goo blog サービス終了のお知らせ 

citron voice

詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

戦後10年

2008-12-30 23:38:37 | 日記
いよいよ、明日は2008年最後の日。その前日である今日、どうにか年賀状を書いて投函してきました。もっと計画的にやっておけば良かったと、後悔しなくなる日はくるのでしょうか。

年賀状が片付いたあとは、汚部屋の片付けを…恥ずかしい話、1年ぶりに床面積が少し広がりました。
元々片付けが苦手で、机上は常にファイルの山、床は常にモノの山。ちょっと信じられないかもしれませんが、自分としては全て必要だからココにある、と思っているため、一体何をどう片付ければ良いのか分からないのです。
まぁ、あぁでもない、こうでもないと必要であったモノ達を選別し、結果的に本棚のキャパシティを広げ、床面積もあるべき広さを取り戻しつつあります。

と、本棚をがさごそしていましたら、見慣れない雑誌が出てきました。
『文藝』…タイトルこそ耳馴染みがありますが、見た目は“いつの時代の?”と思わずにはいられないほどです。
ぱらぱらめくってみますと、谷崎潤一郎、小島信夫、正宗白鳥と言った、名作を生み出した作家の作品ばかりが掲載されています。
発行年月日を探したら、昭和31年12月20日、とありました。実に52年前の今頃、発売された雑誌です。
どうやら持ち主は亡くなった祖父だったようで、引越しの時に私の元へ紛れて届いたようです。
ところどころ破れていますが、読むには耐えられます。文学史に出てきた名前を見つけ、ちょっと気になっていたり。思わぬ発掘作業になりました。

発掘といえば、逆に未発掘のものがあるのか、ないのか…買ったと思っていた本が見つからない場合、やっぱり買っていないんでしょうか。本棚をひっくり返す勢いで出し入れしても、見当たらず。

古本屋で長野作品を収集したいです。ハード、文庫本問わず、とりあえず手元に置いておきたい衝動にかられています。。。

好物

2008-12-25 15:43:38 | 日記
日曜日に来年のジョイントコンサートの相手校と話し合いをしてきました。部内演も近く、なんやかんやで部長業が始まっています。
既に色々やらかしてしまい、先々不安なものがあります。自分なりに精一杯やりたいです。そろそろ手帳を買ってスケジュールを付ける癖をつけなきゃと、ようやく重い腰をあげる時が来ました。

さて、日曜日に出掛けた先からの帰り道、古本屋に立ち寄ったら偶然にも長野作品と出会ってしまい、気付いたら財布の中に寒風がふいていました。
買ったのは『左近の桜』です。私にとっては課題で無理矢理に文庫本を読まされた後のデザートです。味わいながらもサラサラ読んでしまいました。

主人公は左近桜蔵、高校2年生になる頃合いの微妙なお年頃。彼の実家は古風な宿屋で、男が情人と逢い引きをする為の特殊な空間。
桜蔵には年上の彼女がいながらも身体は少々厄介な性質で、この世のものでない輩を拾ってしまうのです、桜蔵の意思とは関係なしに、しかも“男”ばかりを。
あらすじはこれくらいにしておき、物語の雰囲気は長野先生独特の和風モノ。一応、時代設定は現代らしく、『猫道楽』や『よろづ春夏冬中』、『雨ふらし』を思い起こさせます。
桜蔵のキャラクターは、『サマー・キャンプ』の温や『千年王子』が混ざったような、賢いけれど少し隙がある、青春真っ盛りの男の子です。
長野先生がデビューしてから20年目の記念的作品故に、今までの作品の要素と絡めながら、どう展開していくシリーズなのか、これからが楽しみです。

久しぶりに読書の喜びを感じました。しかし、ハリポタは来年までお預けな予感です。。。

アクション

2008-12-20 21:56:49 | 日記
12月に入ってから2週間ほど、学内に部活の勧誘ポスターを貼ってみました。
冬休み前のこの時期に、勧誘ポスターを貼っている部活は流石に見かけません。かなり実験的な事をやってみたわけです。
学内の掲示板のみに掲示可能だったので、9枚ほど、適当にばらつかせて貼って、今日、剥がしてきました。
効果が現れたかどうかは、実際に見学者や、あわよくば入部希望者が来なければ分からないのですが…今日の部活に、来たのです、見学者が。
たまたま、同期の知り合いだったようですが、見学のきっかけは

「ポスターを見かけて」

と言っていまして。
びっくりしたのと同時に、嬉しかったです。
先輩方と慌ててスペアのマンドリンを取りに行ったり、音源を探して聞かせたり、勧誘資料を手渡したりと、嬉しい忙しさ。
マンドリン、マンドラの音を気に入ってくれて、ドリン族に興味があるらしく、年明けにでも入部してくれたらなぁと思います。

掲示板は、授業関係の掲示物こそ日常的に見ますが、部活のポスターとなると、見過ごす事が自分自身、多いです。
まず、学内にいくつ学生用の掲示板があるかすら、ポスターを貼るまで知りませんでした。
たった9枚のポスターでも、貼らなかったら彼女は見学にも来ず、きっかけを失っていたんだろうと思います。
最近の部員の口癖は“もっと存在感をアピールしよう”です。

これでちょっと、勧誘の自信がつきました。
また、ちまちまと作戦を練って、春に備えます。。。

悠々

2008-12-14 23:42:23 | 日記
今日は、うちの大学のドリン仲間と他大学の先輩方でカラオケに繰り出しました。
今年の春のジョイントコンサートで出会った他大学のマンドリン仲間とこんな風に遊ぶのは、これで実に3回目です。部活の域を越えて仲良くしてもらっています。
カラオケでは濃密な2時間半を過ごしました。ちょうど定演シーズンなので、演奏会場で割合会っていても、遊ぶのはまた別だなぁと。私も、今の先輩方のポジションになった時に、一緒に遊びについてくるような後輩が欲しいと切実に思いました。部活だけじゃない、趣味の場面でも繋がりを持てる関係が持てれば、楽しさも増えるという事を、来年の新入生に伝えたいです。

カラオケ後は、個人的に今年最後の定演巡りをしてきました。大学のマンドリン部それぞれに選曲の好みが違い、今回はまず、うちの部では候補に出て来ないような外国曲のオンパレードでした。曲の雰囲気も、その大学に合ったダイナミックさを感じ、オーケストラ全体が歌っていました。
しかし、やはり目はベースに行ってしまい、新たな境地を見た気がします。同じ女性でも、弾き方、楽器の使い方次第でこんなにも音量が違ってくるのかと…
またまた刺激をもらって帰ってきました。

部内演まで2週間を切り、自主連で追い込みをかけつつ、これからは表情のある音を奏でたいです。。。

譲渡不可

2008-12-10 22:58:57 | 日記
今日は地元の神社では酉の市に似たお祭りがありました。が、水曜日は部活の定例活動なので、弾いてる時間はお祭りの事はすっかり忘れていました。
帰宅途中、駅にてスーツ姿の男性が熊手を手に持ちニコニコしているのを見たら、屋台だけでも立ち寄りたくなりました。来年の今頃は、就活のセミナーで忙しければ幸いです。4年生になってから、友達を連れてのんびり行きたいなぁと思います。

今年も年の瀬が迫ってきたと実感したのは、3・4年生で履修する演習の申請期間が発表されてからです。もう、3年生になるのかと…まだやり残している事というか、大学の2年間でもっと色々出来るかと思っていました。
とにかく、演習は必修科目なので履修するからには自分の好きな事をやり抜きたい訳です。場合によっては卒論を書くかもわかりません。

今のところは、文芸創作系のゼミを狙っています。あれですね、詩や短歌、短い小説の類を創作してみようというゼミです。案の定、募集枠以上に人が集まりそうで、人数を絞る為の面接やら試験やらを受ける可能性が高いです。
この演習をやりたいが為に今までの授業を組んできました。どうしても文章を綴る勉強をちゃんと受けてみたいと

りひと

2008-12-07 18:49:50 | 日記
今日は会期終了が迫った、『フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~』に行って来ました。
美術館についた時間がちょうど混雑のピークで、まずはすごい人の行列に面くらい、待つこと100分強。
フェルメールの作品が7点、展示されていました。もともとは宗教画家だったと造形論の授業で習ったとおり、キリストを描いた作品が1点ありました。また、唯一、神話を題材にしたといわれる作品もあり、真珠の耳飾の少女のイメージとは違った雰囲気を感じました。

絵画は色でそこにあるもの・ないものを表現します。絵の具の微妙な調合、筆の使い方で、写真技術がまだ発達していなかった時代に、絵画はまさに写真のように、切り取った空間をそこに存在させました。
個人的に、フェルメールはもちろんですが、教会内部を描いたデルフトの画家の作品も気になりました。
額縁の中に本当にその世界があるようで、柱の影や廊下の向こうから今にもその時代の人々が歩いてきそうに見えました。遠近法を初め、光の捉え方が上手く、画面がとても美しかったです。

いつもなら気に入った作品のポストカードを購入しているのですが、今回は買いませんでした。カードになった作品の画像処理があまりよくなかったのか、せっかくの光の印象が全く感じる事が出来なかったからです。
本物の持つ力は凄いです。はっと心を掴まれて、引き寄せられるのは本物が持つ力なのだと思います。

久しぶりにマグリットの画集を開きたくなりました。。。

達意・達音・達楽

2008-12-02 23:46:20 | 日記
今日は個人的にとてもお世話になっている他大の定演へ行きました。
そこのマンドリンクラブは、少数精鋭部隊という言葉がぴったりです。全体の人数は少なくても、個人の技術はそれを忘れさせるほどの力を持っていると、私は思います。
マンドリンのトレモロはころころと可愛らしく、セロのトレモロの柔らかさにびっくりしました。ギターも綺麗に大きな音が出ていて、理想のギターの音でした。
今年に引き続き、再来年、ジョイントコンサートで共に演奏します。また良い刺激をもらいました。

そういえば、会場に、70代~80代くらいのお爺さんがいらしていました。どうやら部員の身内ではないらしく、近所の方のようで。
その方が終演後に舞台にまだ残っている部員に向かって、

「素敵な演奏をありがとうございました」

と、言っていました。会場こそ一瞬どよめきましたが、その後は再び盛大な拍手が巻き起こって、これが演奏会のお手本だろうなぁと思いました。
マンドリンを知っている人でも知らない人でも、マンドリンオーケストラの奏でる音楽が、その人の心に入って広がっていくような演奏を、私や私達も奏でられるようになりたいです。
自分達の納得いく演奏が、来場してくださったお客様の満足や感動に繋がるような、そんな演奏が、私が4年生になった時の定演で出来ればなぁ、と。

理想の音の追求をいつまでもしていたいです。。。