citron voice

詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

季節外れの大嵐

2009-01-31 23:06:32 | 日記
今日で1月も終わりですね。2009年も残すところ11ヶ月、日数に換算すると334日となりました。
逃げる2月を迎える前に、1月に逃げられた気分です。正月に始まり、無事に成人式を終え、中学の同窓会、高校時代の身内との飲み会、部長ノートを引き継ぎ、内務ノートを託してと、振り返ってみたら色々盛りだくさんでした。

そういえば、来年所属するゼミの選抜試験に合格しました。ゼミ自体は文芸創作の手ほどきから、ファンタジー小説や詩、短歌などを創作していく、いかにも人文くさいゼミです。試験は、自分の好きな本の魅力を綴る、レビュー的なレポートでした。
自分の好きな本と聞かれたら、迷わず長野作品をリストアップします。今回は衝動買いした『天球儀文庫』に助けられました。
試験とはいえ、先生に私の長野作品に対する想いが伝わったのは、凄く嬉しかったです。

さて、今月も読書記録は後から更新となりそうですが、意外とたくさん読書出来たので、春休み中も部活の合間に読み直しをやりたいです。。。

バトンゾーン

2009-01-26 22:41:26 | 日記
先週いっぱい、風邪をこじらせていました。今も鼻の調子が悪いです。栓が弛んだ水道みたくなっていますが、インフルエンザでなくて幸いでした。
更に、先週はとうとう、本当に部長の仕事を引き継ぎ、マニュアルとにらめっこしながら書類作成をしていました。正直、先輩のようにこなせる自信がないです。

事務作業はどうにかなりそうですが、マニュアルだけでは出来ない事…例えば、学内の部長や他大学の人と話し合いをする、部長以外の役職に目を配る、合宿先や演奏会でお世話になる方々との交流が、どうしたら良いかわかりません。一体、何をきっかけに話したら良いのか、そこで悩んでしまいます。
そういうオーラを隠していても、結局、持っている事に変わらず、それが何故か相手に伝わってしまうらしく、上手くいきません、今のところ。
自分は、部活内では言いたい事を臆せず言える、典型的な内弁慶というのがわかり、そこから精神的な成長が必要なんだと、痛感しています。
早く先輩方に安心してもらえるような執行学年にならなければ…

逆に、自分の仕事を引き継ぐのもやらなければならず、今から諸々印刷してマニュアル作成をしようかと。
引き継ぎがちゃんと出来れば、相手も自分も安心出来る、繋ぎのタスキリレーが大事だと他大学の先輩に言われました。上手い説明より、相手の心に伝わる言葉で引き継ぎを完了させたいです。

さて、引き継ぎも大事ですが、学期末、進級をかけたテスト期間がもうすぐ始まります。まずは2000字のレポートを消化しようかと。。。

バッカナーレ

2009-01-17 23:29:03 | 日記
今週2度目の宴の日。月曜日には中学の同窓会でしたが、今日は高校時代の仲良し組で飲み会をしました。
既に社会人として頑張ってる子、春には社会に飛び出す子、春休みの間は海外へ研修へ行く子、全力で恋愛している子など、高校時代からは想像出来ない今を過ごしている皆がいました。
かなり久しぶりの再会で、卒業して以来会えなかった子とも、杯を交わす事ができました。

ちょうど1年ほど前に、高校のマンドリン部のメンバーで焼肉に行った事を思い出しましたが、そこからの1年は重みがあるなぁ…と。
何よりも1番の変化は、1年前はお行儀良くウーロン茶に焼肉なんかを食べていたのが、今日はお酒と枝豆になっていたことです。
晴れて身内と呼べる友達が全員二十歳を迎えられた、初めての飲み会でした。
そして、私の初めての幹事デビュー戦。予約の電話で軽くテンパってしまいましたが、無事に予約が出来ていて、楽しくて充実した時間を過ごせました。

さて、楽しいことが終わった後には、それを栄養源にして乗り越えるべき壁が待っています。
明日は、第一希望のゼミが定員オーバーしてしまったため、選抜試験のためのレポートを作成、時々英語のテスト勉強。他にも大きな研究レポートが待っています。
来週の楽しみと言えば、ベースの弦の張替えでしょうか。
ベースと言えどコントラバス、あれの弦を変える日が来るとは夢にも思っていなかったです。
どうなることやら、やれるだけやってみます。。。

頁の波に飲みこまれ…

2009-01-14 22:30:04 | 日記
『ハリーポッターと死の秘宝』をどうにか、読み終わりました。
ネタバレはあまりしないように、ちょろっと感想を書いておこうかと思います。

私は伏線を読み解くと言うか、伏線がどこに繋がっているかを推理するのが苦手なため、結末に近付くにつれて、各キャラクターの存在の意味を新たに知る事になり、本当に頁から目が離せませんでした。

主要なキャラクターであるハリー、ロン、ハーマイオニーの3人。
彼らでなければ“死の秘宝”は見つからなかったのです。
当初は鈍そうな雰囲気だったネビルに、おませなジニー、不思議オーラ炸裂のルーナ。
ある意味、ハリー達3人よりも成長したような気がします、特にネビルの男前度は急上昇です。
何かと憎まれ役のドラコ、スネイプ先生。
スリザリンの冷たい蛇のイメージは、彼らの運命までも冷酷にしていくようでした。
偉大なる魔法使いだったダンブルドア。魔法使いである以前に、ダンブルドアも一人の人間とだった言うか、ダンブルドアにも若い頃があり、全てが完璧に見える人でも何処かに影があるのだと、そんな人間らしさを見ました。

待ちに待った7巻目、最後の一文までを読み尽くしました。あんなに小さかったハリー達が、度々死ぬほど辛い事があった中で、7巻までよくぞ生き抜いてこれたなと、ファンタジーの世界の出来事でも、そう思ってしまいます。
個人的な欲を言えば、それぞれのサイドストーリーがあったらと思います。
例えば、ハーマイオニーがホグワーツに入学する以前、どんな生活をしていたのか、ジニーが生まれたばかりのウィーズリー兄弟の日常とか…

映画もシリーズ最終回までやってくれるのだと思いますが、映画でどこまで描くのか、描けるのか。『ハリーポッターと死の秘宝』だけは、前編後編に分ける勢いで、がっつり作ってほしいです。。。


成人式

2009-01-12 23:59:58 | 日記
今日は日本全国的に成人の日でした。私の住む地域は今日が成人式で、朝から着付けとメイクを美容院でしてもらい、振袖を着て出席してきました。
昨年は一バイトとして式典を体験しましたが、いざ自分が出席する立場となると、式典のプログラムが一つずつ終わっていく度に“あぁ、本当に成人しちゃうんだなぁ”と、ぼんやりと実感しました。
今日からいきなり大人になるという訳ではないので、でも一つの儀礼を通過すると自覚も芽生えてきます。
式典が終わると、出身中学ごとに集まれるスペースがあり、懐かしい顔がありました。実のところ、中学時代に良い思い出はあまりありませんが、良い友達はいるのです。

中学を卒業してから5年ぶりに再会を果たした為、かなり久しぶりでした。
良い意味で変わらない人が多く、参加して良かったなぁと思えました。。。

ほとけのざ

2009-01-08 11:30:12 | 日記
2008年12月の月末読書記録をアップしました。
昨日は七草粥の日でした。お節、お雑煮に続くお正月の三大料理と個人的に思っています。
我が家も風習にのっとって、♪七草 なずな 唐土の鳥が 日本の橋を渡らぬ先に~ と歌って七草を刻んだようです、母曰く。
七草まではちゃんと作るのですが、鏡開きだけはスルーされてしまいます。

年末年始こそ慌しかったですが、ここ3日間はゆったりしています。しかし、ぬくぬくとした冬休みも今日までです。明日からは学年末の授業が始まります。これが終わってしまうと、なんと、成績さえ最低ラインをおさえていれば、私も大学3年生になってしまいます。いやはや、ついこの前、合格報告をブログでしたような気がしますが、それから2年が経とうとしているわけで…日々大切に生きたいですね。

そんな昨日今日、やっとこさ、本当にやっとこさ読み始めました『ハリーポッターと死の秘宝』。
上下巻セットで買っており、昨日、上巻を読破して下巻に突入しています。
いよいよ最終巻、気合を入れて読まなければとずっと思っていて、ところが記憶の方は悲しいかな、前作のクライマックスしか覚えておらず、話が前後してしまい人物相関がいまいち把握できていません。
でも、やっぱり面白いです。原作の面白さを翻訳でも同じように伝えているのだと思います。表現や風景描写も分かりやすくて、ハリポタシリーズの訳者である松岡佑子さんはすごい人です。文章に緩急をつけながら、一気に読ませてくれます。物語に読者を引き込む力、引力が、文字から目をそらす事を許してくれない感じです。

冬休み最後の日、学年末を乗り切る養分を本から吸収して、明日以降に備えることとします。

冬が楽しみになった

2009-01-06 12:18:03 | つくりばなし
思わぬ人から届いた年賀状の返事を出しに行こうと思って今、家を出た。
就活が本格化してきて少々焦っている大学3年生の今、すでに年賀状だけのやり取りとなった友人も多い。
ごく近所の親友でさえ、中学が別れてしまってからは2~3年に一度、会うか会わないかだ。
再会のチャンスだった成人式は、僕が流行の風邪をこじらせて出られず、その前に会ったのはいつだったか朧気だ。
近くのポストまでの道沿いに、君の家はある。いたずら盛りだった頃にはよく、家の裏に広がる畑で一緒に遊んだ。

無事にポストに投函して、帰り道、再び君の家をちらりと見上げる。
たしか、道路沿いの2階、窓がある部屋が君の部屋だったはずだ、もう十何年前の話だが。

「「あれ、」」

僕の声と、何年ぶりかに聞く君の声が重なる。
「ちょっと待ってて、下りるから」
「おう、」
どたどたと階段を駆け下りる音が聞こえる。そんなに慌てなくても、と思ったところで、君の慌て癖がそのままなのにホッとした。
「まだ冬休みだったのか」
「今日までなんだよ、明日には寮に帰る」
「そうか、ちょうどいいタイミングだったな」
「全くだよ、一体、何年ぶりだ?ちゃんと会ったの」
他県にある大学に大学寮から通って、地元に帰って来るのは長期休暇の時くらいの君だけど、話しながら足は自然と、相変わらずな畑へ向かう。

収穫されなかった冬野菜が肥大して転がっている。霜柱が溶けて柔らかくなった土に滑りそうになる。
小さい納屋と温室が以前と同じままに建っている。傍にある腰掛け用の切り株もそのままだ。
「そういえば、お前、食べた事あるっけ?」
「何を?」
「これ、覚えてる?」
君が指差した、金柑の木。金色の実が、新年の陽光に眩しいくらいだ。
「あぁ…もしかして、あの時の?」
「そうだよ、立派なもんだろう、ちゃんと食えるんだぜ」
金の実をひょいと渡される。手の中でひんやりと冷たく、甘酸っぱい香が鼻腔をくすぐる。
そうだ、これは僕達が小学校を卒業した日に、こっそり、ここの温室にある植木鉢に植えた金柑の種が育ったものだ。
「温室で芽が出たあと、苗木くらいに育ったところでここに植えたんだ」
「今まですっかり忘れてた、」
「うわ、ひでぇな、こっちはちゃんと育てていたのに」
「でも色々思い出した、っていうか、どう見てもおじさんが手入れしてるだろ、これ」
「ばれたか、」
口の中に種が残る。手の平に吐き出して、過ぎた年月を金柑の木に見た。

「なぁ、お前ん家、庭、あったよな?」
「あるけど、小さいよ」
「金柑てちゃんと枝を切れば小さくまとまるからさ、」
そう言って、君は温室にずかずか入って空の植木鉢に温室の横に積んである土を適当に入れて、よこす。
「種、そこの井戸で洗ってきて、肥料探してくる」
「う、うん」
君に言われるがまま、押されっぱなしなの僕も変わらない。
新たに種まきを終えた植木鉢に、名札がついた。小学生の植物観察を思い出す。
「2~3ヶ月したら苗木くらいに育つはずだから、就活が落ち着いたら取りに来いよ、親父に言っとくから」
「その頃に落ち着いていればいいけれどな」
苦笑いする僕の肩を君は遠慮なく叩きながら
「大丈夫だって、それで庭に植えて、また俺達が会ったときには実をつけてるだろうさ」
「そうだな、正月に実家に帰って来れる会社、探さなきゃだ」
「そうそう、俺も流石に、就職は都会にしたい」
未来を語る君が眩しい。
「その頃には金柑でジャムでも作ってくれるような彼女、欲しいよな」
「本当だよ、お互いに」
「ま、俺にはいるけどな」
「将来明るすぎるだろ、」

あの頃は広いジャングルに見えた温室も、今は僕達が入るとジャングルを見下ろしているような感じだ。
温室から出てみると、冬の陽射しは早くも西へ傾いて、影が濃くなる。
特に互いに引き止める事もなく、いつも通り手を振って別れる。
次に会う約束はしないけれど、会うべき時は来る。
きっといつかの冬に、今度は君が僕の家を通りかかった時に、金柑が眩しい午後に。
家に着いて僕は手帳を引っ張り出し、4月のページを開いて欄外に“金柑を植える”と書いた。
まだ真っ白な手帳が、少しだけ眩しく見えた。

方角…南西がよし。

2009-01-04 23:29:37 | 日記
今年は方位除けをしなければならない年という事で、家族で神社へお祓いしに行きました。地元の大きな神社は、毎年この時期は参拝客と露店で賑わっており、相変わらずの盛況ぶり…かと思いきや、神社はともかく、露店の炉端焼きは人もまばらで寂しそうでした。そういう自分は、誘惑に負けてたこ焼きを、お土産にベビーカステラを買っていました。
お正月、神社とくれば、おみくじをつい引いてしまいます。今年最初の運試し、結果は無難に吉でした。おみくじの言葉通りに困ったらまず相談をして、助けてもらいながらを心得て、1月も4日目が過ぎています。

街へ出たついでに、ぶらり本屋へ。部屋の本棚を片付けて空いたスペースに、長野作品の文庫本『天然理科少年』、『天球儀文庫』、『鉱石倶楽部』を新たに並べてみました。
『左近の桜』や『猫道楽』の濃厚で妖しい物語とはうって変わった、爽やかでちょっと寂しいような雰囲気の作品を読みたい衝動にかられて、ついつい手が伸びていました。特に、『天球儀文庫』と『鉱石倶楽部』は高校時代にハードカバーで読み、ハードカバーの装丁の美しさに感動した記憶は今も鮮やかです。

文庫本は文庫本で、手軽に気軽に傍に置けるので好きです。ただ、新刊はどうもハードで買ってしまうので、すぐに本棚の空きスペースは埋まってしまいそうな予感がします。

さて、明日は幻想から離れ、冬休みの課題と向き合って少々苦手な短編推理小説をどうにか解読しなければ。。。

天晴れ

2009-01-01 13:14:01 | 日記
2009年が始まりました。昨年は何かと忙しく、更新が乱れに乱れましたが、今年は更に波乱の幕開けとなります。

しかし、元旦というのは天気に恵まれるらしく、今日も見事な晴天です。昨夜、バイト帰りに家族と待ち合わせて、近所のお寺に年越し兼初詣へ行ってきました。
境内で豚汁とお汁粉が売っていて、それを食べつつ暖まりつつ、新年へのカウントダウン。
朝焼け遠い紺色の空は星が青白く瞬き、かがり火は赤々と燃え、人々の吐く息は白く、住職の袈裟は朱色に輝いて、あふれる色彩の中で年を越し、迎えました。

今年一年、不定期ではありますが、日記に感想、空想を綴って、日々の記録を通して色々な物事と出会っていけたらと思います。
拙いながらも一生懸命、今年もcitron voiceをよろしくお願いします。。。