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詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

イベント「Support Your Local Poet 番外編 川口晴美と、詩と遊ぶ」で朗読をします

2018-01-31 18:07:35 | 主な仕事の記録
2017年に『現代詩手帖』8~10月号で連載された企画「川口晴美と、詩と遊ぶ」のイベントで朗読をします!
イベント用に用意された驚きのお題で新作も準備中、こちらも朗読する予定です。
企画に参加された詩人、俳人、歌人の方々が多く登場するイベントになります。
朗読の他トークもあり、賑やかなひと時になりそうです。
詳しくは主催のオブラートさんのホームページをご覧ください。
良かったら遊びにいらしてください。


川口晴美と、詩と遊ぶ〜「Solid Situation Poems」発売記念イベント
「Support Your Local Poet 番外編 川口晴美と、詩と遊ぶ」

~イベント内容~
日時=2018年2月18日(日)14:00-17:00(開場13:30)
会場=スパイラル9F「スパイラルルーム」(地下鉄表参道駅B1またはB3出口)
出演=川口晴美、タケイ・リエ、関悦史、岩川ありさ、尾久守侑、柴田千晶、渡辺玄英
、望月遊馬、浦歌無子、橘上、黒瀬珂瀾、北爪満喜、松本てふこ、佐藤弓生、広瀬大志
、山田亮太、そらしといろほか
料金=千五百円(+1D)
定員=40名
問合・申込=info@oblaat.jp
主催:オブラート http://oblaat.jp/

こぞことし

2018-01-11 17:28:22 | 主な仕事の記録
年末に一年の振り返りの記事を書けず、今頃になって、新年の目標も含めて書いてみようかと思います。
そのまえに、お知らせです。

雑誌『詩と思想』(土曜美術社)の2018年1・2月号に、ベストコレクション作品127篇として、詩集『暁を踏み割ってゆく』(ふらんす堂)から「ほどける朝へ」を収録していただきました。
様々な詩人の詩が読めるコレクションなので、色々な作風を楽しんでいただけると思います。
ここに収録された「ほどける朝へ」が気になった方はぜひ、詩集『暁を踏み割ってゆく』(ふらんす堂)をお手に取ってみてください。

もう一つ、杉中昌樹さんによるフリーペーパー「ポスト戦後詩ノートvol.9 望月遊馬特集」にエッセイ「詩人・望月遊馬のファインダーに映る世界――アニポエver.」を寄稿しました。
詩人・望月遊馬さんの詩の世界観を、9名の方が主にエッセイ形式で語っています。
もちろん、望月さんは巻頭詩を寄せていらっしゃいます。
12月24日に出来上がったばかりのフリーペーパーなので、配布には少し時間がかかりますが、文学フリマなどのイベントで少部数、配布できればと考えています。

さて、昨年の振り返りです。
昨年はなんと言っても、詩誌「草々」に始まって、終わっていった一年間だった気がします。
参加した4名の同人が29歳の1年間のみに言葉を交わし合う、100部限定の手作り詩誌。
一方通行な手紙を書いて、その言葉から相手の気持ちを考えるのは面白かったです。
詩も、それぞれが自由に書いたけれど、なにか一つ貫くスタイルを感じられました。
季刊だから春夏秋冬に一つずつお届け、3か月に一回の作業と思っても、原稿を集めたり校正したり、封入作業をしたり、結構な速さでこなしていた気がします。
結果的には、4月・7月・9月・12月という発行ペースでした。
「草々」は稀人舎さんに、デザインと編集をお願いしたのですが、手紙風の詩誌を封筒から手作りしていただいて、また、封入作業も手伝っていただいて、大変お世話になりました。
29歳という数字の、なんとなく息苦しい感じのなか、「草々」を作れたことで、同世代で共有したりできなかったりするものがあって、29歳の手のなかに残ったものもありました。
慌ただしかったし、意見が二転三転したりして、大変だったけれど、最後まで発行できて、ひとつ良い経験と思い出になりました。

また、昨年ははじめて、他人の詩集に栞文を書く経験をしました。
吉田広行さんの詩集『記憶する生×九千の日と夜』(七月堂)に、栞文「果てるものと果てしないものの交差点にて」を、書かせていただきました。
吉田さんの詩と出会ったのは、かれこれ数年前なのですが、そのときに読んだ詩集は『Chaos/遺作』(思潮社)でした。
初めて読む詩なのに、知っていると感覚できたことを覚えています。
その感覚は、新詩集にも引き継がれていて、あの不思議な懐かしさと予感は、SFっぽくもあり、これからの世界の行く末でもあるのでしょう。
私のなかにある、空虚と呼応するような詩集『記憶する生×九千の日と夜』は、後半はエッセイ風の散文があり、こちらも失われたなにかの記録だと思いました。
私にも確かに感じる空虚を、私には書けない方法で書いてあって、いつ読んでも新鮮です。
そんな詩集の栞文を書けたことは光栄であり、貴重な勉強の機会になりました。

あとは、昨年の秋の文学フリマでお披露目した、『万年詩』は、思い描いた通りのものができたのですが、なかなか売れませんでした。
箱を並び替えて自分だけの詩の空間を作れるアイテムになっていて、写真に撮るとちょっと楽しく遊べます。
今年の春の文学フリマでも持っていく予定です。

今年の目標としては、実は昨年末頃から始めているのですが、小さなノートに手書きで詩を書いています。
たくさんの「君(きみ)」へ向けた詩の断片で、いずれ、詩集としてまとめたいものです。
これは詩の言葉を置く空間にもこだわりたいです。余白をたっぷり使いたい。
長くはない詩をこつこつと積み上げてみたいと思います。
余力があれば、また稀人舎さんにお願いして新刊を作れたらと考え中です。
散文と散文詩の間の兄弟BLもの、を形にできればと……。
これもできれば、言葉の配置にこだわってみたいところです。

今年引いたおみくじには、頑張れるときはスサノオのように頑張れる、というようなお言葉があったので、それを信じて体力を温存しつつ、やるときはパワーを出し切りたいです。
長くなってしまったので、このあたりでおしまいにします。
今年も色々な経験ができる一年になりますように。