citron voice

詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

小旅行

2006-11-26 18:26:34 | 日記
今日は念願叶いまして、国立西洋美術館にて開催されている『ベルギー王立美術館展』に行って来ました、母と。
美術館は家族そろって好きなので、何か特別展をやっているとよく足を運びます。
今回も素晴らしい作品に、この日本で巡り会うことが出来て嬉しい限りです。

日常の生活風景を書いている作品はほのぼのしていて、当時の様子が分かります。よく描かれているのは村でのお祝い事の様子です。普段は食べないようなご馳走やお酒がテーブルに沢山あって、村人達は歌や音楽に合わせて踊っています。
実際には見たことのない風景なのに、どこかほっとします。
貴族の肖像画は写真のように描いてあって、筆の跡が見えないほどです。
特に、豪華な衣装の描写は本当に素晴らしいです。細かいレースの飾りや、光の加減によって浮かび上がるような加工をしてある布地の模様、写真と言われたら信じてしまうような、貴金属類の艶やかな様子…。

そして極めつけは、私の大好きな画家:ルネ・マグリットの作品です。
今回の展覧会で展示されていたのは
『女盗賊』『光の帝国』『血の声』の3作品でした。
展示は最後の方だったので、最後の最後に、やられた…という感じでした。
『光の帝国』を目の前にしたとき、声が出ませんでした。その迫力に圧倒されて。
元々、それこそ写真のような絵なので現物をよく見ると、水面に映る灯りは確かに絵の具が塗り重なって表現されているのですが、後ろに下がって全体を眺めた時、もう絵筆の感触を感じさせず、これが一つの作品です、と言わんばかりの存在感がありました。あまりの凄さに、涙が出そうになりました。
『女盗賊』『血の声』も共に素晴らしい作品です。私が見ているこのカンヴァスの前にマグリットが絵筆を持って作品を描いていたと思うと、体がしびれるような感じがしました。
展覧会などでは必ず絵葉書を買います。これは趣味です。随分と集まりました。
最近ではその展覧会のカタログも買っています。
今回は帰りに思い切ってマグリットの画集も買って帰りました。
精神的に大満足です。満たされました。。。