日本号とほぼ同時期に、当本丸にも明石国行がやって来ました。
「なーんもやる気せーへんので。」と自己紹介するほど、やる気のなさを売りにしているキャラクター。刀の来歴としては、「明石国行」と呼ばれるようになった播磨国明石藩主松平家に伝わる以前のことは不明のため、ミステリアスな面もあります。
「明石国行」以前の記録・記憶を隠しているようなキャラクターでもあるのかな、と妄想しました。
タイトルは「鞘に収めて帰ります」です。
………………
鞘に収めて帰ります/そらしといろ
ここに在る影が伸びる方角を眺める君のつむじを眺める目があること。
(古い記憶を錆ごと愛したら楽だろうよ。
落とすことを怠った錆の下で崩れていった記憶の空白を愛していると胸を張って言えばいいじゃないか。
なにかが消されて生まれた物語に言葉はなくて果てることのないすすり泣きは小鳥の囀りではないのに。)
怠らずに落とした錆の下になにもなくても落ち込むことはない。
自らの手で遠い景色を見ようと想ってくれた君が主で良かった。
予めなかった記憶
(のための物語
ないとされた記憶
その違いを見誤るような君ではないと信じているから過去へ飛ぶんだ。
君たちがほんとうに守りたいものはこの鋼の身体ではなくて刃にもなる言葉たちだから過去へ飛べるんだ。
諸刃とはいえ刃の言葉が言葉を狩る時空へやわい君をひとりで放り出すほど無慈悲な神になりきれなくて過去へ飛ぶんだ君の代わりに君たちの代わりに。
ここに在る君の影が伸びる方角を眺めるこの目が選んだ道を歩むかは君次第だけれど。
「なーんもやる気せーへんので。」と自己紹介するほど、やる気のなさを売りにしているキャラクター。刀の来歴としては、「明石国行」と呼ばれるようになった播磨国明石藩主松平家に伝わる以前のことは不明のため、ミステリアスな面もあります。
「明石国行」以前の記録・記憶を隠しているようなキャラクターでもあるのかな、と妄想しました。
タイトルは「鞘に収めて帰ります」です。
………………
鞘に収めて帰ります/そらしといろ
ここに在る影が伸びる方角を眺める君のつむじを眺める目があること。
(古い記憶を錆ごと愛したら楽だろうよ。
落とすことを怠った錆の下で崩れていった記憶の空白を愛していると胸を張って言えばいいじゃないか。
なにかが消されて生まれた物語に言葉はなくて果てることのないすすり泣きは小鳥の囀りではないのに。)
怠らずに落とした錆の下になにもなくても落ち込むことはない。
自らの手で遠い景色を見ようと想ってくれた君が主で良かった。
予めなかった記憶
(のための物語
ないとされた記憶
その違いを見誤るような君ではないと信じているから過去へ飛ぶんだ。
君たちがほんとうに守りたいものはこの鋼の身体ではなくて刃にもなる言葉たちだから過去へ飛べるんだ。
諸刃とはいえ刃の言葉が言葉を狩る時空へやわい君をひとりで放り出すほど無慈悲な神になりきれなくて過去へ飛ぶんだ君の代わりに君たちの代わりに。
ここに在る君の影が伸びる方角を眺めるこの目が選んだ道を歩むかは君次第だけれど。