citron voice

詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

お知らせなどなど

2014-07-25 01:18:55 | 日記
おそらく、7月28日に発売される『現代詩手帖8月号』へ、
和合亮一さんのエッセイ集『心に湯気をたてて』の書評を書かせていただきました。

初めて書評というものを書きましたが、これは、読書感想文と似ているようで違うものだと感じました。
この本を読んで私がどう感じたか、という情報はもちろんですが、
この本を多くの人に読んでもらいたい、そう感じてもらえるような文章を、限られた字数の中へ入れてゆく。
手書きの断片的なメモを並べながら、パソコンに打ち込んでいって、やっと書評らしき文章となりました。
書いてみると、わりと、こういう文章を書くのは好きかもしれない、と思いました。
書評は本の著者と読者を結びつける、懸け橋なんだなぁと実感しています。


webサイト詩客へ、自由詩「サマー・ハウス」を寄稿いたしました。
詩客へは、何度か自由詩を寄稿させていただいています。
過去の作品も遡れば出てくると思いますが、その頃の作品とは雰囲気が変わったんじゃないかなぁと……。
ここ半年くらいで、詩を書くときの心構えというか、気持ちの持ち方というか、そういうものも変わってきました。

投稿を始めた頃は、“自分が見た/見えたものを忠実に描写する”ことに一生懸命。
投稿中期頃は、“自分が今いる状況/場所”を書くことで確認していた。
詩集を出す頃に、“言葉を選んですっきりさせる”ことをようやく覚える。
そして今は、“自分が読んでみたい作品”を書こうと思える余裕のようなものが出てきました。

少し前までは、それこそ、行間に余裕を感じられない、ぎっちりと言葉が詰まった作品が多かった。
その行間に、今は風が通る隙間が出来てきたように、自分でも感じられる。
この感覚でしばらく、作品を書きためてみようと思っています。


これから詩客へ、自由詩をあと3回、定期的に掲載させていただく予定です。
年内は、10月に新作を掲載していただきます。
残りの2回は年が明けてからなので、気長にお待ちください。

そんな感じで、パソコンからblogの更新。
夏の甲子園へ向けての埼玉県大会も大詰めです。
母校は惜しくも敗退してしまいましたが、公立校が勝ち進んでいるので、頑張ってほしい!
なぜか、部活は公立校を応援したくなる。
いや、私立高の皆さんも一生懸命頑張っているのは同じなんだけれど、なんでかなぁ。





野川朗読会5に出演しました

2014-07-22 14:37:15 | 日記
昨日は、海の日。
野川朗読会にて、朗読デビューしてきました!

野川朗読会は今年で5回目。
実は私、この朗読会は記憶が正しければ、すべて出席しているのです。皆勤賞!
最初に出席したのは大学三年生の秋。
文学部の友達と一緒に、聴衆として会場にいました。
この時は、ちょうど詩の投稿を始めたばかりで、詩の朗読というものをきちんと聞いた、初めての会でした。
長野まゆみさんと初めてお会いしたのも、この時です。

それから年月は瞬く間に過ぎ去り。
5回目の今回、私は出演者として、朗読を披露しました。
朗読会に向けて、自分の詩集から何を読もうかと悩みながらも、
「御破算!願いましては」と「フラット」を読むことに決めました。
この2編は“1学期”や“無花果”などの言葉が出てくるので、季節を少し感じられるかな、と思って選びました。

いざ、本番。

野川では朗読前に一言、司会の一色さんとやりとりをするのが定番となっています。
今回は「魔法の言葉」というテーマ。
私が言い放った魔法の言葉は「アンダンテ・ファンタスティコ!」でした。
拙詩集『フラット』の章タイトルになっている音楽用語です。
一色さんからミニ・インタビューを受けて、声出しが出来たので、朗読の時は声が震えることなく済みました。
自分でも、家で練習した70%の力を発揮出来たと感じています。
出演者の皆様や、会場にいらした詩人の皆様、友人から、
落ち着いており、カラーのある朗読だったと感想をいただけて、ホッとしました。


野川朗読会といえば、小説家・長野まゆみさんと、詩人・田野倉康一さんによるトークが目玉イベントです!
偶然にも海の日の昨日、トーク・テーマは「海賊」でした。
一行でトーク内容を要約すると、

長野さんのお父様の家系を遡ってみると先祖は四国の海賊だった!?

という内容です。
海賊というと、野蛮なイメージになりがちですが、長野さんに頼まれて田野倉さんが詳しく調べてみた結果、
どうやら海賊ではなく、水軍の家系と繋がるらしいのです。
野川が流れているそばでの朗読会なので、トーク・テーマは水や流れ、水にまつわるものが選ばれています。
いつものように、日本史の授業のようなトークは実に興味深い内容でした。


本当に、野川朗読会はアットホームな雰囲気で、ここで朗読デビューが出来て良かったです。
蒸し暑い中、会場へ足を運んでくださった皆様、有難うございました。
今のところは、9月にクロコダイル朗読会へ出演する予定があります。
次回へ向けて、また、朗読の練習をしていきます。

いつだって逆転のチャンス~♪

2014-07-14 23:40:46 | 日記
やって来た高校野球の季節。
高校生の頃は、クラスメートに野球部がいても、あまり興味を持てなかった。

というか、野球部の印象があまり良くなかった。
部活が大変なのはわかる。
でも、授業中にふざけたり(たまたまそういうキャラの人が野球部だった)、寝ていたり、早弁して教室が惣菜のにおいになったり、授業の話を聞いていなかったために普段、話をしないような、地味と真面目が取り柄の私なんかに話しかけてくる。
都合がいい奴らだな、と思っていた。

高3になって、友人が「野球部の試合を見に行こう!」と言ってきた。
まぁ、私自身も高3という年を大切にしたいと感じていた、高校生でいられる最後の1年。
たしか、休日の試合だったと思う。
駅で待ち合わせて、そこから球場までは、友人の自転車の荷台に乗って二人乗りの旅、だった気がする。この友人とは、警察に見つからないようにヒヤヒヤしながら、よく自転車を二人乗りしていた、青春の矛盾。

蒸し暑い中、タオルをかぶり、制服で応援する。
私もそうだが、野球に興味のなさそうなクラスメートもチラホラ見かけた。

試合が始まる。

普段の野球部の、教室での堕落っぷりを知っているからこそ。
ユニフォームを着て、泥にまみれて、守備についたり、打席に立ったりして、いつになく真面目な雰囲気だ(そりゃ、そうなのだが)。

なんだ、お前ら、カッコイイじゃないか。

知らないし、興味ないから関わろうとしなかった。そういうことは多い。
それで、誤読というか、誤解が生じることもある。
人より想像力があると思っていたが、彼らがいかに野球に熱心なのかは想像できていなかった。
彼らに、そのことを気づかされた。

昨日、母校は1回戦を突破した。
テレビに映る高校生たち。
若いな、まぶしいな、懐かしいな、何でもできるよな……と、無責任に思ってしまう。

本気になれば、いつだって、なんだって出来るんだってことを、つい、忘れがちになる。
若さの問題じゃない、やる気の問題っすね、はい。

いっしゃい

2014-07-08 22:21:17 | 日記
7/6(日)の東京ポエケットにて、フロルベリチェリ社さんのスペースで預かっていただいたフリーペーパーは、当日に全て配布終了となりました!
50部限定だったので、少なかったのかもしれませんが、全て配れたので良かったです。
お手に取っていただいた皆さま、有難うございました!

今日は、まぁ、誕生日というやつで。
今までは一歳ずつ、淡々と歳を重ねるだけで、むしろ、また一年が過ぎてしまったことに絶望に近いものを感じていました。
しかし昨年、誕生日に詩集『フラット』を思潮社より刊行しました。

拙詩集は、一歳の誕生日を迎えました。

詩集にとっての一年は、自分でも、成長と呼んでいいのか微妙ですが、変化を感じられます。
昔の作品には昔の作品の、今の作品には今の作品の良さがあります。
昔のような作品は書けないけれども、今、書けるものには自信を持てるようになってきました。

下半期も、良い作品を一つでも多く書けたらと思っています。
これからも、これからの作品を、よろしくお願いいたします。

明日は半夏生

2014-07-01 17:14:33 | 日記
今日から7月。
梅雨はまだ明けていないようだけど、むくむくした雲の形は夏の雲だと思う。
じっと、詩集や本を広げてノートに細々と書いているだけで、1リットルの麦茶ボトルが底をついてしまう。
窓を開けて風を入れても、蒸し暑い。

安物の風鈴を今年も吊り下げた。
音はあまり良くないが、そこにあるだけで何となく涼しい気持ちになる。


今年の6月は、かなり充実したものになった。
初めて書評の依頼をいただけて原稿を書き、来る東京ポエケットに向けて、これも初めて、フリーペーパーを作り、仲良くしていただいている詩人さんとの企画が進みつつある。

7月は7月で、朗読会デビューが待っている。
あっという間に折り返し地点へ来てしまった。ついこの間、年賀状を出して大雪の日だった気がするのだが。

これからどうやって生きていくべきか、と考えられるようになってきたのは良い傾向だと思う。

さて、麦茶を作ろう。