フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

日本ブログ村ランキング

にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ いつも応援していただいてありがとうございます。 ブログを続ける励みになっています!

一勝九敗 (新潮文庫)

2009年11月29日 00時01分30秒 | 書評  ビジネス系
最新著書『成功は一日で捨て去れ』を読んで、
面白くもあり、とても勉強にもなったので、
前著も読みたい!と思って購入した本です。

題名どおり、
ユニクロの急成長の陰には
多くの失敗が潜んでいました。
これだけ失敗して良く生き延びてこれたな
というのが実感です。

それでも他の多くの企業と異なり
ユニクロがここまで成長してきたのはなぜか?
その理由の一端が本書には載っています。

一勝九敗 (新潮文庫)
柳井 正
新潮社

このアイテムの詳細を見る


ファーストリテイリング社という社名が
「早い小売」という意味だとは
はじめて知りました。

「即断即決のスピード」が価値を生むという考えには
同感です。
僕自身はせっかちだと周りの人にはよく言われていましたが
「スピード」の価値をわかっていない戯言だと思っていました。
拙速は避けるべきだとは思いますが、
スピードに価値をおけない人はビジネスマンとしては
失格だという思いを再確認しました。


企業理念の解説で共感を覚えたのは
第19条 自社の事業、自分の仕事について
      最高レベルの倫理を要求する経営

第20条 自分が自分に対して最大の批判者になり、
      自分の行動と姿勢を改革する自己革新力のある経営

です。

『企業が生き延びるためには
「倫理」をはっきりさせない限り
生き延びられない。
この人には「倫理感がない」と一度思われれば、
信用されず、次からあてにされなくなる。』

こういう考えは非常に大事だと思っています。
この感覚を軽視する人を時折見かけますが、
たとえ能力があっても「成功」しない人の典型だと僕は思っています。

『自分を客観視できないと、
優秀でも考え方が甘い、
単なる自我の強い人だと思われる。
ひょとして自分は間違っているのではないかと
思わないと、大きな失敗をすると思う。
頭がよい人、自分の論理に自信を持っている人ほど、
もっと自分を批判しないと生き延びれないのではないだろうか』

耳が痛いです。自戒の言葉として受け止めました。


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ

ぼくらの頭脳の鍛え方 文春新書

2009年11月28日 00時02分13秒 | 書評 その他
帯には「知の巨人」と「知の怪物」が
空前絶後のブックガイドを作り上げたとありました。
普通このような企画物はあまりにも見え透いているので
最初は敬遠していたのですが、書店で恐いもの見たさに
ちょっと手にとってペラペラとページをめくってみると
意外とおもしろかったので購入してしまいました。

ただ、やっぱり紹介している本のレベルは
今の僕にとっては高いです。読者の中には
ちょうど合致している方たちがいるのかもしれませんが
いったい文春新書はどういった読者層を
ターゲットにしているのか?

ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)
立花 隆・佐藤 優
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る


この本がおもしろかったのは
立花隆と佐藤優の対談内容ですね。
この二人の対談内容を読んでいると
自分の思考が整理されてくる気がしてきます。

また世の中の様々な現象について
お二人の一定の知見を示してくれているので
なるほどぉと思うことが多かったです。

特に第三章で細木数子に触れている箇所、
第四章で勝間和代、土井たか子に触れている箇所は
鋭い評価だと思います。
一方で、戦争論、政治論、哲学論、教育論、文化論など
当然ながら多岐にわたるさまざまな議論が展開され
ここに本書の類書にない特色が現れています。

知の全体像をつかむには、
巨大書店を隅から隅まで見て回れ、
書店の棚にはやはり全体像がある
という立花氏の主張に共感しました。

また、読書というのは人の頭で考えることだから、
あまり読みすぎると頭が悪くなる、ということを
ショウペンハウエルの「読書について」を引用しながら
のたまう佐藤氏も僕は好きですね。

古典と呼ばれる書物をもっときちんと読みたいと
思いました。知的虚栄心のひけらかしにならない程度に・・・。


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ


ワイルド・ソウル 上下 幻冬舎文庫 垣根涼介著

2009年11月27日 00時45分11秒 | 書評 小説系
「君たちに明日はない」「借金取りの王子」を
先に読んで非常に興味を持った垣根涼介。
「借金取りの王子」のあとがきで絶賛されていた
『ワイルド・ソウル』を読みました。

気に入った著者をたまたま発見すると
その著者の作品を芋づる式に読んでいけば
結構はずれがありません。

最近は、小説をあまり読まなくなっていたのですが、
ひさびさに読んで、とてもおもしろかったです。

大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の
三章を受章した本書。息もつかせないストーリー展開に
わくわくドキドキしながら読みました。

どちらかというと上巻のブラジル移民の悲惨な状況と
日本政府の愚策振りがビビットに伝わる内容に
嵌まってしまいました。


ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)
垣根 涼介
幻冬舎

このアイテムの詳細を見る


ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)
垣根 涼介
幻冬舎

このアイテムの詳細を見る


本書のテーマ設定となっている
ブラジル移民政策について
少し調べてみると
1908年に始まったブラジル移民は
今年で101年。
高賃金・高待遇の宣伝に騙され
移住を決意した日本人に待っていた現実が
非常に過酷なものだったことは事実なようです。

そしてそれが外務省による
無謀な政策に起因しているようです。

今も昔もとんでもないことをしでかしている役人が
政策中枢には存在しているようです。

↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ




絶対に成功する!起業法 兼田 武剛著

2009年11月26日 00時02分05秒 | 書評  ビジネス系
本書が喝破しているように
起業を計画しても8割が実行しておらず
「夢」のまま終わっています。

「夢」に終わらないためには
実行に移すことが大切。

実行するために必要なことは
起業前に「顧客を見つけること」
というのが本書の主張です。

起業前に顧客を見つける?

一見矛盾するような言葉ですが、
要するに、事業計画を練り上げ
市場調査をしていく過程で
すでに見込み客を見つけ、
顧客にできるようになれば
必ず成功しているということなのです。


絶対に成功する! 起業法 (PHPビジネス新書)
兼田 武剛
PHP研究所

このアイテムの詳細を見る


本書自体が、起業をしていく上でのチェックシート形式になっているので、
本書に従って進めていけば、起業できる仕組みになっています。
現実には難しいでしょうが。
ただ、ポイントごとではなるほどと思うことが
いくつかあります。

たとえば、事業領域(ドメイン)の章
事業領域をどのように考えるか?において
その幅、広さに留意する必要があると指摘されています。
広く設定しすぎても、逆に狭く設定しすぎてもだめだと。
成功している会社は、
たとえばセコムなら「ガードマン派遣会社」ではなく「
セキュリティ・サービス企業」、
クロネコヤマトなら「配送事業」ではなく
「ネットワーク事業」というように
新たな時代に対応した戦略を立てていると
述べられています。

確かにスターバックスは、コーヒーを売るのではなく
「くつろぎの空間を提供する」というコンセプトで
ヒットしましたよね。

最後に、成功者に共通する3項目が印象に残りました。

①目標の明確化
②余計に仕事をする習慣
③絶対にやる信念


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ

定義技

2009年11月25日 00時01分36秒 | ビジネス実用
日常の会議において、
ちょくちょく議論が紛糾することがあります。
価値観が対立してお互いに相容れないというなら別ですが、
ひとつの方向に向けて一致しているにもかかわらず
議論が噛み合わないときがあります。
そんなときはたいてい、
問題になっている議案の意味『定義』について
お互いの理解に齟齬がある場合がほとんどです。


議論の前提として、
「言葉の定義を明確にすること」
というのは必須でしょう。

逆に、定義をあいまいに使うものに対しては
議論の際に攻め込む余地があるということです。

手ごわい頭脳
―アメリカン弁護士の思考法 (新潮新書)

コリン・P.A. ジョーンズ
新潮社

このアイテムの詳細を見る


以下は、ジョーンズ著『手ごわい頭脳』に
議論に勝つための3種類の定義ワザです。
参考にしてみてください。

①定義を求める方法
 厳格な定義を求める
 定義のあいまいなところで逃げ道を作る

②定義を攻める方法
 与えられた定義のあらさがしをする
 たとえば、その定義の欠陥を見つけて指摘する。

③定義を正す方法
 相手が持ち出した言葉の定義を、自分に有利な定義に作り変える。
 EX.「つまり○○○ということですか?」
   「要するに、~ということですね。」


日常会話で多用すると嫌なヤツって思われるかもしれませんが
ここぞというときのディベートやディスカッションの際に
利用すれば優位な立場で議論を進めることができるでしょう。



↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ



イシュー・スポッティング

2009年11月24日 00時53分56秒 | ビジネス実用
イシュー・スポッティングとは、
複雑な事案から問題になりそうな部分を識別すること
をいいます。

あまり聞きなれない言葉ですが、
コリン・P.A.ジョーンズ著『手ごわい頭脳』に
掲載されていた思考技術の一つです。

このような思考技術を身につけていれば、
やみくもにものを考え解決策を見つけるよりは
問題解決の糸口を見つけられやすいということです。

手ごわい頭脳―アメリカン弁護士の思考法 (新潮新書)
コリン・P.A. ジョーンズ
新潮社

このアイテムの詳細を見る


ビジネスの現場では、
教科書通りの論点が浮かび上がって
目の前に出てくるわけではありません。

複雑怪奇な事案の中から、
いま何が問題になっているのかを
抽出してその問題に限られた労力を
注ぎこむことになります。

『事案から論点を抽出する能力』は
法律家に求められる基本的な能力のひとつですが、
これはビジネスパーソンにとっても
求められる能力の一つでしょう。

まわりのできるビジネスパーソンをみていると
自然と目の前にある雑多な事象から問題を抽出する目を
養っているように思います。

そこから、いかに解決を図っていくかが
問われていくことになりますが、
その始まりは『イシュー・スポッティング』にあるのでしょう。


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ








借金取りの王子 垣根涼介著

2009年11月23日 00時08分59秒 | 書評 小説系
垣根涼介の本は、前作の『君たちに明日はない』に続いて
2作目ですが、本書も面白かったです。

無駄のない文章が読みやすいだけでなく、
舞台設定のち密さや
心理描写の巧みさが
物語にリアリティをもたらしています。

小説家の創造力というものは
素晴らしいと思える作品です。

リストラにあったわけではありませんが
退職の意思をつげる際の面談をする方、
される方の両方の立場を経験したことがあり
本書のような心理の推移には実感がこもります。

これを小説家という職業は
想像で描くことができるのですから
その能力には賛嘆してしまいます。


借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫)
垣根 涼介
新潮社

このアイテムの詳細を見る


内容は5つの短編からなり、
File1は、百貨店業界、
File2は、生命保険業界
File3は、消費者金融業界
File4は、旅館業界
File5は、人材派遣業界
にまつわるリストラの話です。

殺伐とした舞台設定でありながら
人間の温かさを感じるエピソードを加え
だからと言って甘ったるいところのないストーリー展開が
この作品の魅力になっています。


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ

制度融資

2009年11月22日 00時40分30秒 | 創業準備
聞きなれない言葉ですが、
独立開業を目指す起業家が利用する資金調達方法として
『制度融資』があります。

制度融資とは、
資金調達力の弱い個人・中小企業を対象に
その融資を容易にするため、各都道府県と金融機関、
そして信用保証協会の3者が協調して行うタイプの融資です。


大阪府にも制度融資がありました。
》》》中小企業向け制度融資(信用保証付き)のご案内

創業者向けには、開業資金としての融資制度があり
概要は以下の通りです。



大阪府内において新規創業するために必要な資金を融資します。
【対象】
開業資金A《略称:府 開業(創業)》
及び開業資金B《略称:府 開業(創業等)》

創業に関する具体的な計画を有し、
新たに事業を営むために必要な準備を現に行っておられる方、
または、業歴の浅い方で次のいずれかに該当する方

(1)事業を営んでいない個人が、
事業開始に必要な資金の1/5以上の自己資金額を有し、
1ヶ月以内に個人で事業を開始しようとする方。

(2)事業を営んでいない個人が、
事業開始に必要な資金の1/5以上の自己資金額を有し、
2ヶ月以内に中小企業の会社を新たに設立して事業を開始しようとする方。

(3)事業を営んでいない個人が、
個人で事業を開始してから5年未満の方
なお、事業開始後2ヶ月未満の方が申込みをする場合は、
事業開始に必要な資金の1/5以上の自己資金額を有している方。

(4)事業を営んでいない個人が、
新たに設立した中小企業の会社で、会社を設立して5年未満の方
なお、事業開始後2ヶ月未満の方が申込みをする場合は、
事業開始に必要な資金の1/5以上の自己資金額を有している方。

  
開業資金B《略称:府 創業等》

(5)中小企業の会社が自らの事業を継続しつつ、
2ヵ月以内に新たに中小企業の会社を設立して事業を開始しようとする方。

(6)会社が自らの事業を継続しつつ、
新たに設立した中小企業の会社で、事業を開始してから5年未満の方

【融資内容】
(1)融資限度額・・・・・2,500万円

開業資金A≪略称:府 開業(創業)≫ 1,000万円
開業資金B≪略称:府 開業(創業等)≫1,500万円
※創業前・創業後2ヶ月未満の場合は自己資金額の範囲内となります。

(2)融資期間・・・・・・7年以内

(3)利率・・・・・・・・年1.6%(金融情勢により変更あり)

(4)返済方法・・・・・・毎月元金均等分割返済(据置期間は12ヵ月以内)

(5)連帯保証人・・・・・開業資金A≪略称:府 開業(創業)≫  
             原則として法人代表者のみ
             開業資金B≪略称:府 開業(創業等)≫ 
             法人代表者のみ

(6)担保・・・・・・・・不要

(7)保証料・・・・・・・年1.0%



金利は結局保証料が上乗せされるので、2.6%程度。
政策金融公庫とそれほど変わりません。
創業期における資金調達方法の一つの手段と考えられます。


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ

公的創業融資を確実に引き出す本 引地修一著

2009年11月21日 00時37分40秒 | 書評  ビジネス系
独立・開業時のリスクを軽減するためには
軌道に乗りまで可能な限り自己資金内で経営できれば
それに越したことはありませんが、
それでも借り入れが必要になってくる事態は避けようがありません。

事業を展開するうえで、無借金でというのは
やはり難しいのではないかと思います。

事業には固有の適切な規模というものがあり、
自己資金の範囲内で事業規模を縮小すると
『安物買いの銭失い』と同様の結末を迎えることになってしまいます。

また、借金を自ら背負うことで
経営に対する責任を負うことにもなります。

起業家とサラリーマンの事業に対する気迫の違いは
ここからきているのではないかと思うことすらあります。

ただ、借入のリスクを負う決意をしたからといって、
簡単に金融機関が貸してくれるわけではありません。

むしろ安直な起業に対しては
融資の許可が下りないことの方が多いでしょう。
確実に利益を出せるビジネスモデルに対して
金融機関も融資をしなければ、自らの存立が危うくなってしまいます。

逆にいえば、
金融機関から融資の実行を受ければ、
それだけ確実性が増すということなのでは
ないでしょうか?絶対ではありませんが。

公的創業融資を確実に引き出す本
引地 修一
TAC出版

このアイテムの詳細を見る


本書の目的は、
『事業計画書が書けるということ』です。

~目次~
第1章 日本政策金融公庫融資と制度融資の違い
第2章 まずはここから!事業計画書を作るための基礎知識
第3章 あなたの会社の借りられない体質を変える!
    融資成功の4ステップ作成
    ①既業者が間違いなく借りるためには?
    ②ステップ1 「自分の会社の実力を知る」
    ③ステップ2 「借りるために基礎を作る」
    ④ステップ3 「状況にあった商品の選択」
    ⑤ステップ4 「効果的な事業計画書の作成」
第4章 実例だから説得力が違う。
    これが600万(満額)を引き出した計画書だ!
第5章 この作業があと2割の上乗せを可能にする。
    「超現実的売上計画とテーマの作り方」
第6章 「融資申請でのNG集」&「面談レクチャー」
第7章 担当者から聞き取った生の情報を直送!
    日本政策金融公庫・制度融資、成功のためのQ&A
第8章 資金調達担当者必見!「金融検査マニュアルの裏ワザ的的読み方」


内容的には、融資を引き出すための実務上の常識
または裏ワザみたいなものも載ってはいますが、
基本的にはいかに確実な利益を出すために
金融機関の理解を得られるような
しっかりした事業計画書を作成することができるか否かを説いた本です。

経営を行う上で、行き当たりばったりの思いつきで
直感に頼るような事業運営では
まともな金融機関は融資できません。
事業計画に即した経営を行うことで
利益の創出が確実で予測可能な安定した経営を
行えるのだろうと思われます。

↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ

成功は一日で捨て去れ 柳井正著

2009年11月20日 00時06分26秒 | 書評  ビジネス系
著者は、
ユニクロを展開するファーストリテイリングの
代表取締役会長兼社長です。

一旦は会社経営を託した玉塚元一氏から交代して、
再び社長業へ復帰した2005年9月から今までの
ユニクロ快進撃の記録です。

根っからの起業家とサラリーマンの迫力の違いを
まざまざと見せつけられた気がします。

表面的に柳井氏を真似るビジネスマンは多いかもしれませんが
成長と成功への執念は、本質的に異なると思います。

本書には柳井氏が社員に送ったメールの内容や
新年のあいさつも公開されています。

「毎日、誰よりも真剣に自分の商売をしていますか?」

同じような問いかけの内容のメールを
職場でも受け取ることがありますが、
残念ながら全く心に響きません。
送っている主その者が柳井氏のまねをしているだけで
成長への飽くなき執念を持っていないことを知っているからです。

表面だけをなぞる滑稽さを
今の職場では嫌というほど観てきました。

本書からは柳井氏のスピリッツを学ぶべきだと思います。


成功は一日で捨て去れ
柳井 正
新潮社

このアイテムの詳細を見る


本書では、ユニクロのこれまでの成長の過程も載っていますが
それ以上に、失敗の連続も赤裸々に載せています。
これほど失敗してよくぞもったなぁと思うほど
失敗の連続です。それでもユニクロは成長し成功してきました。


柳井氏の尊敬する方が
・松下幸之助
・P.ドラッガー
とは正道すぎて意外でした。

でもユニクロの快進撃の秘密は
意外とこんなところに隠されているかもしれません。


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ




人事の要諦 その2

2009年11月19日 00時19分16秒 | ビジネス実用
ドラッガー著『チェンジリーダーの条件』の
人事の原則には、さらに続きがあって、
『人事には姿勢が現われる』という項目があります。

そこには次のようなことが書かれてあります。

「マネジメントの究極の手段は、人事である。

その反面、人事は、
マネジメントがどの程度有能であるかも、
その価値観がいかなるものであるかも、
仕事にどれだけ真剣に取り組んでいるかも明らかにする。

人事は、いかに隠そうとしても、結局は知られる。

それは、際立って明らかである。」


チェンジ・リーダーの条件
―みずから変化をつくりだせ!
(はじめて読むドラッカー (マネジメント編))

P・F. ドラッカー,Peter F. Drucker,上田 惇生
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る


翻ってうちの会社を振り返ってみると
この言葉を、事業部長は
どれほど真摯に受け止めていたのでしょうか?

この言葉の意味を理解できていたら、
あるいはこの言葉を知っていたら、
7月以来、1か月ごとに事業部内の
どこかしらの人事が変わるということや
一度決定した人事を二転三転するということも
なかったように思います。

ドラッガーは最後に
こんな風に書いています。

「公正な人事のために全力を尽くさないトップマネジメントは、
組織の業績を損なうというリスクを冒すだけではない。
組織そのものへの敬意を損なう危険を冒していることになる。」


公正な人事を行っていないといえば
事業部長は憤慨するかもしれませんが、
現に事業部内で起きている大混乱は
人事への不信から生じているにほかならず、
ひいてはトップマネジメントに対する不信
でもあるのです。

僕は現在勤めている会社に対し、
いろんな経験をさせていただいて感謝しておりますが
正直この組織から身を引くことに対しては
全く後悔はありません。


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ



人事の要諦 その1

2009年11月18日 00時38分28秒 | ビジネス実用
ふと思いついて、
またドラッガーの著作を読み返しています。

その時、目に留まったのが
『人事の原則』

以前にも書いたかもしれませんが、
今現在読み返して、
これまでの自分の経験を踏まえると
なるほどなぁと思えることが
ありました。

一流の人事はどこが違うか、
さまざまな人事が行われるが、
共通の4つの原則があるといいます。

①ある仕事につけた者が成果をあげられなければ、
 人事を行った自分の間違いである。

②兵士には有能な指揮官を持つ権利がある。

③あらゆる意思決定のうち、人事ほど重要なものはない。

④外部からスカウトしてきた者に、
 初めから新しい大きな仕事を与えてはならない。

チェンジ・リーダーの条件
―みずから変化をつくりだせ! (はじめて読むドラッカー (マネジメント編))

P・F. ドラッカー,Peter F. Drucker,上田 惇生
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る


この4つの原則からすると、
今回うちの事業部において新たにスカウトしてきた者を
いきなり事業部長に据えたこと自体が
原則に反した行いだったということになります。

事業部が現状大混乱に陥っている元凶は、
そもそも最初の人事に誤りがあったのでしょう。

その後の、
数々の人事上の誤り、
事業部の運営上の迷走、
方針の転換や失策は
すべてこの最初の人事に端を発していた
ことになります。

経営陣にとっては
にわかに受け入れがたい論理かもしれませんが、
いちばん身近にいて、
渦中にあって翻弄されてきた者にとっては
とても納得いくものです。


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ

LLCとLLPの違い

2009年11月17日 07時21分23秒 | 創業準備
LLCは会社法に規定されている「合同会社」のことで
Limited Liability Company の略称です。

これに対し、
LLCは有限責任事業組合契約に関する法律に規定されている
「有限責任事業組合」のことで
Limited Liability Partnership の略称です。

どちらも、すべて出資者が有限責任で、
なおかつ、意思決定方法や利益分配方法を
出資者同士が自由に定めることを認められており、
人的資源を活かす共同事業に適した組織です。


LLCとLLPとの決定的な違いは
前者は法人であり、後者は法人ではないということです。


したがって、税務上LLP自体には法人税が課せられません。

LLPへの出資者が、そのLLPから利益分配を受けたときに限り、
各出資者に対して課税が行われるのです。

ただし、LLPの出資者は、
そのLLPから利益分配を受けることができても
報酬(給与)を受け取ることはできません。


立ち上げる事業が「本業」で
安定的に報酬が望めるならLLCで、
本業とは別の共同事業なら
課税上有利なLLPを選ぶといった
選択も可能でしょうね。


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ







合同会社(LLC)と株式会社の違い

2009年11月17日 00時03分37秒 | 創業準備
06年5月に施行された会社法では、
新たに「合同会社」が創設されました。

会社法の教科書では、
『会社の内部関係あるいは構成員間の関係では自由な合意に基づく
組合的規制がなされるが、外部関係では社員全員が出資を限度と
する間接有限責任だけを負う会社』
と説明されています。

この「会社の内部関係あるいは構成員間の関係では自由な合意」の
意味があいまいでピンときませんでしたが、
ある雑誌を読んでいて具体的な例が書かれてあり
そこで初めて納得できました。

『たとえば、合同会社設立に際し、
AさんはBさんの倍額を出資したと。
だが、事業はBさんの専門能力に負う。
だから「両者の利益分配率は同等」と
取り決めることも可能なのだ。
株式会社だと、出資比率=分配比率なので
こうした取り決めができない。
この点に、株式会社ではなく、
合同会社を設立する最大のメリットがある。』
  ~アントレ2009年12月号144頁~


なるほど~。
よくわかりました。

テキストの字面を追ってみても
ほんとうの理解には達していないという証左ですね。



↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ

個人事業主と会社どちらが良い?

2009年11月16日 00時40分23秒 | 創業準備
会社組織にすると信用度は断然違うと思いますが、
新会社法が施行し以前と比べるとずいぶん簡略化されて
設立しやすくなったとはいえ、
まだまだ煩雑で設立費用もかかってしまいます。

たとえば、株式会社設立の場合
確かに最低資本金の制限はなくなりましたが、
会社設立にかかる費用は歴然と存在します。

具体的には・・・

定款認証において、収入印紙代4万円(電子文書なら不要)
認証手数料 5万円、 謄本手数料 定款ページ×250円

金融機関における残高証明  200円

登記申請における登録免許税 15万円以上(出資金の1000分の7)

登記完了確認などのための登記簿謄本
       1通1000円×必要数
印鑑証明
       1通500円×必要数

合計で約21万から25万円かかります。

それなら、備品代に回したいですよね~。

個人事業主なら、
納税地の所轄税務署に個人事業開業届出書、青色申告承認申請書
事業所所在地の都道府県税事務所に個人事業開始申告書
事務所所在地の所轄税務署に給与支払事務所等の開設届出書を
提出すればよいのですから、
身軽に始めて、
信頼と実績を養いつつ、
変化に対応しながら堅実に事業を伸ばしたいと考える人には
うってつけですね。


↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
↓あなたのポチが大変励みになっています。
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 30代サラリーマンへ





My Yahoo!に追加

My Yahoo!に追加