間つきっきりで研修に付き合っていただいた
本社研修担当・店舗責任者の方には、
心より感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!

仕事とはいえ、本当に親身になって
研修にお付き合いくださいました。
その気持ちはきちんと僕に伝わっています。

この研修を踏まえ、理想の店舗構築に向けて
全身全霊を傾けたいと思います。

まずは、この最初の店舗を成功させたいと思っています。


今のところの途中経過を記しておきますと、
候補立地は固まり、
物件のオーナーさんとFC本部を通じて
家賃・内装等の条件交渉に入っています。
並行して、融資申請に出す資料を揃えている段階です。
事業計画書はおおむね出来上がっているので、
家賃や内装費・設備費などの概算ができあがったら
資料をそろえて、まずは日本公庫に事前相談を行うダンドリです。

研修が終わったので比較的自由に動けるようになりました!
これから、これから。

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鳩山由紀夫という政治家の評価

2010年06月04日 02時26分44秒 | 政治ニュース
鳩山由紀夫という政治家の評価は
一筋縄ではいかないと僕は思っています。

確かに、政治生命を賭けた「普天間基地移設問題」で
まったく実行力を発揮できず、振り出しにもどった責任は重く
総理大臣の職を辞するというのもやむを得ないと思います。

この点について、普天間を辺野古に移設するという言葉を
全うすることが責任の取り方だと言った評論家もいました。
しかし、8か月前から公言してきた言葉を実行できなかった政治家が、
再び自らの言葉を実行するために責任を負えると考えるのは、
いささか甘すぎると言えるでしょう。
やはり、辞職するのが筋だったといえます。

とはいえ、これによって鳩山由紀夫の価値が下がった
とは言えないところがやや複雑なところです。

ひとつは、辞職の際に行ったスピーチが良かった点にあります。
このスピーチについては賛否両論があると思います。
しかし、鳩山由紀夫という人の人柄がよく出ていました。

8か月前、国民は鳩山由紀夫のこの誠実さに賭けた部分も
あったということを思い出しました。
8ヶ月間の間、その良さはあまり発揮されなかったけれども、
最後に行ったスピーチが結局はこの人の本質を表していたのだと
思いました。


日経新聞はかなり批判的に扱っています。
しかし、そもそも日経新聞は鳩山首相辞任の経緯に関して
正確な報道を行ってきたのでしょうか?
辞任前の鳩山・小沢の二つの会談内容については、
続投に意欲をみせる鳩山氏を小沢氏らが諦めさせるかのような
報道をしていました。
そして首相続投の意思が固い報道が連日なされていました。

しかし事実は全く逆で、先般鳩山氏自身の口から明らかにされたように、
鳩山氏は既に辞任の意思が固かったと言われています。

日経新聞は3日の朝刊でもまだ、自らの誤報を糊塗するかのように
1日で突然辞任の意思が固まったかのような報道を繰り返していました。

しかし、それは読者を明らかにミスリードしています。
論評に評価が入るのはやむを得ません。
しかし事実と評価を混同し、事実を歪曲して伝えるのは、
報道機関としてはあるまじき行為であると思います。


辞任に至るまでの一連の経緯は
鳩山氏が述べている内容の方が真実であったように思います。

そのように考えたとき、
鳩山由紀夫という特異な政治家の評価は
また違ったものになるのではないでしょうか?


中国経済の正体  門倉貴史著 講談社新書

2010年06月02日 00時59分04秒 | 書評  ビジネス系
中国経済の最新トピックを紹介しつつ、
今後中国経済がどのように推移していくかを
予想した内容になっています。

著者の予想では、2024年に米中の経済規模が逆転し
中国が世界最大の経済大国になるとされています。
いわゆる米・中、超大国のG2時代の到来です。

このような世界情勢の中で日本は中国と
どのように付き合っていけばよいのか?

一つの答えとして著者は、
日本が国際社会の主要プレーヤーとして
生き残るためには、中国との関係強化は避けられないものの
一定の距離感を保ったうえで、つきあっていくのが望ましいと
主張されています。

なぜか?

①中国の成長モデルは、西欧諸国・日本の成長モデルとは異なっていること
 国家権力が民間の経済活動に積極的に介入してくる「北京コンセンサス」
②日中両国間の間にある見えない壁の存在

③民主化が短期的にはリスクとなる

④中国の軍事力

それぞれがリスクとなっているため、
日本にとって今後の中国の位置づけは重要になるのは
間違いないとしても一定の距離感を持っておくべきだ
というのです。

日米中の三国間の距離感をイメージ的に表す図形として
三角形が用いられていましたが、
三国間が等距離である正三角形よりも
日米間の距離が短い二等辺三角形が良いだろうと
言うのが著者の意見でした。


でも、米中の2G時代が到来すると
この2カ国が世界をリードし、
米中が近づいて
日本だけが置き去りにされる形の
二等辺三角形も考えられるかもしれませんよ。


中国経済の正体 (講談社現代新書)
門倉 貴史p@-
講談社

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お金をかけずに、店舗を探すときのポイント

2010年06月01日 00時36分56秒 | 創業準備
市場調査をする過程で、
専門のコンサルタントの方にお話を伺う機会がありました。
資金が有り余るほどあるわけではないので、
市場調査に専門業者を使うわけにもいかず
基本的にFC本部の調査に頼ることになるのですが、
自分自身でも独自に調査するときの目安や指針を
教えていただきました。

その方の様々なお話のなかで
とくになるほどと思ったお話が
「競合店」と「協力店」のお話でした。

競合他社の存在は、どうしても意識してしまいます。
どんな立地に出店して、
どの程度顧客を集めているのか、
どんな店長が店舗運営を担っているのか、
どんなサービスを提供しているのかなど
いろんな調査項目が頭に浮かんできます。

その反対にあまり意識が向かないのが
「協力店」という概念です。

協力店とは、自店舗の周辺に存在してほしい店舗のことで
同じターゲット顧客を対象にしているものの
他業種の店舗のことです。

富裕層を対象にしているなら
同じ富裕層をターゲットとしている
他業種の店舗が出店しているかを調べます。
富裕層がいるのかというのは
おおよそ感覚みたいな曖昧なものですが、
同じターゲットにしている顧客を対象としている店舗が
出店しているかどうかは、明確に分かります。
その存在をつかむことで
ターゲット層の存在を把握するというのです。

この方法であれば、
あまりお金をかけずに
市場調査できますよね。

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