フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

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大阪府知事選と大阪市長選のダブル選挙

2011年10月29日 15時25分17秒 | 書評 その他
急激に寒くなったり、暖かくなったり
季節の変わり目で体調を崩したりしていませんか?

私は体だけは丈夫です(笑)
丈夫な体に生んでくれた親に感謝。


さて、さて。
大阪府知事選と大阪市長選のダブル選挙になって
11月の大阪は選挙でかしましくなるかもしれません。

住まいは門真市なので、市長選には投票できませんが
店舗は大阪市内にあるので、市長選の行方は気になるところです。

一方、大阪府知事選は、
池田市長の倉田さんが出馬することになって
俄然面白くなりました。

市長選は平松VS橋下の構図が分かりやすいので、
ほっといても盛り上がりそうですが、
府知事選は維新の会に対抗する有力候補がなかなか現れなかったので、
維新の会の不戦勝?と思っていました。
倉田さんの出馬でやっと民意を問えそうな、選挙らしい選挙になりそうです。

もっとも、ここにきて丸山さんの出馬表明もあり、
混沌としてきましたね。かえってややこしくなってます。
一府民としては余計な介入をしてほしくないという気持ちです。

さて、倉田氏WHO?という方には、
この本がお勧めです。
出版社がマイナーなので、
どこの書店にも置いているというわけではありませんが、
倉田さんのスタンスがよくわかります。

一時は橋下知事の敵役として名が上がりましたが
意外と橋下知事の手腕を買っている風でもあり、
かといって、大阪都構想に全面的に賛成なわけでもない。
あえて旗幟を鮮明にしない老獪な政治家の一面をみせつつ
穏健な改革を標榜しています。

だれも大阪がこのままでよいと言っているわけではありません。
改革の手法と方向性を問題にしているわけですが、
そのレベルで議論がかみ合うかどうか?
大阪城の主はいったい誰になるのか?
11月は大阪秋の陣でございます。


拝啓 大阪府知事橋下徹様―あなたは日本を変えてくれますか? (YUBISASHI羅針盤プレミアムシリーズ)
クリエーター情報なし
情報センター出版局


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一手千両―なにわ堂島米合戦 (文春文庫)

2011年10月28日 00時29分54秒 | 書評 小説系
一手千両―なにわ堂島米合戦 (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋


幼馴染が心中した真相を探るという
ミステリー仕立てですが、
この小説の特徴は舞台設定です。

その舞台とは、世界初の組織的先物市場といわれる
堂島の米会所なのです。大坂堂島の米市場は
大江橋から渡辺橋のあいだにあったそうなので、
今でいえば、ダイビルや全日空ホテルがあるあたりでしょうか。
対岸の中之島には日銀大阪支店、大阪三井物産ビルなどがあります。

現在では大きなビルや高速道路に遮られ、見晴らしは悪いですが、
当時は大江橋から西の六甲山を眺めて
米相場に関係する明日の天気を占っていたというのですから、
隔世の感があります。


いまでも先物取引は素人が手を出すとやけどしそうな印象をうけますが
当時も仕組みは今より単純とはいえ、相場の値動きで大きな利益を得たり
身代をつぶすような損害を被ったりしていたようです。

歴史モノと経済モノをうまくミックスさせて
さらにミステリーを組み合わせた小説が
おもしろくないわけがありません。


最後に利益を得たのは誰だったか?

買ったと思ったら負け、
負けたと思ったら勝つという
相場の変転を味わいつつ、
ラストまで目が離せません。


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パブリシティの法則

2011年10月24日 15時11分40秒 | マーケティング
「カンブリヤ宮殿」や「がっちりマンデー」など
成功している企業の紹介をするテレビ番組は
成功の秘訣を学ぶことができ、とても勉強になるので
よく視聴しています。

一方、紹介される企業側からすると、
これはすごい宣伝になります。
これをを「パブリシティ」といい、
れっきとした企業のPR活動の一手法なのです。

広告との違いは、企業が主体性をもって発信するか、
媒体が主体性をもって発信するかの違いよるとされております。

口コミにかぎらず、第三者によってPRされるのであれば
それは絶大な宣伝広告効果を発揮します。
だから、マスメディアに取り上げてもらいたいと
思う経営者は多いはずです。
「パブリシティ」は広報活動としては
かなり価値の高い活動といえるように思うのですが、
異論もあって、どうも一筋縄ではいきません。

以前紹介した「売れるもマーケ、当たるもマーケ」によれば、
パブリシティの法則として
「実態は、マスコミに現れる姿とは逆の場合が多い。」
とされています。

「万事が順調であるとき、会社はパブリシティを必要としない。
パブリシティを必要とするのは、たいてい困った時である。」

例に挙げられているのは、
ニューコーク、USAトゥデイ、ネクスト社のコンピュータ
ビデオフォーン、パーソナルヘリコプター、ペン入力コンピュータなどです。
これらは発売当初マスメディアに注目を浴びましたが
その後鳴かず飛ばずの状態です。

一方で、
故スティーブ・ジョブズは、プレゼンの達人として
新製品を記者会見の席で発表するときは
華々しいPR活動を行っています。
それによって、ipodやiphon、ipadが
注目を浴びたという面を否定できないとすれば、
パブリシティの効果というものを無視できないのでは
ないかと思います。
もっとも一連のアップル社の製品は
顧客のニーズを確実につかんでおり
マスメディアによるPR活動がなくても売れたかもしれませんが。


効果があるのかないのかいずれにせよ、
中身のないものについては、パブリシティによっても
「売れはしない」ということは確かかもしれません。



売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則
クリエーター情報なし
東急エージェンシー出版部


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九電会長「どこを直す必要が」 やらせ問題報告再提出で(朝日新聞)

2011年10月24日 00時57分52秒 | 社会ニュース
九電会長「どこを直す必要が」 やらせ問題報告再提出で(朝日新聞) - goo ニュース

本来すべきではない世論の意図的誘導という罪の
自覚がないのも凄まじいものを感じますが、
批判されてもひらき直ることができるところに
かえって凄みも感じます。

頑固で威圧感があり、周囲から恐れられる存在。
今の日本では、数少なくなりつつある
絶滅危惧種指定のおじさんたちです。
良い方向にパワーを発揮してくれたら
これほど頼りになる人たちはいませんが
保身に走るとタチが悪い。

ライバル企業のいない
地域独占の公益企業。

競争がなく絶対につぶれない
自信があるのでしょうね。

絶対損をしない仕組みが
出来上がっているので
怖いもの知らずです。

料金を徴収している
本来お客様であるはずの住民の声は
全く眼中にもない。形ばかりのお客様第一主義。

じり貧の民主党政権はもう怖くはなく
利害関係のある経産省や他の電力会社に対して
根回しさえしていれば会社は存続できるし、
これからも安泰だと考えているのでしょう。

名もなき人たちが日本を支えてきた一方で
こういう人たちが日本を形作ってきたんだなぁと
思うと感慨深いです。

立場が変われば見方も変わるのでしょうが
なにか腑に落ちないですね。

日本に閉塞感が漂うのは
こういう人たちが日本を牛耳っている感が
するからでしょうか。
それとも諸外国に追い上げられて、
単純に不景気だからでしょうか。


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大事なことは、あえて書かれていないことを読みとるチカラ。

2011年10月20日 00時05分03秒 | 書評 その他
メールやらせ問題やら
平野復興相バカ発言問題やら
メディア報道に関して
首をかしげるような事態が続いています。

世論を偽装工作しようとしたメールを出した公益企業の組織トップが
責任を取らずに居座る・居直るというのはおかしな話だと僕は思うし、
それをきちんと批判できないメディアはさらにおかしいと思っています。
一方で、平野復興相の発言を上げ足のように取り上げ、
文脈を捻じ曲げ、報道するメディアの報道姿勢もおかしいと感じます。

新聞やテレビの報道を見聞きして
変だなと思ってネットを検索し
さまざまな情報や意見にあたって
初めて腑に落ちるということも少なくありません。

大事なのは、報道されていることではなく
意図的に報道されていないことだということは
よくいわれることです。

本当の真実を伝えているのか、
メディアが隠す事実とはどういうたぐいなのか、
どういう場合にメディアは真実を隠すのか、
その格好の題材が、太平洋戦争当時の新聞報道です。

というわけで、今の報道の現状から
おおきく遡って本書の紹介をします(笑)

本書は、戦争前夜から終戦に至るまで
朝日新聞が何を報道してきて、
社論がどのように転換したのか、その内部事情などを
赤裸々に告白した内容をまとめたものです。

膨大な量なので、通読しづらいですが
満州事変以後や、終戦直後あたりなどが
言論機関として豹変するさまを描いており、
報道メディアを単純には信用できない実態が書かれています。

この本を出版した朝日新聞には敬意を表しますが
同時に、報道メディアの在り方を深く考えるきっかけにもなりました。

新聞と戦争 上 (朝日文庫)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


新聞と戦争 下 (朝日文庫)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


朝日新聞のみならず、
数々の新聞メディアが
当時の報道姿勢を反省し、
真実を伝えることを高らかに宣言しました。

しかし、反省し改めたその報道姿勢は
いまも維持できているのでしょうか?
国民の知る権利を保障するためにきちんと
真実を伝えられているのでしょうか?

戦争当時、軍に迎合してしまったのは
軍の横暴が怖かったというよりは
戦争を称揚する国民の声に抗しきれず
戦争を賛美して国民を煽り煽られ
結局はひき返すきっかけを失ってしまった
というのが本当のところではないのだろうかと思っています。

そして、そういう状況は場面と登場人物をかえて
現代でも起こりうるおそれはないのでしょうか?

世論を煽ったら世論の過剰な反応に、
自分自身が作った世論の流れに抗しきれなくなり
制御できなくなる可能性が否定できない現代。
「世論が求めるから」を言い訳にして
世論が求める(と思っている)内容ばかり報道していると
再び自分の首を絞める時代が来ることになりますよ。


小さなFC店を経営していてさえも、
何が正しくて、何が正しくないのか、ほんとにささいなことで
わからなくなったりするときがあります。
社会の中で生きていたら、答えはひとつ!じゃないから。
それでも判断はしなくてはなりません。

何が正義で、何が不正義なのか、
自分の価値観をきちんと確立していなければ
流される日々を生きることになるなぁと思いました。


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イベントの企画と実行

2011年10月17日 22時20分43秒 | 店舗経営
ごぶさたしております。
3週間連続、土日祝日に開催したイベントがようやく終わり、
ほっと一息ついているところです。

イベントごとは、企画して実行し、
内容の検証をして、次の企画に活かすという
まさにPDCAサイクルの見本みたいなことができるので、
お客様に取ってもメリットがあると同時に
実行する側に取ってもメリットがあるように思っています。


3週間連続で実施すると、さすがに
最後には休息ほしーって思いますが(笑)

3週間も連続で働かされていたら
雇われているときは怒ってると思いますが
自分で決めたことなので
むしろ成果のほうが気になりますね。

今のところは働けば働くほど実になるという実感があります。

直営店の場合は、労働基準法との兼ね合いで
週2日店を閉めてしまうようです。
店舗もコストを払って収益を上げる物件だと考えると
もったいない話だなと思います。

立場が変われば、見える風景も変わるということなのでしょうか。


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大事業はすべて、「けち」と見られる人物の手によってしかなしとげられていない。(マキャベリ)

2011年10月08日 01時08分06秒 | 書評  ビジネス系
事業を立ち上げて半年くらいは
文字どおりアッと言う間に
サラリーマン時代とは比べものにならないほど
桁違いのお金が消えていきました。

「これではいかん!」と気付き始めて
「出る」(支出)を調べ、絞り始めるようになったら
少なくともお金のコントロールが利くようになりました。

当たり前かもしれませんが、
なんでも経営者が行っている小規模会社では
営業、すなわち売上の方に目を奪われて
経費すなわち支出と、利益が
意外とおざなりになる場合があるのです。
頭ではわかっていても、
危機的事態に直面するまで
切実感が湧かないのかもしれません。
特に起業当初は売上が上がる前に
多くの経費を使わないといけないのが普通ですから。



・「出るを制して、入るを図る」

お金の流出をコントロールするには、
お金が出ていく経路を確認して、
どこにお金が消えていっているかを検証する必要があるようです。

会社のお金はどこへ消えた?―“キャッシュバランス・フロー”でお金を呼び込む59の鉄則
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


事業を経営する前に、
この本を読んでもおそらくピンとこなかったと思いますが、
事業を立ち上げてから1年すぎて、
この本を読んでみると
言わんとすることが鮮明に伝わってきました。

「ケチ」という言葉は一般的にネガティブな言葉ですが、
事業を経営するうえでお金を浪費していては、
とうてい儲けを生み出すことはできません。
だから、ケチは経営者にとっては褒め言葉なのです。

もちろん、どこの部分のコストを削減して
ケチに徹するかが頭の使いどころだとは思いますが。

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無料ビジネスの時代: 消費不況に立ち向かう価格戦略 (ちくま新書)

2011年10月04日 00時46分43秒 | 書評  ビジネス系
無料ビジネスの時代: 消費不況に立ち向かう価格戦略 (ちくま新書)
クリエーター情報なし
筑摩書房


私は、無料のサービス提供には批判的な立場ですが
本書に書かれてあった内容はとても興味あるものでした。

たとえば、消費者の予算と時間の2つの制約が、
両方とも満たされないと消費できないサービスについて、
一体無料サービスとはどちらを押さえようとしているのか?
という課題。

「無料」と謳っているのですから
予算の方だとお思いになるかもしれませんが、
実際には、時間を押さえているのだという主張です。

・時間と予算、押さえやすいほうから押さえておく

無料ビジネスの構造は、この「時間」から押さえていこうという
目的で行われているビジネス戦略だというのです。

なるほど。

ここを意識的に行うことは意外に重要かもしれませんね。

お客さんの「時間」を押さえるという戦略。
予算という心理的抵抗が高い壁に比べ
垣根が低いだけに戦略として有効だと思われます。


また、無料ビジネスを個別採算型と総合採算型とに分けて分析。

個別採算型は「消費者にお金がないときでも何かを提供することで、
消費者にお金があるときに企業が利益を回収する」やり方で
総合採算型は「いろいろな人に何かを提供したうえで、
その中のお金が払える人から利益を回収する」やり方とされています。

巷に溢れる無料ビジネスが、
どういう型に分類されるかを考えるだけでも
無料ビジネスのからくりがよくわかります。

もっとも、無料ビジネスを詳細に分析しつつも
著者は、「多くの企業は、もっともっと高い価格で
商品を売る努力をするべきだ」
と主張しており、この点では同感です。



長期デフレ傾向といわれてきたなかで
1990年から2009年まで一貫して上昇傾向にあったサービスが
教育関係のサービスだったという指摘が印象的でした。
教育という商品は、誰が教えるかが重要で、
労働者の質を落としにくいために、
賃金も落としにくく、自然に価格が上がる
というのがその論理です。

そして、そんな商品は他にはないのだそうです。

それぞれのサービスの特性をよく考える必要がありそうですね。

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オリンピックの身代金(上)(下)  (角川文庫)

2011年10月02日 22時36分34秒 | 書評 小説系
オリンピックの身代金(上) (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)


オリンピックの身代金(下) (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)


「空中ブランコ」で直木賞を受賞した奥田さんの小説は
これまで読んだことがなく、これが僕の奥田作品デビューです。

アジアで初の東京オリンピック開催の陰で
オリンピック開催を阻止しようとするテロリストと
何とか逮捕しようとする刑事との死闘を描いた作品です。

戦後から一気に回復を目指し
高度経済成長に沸く熱気ある社会の一方で
ひたすらに貧しい東北地方との格差を
鮮明に描いている点が特徴的です。

オリンピック開催という国家事業の前では
事実を公表しないことも許されるという権力の論理に
違和感を覚えながらも最後まで読み終えました。

ネタバレになるので、
結論はいいませんが、
読後感はすっきりしない終わり方でしたね。

貧しい東北の農村出身の東大生がなぜテロリストになったのか、
その理由に思い入れが入ってしまいました。
オリンピックに限らず、国家的事業に浮かれ
大切な何かを見失ってしまうのは国民性なのでしょう。
オリンピック開催を是が非でも堅持しようとする警察職員の側に
感情移入出来なかったからかもしれません。

3・11の震災以後、原発事故において
国家権力が一体何を守り、
マスメディアが何を報道してきたのかを
私たちは知るところとなりました。
メルトダウンや放射能の拡散など
政府やマスメディアは当初
国民に対して真実を伝えず、
また伝えることができませんでした。

47年前の東京オリンピック当時の出来事ではありません。
47年後の現在でも、この国では本当の真実は
国民に知らされないままなんだなぁという
感慨を残念ながら持っています。


小説の中で、オリンピック開催という国家的事業を目前にして
国民全体が浮かれた状態の中で、
ひとり、見過ごしてはいけないものを見せつけるために
国家に立ち向かっていくテロリストの存在を
単純に「悪」だと決めつけられないところに
この小説のミソがあります。

この小説がフィクションながら
あまりにも真に迫っているがゆえに
かえって気が滅入る印象が強く残りました。

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