・ツイッターで投稿した作品のまとめです。
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【 #刀剣短歌 】
プログラムヨリ化ケ出デシ管狐 審神者ニ「本日七夕」ト告グ
(2016/7/7/こんのすけ)
指先は刃物のように花を狩る(意思を持って選ぶ一輪)
不自然な型にはめてこそ映える花に教わる身の振る舞いを
花のない花器に花を想う朝 花によく似たものを訪ねる
(2016/6/6 生け花の日に刀剣男士を想って3首)
「本物の花は香る、」と闇に差しこんだ手が折る蝋梅の枝
(2016/1/26/蜂須賀虎徹)
北風に叫ぶ君たちの名前が千切れて冬の切っ先になる
(2015/12/13)
「餅つきの季節だね」って言いながら俺を見上げる脇差し連中
(2015/12/6/御手杵)
道しるべらしき小判に囲まれて笑顔で眠っているのか兄弟
(2015/11/20/後藤藤四郎)
「散る様は椿を手本としたいので、手入れは君を優先させます。」
(2015/11/11 #BL詩歌難題bot[ 花の名前を使って沼のことを詠んでください。]刀剣男士×男審神者)
「鈍るほど極まるものか。」贋作の恋は、刀をなまくらにする。
(2015/11/4 #恋は刀をなまくらにする 付句/長蜂)
白髪の彼にない記憶の 過去の 恋は刀をなまくらにする
(2015/10/31 #恋は刀をなまくらにする 付句/ほねみか)
圧し切れず。苛立ちに似て燃え盛る。恋は刀をなまくらにする。
(2015/10/31 #恋は刀をなまくらにする 付句/へし切長谷部)
愛された時間に切れ味は磨かれ、偽物としては上出来の兄。
(2015/10/9/蜂須賀虎徹)
君は生きている(白装束は時に紅白の鯨幕)。
(2015/10/4/にっかり青江)
君がいた時間に降りて見えすぎることが苦しい。眼鏡を外す。
(2015/10/1/明石国行)
ほころびる滅びる錆びるビルとビルの隙間の過去を過ぎて帰る場所
(2015/9/9)
赤色は可愛い、だからこわくない。ざくろ、マニキュア、傷、ヒガンバナ。
(2015/9/7/加州清光 )
さきくるう さくらのはるに とけてゆく あなたがぼくにそれをいうのか
(2015/8/21 #お前が俺にそれを言うのか 付句/今剣)
分けた血の一滴もない贋作のお前が俺にそれを言うのか
(2015/8/20 #お前が俺にそれを言うのか 付句/蜂須賀虎徹)
背負う花吹雪に霞む戦場のお前が俺にそれを言うのか
(2015/8/19 #お前が俺にそれを言うのか 付句)
いくつもの夏を君たちと越えたい。(罪の代わりに数える花火。)
(2015/8/1・刀剣短歌歌合:題詠「花火」に寄せて)
玉鋼 地球(ほし)の一部を心臓へ宿す彼らは銀河に近い
(2015/7/7)
大小の二刀で一つ 僕たちを引き離すなら天の川も斬る
(2015/7/7)
たましいを刃ですすった味わいが恋しい朝は、たまごかけごはん
(2015/6/19)
【 #花と刀剣男士企画 】
夏空へ槍を掲げる逆光の、ひまわり背負う君と手合わせ。
(御手杵・ひまわり 2015/6/17)
さびしくて祭求める子のために弾けてみせる鳳仙花の実
(愛染国俊・鳳仙花 2015/6/5)
神剣のような顔して花菖蒲、無邪気に咲ける君は尊い
(にっかり青江・花菖蒲 2015/6/4)
「これからの記憶を増やせばいいじゃない。」朝顔は咲く、明日の朝も。
(鯰尾藤四郎・朝顔 2015/6/2)
薬研にて擦り潰される十薬の香にほどかれる悪夢の類い
(薬研藤四郎・十薬/じゅうやく 2015/5/29)
久方の空のほとりの木蓮は人より神の手にちかく咲く
(太郎太刀・木蓮 2015/5/28)
抜きたての魂ひとつ鬼灯へ宿し迷わず地獄を目指す
(和泉守兼定・鬼灯 2015/5/26)
英雄は色を好んで懐に朝露光る紫陽花を抱く
(長曽祢虎徹・紫陽花 2015/5/26)
「首落ちて、死ね。」戦場ではない庭の夏の椿は白く滅びる。
(大和守安定・夏椿 2015/5/26)