銀座の柴田悦子画廊にて、2022年の9月19日から9月25日まで開催された、「言絵絵言Ⅴ ことえ えこと」展は、無事に終了しました。
コロナ禍のなかですが、多くの方々にご来場いただけて、とても励みになりました。
また、展示の最終日には、詩人による詩の朗読を行いました。久しぶりの朗読は緊張しましたが、思い出に残る時間となりました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
「言絵絵言」展は、今回をもって一段落するそうです。またこのように、詩と美術が出会う日を待っています。
今年の参加作家たちの展示物の印象を少し、記しておきます。
【江尻潔 × 赤木仁】
赤木さんがうすい和紙のような紙に木版画で絵を刷り、さらにその上に江尻さんの言葉を木版画で刷った、版画の力作でした。
言葉の展示として、江尻さんが和紙に筆で詩を書かれたものも、同時に展示されました。
【生野毅 × 黒須信雄】
生野さんの言葉はパネルに直接、波立つような言葉の勢いをもって書かれていました。
黒須さんの絵画作品は、四角や丸のとても小さな額におさまり、落ち着いた色合いや、明るい色合いの渦巻き模様が描かれていました。
また、本のように仕立てた作品もあり、生野さんは朗読にてこの本の作品を読まれていました。
【渡辺めぐみ × 有坂ゆかり】
渡辺さんの詩から書いた有坂さんの絵は、優しく淡い色合いの小さな作品でした。詩とよく響きあっていました。
絵から詩の作品は、展示方法に工夫があり、元の絵と、詩と、詩の印象を色彩で表した絵の3つの組み合わせでした。
【そらしといろ × 佐藤梨香】
タイトル「憧憬」 詩→絵
短冊状の和紙に詩を書き、佐藤さんが作った目玉のオブジェに張り付けた作品。
詩の内容は、とある兄という存在への憧れと思い出でした。
「やさしいまじない」 詩→絵
佐藤さんにキャンバスと画材を送ってもらい、そらしがまず、キャンバスに絵の具で詩を書きました。
佐藤さんはその詩を埋めるようにして絵を描き、詩の言葉を改めてなぞった感じの作りです。
「ゆきの灯」 絵→詩
佐藤さんが和紙に青い人間のようなものを大きく描いたり、小さく描いたりしています。
その人間のようなものたちが、なにかを一生懸命受け取っている姿が印象的です。
今にも消えてしまいそうなものほど、大事に抱えていたい、そんな詩を書きました。
「腐爛前夜」 絵→詩
佐藤さんがキャンバスに書いた絵の上に、絵の具で詩を書き込みました。
果物かごのような絵だったので、いずれは腐りとけてゆくことを想いました。
私はこの展覧会に参加するのは4度目だったのですが、絵の具と筆で詩を書く経験は初めてでした。
キャンバスという限られた範囲のなかで、絵に寄り添いながら遠くへ行ける言葉を探すのは、なかなか大変で、でも言葉が見つかったときは、これだ!という感覚を掴めました。
貴重な経験のなかで、より、詩をコンパクトな言葉で作る面白さを見つけました。
改めて、今回もお誘いくださった企画者の黒須さん、コラボしてくださった佐藤さん、温かく見守ってくださった画廊の柴田さん、参加作家の皆さまに御礼を申し上げます。
コロナ禍のなかですが、多くの方々にご来場いただけて、とても励みになりました。
また、展示の最終日には、詩人による詩の朗読を行いました。久しぶりの朗読は緊張しましたが、思い出に残る時間となりました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
「言絵絵言」展は、今回をもって一段落するそうです。またこのように、詩と美術が出会う日を待っています。
今年の参加作家たちの展示物の印象を少し、記しておきます。
【江尻潔 × 赤木仁】
赤木さんがうすい和紙のような紙に木版画で絵を刷り、さらにその上に江尻さんの言葉を木版画で刷った、版画の力作でした。
言葉の展示として、江尻さんが和紙に筆で詩を書かれたものも、同時に展示されました。
【生野毅 × 黒須信雄】
生野さんの言葉はパネルに直接、波立つような言葉の勢いをもって書かれていました。
黒須さんの絵画作品は、四角や丸のとても小さな額におさまり、落ち着いた色合いや、明るい色合いの渦巻き模様が描かれていました。
また、本のように仕立てた作品もあり、生野さんは朗読にてこの本の作品を読まれていました。
【渡辺めぐみ × 有坂ゆかり】
渡辺さんの詩から書いた有坂さんの絵は、優しく淡い色合いの小さな作品でした。詩とよく響きあっていました。
絵から詩の作品は、展示方法に工夫があり、元の絵と、詩と、詩の印象を色彩で表した絵の3つの組み合わせでした。
【そらしといろ × 佐藤梨香】
タイトル「憧憬」 詩→絵
短冊状の和紙に詩を書き、佐藤さんが作った目玉のオブジェに張り付けた作品。
詩の内容は、とある兄という存在への憧れと思い出でした。
「やさしいまじない」 詩→絵
佐藤さんにキャンバスと画材を送ってもらい、そらしがまず、キャンバスに絵の具で詩を書きました。
佐藤さんはその詩を埋めるようにして絵を描き、詩の言葉を改めてなぞった感じの作りです。
「ゆきの灯」 絵→詩
佐藤さんが和紙に青い人間のようなものを大きく描いたり、小さく描いたりしています。
その人間のようなものたちが、なにかを一生懸命受け取っている姿が印象的です。
今にも消えてしまいそうなものほど、大事に抱えていたい、そんな詩を書きました。
「腐爛前夜」 絵→詩
佐藤さんがキャンバスに書いた絵の上に、絵の具で詩を書き込みました。
果物かごのような絵だったので、いずれは腐りとけてゆくことを想いました。
私はこの展覧会に参加するのは4度目だったのですが、絵の具と筆で詩を書く経験は初めてでした。
キャンバスという限られた範囲のなかで、絵に寄り添いながら遠くへ行ける言葉を探すのは、なかなか大変で、でも言葉が見つかったときは、これだ!という感覚を掴めました。
貴重な経験のなかで、より、詩をコンパクトな言葉で作る面白さを見つけました。
改めて、今回もお誘いくださった企画者の黒須さん、コラボしてくださった佐藤さん、温かく見守ってくださった画廊の柴田さん、参加作家の皆さまに御礼を申し上げます。