goo blog サービス終了のお知らせ 

citron voice

詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

ことばのかたち・連載第16回目=最終回!

2015-05-22 15:08:07 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第16回】『モブキャラ生徒Aが彩る高校青春グラフィティ』も3期に突入な件。

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、ついに最終回です!!

月並みですが、本当にここまであっという間に来てしまいました。
連載の9回目あたりがたぶん、結構つらく感じていた。
内容がマンネリ化しているんじゃないかとか、本当にこの作品をこの順番で提出して良かったのかとか。
一番、自分で自分の首を絞めたなと思ったのは、毎回のタイトルですよね!
この連載全体のイメージを“ラノベ風”と決めたから、これはタイトルも頑張らなくてはと無駄に意気込んでしまった。
でも、普段は絶対につけないようなタイトルをつけられたのは、面白かったし新鮮だった。
横書きの表示だからこそ発揮できるタイトルだったようにも思える。

詩集が1冊出来る作品数を、半年より短い間に書いてしまったんだなぁ。
本当に、自分、よく頑張ったよ!今日ばかりは自分に誉をあげたい!

最終回の作品を書いている時は、まだ刀剣乱舞には手を出していなかったけれど、やりたい気持ちが爆発しそうだったから、ちょこっと、とうらぶの気配もある作品になってしまったかもしれない。

今回の連載全体を作者なりに説明すると、まぁ、ありきたりだけど、この世の歴史も、漫画やゲームの中でも、名もなき人の存在が欠かせない、っていうことを表現したかった。
学校でも社会でも、主人公というか、目立つキャラクター/性格/容姿の人って必ずいる。
でも、そうでない人の方が圧倒的に多い。
そんな、モブキャラクターのような存在でも、モブなりの歴史があるし、存在する意味がある。
作者の私自身がすぐ「私なんてどうせいなくても世界は続いていくじゃん……。」と思ってしまう人間なので、ちょっとは前向きになってみようとも思って、書いた結果が全16回の作品たちです。
誰もが今日という歴史の端っこに存在している、たとえ教科書に、歴史に名前が残っていなくても。

とりあえず、連載が終了してほっとしています。
読者の皆様もここまでお付き合いくださり、本当に有難うございました!

いずれ、この作品群は電子書籍としてまとまり、発売される予定です。
その時はまた、新しく出会った気持ちで読んでいただければ幸いです。

それではまた、いつかの金曜日に。



ことばのかたち・連載第15回目

2015-05-15 14:38:09 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第15回】戦隊ヒーローのグリーンの微妙な立ち位置の似合う人がクラスメイトの大半ではある。

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、第15回目です。
漫画やアニメでは、生徒が自由に学校の屋上を出入りしているけれど、本当にそういう学校ってあるのだろうか、主に中学・高校で。
授業や部活、そのほかだと卒業アルバムの撮影でくらいしか鍵を開けてもらえないのが、私にとっての学校の屋上。
あ、でも最近の学校は屋上にプールを設置しているところもあるか……!その場合は、逆に夏以外は出られないのかな。
それでも、漫画のように、屋上でお弁当を食べたり、おしゃべりしたり、そういう学校生活の一部を屋上で体験してみたかったし、今でも憧れる。
高層ビルは増えたけれど、そこの屋上へ出て見上げる空って、また違って見えると思う。
学校でも、ベランダから眺める空と、屋上で見上げる空は、きっと違ってくる。

ということで、連載も来週が最終回となります。

それではまた、来週の金曜日に。

(って、このフレーズを使えるのも、最後なんだなぁ……。)


ことばのかたち・連載第14回目&2015/5/4文学フリマのお知らせ

2015-05-01 13:32:15 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第14回】柱がなくても空は落ちてこないから大丈夫だって真顔で言う委員長、嫌いじゃないよ。

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、第14回目です。
来週はゴールデンウィークなので、ことばのかたちの作品の更新がお休みになるそうです。
次の更新は5/15、最終回は5/22の予定です。

学校がすべてではないって言われても、そこにいる限りはやはり、当人にはそれがすべてとなる。
学校以外の、柱や天井に縛られない空間で生きていくことというか。
自由の自由さを恐れるというか。
広すぎて先が見えないことをワクワクできるような、前を向いて進んでいく力は、ないよりはあった方がいいと、最近、思うようになった。
マニュアルに頼りすぎている感じはあるし、それ以外のことが起こるとパニックになる。
もう少し、若い時に余裕やゆとりをもって、挑戦と失敗ができればいいなぁ、とも思う。
失敗したとしても、立ち直るところまでをしっかり経験できたら、自分に自信がつくと思う。


さて、ここからは文学フリマの宣伝です。


【2015/5/4の文学フリマは“稀人舎(オ・7-8)”へ気軽にいらしてください!】
詩人の川口晴美さんと一緒に、こんな同人誌を作りました!

『詩は萌えているか?!~立原道造と萩原朔太郎の詩を腐女子目線で読み込みつつBL詩を実作する研究会活動記録~』
価格・400円
※お買い上げいただいた方には、詩誌『アニポエ!』(杉中昌樹/編集)をおまけでプレゼント!※

『詩は萌えているか?!』は、川口さんと私で立原道造と萩原朔太郎の詩を腐女子目線で読んで、どこが萌えたかを往復書簡的にやり取りした原稿を中心に、二人でそれぞれ2編ずつBL詩を書き下ろしました。
文芸部の活動日誌的なイメージを、稀人舎さん(@kijinsha)が大学ノート風にデザインしてくださいました!まずは、表紙をめくってみてください。
稀人舎さんの他の新刊は第20回文学フリマ東京/Webカタログでご確認ください。
ちなみに、稀人舎さんの新刊である『稀人舎通信改2号』は「少女漫画で育った私たち」という特集で、私もアンケートに回答しています。
当日は、私も売り子として【稀人舎/オ・7-8】にいるので、見かけたらお気軽に話しかけてください!

★第20回文学フリマ東京・開催情報★
開催日……2015年5月4日(月祝)
開催時間…11:00~17:00
会場………東京流通センター/第二展示場
アクセス…東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分


ことばのかたち・連載第13回目

2015-04-24 15:22:03 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第13回】二人一組のストレッチ素材形状記憶しながら背中しなやかに伸ばしている。

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、13回目、残りの更新はあと3回!
学力をペーパーテストで数字に置き換えられることは、しょっちゅうのことだけれど。
体力を実技で数値化されることは、年に一度だけ。
体力テストで、まだ知り合って間もないクラスメイトと、二人一組を作らされてストレッチしたり、体力テストのペアを組んだりする。
知り合って間もない相手と、かなり近い距離で触れ合うあれは、思春期ど真ん中のあの年代だったら、嫌な子は嫌だったろうなぁと思う。
腹筋の回数をテストするために、相手の膝裏を抱きしめたり、足の甲に乗ったり、ふり返ってみると大胆なスキンシップだった。
そういうスキンシップで相手と必ず仲良くなれるかって言ったら、そうでもないわけだけれども。

私は握力がなさすぎて、未だに握力が足りなくて、ティファールのフライパンを片手で振るのが下手だ。
身体を動かすのがそんなに好きではないし、牛乳も苦手だし、筋力や骨密度を心配に思うこともあるけれど、何も対策しない適当人間。
でも、潮干狩りのシーズンを迎えるころには毎年、海で泳ぎたい欲求が浮上する。
プールよりも、海に浮かびたい。
金槌ではないけれど、浮かべるのか心配になる。

それではまた、来週の金曜日に。

ことばのかたち・連載第12回目

2015-04-17 11:01:28 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第12回】三階建てだった第二校舎の三階部分が取り壊されてから時々出現するカイダンの巻(新説・七不思議より)

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、12回目です。
学校の怪談、学校の七不思議というのはなぜか、小学校を舞台にしたものが多いように感じる。
私が小学生だった頃は、テレビで学校の怪談をテーマにしたドラマがやっていたり、世代的には『地獄先生ぬ~べ~』を漫画やアニメで読んでいた。

両手の親指と人差し指をL字型にして作った三角形の窓から景色を見ると、幽霊が見えるとか。
階段下の倉庫部分には霊がたまっているとか。
こっくりさんで使った10円玉はすぐに公衆電話で時報を聞いて処分するとか。

そんな噂をまじめに信じていたし、こっくりさんもした。
でも、中学校や高校では、学校の怪談に関する噂話はとんと聞かなくなる。
かわりに、大学では怪談というよりも、幽霊が出やすい場所というのがあった。
とくに部室棟は、幽霊が出たりいたずらをする話や体験談が多くて、昼間でも廊下の明かりが消えていると、何か出そうな薄暗さが不気味だった。
創立の歴史が古い学校なら、そういう噂話が色々とあっても不思議ではないし、あった方が面白い。
なんて言いつつ、ホラー映画の類はまったく見られないし、お化け屋敷には入れない怖がりでビビりな私ですが。

それではまた、来週の金曜日に。

ことばのかたち・連載第11回目

2015-04-10 14:25:37 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第11回】エイプリル∞ミラージュ――エンドレスモード解除のヒント:物理〔モノノコトワリ〕

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、11回目を迎えました。
ここまで来ると、残りの回数をカウントダウンしてしまう……って、まだ5回もあるというのも事実。
今週はちょっと余裕があるかも~、と過ごしていたけれど、スケジュールを考えるとそうでもなかったのも事実。
4/12に選挙があって、当日は出かけてしまうので不在者投票をしてきたら、意外と投票所が混雑していた。
投票券が入っていた封筒に、選挙啓発標語が書いてあった。

・アイドルに 投票するなら 政治にも 

ですよね、ほんとに。
これを考えたのは、中学三年生の男の子だそうで!
他の入選作品も掲載されていて読んでみたけれど、こんな風にキャッチーかつグッとくるものは、個人的にはなかった。

ソメイヨシノはすっかり散って、八重桜が咲き始めて、なのに花冷えを超えて雪まで降った今週。
今日もダウンジャケットを着て出かけて、これを書いている今は部屋の暖房をつけて、冬のフリースの部屋着に手袋をつけて、キーボードを打っている。
今の時期に着たい服があるのに、着られないっていうのは、けっこうツライ。
けっして、私はお洒落さんではないけれど、自分が着たいものを考えるくらいには、元気。

それではまた、来週の金曜日に。

ことばのかたち・連載10回目

2015-04-03 14:56:28 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第10回】これが先生にとって不正解でも僕にとっては正解なんですが、留年はしたくないので補習は受けてあげますよ?

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、いよいよ10回目です。
そろそろ、ツバメが飛来する頃。
最近、小鳥がとても愛しくてたまらない病。
ツイッターで思わず、シマエナガbotさんをフォローしてしまうほど。
ヒヨドリもムクドリも可愛い。ハトの後ろを歩くのが楽しい。
もともと、鳥は鳥でもペンギンが好きで、中でもアデリーペンギンが大好きで、大学の1・2年生の時は大学の最寄り駅がJRだったから、定期券もSuicaだった。
JR東日本のSuicaにはペンギンのイラストが入っている、通称:Suicaのペンギン、ってそのまんまですけれどね。
このペンギンは、アデリーペンギンをもとにデザインされているので、アデリーペンギン好きの私にとってはとても嬉しい。ぬいぐるみも2体買ってしまうほど。
ちょうど、私が小学生の頃に流行ったペンギンと言えば、ピングーだけど、彼はコウテイペンギンらしい。

話を定期券へ戻す。
私が通っていた大学は、大学3・4年生になると都内の校舎へ通学する。大学の最寄り駅は地下鉄だ。
そして、私の自宅最寄り駅は私鉄。となると、定期券をSuicaで買えないのだ。味気ないPASMOになってしまうのだ。
これが、私はとても悲しかった。
ペンギンがいないことがこんなに寂しいことだなんて思っていなかった。しばらく本気で落ち込んだ。

駅の窓口は、通学の定期券を求める学生で混雑する頃ですね。
4月も3日目です。

それではまた、来週の金曜日に。


ことばのかたち・連載第9回目

2015-03-27 17:27:39 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第9回】春休みなんてあってないようなもので自分みたいだと親近感がわいちゃった君たちに告ぐ。

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、一桁更新の最終、9回目です。
毎週、新しい作品を書き下ろすなんて、やったことがなかったから、ある程度ネタ出しはしていたけれど、使っている言葉や表現の仕方が、作品全体に似通う部分が出てきて、だんだん辛くなってきて、もう書けないと思ったところから、どうにか言葉を送り出す、文芸なのに精神は体育会的なものを感じている。
そしてそういう状況が割と嫌いじゃない自分に気が付く。結局は、演奏会に青春をかけていたマンドリン部時代が好きだったことが、どこまでも影響している。

個人的に3月は、色々な原稿の時期と重なって、大学を卒業してから一番、ワードを開いている時間が長いのではなかろうか、とても有難いことだ。
今回の連載は、普通の行わけ詩とソネットを書いているけれど、久しぶりに断章形式で作品を書いたら、なんだか言葉の組み立て方が少し変わったように感じた。その作品はまた、別の機会にお披露目できると思う。
短期間で一つのテーマに沿った作品を書き続けたから、別のスタイルで書くとそういう印象があるのかもしれないけれど、この連載で何かしら、今までの自分になかったものが得られている、のかもしれない。

連載はもうしばらく続くけれど、3月に更新される作品が終わったと思うと、途端に年度末感。
次の更新は、いよいよ4月。今年も否応なしに新学期がやって来る。

それではまた、来週の金曜日に。

ことばのかたち・連載第8回目

2015-03-20 14:46:54 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第8回】誰でもいいと言えば嘘になる足はあぜ道の通学路を選んだので、つまり。

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、折り返し地点の8回目です。
なんだか今週はかなり暖かいようですが、基本的に引きこもりな私は外気の温度に関係なく、陽の当たらない室内でフリースの上着を着て薄手の手袋をしながら、パソコンをカタカタしています。

自分で意思をもって歩き出すこと。
どんな形の、どんな大きさの足でも、力強さを感じる。

けれど、その一歩を踏み出すことが怖い。
自分だけで踏み出すことが、恐ろしく怖い。
自分一人ということが漠然と不安なんだと思う。

誰かに手を引いてもらって、歩き出しても良いと思うんだ。
どんな形だって、歩き出したことには変わらない。
自分で動かないといけないって思いがちだけど、そういう出会いを待つことも手段じゃないかなー。

待ちきれない人はすでに走り出していて、辛抱強く待っている人のところへ、やってくるんだと、思う。

ことばのかたち・連載第7回目

2015-03-13 00:37:58 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第7回】【急募!新入部員!】劇団卒業準備委員会【未経験者歓迎・裏方同時募集中】

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、第7回目です。
今週あたり、公立高校の入試の合格発表が行われているようですね。
そのあとくらいに、卒業式シーズンが到来するはず。

私が通っていた高校の卒業式では、退場する時にお菓子とかカップ麺とかを、在校生の座席に向かって投げるという風習がありました。(私の代の何年かあとにこの風習はなくなってしまったようだが。)
卒業生は入場する前だったかな、投げるためのお菓子を自分の座席の下にあらかじめセットしておくという徹底ぶり。
ネタとして、投げられないようなカボチャや大根なんかを直接手渡しにいく光景や、卒業生男子が在校生女子にぬいぐるみを手渡す光景も見た、と思う。
基本、個包装の細かいお菓子を投げるから、空中でキャッチするよりも、卒業式の片付けの時に拾う方が効率が良い。
今思えば、片付けをする後輩たちに、こういう形で「お祝いしてくれてありがとう、片付けよろしく!」と伝えていたのかもしれない。

だとすれば、けっこう良い風習だったのかも。

なぜ廃止されてしまったのか真相は知らないけれど、噂では誰かがサンマだか生魚を投げたのが問題だったというのを聞いた。
まぁ、制服を汚すようなものを投げたのは良くないし、おふざけが過ぎたとは思うけれど、どうせなら在校生もわくわくするような卒業式がいいだろうから、こういうお祭り的な要素があっても良いと思うんだよね。
何事も、楽しくないよりは楽しい方が良い。