citron voice

詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

西部開拓

2007-02-26 19:09:34 | 日記
私の気分屋な性格は多くは災いまでは行かずとも、成し遂げるべきことを最低限にしかやりません。しかし、時には転じて福とまでは行かずとも、小さな幸せが舞い込んで来たりします。

今日は卒業旅行に行く話を、友達と旅行代理店の方とで固めてきました。
前から友達が「関西方面へ旅行へ行きたい」と提案してくれていたのですが、この家庭研修期間、それぞれにバイトやら課題やらで話を進める時間がありませんでした。
そして今日、そろそろ予定を組まないと何にも出来なくなってしまうという事で、話をしてプランを立ててもらいました。まだ未成年の私達では契約が出来ないので、契約をするために再び旅行代理店へ行きます。
初めての先生も親もいない旅行です。
ぼんやりとしていた空想に近い計画が見る見るうちに現実味を帯びてきました。
出発日はよく考えてみれば例のあの日です。来月中旬、幸いにもと言っては失礼で何ともうら寂しいですが、メンバーの誰もが関係ないということで満場一致で決まりました。分かる人にはわかるかと。

交渉が終わって、私はそのままペンケースを買いにあるお店へ向かいました。
無事に可愛らしいリネンのペンケースを購入し、思いついて古本屋へ。
つい図書館で何度も借りてしまう長野作品『サマー・キャンプ』の文庫本があったら良いなぁ…と思いながら古本の並ぶ棚を右往左往しますと。
ありました。
珍しく、古本屋で目当ての本を買えました。ここでようやく冒頭の文へ繋がるわけです。
『サマー・キャンプ』の感想はまた後ほど。

大学の課題がどうにか終わりまして、バイトをいつ始めるか予定を立てつつ、少し勉強しながらまったりと生活しています。
奴と会わずに26日間が過ぎようとしています。もし、あの日にメールや電話、手紙を渡していなかったら…今頃の私はきっと苛々していて勉強も読書も旅行も手付かずだったと思います。
凄く自己中心的ですが、手紙を渡せて本当に良かったと満足しています。
たまに、ふと奴が頭の中を横切る時があります。そんな時、頬が緩んで思い出し笑いをしていまい、どうやら思い出になってきているようです。。。

黒と白

2007-02-25 22:09:05 | 日記
来る入学式に備えて、スーツを買いに行きました。
生まれて初めてスーツを着ました。制服とは違って、スカートのタイトな感じが新鮮です。パンツの方も、今まではいたことのない生地で、気分だけ就活の大学生を味わいました。
スーツにも流行り廃れがあるのですね。どうもスーツのイメージは、いつ誰が何処で着ていても無難に着こなしている気がして、統一された、それこそ大人の制服みたいに思っていました。
今年の流行は(女性用ですが)、黒地で二つボタンだそうです。
スーツの試着の際、パンツの丈を決めるために、ヒールのある靴を初めて履きました。こちらも5cmのヒールがよく売れているそうで。
とりあえず、スーツだけ見立ててもらいました。
自分が着るのはもっと先のように感じますが、実際にはあと1ヶ月と少しで入学式を迎えます。
環境が変わるとなると、色々新しく買い揃えなければならなくて、行動を起こすまでが少々億劫です。
あとは鞄と靴と筆箱を買えば大体揃います。新生活の足音が少しずつ近づいてきました。。。

不幸せな黄色い粉

2007-02-24 23:54:38 | 日記
今日はとにかく、風が強くて自転車での外出には全く適さない一日でした。
最近、自宅周辺で沢山工事が行われており、自動車は勿論、歩行者や自転車も細い裏道を通るのが大変です。
遠回りの連続で、近所なのに滅多に通らない道は一体何処へ通じているのか分かりません。とりあえず道なりに道なりに進んでみて、一人でご近所探検をしていました。
肝心の目的地は眼鏡屋さんです。
緩みっぱなしだった眼鏡のつるを直してもらいました。
何事も悪い方へ進むのは簡単です。視力がこんなに簡単に落ちるなんて夢にも思っていなかった小学生の頃は、逆に眼鏡に憧れていました。
今は必要に駆られて眼鏡を着用していますが、裸眼で何でも見えたあの頃に戻りたい一心です。
裸眼の状態に近いコンタクトレンズは手入れが億劫だったり、何よりも目にモノ(レンズ)を入れるという行為が怖くてなかなか一歩を踏み出せずにいます。

眼鏡の事はこれくらいにして。

今日みたいに風の強い日はやはり家に引きこもっていた方が良かったです。
アレです、例のやっかいな黄色っぽい粉が目やら鼻やらを攻撃してきて大変です。
花粉症になってからは、春という花が溢れんばかりに咲く晴れやかな季節を素直に楽しめなくなりました。
毎年毎年、2月上旬に寒気もないのにくしゃみが出ると、(来たな)と察知します。
体は元気なのに目と鼻が腫れてしまって、学校に行くのも憂鬱です。
今年は個人的に鼻よりも目にキテいます。3月9日が卒業式なのですが、花粉による涙目と別れによる涙目とが素敵に化学反応を起こしてくれそうで、今からヒヤヒヤしています。。。

断爪式

2007-02-23 23:40:07 | 日記
入浴中、ふと石鹸のおいてあるラックに何故か歯磨き粉のチューブがありました。
家族の中にお風呂場で歯磨きをする人はいないはずなので、一体何故…

それはさておき。

ずっと伸ばしていた右手の爪を切りました。
高1でマンドリン部に入って以来、ほとんど短くしていませんでした。
左手の爪はギターやマンドリンの弦を押さえるために深爪しない程度に短くしていました。
その左手と同じくらいに右手の爪も切りそろえました。
何だか変な感じです。今までは爪が長い状態が普通で、シャープペンシルを握ると手のひらに爪が食い込んでいたのが無くなって、違和感ばかりです。
ちょうど手のひらの真ん中の皮が他より少し厚くなっていて、いずれそれも消えると思います。
爪を切った理由は、これからバイトを始めようと計画しているのと、あとは、いよいよ部活からも本当に卒業しなければ、と思ったからです。
指先の感覚が昨日までとは違うので、キーボードを打つ音も違います。
何を触るにも爪が触れることが無くなり、代わりに指先がしっかりとモノを捉えているなぁと。
まぁ、大学でマンドリンのサークルに入ったらまた伸ばす可能性は充分にありますが、今現在、短くなった爪に色々と思いを巡らせている次第です。。。

真昼の悪夢

2007-02-22 19:44:00 | 日記
大学の課題をコツコツ片付けていたのですが、猛烈な眠気に負けました。
昼寝をした訳です。

しかし、私は昼寝をするとどうしても金縛りあってしまい、本当は昼寝は避けるべきと思っているのです。
とりあえず携帯のアラームをセットして、布団にもぐりました。
うつらうつらしている内に、がやがやとうるさい幻聴が聴こえ、夢と現が混ざった幻覚が現れます。眠っているのに、見ている景色は自分の布団や部屋で、耳は実際には流れていない音声でいっぱいになりまして。
今日はいつにも増してひどかったです。
幻聴のうるささといやに現実的な幻覚は毎度の事ながら、首を絞められました。
勿論、実際には絞められてなどいません。が、その絞め具合はどうやら幼子の細い手のひらで喉仏のあたりを押し付けられているような感じでした。
幻覚とはいえ苦しくてしょうがないのです。あまりの苦しさに半分泣きました…
眠いから寝たいだけなのに、何故こんなに苦しい思いをしなければならないのでしょう。本当に不思議です。
目覚めはよろしくないですが、眠気は消えていたのでよしとします。。。

久方

2007-02-21 23:59:36 | 日記
密かに待っていた登校日。どうにかクラスの皆が無事に卒業出来るようです。
密かに奴と会えるかなと思っていましたが、よく考えてみて現実を見ると、やはりこういう運命だったのかな…と感じました。まぁ、察してください。
遠い昔に頑張った学年末テストがぽつぽつ返ってきました。あと貰うものは、通知表と卒業証書かと。
その後、放課後にマンドリン部の歴代(と言っても、ここ数年のですが)OB・OGの先輩方が集まってくださり、卒業おめでとうの会を開いてくださいました。
結構少人数の部活ですが、OB・OGが集まるとこれだけの先輩方がいたから、今の部活が続いているのだなと改めて思いました。先輩方がいらっしゃらなかったら、いつ廃部になっていてもおかしくないくらい、あまり盛んとは言えない部活なのです。でも、後輩も頑張ってくれているので、細く長く続いて行く事を願っています。
久しぶりに行った学校は、ちょっと別の空間のようでした。長い間人の居なかった教室は、教室特有の賑やかさみたいなものを失っていて寂れた感じです。
こんな風に、私達が学校に居たという証拠、軌跡が無くなっていくのでしょうか。
あと学校に行くのも3回です。たった3回で高校生活とさよならなんて信じ難いですが、こればっかりは変えられない運命というか、何というか。。。

自転車に乗ってどこまでも

2007-02-20 22:23:23 | 日記
怪しい雲行きに部屋で足踏みをして、結局、図書館へ行きました。
わたわたと返却する本とCDを集めて手提げにつめ、さあ行くぞと自転車に乗った途端、ぽつぽつ…
そういう日なんだ、行くと決めたからには仕方がないと開き直り、小雨に濡れつつペダル漕ぎ漕ぎ。
図書館へ向かう途中、卒業した小学校を通過するのですが、思いもよらず当時の担任に会いました。会う、と言うよりは引き止められた感じです。
急に後ろから名前を呼ばれて慌ててブレーキをかけ、振り返れば見慣れた顔が。
しかし、小学校を卒業して早6年。定期的に顔を見せているとは言え、やっぱり私の姿格好があんまり変わっていないんだなぁと思いました。まぁ、担任も6年前の勢いは無くなっているものの、ほとんど変わらずお互い様です。

返すものを返して早速本棚をはしごします。
と、目に留まったのは『むかしのはなし』三浦しをん(著)です。
まさか三浦作品が本棚にあるとは思っていなかったので、ちょっとニヤリとしながら借りてきました。
そして、家へ帰れば勉強もせず一人きりの読書大会です。
話の内容はタイトルそのもの、昔の話です。全部で7つにお話が分かれています。
が、これらは全部繋がった話なのです。一番最初の“ラブレス”というお話を読んでみると、何々、ホストがどうやら絶体絶命の危機に直面していて、しかもそれはどう足掻いても助からない状態。それと言うのも、彼が働くお店の良いお客さんだった女性が実はヤクザの愛人だったから、しかもその女性、彼の子どもを妊娠しているとかで…そんな状態で、彼は恋人として付き合っている彼女にメールを打っているんです。自分の墓場になるかもしれない暗い倉庫の中で。
これはこれで独立した話として読めてしまって、次の話、次の話と読んでいくうちに、あ、話が繋がっているぞと雰囲気で分かってきました。
最終的には隕石が地球に衝突するかもしれない、地球自体が絶体絶命になってしまい、そんな中で様々な人物がこの世に人間が生きた証を残すためにそれぞれの人生をCDに録音していくんですね。
実は地球を脱出することも可能なのです。しかし、それは選ばれた人のみで一千万人しか脱出できないのです。
生き残る人、地球と一緒に滅びる人が同時に存在する最後の3ヶ月間が描かれています。物語の始まりはそこから多分16、7年位前です。

各話はそれぞれ現存する昔話を下地に作られているようです。
かぐや姫や、浦島太郎といった皆さんにおなじみの昔話が三浦さん風にアレンジされているような感じです。
全体的に、切ない話でした。話の展開自体は面白く、独特のエネルギーに溢れていてテンポ良く読めます。一気にパーッと読めてしまいました。
もしも世界があと3ヵ月後に無くなってしまうとしたら…あるようでないような話にどんどん引き込まれていって、三浦作品の世界を旅した気分です。
時間のある時に、是非読んでみて下さい。

登校日は明日。遅刻しないように頑張ります。。。

明後日

2007-02-19 17:59:04 | 日記
今日は月曜日で図書館は休館日です。いつも期限通りに本を返せないので、申し訳ないと思いつつ、今週も家庭研修期間なんで明日にでも返しに行かなければ。
今日は自堕落に生活しています。勉強はそこそこ、というよりほとんどやっていません。
駄目です、もう何もやる気が出ない症候群に陥りました。
学校に通っていたら無理にでも規則正しい生活になるのですが、1ヶ月もぽっかりと休みを与えられても。
いや、本来、家庭研修期間は一般受験生のためにあるものだから、この2月に頑張っている人は沢山います。私の友達にも数名いますし、はい。
でも、私のクラスは一般受験生はほとんどいない状態で、本当に家庭研修期間を必要としている人は実際、どれくらいいるのかな、と思ってしまいます。
全然必要がないわけでもなく、中途半端に大学の課題やら何やらあって、けれど家だと本やら漫画やら誘惑はいくらでもあるのです。
その誘惑に負けない心が、根気がないんですね…気が付けば勉強していない自分がいる始末です。
平日に出かけるとして図書館がせいぜいですし、半分以上ひきこもりの2月を謳歌しています。謳歌…していません。
暇と言うのも違う、やっぱり学校で皆としゃべったり退屈な授業を受けたりしていたいのだな、と痛感する今日この頃です。
登校日は明後日。とカウントダウンしてみました。。。

2007-02-18 23:44:02 | 日記
昨日の続きです。
京都と言えば清水寺・金閣寺・銀閣寺・平安神宮などを思い浮かべると思います。
いわゆる観光名所です。しかし、ガイドブックに載っていないようなひっそりと佇んでいるお寺も、また趣があって良いです。

初めて拝観した蓮華寺はそんなお寺の一つです。うっかりすると通り過ぎてしまいそうなほど、通りから少し奥まったところにあります。
門をくぐってすぐ右手に鳥居がありました。これは、昔、仏様も神様も一緒に存在していた頃の名残だそうです。
庭に池があり、宝船を表した岩が配置されているのですが、普通は出航する形で配置するそうです。でも、ここでは宝船を積んで帰って来た様子を表していました。
庭の見頃は秋、紅葉の季節です。今は葉を落とした紅葉が庭を囲んでいます。
阿弥陀如来像が安置されている本堂の天井には龍が描かれていました。
この龍、目が真ん丸く描かれており、凄みよりも何処となく可愛らしさが感じられました。
全体的に静かで、ここだけ時間の流れ方が違っているようでした。
観光客もほとんどおらず、まさに隠れた名所です。

もう一箇所、印象に残ったお寺があります。
能や歌舞伎でおなじみの演目『道成寺』に登場する鐘が安置されている妙満寺です。
安珍が身を隠した例の鐘は思ったほど大きくなかったです。でも、昔の人は小柄だったから多分、ちょうど良く収まったのだと思います。
伝説とはいえ、恐ろしくそこはかとなく悲しいお話です。安珍がどんな思いで鐘の中に身を潜めたか、業火に焼き尽くされてしまったのか想像すると、背筋がひんやりしました。
清姫はどれほど安珍に惚れてしまったのでしょう。怒りで身を蛇に変えて安珍を殺してしまうとは…嘘をついた安珍が悪いのでしょうか。それとも好きという気持ちを憎悪に変えてしまった清姫が悪かったのでしょうか。
他にも昭和48年と最近建立された仏舎利大塔は、異国情緒溢れるものです。
庭も見所です。雪の庭と呼ばれ、上品な姿をしていました。
安珍清姫伝説に思いを馳せたあとは、高くそびえる大塔に異国の寺院を想像して…
時間をかけて巡りたいお寺です。

そんなこんなで、賑やかな都とは離れたところにあるお寺は日常を忘れさせてくれました。
歴史と伝統、伝説が生きる寺社。行ってみたいところはまだまだ沢山あります。
次回は神社を中心に巡ってみたいなと思っています。。。

はんなり

2007-02-17 22:24:17 | 日記
京都から帰ってきました。昨日と今日でお寺を巡り、充実した1泊2日でした。
まずは、昨日拝観しに行って印象に残ったお寺の感想を…

今回、初めて銀閣寺に行きました。ちょうど学年末テストで日本史の範囲が室町幕府だったので、その記憶を辿りながら拝観しました。
教科書に載っている写真よりも、厳かな感じです。意外とどっしりした構えで、今の季節は木が茂っておらず全体がよく見えました。
庭園も面白かったです。銀沙灘と向月台は砂で形を整えたとは思えないほど表面が滑らかで、崩れる気配を感じさせません。
苔も様々な種類があり素晴らしかったです。しかし、貴重な種類の苔は他の雑草のような苔に侵食されつつあるようです。
やはり観光客に人気のお寺で、昨日も沢山の修学旅行生や海外の方がいました。
それでも雰囲気が壊れないのは、銀閣寺独特の静けさ、穏やかさがあるからかな…と思ってみたり。

今日拝観しに行って印象に残ったお寺の感想は、また明日に。。。