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テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

ギブソンレスポールカスタム白と黒のお話・・・

2016年06月01日 | 日記
今回はレスポールカスタムについてお話したい

勘違いしている人も多いので少々整理していきたい


所謂、生粋のカスタムは

3ピックアップ仕様+オールマホガニーなのだ

カスタムショップからも忠実に再現した復刻モデルが発売されている




一般的に知られるバーストはマホガニー+メイプルトップという仕様なのだ

メイプル材は見た目の木目も美しいが材としては重く硬質が特徴なのだ

レスポールの音を構成する上で重要なパーツになっている


先にも述べたカスタムは柔らかいマホガニーを主に組み立てられている




録り音の違いは分かり難いが・・

弾き手にとっては確実に違いが実感できる


さらにバーストの指板はローズ材なのだ

一方のカスタムはエボニー材を使用している


エボニー材はローズと比較して密度が高く硬い事が特徴なのだ

生粋のカスタムは3ピース仕様になのだ


端材を効率良く使う苦肉の策として生まれた背景があるのだ

それ故にベタ塗りなのだ


ゴールドトップにもバーストにも使えない材を使う為に生まれたギターなのだ

ゴールドもオールゴールド仕様は色々な組み合わせがあるようだ


バースト同様のマホバックには3ピース材は使えない


寄せ集め的な印象が強いカスタムだが・・

むしろ、それが音の個性や弾き心地に繋がっているのだ


3ピックアップは弾き難い

センターは不要なのだ

もちろん音という意味では欠かせないが演奏性は低い


そんなユーザーの声を反映して生まれたのが後期モデルなのだ




ピックアップはバースト同様に2ピックアップなのだ

実はこの辺りのモデルからメイプルを使用するようになったのだ


メイプルの美しい杢をベタ塗りで隠してしまう事hが惜しいが・・

音の傾向としてメイプルを使用するのが良いという結論に達したのだ


生粋のカスタムは音の輪郭がハッキリしない傾向が見られる

パワーも不足しているのだ

そもそもロックというよりはジャズ向けに開発されたギターだったのだ


しかながら、昨今のカスタムに求められる性能はロック的な要素なのだ

そんなニーズと背景からメイプル材が用いられるようになったのだ


オールマホに拘るのはマニアックな層だけなのだ


むしろ近年のカスタムの方が定番になりつつあり多くのユーザーから支持されている



ここにも『ギブソンマジック』が用いられている

バーストに使えないメイプル材を使用する事も多い


見た目に美しくない材なのだ

節目が目立っていたり杢が荒れているような材が用いられる


音という観点ではまったく問題ない


製造メーカーはムダを排除する事で利益を得るのだ

ストラトのベタ塗りも効率性から生まれたのだ


ストラトの場合にカラーのバリエーションを増やしたいという狙いもあったのだ

当時の車の塗装にかなり影響を受けている


カスタムオーダーが流行った時代なのだ


”他人と違った車に乗りたい・・・”


ストラトのそんなコンセプトの元にカラーを増やしていったのだ

ピーク時には30色近いカラーが選択できたようだ

廃番になったカラーも多い

現在、高値で取引されるモデルが当時の不人気色だったりする

希少性なのだ

皮肉なものなのだ


ギターは難しい

ヴィンテージの発想は独特なのだ


フェンダーの豊富なカラーに対し2色に抑えた辺りがギブソンの合理性なのだ

先にも述べたように不揃いの3ピース材を使う事で徹底的に効率化を図ったのだ


巷では黒と白で音が違うと言っている人を見かけるが・・

先にも述べたように中身は一緒なのだ




行きつけの楽器店のお兄さんは無類のレスポール好きなのだ

バーストはもちろん(年代違い)、カスタム系も色違いで数本所有しているのだ

「基本的に年代が同じ白と黒は同じようなものですよ」

「僕は黒の方に強力なピックアップを載せて差別化してます」

という対処方法を教えてくれた


要するに2ピックアップのギターを2本並べたという前提なのだ

先に述べたようにオールマホの3ピックアップ仕様と
メイプルトップの2ピックアップという組み合わせならば2本持つ価値はある

つまりは

”黒が2本・・”

でも意味があるとう事になる


同じような仕様の色違いを使い分けていると言っている人をみると苦笑してしまう

その差が分からないのは実は所有者である自分自身だったりす

その結果として一方のギターのピックアップを交換するという『ありがちな流れ』に至るのだ

「何だか・・音の違いが分からないな・・」

「ピックアップでも交換しちゃうかな?」


まさに安レスポールのような流れに至るのだ


実はピックアップ交換好きの私も本家USA製を手に入れてから止まった

無駄な買い物を終息した感がある




それが『本物の音』だと思うのだ

カスタム製は別格として・・

私を含むその辺の素人さんならばレギュラーで十分なのだ

最近はレギュラーラインも値段が高い

学生さんが簡単に買える金額ではない


改造の前に『本物』に直結してみていただきたい



「ピックアップ交換とか必要ないかも?」

「腰にズンズン来るな~ やっぱりギブソン凄いや」

となるはずなのだ


個人の買いモノに文句を付ける気がないが・・

読者の皆さんが白と黒で悩んでいるならば『好きな色』で買えば良いと思う


ちなみに白は変色する・・

というのも昔の話なのだ


バーストはレモンドロップなどの色に褪色したような塗装が弱い時代の話なのだ

昨今のバーストは一生?色が変化しないくらいに強い

同様のカスタム系にも強い塗装の技術が導入されている


色の変化を期待する層には残念だが・・

新品を維持したいという人には好都合なのだ


白を買ってもあまり神経質になる必要はないと思う



素敵な色々が維持できる

「おら~ 何だよ~ 黄色になっちゃったぞ」

と怒り顔にはならないのだ


ギブソンを持つと誰でもこんな顔になる



毎度の画像で恐縮だが・・

気に入っているのだ


















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