早いもので6月なのだ
暑くも寒くももなくギターを弾くには良い季節だと思う
雑用に追われる日々ながらも空いた時間にコツコツと練習を続けているのだ
自分で言うのも何だが私の集中力と執念は半端ではない
ギターに関してはかなりのクレイジーだと自覚している
先日もお話したようにジミヘンにはかなり傾倒している
聴くのも弾くのもジミヘンオンリーという生活を送っているのだ
特に意識しているわけではない
気がつけばそんな感じなっていたのだ
人間は自分の欲求や好みに正直に生きれば良いと思う
趣味のギターも偏って良いのだ
若い頃は万能選手を目指していた
一時は大人の雰囲気に憧れてジャズに没頭した時期がある
ジャズから派生してラリーカールトンなどを完コピしていた時期がある
以前にお話したが氏の看板曲『Room335』も半年かけて完コピした
その間はその他の曲には目もくれない
とにかく完コピが完了するまで没頭するのだ
まさにクレイジーなのだ
ライバルは自分自身
自分の可能性に挑戦してみたくなる
「ラリーカールトンは別格だよね」
「素人に完コピなんか無理だよね」
という声に何故だか燃えてくる
クリーム期のクラプトンの『クロスロード』も執念でコピーしている
現在は2コーラス目まで完了したのだ
憧れのChar氏のクラプトン熱からの影響も大きい
氏の演奏は歌も含めて完璧なのだ
完コピのお手本なのだ
とにかく好きになった曲は徹底してコピーする
話をジミヘンに戻そう・・
先日お話した『Dolly Dagger』という曲のコピーが完了した

ジミヘン好きにはお馴染みの曲だが一般的には認知度は低い
ジミヘン好きとしてはこういう曲も押さえておきたい
ジミヘンが好きだった曲を追いかけているのだ
ジミヘンはどんな曲が好きだったのか?

それはライブにヒントがある
ライブで頻繁に演奏する曲には思い入れがあるのだと思う
この曲もRedHouseと同様にハードテイルのギターを用いることが多い
その辺りの理由に関してもコピーと平行して分析しているのだ
単純にアームを用いないだけではないと思う
私が刺激を受けたライブ映像ではフライングVを使用していた
ハムバッカーの音色が欲しかったのだろうか?
ジミヘンの気持ちになって色々と想像してみるのも楽しい
コピーとはそういう作業の積み重ねだと思う
音符を追いかけるだけがコピーではないと思う
趣味のギターなれどクレイジーに振り切ってみるのも悪くない
ギターを持ち替え、音作りなどにも拘ってコピーを楽しんでいるのだ
そもそも、その曲が自在に弾けないようではそんな余裕は生まれない
私のコピーの流れはとりあえずスタジオテイク
それが完了するとライブ映像の分析に取りかかる
ライブ映像の分析は貴重なのだ
スタジオテイクでは多重録音されていることも多い
つまり、一本のギターでは再現できない
異なるバッキングが重ねられていることも多い
ジミヘンは実験好きでも有名なのだ
その辺りの手法も含めての先駆者であり天才だった
後発の多くはそれを真似しただけなのだ
先陣切って進む人は偉いのだ
YouTubeなどの動画でもコピーする人が賞賛されることが多い
上手い人の演奏は賞賛に値するが偉くはない
偉いのはその曲や演奏を生み出した人なのだ
創造は何よりの宝物
私も一時は作曲に凝っていた
簡易な曲も含めると300曲近くは曲を作ったと思う
知り合いのバンドに提供した曲もある
当ブログを古くからご存じの読者にはお馴染みだと思う
曲の提供も含めてあるガールズバンドをプロデュースしたことがある
自分が作った曲を他人が演奏するという貴重な経験をした
個人的にメタル系に凝っていた時期と重なる
その辺りの経験を含めてジミヘンに着地しているという感じなのだ
レスポールなどを始めとするハム系のギターも通ってきた
その結果としてシングルに落ち着いているのだ

ジミヘンをコピーすると何故シングルなのか?が理解できる
ジミヘンが左利きであったことも大きいと思うがやはり音色だと思う
ジミヘンはすべての音が魅力的だが個人的にはバッキングのセンスに惹かれる
とにかく音の選び方が秀逸なのだ
上記の曲もバッキングが天才的なのだ
ライブでの演奏が特に参考になる
歌が楽器の一部になっているのも特徴のひとつ
あの複雑なバッキングを歌いながらも軽々と演奏する技術が凄い
「ジミヘンって何が凄いんですか?」
は愚問なのだ
ギターを理解し弾けるようになると分かってくる世界がそこにある
当ブログは別としてギター仲間の前ではジミヘンに関して語らない
有名曲には反応するが所謂マイナーな曲には無反応なのだ
本質が分かっていない人に説明するのは意味がない
気力もない
ライバルは自分であり自分が楽しく納得できればそれで良い
それ故に機材も自分が納得できればそれで良いのだ


こんな機材でもジミヘンの再現は十分に可能なのだ
音をお聴かせできないのを残念に思う
未だに機材が云々と言う人も多いが・・・
ギターの本質は別のところにある
ピッキングのスキルが向上するだけで劇的に音が良くなる
音が良くなるというよりは表現力が高くなる
太い音が欲しい場合にはそれなりの技術が必要になる
ちょっとしたテクで劇的に上手く聴こえることも多い
ダブルストップというテクがある
ジミヘンの指癖であり必須のテク
上記の曲でも必須のテクなのだ
そこに微妙な音程のチョーキングなどを織り込む
紐解けばブルース発祥のテクなのだ
それをロックに昇華させたジミヘンの偉業なのだ
とにかく多彩でカラフルなのだ

27歳という年齢で極みに到達したことそのものが偉業なのだ
私はジミヘンの二倍以上の年齢になってしまった
自分よりも若い人から多大な影響を受けていることにも微妙な感情を抱く
もはや、天才には年齢や経験は関係ないということ
ギターの上辺だけをゴチャゴチャ言う人も多い
私の知り合いにも多い
そんな人たちと話しても平行線なのだ
得るものもない
ひとりギターを抱えてジミヘンを向き合っている時間が至福なのだ
次なる目標は歌いながら弾くなのだ
ひとりジミヘンは続くのだ