フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

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初心者のための使える会計知識 その9 損益分岐点分析

2010年01月31日 00時04分09秒 | ビジネス実用
日本政策金融公庫との相談では、
創業時の利益の有無について突っ込まれました。
創業時は、ほとんど利益を見込んでなかったので、
創業時からきちんと利益が出るように、
事業計画を見直してほしいとのアドバイスです。

創業時とはいえ、金融機関にとっては
やはり計画段階で利益が見込めないというのは
見過ごせないようです。

ちょうど、産業創造館のセミナーでのテーマが
損益計画の策定に関するものだったので、
グットタイミングです!

講義内容の一部を公開しますね。

講師の先生は、おもに管理会計のお話をされていました。
会計には2通りあって、財務会計と管理会計に大きく分かれています。

財務会計は、貸借対照表・損益計算書などの財務諸表を作成し、
過去を整理報告するのに使い、会社法・税法などで法定されています。

一方管理会計は、未来を数字でイメージするために使われる会計で
とくに法律で定められているわけではありません。
代表的な数字が、損益分岐点というわけです。

自分の事業の経費を賄える売上高はいくらか
をまず知ることが大事で、
それが損益分岐点になります。


まずは、赤字を出さないということが一つ目の目標。

二つ目の目標が、借入金の返済と自分の生活費が
まかなえるようにすること!
これが必要利益になります。

必要利益は財務会計で言うところの
純利益」に当たるそうです。

この必要利益をどの程度にするかを
決めることが社長の仕事です。

創業した企業の3年後の生存率は3割といわれています。
1年目と2年目の間が「デッドバレー」と呼ばれる谷間ができ、
2年間頑張れたらなんとか生き残れるめどがたつそうです。

事業を継続させる粘りが必要というわけですね。

では、具体的にはどのように損益計画をたてたら良いのでしょうか?
これも講義で述べられていました。

【損益計画策定の手順】

1 固定費を固める
  ①借入金元金は固定費に含めない
  ②支払利息・減価償却費は固定費に含める

2 必要利益額を算出する
  必要利益額=借入金-減価償却費+内部留保
  ※減価償却分は支出を伴わない費用なので、
   その分必要利益から控除する

3 変動費率を設定し、限界利益率を算出する

4 損益分岐点分析を行い、売上高を算出する
  ※損益計画においては、売上高は一番最後に決まる


固定費は、家賃や正社員人件費など、
売上が上がっても下がっても変化しない経費を言います。
変動費は、売上とともに変化する経費です。

それぞれの数字を出すための数式は以下の通りです。

変動費率=変動費/売上高

損益分岐点売上高=固定費/(1-変動費率)

限界利益率=1-変動費率

損益分岐点比率=損益分岐点売上高/売上高

売上高={固定費+必要利益/(1-税率)}/限界利益率


講義はこの後、具体的な事例が出され、
事例に出されている数字を、
数式に当てはめ、
必要利益や目標利益、目標売上高などを算定するという
グループ演習が続きました。

ハードでしたが充実した2時間でした!

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【映画】アバター

2010年01月30日 06時35分32秒 | 映画
久々の洋画。最近洋画観ていない気がします。
アバターは興業収益がタイタニックを抜いて世界一位になったということで
ミーハーな僕はぜひ見たくなり、妻と出かけました。




アバターというのは
人間と先住民族であるナビィ族を掛け合わせたもの。
人間が装置を通じてアバターを操縦する。

舞台設定はSFで斬新ですが、
ストーリー自体は
侵略者側と先住民とが戦闘を繰り広げ、
侵略者側だった主人公が
先住民のヒロインと結ばれ
先住民族側に寝返って、
侵略者と闘うというもので、
とてもオーソドックスです。

アメリカ人にはインディアンという先住民族の土地を
侵略してしまったという『罪悪感』があるんですかね?
映画を見ていたら、
西部開拓当時のインディアンと白人たちの闘争を
彷彿とさせます。人類が先住民の土地を侵略する理由も
特殊な鉱物を手に入れるためですから、金鉱をもとめて
西へ西へ向かいインディアンと対決することになる
白人たちと似ていますよね。


そのストーリーのオーソドックスさを白けさせないで
最後まで観させる監督の力量と映像の迫力が
『アバター』の魅力です。

2時間40分の長尺ですが、時間の長さを感じさせない
ストーリー展開でした。3Dが話題となっていますが
映像やそのストーリー性も話題になっている要素だと思います。

出演者は『ターミネーター4』のサム・ワーシントンほか、
『エイリアン2』のシガーニー・ウィーヴァーら。





伝わる・揺さぶる!文章を書く  山田 ズーニー著

2010年01月30日 00時06分14秒 | 書評 その他
文章術に関する本は巷に多く出ています。
とくに清水幾太郎「論文の書き方」などは名著で
多くの方が参考にされていると思います。

それでも多くの文章術の本が求められるのは
それだけ多くの人が文章を書くことに悩むからなのでしょう。
あるいは文章を書く必要に迫られるからなのでしょうね。

たんに技術的な文章の書き方や
こういう問題にはこういうように書きましょうという類の本であれば
もっとほかに良い本があるかもしれません。

しかし「自分の頭で考えて書くにはどうしたら良いか?」は
そういう類の本では答えを導くことは難しいでしょう。

本書は、その答えの一端を提示しています。
「いい文章を書くとは、どういうことか?」
著者は、それを「機能する文章を書くこと」と表現します。
機能する文章?

機能する文章とは、
何のために書いているのか、
その目的のために良く働いて結果を出す文章であり、
書いたことで、読み手の心を動かし、状況を切り開き、
望む結果を出すこと、それを目的とするような文章のことをいいます。


そういう文章を書けたら単純に嬉しい。

著者は、そのために7つの要件があるといいます。
①意見
②望む結果
③論点
④読み手
⑤自分の立場
⑥論拠
⑦根本思想

それぞれの要件の詳細にについては本書を読んでいただくことにして、
僕が一番感銘を受けたのは「根本思想」の部分です。
文章には、書き手の価値観・生き方・想いが根底にあり、
それが隠そうとしても、自然に「伝わる」というのです。

だからこそ、自分の想いや生き方に嘘のない文章を書くこと、
また自分の書くものを大きく変えたいのであったら、
根本思想にメスを入れる必要があるのだといいます。

そして、著者の考え方で一番好きなのは、
「自分の偽らざる想いを発現させることが、
結局は相手に対しても誠実であり、
それが相手の心に響き、相手の潜在力を揺り起こしたときにのみ
本当の満足を得られる。そこに人と人が通じ合う喜びがある」と
云う考え方です。

これを著者は「正直という戦略」の項目の中で語っています。
正直は、最も有効な戦略だと。

社会は絶え間なく騙されまいとする想いで充満するのは
嘘で塗り固められた物言いをする人が
現実には多いということなんでしょう。

それでも、理想主義なんかでなく
透徹したリアリズムにおいても
「正直であること」は最も有効な戦略だと思います。
それは単に文章を書くということだけではなく。

うそをついた文章や発言は
早晩見破られ、あるいは見透かされ
うそを言う以前よりもより悲惨な末路をたどることは
歴史が証明していることでもあると思っています。


伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
山田 ズーニー
PHP研究所

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日本辺境論 内田樹著

2010年01月29日 00時57分04秒 | 書評 その他
日本人論が好きな日本人に向けて
気鋭の学者が書いた「日本人論」です。

辺境とは、中心地から遠く離れた土地のこと。
常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、
それが日本人という論法です。

もっとも、辺境論に似た日本人論は
これまでも幾度となく論じられてきたけれども、
それが蓄積して内面化されず、
忘れ去られていることが問題だと著者は指摘します。


「きょろきょろして新しいものを外なる世界に求める」

という表現は丸山眞男の表現だそうですが、言い得て妙です。

そういえば、あの人もこの人も、そしてなによりこの自分も
新しいものに「きょろきょろ」しながら飛びついてるなぁ(爆)
まぁ、それでいいじゃん!何が悪い!っていう思いもありますが。


中国であったり、アメリカであったり
常にお手本になるものがなければやっていけない
というメンタリティの指摘は自虐的でもありますが、
日本人には受け入れられやすそうです。


細かいところでキラッと光る文言があるために
読んでいて面白いですが、ご本人もあとがきで述べられているように
「穴」が多くそういうおおざっぱな事実認識で良いのか、
多少納得いかない部分もあります。

でも、日本人が極東に住む辺境であることにはかわらず
今後もアメリカや中国を必死で見つめながら
生きていくんだろうなぁとは思いました。(笑)


まぁ、それでいいんだよ。



日本辺境論 (新潮新書)
内田 樹
新潮社

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もっと、こう書いたら!という方は
コメント欄へ。怒ったりはしません、たぶん(笑)


成功のコンセプト 三木谷浩史著

2010年01月28日 00時48分16秒 | 書評  ビジネス系
「楽天」社長の三木谷さんが書いた「成功哲学」
たった10年で流通総額1兆円の企業をつくりあげた
三木谷さんには5つの信念がありました。

①「常に改善、常に前進」

②Professionalismの徹底」

③「仮説→実行→検証→仕組化」

④「顧客満足の最大化」

⑤「スピード!! スピード!! スピード!!」

印象深かったのは、やっぱり三木谷さんも
仕事のスピードが重要であるということを指摘していることです。

『早くやるほど成功の確率は高まる』

ユニクロの柳井社長も著書で同じことを述べられていたので
「仕事のスピード」がいかに大事かがわかります。

上手くやることはもちろん大切なことですが、
スピードを意識していない仕事は
どんなにうまくできても評価されることはないと
思っていてまちがいないと思います。

本書では、スピード感と当事者意識を結び付けて
三木谷氏独特の持論が展開されています。

僕が組織のマネジャーなら、
この部分だけでも組織のメンバーに読ませたいと思います。


いまはもう部下はいないけど(笑)


成功のコンセプト (幻冬舎文庫)
三木谷 浩史
幻冬舎

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不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か

2010年01月27日 00時38分38秒 | 書評 教育系
2005年12月が初版なので、
『勝ち組』『負け組』論、ゆとり教育の是非など
社会状況を論じる部分は若干古い印象を受けますが、
教育に関する評論、とくに国語、哲学、倫理を論じている
箇所については深く考えさせる内容です。

著者の文章がよく大学入試に使われるというのも
うなずけます。

著者のアイロニーに富んだ言い回しが
自虐的でもあり、現状を追認する読者への再考を
促すきっかけになったりして、
独特の教育論が展開されています。

「やればできる」とは「やらなければできない」の虚飾的告白、とか
勉強そのものに虚しさや疑問を感じて徹底的に悩むのもよいとしながら
野口悠紀雄氏の『超「勉強法」』や和田秀樹氏の勉強本を推薦して
勉強に対する一厘の疑問も持たせない明るい姿勢に接すれば
勉強する気になる、とある意味皮肉をこめて
書いているところが印象に残りました。

ただ、著者の主張はそうそう単純でもない。
第二章 「読書のすすめ、もしくは戒め」の章では、
受験勉強に「読書」は妨げになるとは言いつつも、
受験に直接関係のない無駄な教養主義的知識を省いて、
試験でいい点を取ることだけを目的にした効率のいい
お勉強をするのが正しい、と思っているわけでもない、と。

そうして『悩むこと』が逆に著者の誠実さと知性の奥行き
感じるゆえんでもあるのだと思います。

そういえば、『悩む力』という本がベストセラーになっていましたね。

正解のない一つの判断を下すときに、
悩むことなくすぱっと判断をくだせる人は
一見優秀な人であるようにも見えますが、
実のところ誠実でも知性的でもない場合もあると
いうことは心にとどめておいてよいかもしれません。



不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か (光文社新書)
長山 靖生
光文社

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Twitter社会論 津田大介著

2010年01月26日 00時02分23秒 | 書評 その他
新しい情報インフラとして注目を集める「Twitter」
ツイッターの使い方は「Twitter使いこなし術」を参照していただくとして、
本書はむしろTwitterの社会的意味、位置づけを論じた本です。

ブログやSNSなどインターネットにはさまざまなネットサービスが
存在しているにも関わらず、どうしてツイッターが注目を浴びるのか?

僕自身も、ツイッターを使う前までは「140文字のつぶやき」に
何の意味があるのか、とても懐疑的でした。

ところが、いざ試してみるとこれがなかなか魅力的なツールで
妙に好奇心をかきたてるのです。ただ、好奇心をかきたてても
使用するハードルが高いとなかなか利用しづらいものがあります。
僕なんか、いまだにSNSを利用したことがありません。
関心はあるのですが、ずぼらな僕はあの心理的にハードルの高いSNSの
サービスに嫌気がさしてくるのです。

ところが、ツイッターは比較的自由度が高い。
実は、140文字という字数制限がハードルの低さを
担保しているという逆説的なところがあるのです。

140文字程度なので、肩肘はって書込む必要がありません。
にもかかわらず、意外と伝えたいことの大半を伝えることができます。
複雑なことはブログで書けばいい。そうやって複合的に使えるのも
今のネット環境では可能になっています。

高い自由度のほかにツイッターの特徴は、
①リアルタイム性
②強い伝播力
③オープン性
④ゆるい空気感
⑤強い属人性
と津田氏によって指摘されています。

とくに情報流通の仕組みそのものに革命的影響を与えているのが
①リアルタイム性と②強い伝播力だとされています。
リアルタイム性を保障しているのが、タイムラインという仕組みと
リアルタイム検索です。
そして、強い伝播力を支えているのがリツリートという機能です。
フォローする人の『つぶやき』しか読むことができない
という制約があるにもかかわらず、
ツイッターに伝播力があるのは、
次々にその「つぶやき」をフォロワーが引用することで
瞬時に多くの人々へ情報が行きわたることになる仕組みのためです。
このリアルタイム性と伝播力は既存のメディアに対する
強烈なカウンター機能を発揮し、従来マスメディアに握られていた
『アジェンダセッティング』を個々人に取り戻すことさえ起こりうるのです。

※アジェンダセッティングとは、
マス-メディアで流通する様々な情報の範囲や頻度などによって、
受け手の中にその情報を議論するときの文脈・枠組みが習得されていくこと、
またその現象をいう、とされています。
本書では、複雑な社会問題に潜む
様々な論点・争点をオープンにして解きほぐし、
問題の解決を示し、その解決策への評価も含めて読者に提示することと
説明されています。

たとえば、現在の話題であれば、
「JAL再建問題」で法的整理がいいのか私的整理がいいのか
多量の報道されるなかで議論の枠組みが形成されてきましたし、
「小沢政治資金法違反問題」についても検察VS小沢の構造も
同じ現象です。

これらの議論も、単にマスメディアからの報道だけではなく
Twitterのなかで行われる多くの「つぶやき」の中から
議論の枠組みが形成されていったのではないでしょうか。


「個々人が今直面している現実をトリガーに、
さまざまな情報発信を行うことで
容赦なくその人の思考や価値観が明らかになっていく。
価値観の近い人とつぶやきを通じて思考を『共有』することで、
あいまいだった自分の思考にフレームができていく」

という指摘は重要です。

匿名性を強めれば強めるほど、あの「2ちゃんねる」と
どこが違うのかなあという疑念はありましたが、
リアルタイムな現実に即して、
属人性の強い思考や行動に触れることで
価値観を共有または反発するという点に
「2ちゃんねる」とはちがう特徴を感じました。




Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
津田 大介
洋泉社

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Twitter使いこなし術  根岸 智幸著

2010年01月25日 00時04分14秒 | 書評 その他
つい先週の月曜日に週刊ダイヤモンドの特集を見て
早くもその魅力に取りつかれている今日この頃。
まだ1週間しかたっていないというのに・・・。

Twitterに関する書籍は、
書店の一角に大きく取り上げられ、
Twitterの社会学的考察なども多いですが、
本書は純粋に技術的、とくに使い方に言及している内容です。

ツイッターの用語や用法が
初心者にもわかりやすく述べられています。

ツイッターはどんどん新しい機能が増えてきていて
それをうまく使いこなせるかどうかで、
おびただしい数の情報の吸収力が変わってきます。

本書の構成は、
第1章でツイッターの
「ワンストップで、プッシュで、オーダーメイド」
という情報ツールとしての意味づけを簡単に行い、
第2章ではツイッターの仕組みを解説し、
第3章ではクライアントと呼ばれる専用ソフトの説明、
最後の第4章で、ツイッターの使いこなし方を伝えています。

僕は、ファイアフォックスをブラウザとして使っていたので、
Hootsuiteの使い方の説明は助かりました。

ツイッターはフォローする人を増やさないと
全く面白くないですが、増やせば増やすほど
今度はタイムラインが情報の洪水になってしまい、
それぞれが勝手に話しているという
まとまりのない空間になってしまいます。

タイムラインの作り方を、
ツイッターの機能、特にリツイート機能(RT)やリスト機能を利用して
工夫していくともっと楽しい空間が広がるように思います。




Twitter使いこなし術
パワーユーザー100人の「技」を公開 (アスキー新書)

根岸 智幸
アスキー・メディアワークス

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マーケティングを学ぶ (ちくま新書) 石井 淳蔵

2010年01月24日 00時06分37秒 | 書評  ビジネス系
学生時代は法律学を学んでいたこともあって
マーケティングのマの字も知りませんでした。
会社勤めをするようになって、やっと
「マーケティング」の知識がとても重要だと
気づくようになりました。

学生時代に「マーケティング」を学んでいたとしても
おそらくその重要性は理解できなかったと思います。
お客様と接し、お客様に提案し、
お客様にサービスを提供して喜んでもらい、
売上をあげ、利益を確保し、給料をもらう
という経験を積んできたなかではじめて
「マーケティング」の重要性が理解できた
ような気がします。

だから本書は経験あるビジネスパーソンが読めば
きっとストンと理解できる内容が多いと思います。
テストのために覚える知識ではない実務としての知恵として。

あとがきにあった《創造的適応》の話には感銘を覚えました。

『「相手の心を思慮することなく、何かをする」というのは、
創造的であったとしても適応的ではない。
相手が言葉に出せなかった要望を探り、それに応える。
相手の心に配慮し、相手の本音に何とか迫ろうと思いながら対応する。
相手の要望を、あらためて自分の中で再構成し、
それに対応しようとする。これが創造的適応』



まさに、お客様との関係で業績をあげられる人と
あげられない人の差を指摘されている思いがしました。

ビジネスパーソン必読の書だと思われます!

マーケティングを学ぶ (ちくま新書)
石井 淳蔵
筑摩書房

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初心者のための使える会計知識 その8 利益剰余金

2010年01月23日 00時12分46秒 | ビジネス実用
利益準備金とは、簡単に言うと「利益の蓄積」です。

貸借対照表の純資産の部を構成する一要素で、
損益計算書の「純利益」から配当などを差し引いていった
残りが利益剰余金として蓄積されていきます。

利益を蓄積してるんだから、
この項目が高い企業は倒産しないだろうと思いがちですが、
利益剰余金は、現預金として残っていない場合が多いのです。

倒産する主な要因は資金繰りの悪化(手形の不渡りとか)ですから
手元に現預金がなければ、資金繰りに苦しむことになります。

一方利益剰余金は、土地や設備などの投資に回っていることが多いので、
すぐに現金化することが難しいのです。

雇用維持のために企業は内部留保を使え!という議論がありましたが、
土地や建物、工場などに変化している利益剰余金を
すぐさま雇用維持(すなわち給与の支払)のためには
使えなかったのでした。


このように考えると、
日々、現金収入がある企業は強いですね。
鉄道会社などは、日々現金収入がありますし
定期などは前払いなので、
お金の循環だけを見ると
良いビジネスモデルのようにみえます。
(投下資本が巨額、他の交通機関との競争など
他の要素できびしいめんがありますが)


山田真哉さんは
「お金の回収は早く、支払いは遅く」と
おっしゃっていましたが、会社経営にとって
手元に現金があるのは強いんですね。
だからと言って、遊ばせておくわけにはいかないのが
難しいところですが。


ちょっと脱線しましたが、
貸借対照表を見て
利益剰余金の多い企業は
永年利益を蓄積してきたという推定が働くので
伝統的な企業と判断することができます。


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「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】

2010年01月22日 00時44分51秒 | 書評  ビジネス系
ベストセラー『「1秒!」で財務諸表を読む方法』の第2弾、
実践編です。

財務諸表を「経営的に」読む方法・視点がわかりやすく述べられています。
「自己資本比率」や「流動比率」のことも述べられていますが、
さらに、短期的な安全性を見るには
「手元流動性」や「当座比率」も重要と指摘するなど
財務諸表の具体的な見方をつっこんで解説されています。

実践編では、一般的な理解から
それぞれの業界や各企業の事情に合わせて
具体的に財務諸表を読む方法を、
実在の企業の財務諸表を使用して
説明してくれています。

小宮さんの著書の良いところは、
売上高や利益の背景にある経営哲学を
きちんと説明しているところです。

何のために売上高や利益をあげなければならないのか
それには単なる金儲けだけではない深い意味があることを知れば
日々の仕事の意味も変わってくることでしょう。

「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】
小宮 一慶
東洋経済新報社

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初心者のための使える会計知識 その7 利益増加率

2010年01月21日 00時00分32秒 | ビジネス実用
売上高が「会社の規模」を表すなら、
利益は会社の収益性、すなわち儲ける力を表します。

その利益増加率は、収益性の成長性がわかります。
計算式は
(今年の利益-去年の利益)÷去年の利益=利益増加率

もう想像がつきますけど、
FC本部の利益増加率を見てみます?

営業利益増加率で-22.2%
経常利益増加率で-30.1%
当期純利益は大幅な特別損失を出しているので
-104.6%

売上が上がって利益が下がっている、
いわゆる「増収減益」は、
一般的には経営効率が悪さが原因と指摘されます。
たとえば、人件費がかかりすぎている、
無駄の多い経費・コストをかけすぎていると
いうことが考えられます。

ただ、最も重要なのは
これまで収益の柱になっていた事業から
収益性が失われつつあるという事実です。

増収減益の次に来るものは、
減収減益で、企業にとっては「衰退」への道を
突き進むことになりかねません。

ここで、新しい事業を立ち上げる必要が出てくるのですが、
それが「FC戦略」だったというわけです。

ただ、FC戦略も従来の事業の延長であれば、
衰退しつつある事業をそのままFC化するだけなので、
失敗する可能性が強く、新機軸なかんずく差別化に
FC本部の方が必死になっていることもよくわかります。


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「強い日航」誕生を警戒=国際線吸収も狙う-全日空

2010年01月20日 05時54分41秒 | 経済ニュース
「強い日航」誕生を警戒=国際線吸収も狙う-全日空(時事通信) - goo ニュース

『ライバルの全日本空輸は19日、
「健全な競争環境がゆがめられる可能性がある」とのコメントを発表、
政府の後押しを受けた「強い日本航空」の誕生に危機感を募らせる。
一方、日航の国際線吸収など長期展望も描いており、
日航再建で一変する航空業界の構図に2段構えで臨む。

 全日空が恐れるのは、
まず、企業再生支援機構の支援をバックに日航が仕掛けてくる運賃値下げだ。
航空需要が冷え込む中、全日空も2010年3月期は赤字に陥る。
競争激化への警戒感は強い。

 また、日航が重い負債を解消し、
公的資金3000億円の出資を受けて財務体質を改善。
赤字路線撤退や旧型機廃止、人員削減を通して
「筋肉質」に生まれ変わることは一段の脅威だ。

 欧州連合(EU)は公的資金注入を受けた航空会社に対し
運航規模やシェアの縮小など「競争のゆがみ」を抑える厳しい規制を
課している。全日空は「税金で焼け太りは許さない」(幹部)と、
日航にEU並みの規制を課し、公正・公平な競争環境を確保するように
国土交通省や公正取引委員会に求める構えだ。』

はやくも全日空は「日航の再建」に警戒感をあらわにしているようです。
確かに航空業界自体の経営環境は厳しく
経営努力によって売上・利益を出そうとしている企業と
国からの援助で経営する企業とが同じ土俵で戦うのは
ばかばかしく、不公平と感じるのも無理はないように思います。
その競争激化も市場原理によって生じるものではないですものね。

今後、政府は日航の再建だけでなく
日航に公的な支援をする以上
航空業界をどのような「かたち」にするのか
その明確なビジョンを示す必要があるのではないでしょうか?

もちろん、行政指導によって業界がなびいていく時代では
なくなりましたけれども。


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ブランディング

2010年01月20日 00時10分37秒 | ビジネス実用
先日参加した講演で株式会社ヒューマンブレインの
いとう伸氏は、価格競争と差別化の文脈の中で
「ブランディングが大事だ」と強調されていて、
その言葉が僕の心に響きました。

調べてみると、ブランディングとは
ブランド要素を強化して、
競合企業との区別性を明確にすること
。」
とされています。

お客様が自社サービスを他社サービスと識別して、
選択的に購買することを目的とします。

お客様が、あえて自社サービスを選択する理由は何か?
あるいは、選択するポイントは何かを探り当てて
ブランドとして育て上げるのがブランディングだといえます。
このとき、「価格」以外であることが重要です。
価格が選別のポイントになってしまうと
価格競争に追い込まれるからです。
高くても選択したいと思う要素は何か?
を探し当て、その要素をレベルアップしなければ
差別化になりません。

ブランド要素の代表例としては、
ブランドネームやロゴ、キャラクター、
ジングル、パッケージ、スローガンなどが挙げられています。

これらの要素を適切に設定することで、
ブランドの認知度やイメージ面での向上が期待できます。

従来は特別な価値をもっていたサービスが,
他社の参入で一般化してしまうと、
機能・品質・ブランドなどによる差別化が困難となり,
価格・供給量などが購入基準となってしまいます。
部品の標準化により差別化が困難になった例としては
パソコンや携帯電話、液晶テレビなどが挙げられます。

ネット関連のサービス一般化の例としては
ホームページ、ブログはかなり一般化されていますよね。
いまはツイッターが出てきており、
ツイッターを使うこと自体が差別化になっていますが、
間もなく一般化することになるでしょう。


奥が深そうなので、
ブランディングの具体的な方法を考えるのはまた次回以降へ。

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ツイッター(twitter)はじめました!

2010年01月19日 16時46分24秒 | ヒマ話
今週の週刊ダイヤモンドの特集は、
「ツイッター」です。

「ツイッター」という言葉、最近よく聞きます。
鳩山首相まではじめたとか・・・。

でも、使い方もよくわからないし、
わざわざ新書を買ってまで知りたいと思わないし、
でも気になる、と思っていたら、
週刊ダイヤモンドで特集!

早速購入してよく読んでみると
なんだか面白そう。

んで、始めてみました。

最初はなかなかコツがつかめなくて、
記事に広瀬香美さんが書いてあるとおり
「月面で叫んでいるような」感じもしましたが、
フォローを集めていくと世界が広がりました。

さまざまな人が「つぶやいている」

140文字で何が語れるんだろうと思っていましたが、
その気軽さが返っていいのかも知れません。

あと、ツイッターって
コーチングでいうところの「承認」効果がありますね。
フォローする、フォローされるという関係が
「承認」しているというような。

流行している理由は
それだけじゃないと思いますが。

ちなみに、僕のアカウントは
@officeTATUKI
です。

週刊ダイヤモンドで作家のアカウントを勝手に公開してしまい、
激怒されるという「事件」も起こっているようですが、
今週のダイヤモンドはそのせいもあって売りゆきがよくなるかもしれません。

こういうのって「炎上マーケティング」っていうらしい。
面白いですね。
切り込み隊長BLOG
日垣隆氏が放つ怒りのハンマーが、週刊ダイヤモンド編集部に直撃



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