citron voice

詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

がんばったで賞

2015-12-28 17:54:44 | 主な仕事の記録
2015年をざっくり振り返りの巻。

<主な仕事のまとめ>
1月末から5月中旬にかけて、マイナビブックスさんのWebサイト【ことばのかたち・日々が紙から飛び出して】で、週一回の詩の連載をさせていただいた。
その連載をまとめたものを、11月末には電子詩集『『モブキャラ生徒Aの彩る高校青春グラフィティ』も3期に突入な件。』として販売を開始した。

5月と11月に、文学フリマへ参加した。
5月の文フリでは、詩人の川口晴美さんと一緒に、『詩は萌えているか?!~立原道造と萩原朔太郎の詩を腐女子目線で読み込みつつBL詩を実作する研究会活動記録~』という同人誌を書いて、稀人舎さんに編集やデザインをお願いして、販売&完売。
個人的には、他の詩人の作品でも続編として書いてみたい同人誌。
11月の文フリでは、そらしといろミニ詩集『palette』を、やはり稀人舎さんに編集とデザインをお願いして制作&販売。
こちらは残部が25部あるので、来年の文フリ等のイベントでも販売を予定。

7月は毎年恒例の野川朗読会へ出演させていただいた。
今年は初めて、小説家・長野まゆみさんと、詩人・田野倉康一さんのトークコーナーに混ぜていただき、スサノオと蛇とその周辺についてお話しした。
そして長野さんは7月に刊行した『冥途あり』で第43回泉鏡花文学賞と、第68回野間文芸賞を受賞されました!
ポエケットにも売り子として参加。濃厚な詩関係の即売会だった。

8月は、夏コミへ初めてサークル参加をした。詳細はこちら!
8月の記事が全然ないなぁって思いながら見つけた記事→【詩×音楽】歌枕【youtube】
有難いことに、歌詞を書かせていただく機会が!また新たな歌詞もアイデア出し中。

11月は日芸祭にて詩のシンポジウムに出演しました
日本大学芸術学部の詩のサークル・クレプスカの皆さんと、詩人の橘上さん、私というメンバーでの公開座談会。
作中主体と作者の距離って、本当にややこしい。だけど、作者の気配を完全に隠してしまったら、つまらないようにも思う。

書ききれていないこともあると思うけれど、とりあえずこんな感じだった。


<あれこれ雑記>
とまぁ、割と今年はがんばった一年になった。
外出が苦手というか、単に家が好きなインドア派で、そんな私がこの一年はよく外へ出た。
行きたいと思っていた場所に行けたし、行こうという気持ちになったのも良かった。

相変わらずアニメを見ているし、賛否はあるけれど、オンラインゲームの刀剣乱舞が面白い。
二次創作短歌や、BL短歌は、さくっと萌えを表現できるのでとても好き。
それをどうにか詩でもできないかと、アニメ好き・BL好きな詩人たちで、試行錯誤なうなのです。
でも、二次創作の小説を書くのも好きなんですよー、某所で暴れています。
だから、今後、創作でBL小説を書いてみたいのです。

現在進行形で準備中の物事があるのですが、それを皆さんにきちんとお知らせできるように、年明けから本気出す!です。

クリスマス前後から集中力が途切れてしまって、色々手つかずなのも、まぁ、リセット期間ということで。

今年も大変お世話になりました!
来年もどうぞよろしくお願いいたします!






【刀剣乱舞×詩】天寿【 #刀剣詩 】

2015-12-24 18:26:17 | 二次創作詩=漫画/アニメ/ゲーム×詩
獅子王を昨日、トーハクで見てきました。
ゲームのキャラクターとしては、金髪で元気な男の子という印象があるけれど、実際の刀はすごく落ち着いた雰囲気でした。
太刀らしい反りがありながら、何というか、真っ直ぐとしたきりっとした佇まいがありました。拵も黒漆に艶があって格好良かったです。
キャラクターの獅子王の性格は「心優しいおじいちゃん子」。
鎌倉時代から平成の今日この日にも存在し続けていることを、モノの目線、人の目線の両方で考えていそうです。
そんなことを想って書きました。
タイトルは「天寿」です

…………

天寿/そらし といろ

そこから数百年後の今日も
麗しい眼差しを保っている

黒漆の輝きがひとつ
消えてゆく瞬間を
星の寿命に例えたい

孤独に時間を越えて来続けて
居る麗しい眼差しへ注がれる
点滴のようにゆるやかな一秒

黒漆のまたたきが
この星が絶えたあとの
漆黒の時間へひらめく

瞬間の切れ目をいつ何者がひらいてゆくか

知らないまま
そこから数百年後の明日だけは
予感している天気予報によれば
夜も晴れ渡る

黒漆の眼差す先に
在る漆黒の時間を飲み干す
刃へ永遠風の輝きを湛えさせたい

人の眼差しの途絶える
夜の
頂を登って
何者よりも冷静に
時の寿命を感覚していた

【刀剣乱舞×詩】そして平らかになる【 #刀剣詩 】

2015-12-08 16:30:05 | 二次創作詩=漫画/アニメ/ゲーム×詩
三名槍の一つである御手杵は、他の刀剣男士と比べると見た目は大人しい印象。
だけどとにかく、大きな槍だったらしいのです。リンク先のwikiにも“槍身は穂(刃長)が138cm”とあります、な、長い。
だから、存在感はすごくあるんじゃないかなぁと。槍に合わせて作られた鞘も大きかったようです。
そんな御手杵には「御手杵の鞘を抜くと雪が降る」という、なんとも神秘的な逸話があると知って、これは妄想がはかどります。
ということで、もう冬と言っていい寒さになってきたので、今回は御手杵視点で書きました。
タイトルは「そして平らかになる」です。


………………

そして平らかになる/そらし といろ

(……引き絞られた風に雪が混じる。
 縫い針の弓矢のように
 無防備な魂の器を射って雫へ還る。)

冬はつめたい
肉はぬるい

息はしろい
血はあかい

雪はしろがね
槍もしろがね

雪はとける
槍もとけた

雪は
槍は

(……窓の向こうは横殴りの吹雪。
 「寒くて痛いくらいだね。」
 と、つぶやく審神者なる者。
 半分ひらいた障子を隙間なく
 閉じた手の甲へはしる、あかぎれ。)

人は
だんだんに
こわれるから
手入れしながら
生きて
大事な部分がこわれて
終わってとけてなくなる

とけるときはきっとあつい

雪も
槍も
人も

魚が癒しなのか、海が癒しなのか

2015-12-06 17:30:52 | 日記
電子詩集の表紙を描いてくれたChikoと、お疲れ様会を兼ねてアクアパーク品川に行ってきた。
水族館の印象としては学習型というよりも、観賞型水族館のような雰囲気。
というのも、魚の説明のパネルが大きく展示されてはいなくて、一つの液晶画面に情報が何秒間かずつ表示されて切り替わる形式だったから、そんな印象を受けた。
そして、休憩所がこの季節は雪や星の映像が投影されて、アルコールも提供されるから、なんとなく大人の雰囲気がある。



とりあえず、写真を貼っていこうと思う。

つい、「ニモ!」と口走ってしまう、カクレクマノミ。


アクアパーク品川に行ってみたかった最大の理由は、くらげの展示スペース。
ダンスフロアのように薄暗い空間にある水槽を、色とりどりの照明が照らし出す。


この水槽のくらげ、身体そのものが赤や水色なんだろうか。


長い脚が絡まってちぎれそうで見ていてヒヤヒヤする。


ドット柄がうっすらと浮かび上がっている、絵本のキノコみたいなくらげ。


辰年なのでタツノオトシゴがなんとなく気になってしまう。


ゴリラの頭みたいないかつい魚。こんなのに海で出会ったら変な声出してしまう。


水族館らしい、魚の群れ。泳いでいる魚の口が鯉のぼりみたいに開くのを初めて見た。


ウミガメ。やたら大きく感じて、恐竜っぽい。


恐竜と言えば、青が鮮やか過ぎてフィギュアみたいなトカゲの仲間がいた。


愛しのペンギンちゃんでござる~!


控えめに言って天使かな?


あ~可愛いすぎて食べたいんじゃ~!


ちょっと自分の顔に似ている魚だった。


イルカショーも久しぶりに見た。イルカのつややかなボディーが美しい。
オットセイやカピバラ、コツメカワウソもいた。

水族館でぼんやり魚を見ているだけで、なんとなく癒される。
魚が泳ぐ姿が癒しなのか、海という場所にいる錯覚が癒しなのか。
個人的には海なし県の生まれ育ちで、大きな川も身近にはないから、大量に水があって生きた魚がいるという空間が、いつ見ても新鮮。
ついつい、季節問わずに、動物園よりは水族館へ行ってしまう。
漠然とした水への憧れなのだろうか。





年賀状、絵ハガキ、手で書く時間

2015-12-04 19:32:15 | 日記
鬼が笑いすぎで腹筋をおかしくするくらいに、私は一年中、年賀状の準備について考えている。
2月ぐらいから(そしてまた年賀状の季節が来る)と思い始めるのに、結局、作業を開始するのは12月の下旬からという。
文面のデザインにあれこれ悩むのが面倒なだけで、年賀状を書くのはそこそこ好きなのだ。

ところで、私は絵ハガキが好きだ。中学生頃から、主に美術展の絵ハガキをちょこちょこ集めている。
今は集めた絵ハガキを使う機会が増えてきて、誰に対してどの絵ハガキを使うか考えるのも楽しい。
いわゆる一筆箋というのも使うけれど、あれは改行のタイミングをためらってしまうから少し苦手だ、個人的に。
何か一言書き添えたい時に、一筆箋の代わりに絵ハガキを使っている。

美術展で見た肖像画は確かに美しかった。
しかし、その美しい肖像画の絵ハガキはどのような内容を送るのにふさわしいのか、使いどころに迷ってしまう。
迷った結果、肖像画・人物画の絵ハガキが手元に残りがちだ。
こんなことで迷うのは自分だけなのか、それとも他の皆さんにもあることなのか……。

今日は、どうしても年内に送りたい郵便物の第一段を整えて、出してきた。
それぞれに、一筆箋や絵ハガキを使い分けて一言を書き添えていたら、夢中になってしまい、相当な時間を費やしていた。
日ごろ、詩はパソコンで書いてしまうことがほとんどだから、手書きの文字はあまり綺麗ではないけれど、詩とは違った集中力で手書きの言葉を繰り出すことも、わりと好きだ。