うかつにも、大阪市の事業系ごみ回収の手数料が55%も上がることを、
すでに昨年の6月に決まっていたにもかかわらずに知らず、
つい最近回収業者から4月1日からゴミ回収手数料が上がる
という通告をうけショックを受けてます(笑)
「事業系ごみ」の減量化が建前のようですが
事業を行う企業ならゴミは大抵出るので
実質的には法人事業税に対する増税ですよね。
「増税」という言葉が前面に出ない分、巧妙です。
税金以外にも行政サービスを利用するときに
手数料を支払わないといけないなら
一体税金は何に使われているのか、
本当に不思議です。
事業をしていると何やかやと経費がかかります。
個々の経費は少ないといえども「塵も積もれば」というやつです。
めげずに頑張ります(笑)
近況報告はこれぐらいにして、ブックレビューです。
〈渦中にあるとき、人はその重大さを、後代から見るようには、認識することができない〉あとがきより
お話は、昭和の時代です。現代の話ではないですが、似たような雰囲気を醸し出しています。
金融恐慌から不況が長引き急速に世相が悪化する昭和初期。
本書が扱う内容は、
昭和天皇が即位した「昭和の幕開け」から
昭和7年の血盟団事件までです。
金融恐慌の時代を描いた作品として
この時期、暗殺される浜口雄幸や井上準之助の生涯を描いた
城山三郎著「男子の本懐」が白眉です。
アメリカとの戦争への道をひた走る時期ですが、
昭和天皇を含め、必ずしも当時の国家上層部が
アメリカとの戦争を企図していたとは感じられません。
昭和天皇と弟君である秩父宮との激しい議論を
活写した場面が印象的でした。
親政による憲法停止を説く陸軍大尉たる秩父宮に対し
「宮は、何を学んできたのか。
憲法停止などを口にする軍人がいるとは、
朕は想像したこともなかった。汝は皇族ではないか。
皇族たる身分の本分、帝国軍人たることの責任を
全く学んでいないのではないか。」
立憲君主制の建前の中で、天皇たる地位をいかに全うするか
田中義一内閣、浜口雄幸内閣、若槻内閣らに対する
若き天皇の対応に苦悩と葛藤が垣間見えます。
本作品では、昭和天皇を取り巻く政治や経済状況、文化にまで
幅広く言及されており、時代背景を感じ取ることができ、
物語としても、とても面白い。
天皇を中心として、
当時の国家上層部が何を考えていたのか
特に侍従長やときの政権、軍部の相関関係が
明解に分かる点がこの作品の特徴です。
一部の政治家や軍人は自己の主張を通すために
ご都合主義的に天皇の権威を利用してきたことが
良くわかります。
そして、複雑な政治状況は、
天皇の思惑から少しづつずれていき、天皇でさえ、
いや天皇だからこそコントロールできないように
なっていくのです。
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すでに昨年の6月に決まっていたにもかかわらずに知らず、
つい最近回収業者から4月1日からゴミ回収手数料が上がる
という通告をうけショックを受けてます(笑)
「事業系ごみ」の減量化が建前のようですが
事業を行う企業ならゴミは大抵出るので
実質的には法人事業税に対する増税ですよね。
「増税」という言葉が前面に出ない分、巧妙です。
税金以外にも行政サービスを利用するときに
手数料を支払わないといけないなら
一体税金は何に使われているのか、
本当に不思議です。
事業をしていると何やかやと経費がかかります。
個々の経費は少ないといえども「塵も積もれば」というやつです。
めげずに頑張ります(笑)
近況報告はこれぐらいにして、ブックレビューです。
〈渦中にあるとき、人はその重大さを、後代から見るようには、認識することができない〉あとがきより
お話は、昭和の時代です。現代の話ではないですが、似たような雰囲気を醸し出しています。
金融恐慌から不況が長引き急速に世相が悪化する昭和初期。
昭和天皇〈第3部〉金融恐慌と血盟団事件 (文春文庫) | |
クリエーター情報なし | |
文藝春秋 |
本書が扱う内容は、
昭和天皇が即位した「昭和の幕開け」から
昭和7年の血盟団事件までです。
金融恐慌の時代を描いた作品として
この時期、暗殺される浜口雄幸や井上準之助の生涯を描いた
城山三郎著「男子の本懐」が白眉です。
アメリカとの戦争への道をひた走る時期ですが、
昭和天皇を含め、必ずしも当時の国家上層部が
アメリカとの戦争を企図していたとは感じられません。
昭和天皇と弟君である秩父宮との激しい議論を
活写した場面が印象的でした。
親政による憲法停止を説く陸軍大尉たる秩父宮に対し
「宮は、何を学んできたのか。
憲法停止などを口にする軍人がいるとは、
朕は想像したこともなかった。汝は皇族ではないか。
皇族たる身分の本分、帝国軍人たることの責任を
全く学んでいないのではないか。」
立憲君主制の建前の中で、天皇たる地位をいかに全うするか
田中義一内閣、浜口雄幸内閣、若槻内閣らに対する
若き天皇の対応に苦悩と葛藤が垣間見えます。
本作品では、昭和天皇を取り巻く政治や経済状況、文化にまで
幅広く言及されており、時代背景を感じ取ることができ、
物語としても、とても面白い。
天皇を中心として、
当時の国家上層部が何を考えていたのか
特に侍従長やときの政権、軍部の相関関係が
明解に分かる点がこの作品の特徴です。
一部の政治家や軍人は自己の主張を通すために
ご都合主義的に天皇の権威を利用してきたことが
良くわかります。
そして、複雑な政治状況は、
天皇の思惑から少しづつずれていき、天皇でさえ、
いや天皇だからこそコントロールできないように
なっていくのです。
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