citron voice

詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

紙の重みが愛しい

2013-06-29 22:17:33 | 日記



6月28日に発売された『現代詩手帖7月号』の“近刊案内”に、第一詩集『フラット』の広告を載せていただきました。

が!

製本された詩集が手元へ今日、届きました!という写真です。
自分で取り扱い保管する分が、段ボール三箱に分けられて入っています。
一番小さな箱を開けると、紙の束であった原稿が一冊の詩集となって現れました。

この度、帯のお言葉を敬愛する小説家・長野まゆみさんから、跋文を学生時代からお世話になり尊敬する詩人・野村喜和夫先生からいただきました。

本当に、詩集が完成して嬉しいです。
思潮社の皆様をはじめ、この詩集制作に力を貸してくださった全ての方々に感謝致します。

そらしといろ

母という現象

2013-06-11 21:26:41 | 日記
自分の母のことではないが。

今日は近所の皮膚科に行った、口唇ヘルペスがなかなか治らないので薬をもらいに。
病院は、建物からして昭和を継続したような雰囲気で、薄暗い待ち合い室とコンクリートの壁が湿気ていた。
私より先に、3~5歳くらいの女の子を連れた母親が診察室に呼ばれ、入って少ししたあと女の子の悲鳴が病院いっぱいに響いた。恐らく痛かったか何かだろう、しょうがないことだ。

暫くしてその母娘が診察室から出て待ち合い室へ戻ってきた、途端、30歳前後の母親の鋭い声が待ち合い室にこだまする。

母「●●ちゃん、ちゃんとこっち向いて、お母さんの目を見て聞いて。」
娘「……。」
母「この怪我を治してくれたのは誰ですか、」
娘「……。」
母「照れて誤魔化すのは恥ずかしいことでしょ、いっぱい血が出ていたのを止めてくれたのは誰ですか、」
娘「……先生。」
母「次、先生に診てもらったらちゃんと有難うございますって言いましょう、そうしたら気持ち良いでしょう?」

まだ若そうな母親だったが、躾のあるべき姿を目の当たりにした気がする。
待ち合い室に居た他の患者も静かに、その母親の言葉を聞いていた。
その場で物事・礼儀の良かったこと、悪かったことを、褒めたり叱って指摘するのは、難しいことだと思う。周りには他人の目もあるから余計に。
だが、娘にとってはその場で叱られることが大切なのだと感じた。

私自身は、子どもや母や女という縛りは苦手だ。
でも、苦手なものでも、あるべき素直な光景を見て、悪い気分にはならなかったし、古びた病院にはむしろ清々しさが漂っていた。

半年そしてあと一ヶ月

2013-06-08 16:57:49 | 日記
半年前と言えばお屠蘇気分でした、嗚呼、冬……。
そしてあと一ヶ月経つと、僕のですね、25歳の誕生日が来るんです、眼前、夏……。
いや本当に言いたいことはサクッと言います。

七月中に第一詩集『フラット』を思潮社から出版します、七月下旬には書店に並ぶ予定です。
第一詩集なので収録作品は投稿時代のものがほとんどです、あの作品たちが活字になります。

帯文と跋文は尊敬する先生方々からいただきました。
詩集と合わせてお楽しみください。



そらしといろ