citron voice

詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

【刀剣乱舞×詩】近づく足音【 #刀剣詩】

2015-05-31 19:43:13 | 二次創作詩=漫画/アニメ/ゲーム×詩
刀剣乱舞というオンラインゲームにどっぷりハマって2週間ほどが経ちました。
ゲームを進めるうちに、刀剣乱舞の世界を詩で表現してみたいなーと思ったので、書いてみました。詩による二次創作です。
刀剣乱舞を簡単に説明すると、ゲームのプレイヤーは日本刀の付喪神・刀剣男士と共に、歴史を修正しようとする敵を倒していきます。
そのプレイヤーを審神者(さにわ)と呼び、今回は審神者視点の詩を書きました。
審神者は付喪神とはいえ、神様と一緒に暮らしている設定です。
なかなかに恐ろしいけれど、魅力的な設定にうっとりしてしまいますねぇ~。
タイトルは「近づく足音」です。

………………


近づく足音/そらし といろ

ひずむ時空の
わずかに
正しくなった証として
季節の花はひらいた

神さまたちと住む
家があり
庭があり
畑があり
厩があり

空間は
広々として
果てしなく
閉じられている

枯れてゆく花に安堵する
心は
まだ人の近くにあるらしく

そういえば

神さまから流れる血は
花の匂いがすると覚えて
汗の匂いを思い出せない

棘のある花を手折って
血のにじむ
この指に
なぜ蝶は
群れるのか

ことばのかたち・連載第16回目=最終回!

2015-05-22 15:08:07 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第16回】『モブキャラ生徒Aが彩る高校青春グラフィティ』も3期に突入な件。

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、ついに最終回です!!

月並みですが、本当にここまであっという間に来てしまいました。
連載の9回目あたりがたぶん、結構つらく感じていた。
内容がマンネリ化しているんじゃないかとか、本当にこの作品をこの順番で提出して良かったのかとか。
一番、自分で自分の首を絞めたなと思ったのは、毎回のタイトルですよね!
この連載全体のイメージを“ラノベ風”と決めたから、これはタイトルも頑張らなくてはと無駄に意気込んでしまった。
でも、普段は絶対につけないようなタイトルをつけられたのは、面白かったし新鮮だった。
横書きの表示だからこそ発揮できるタイトルだったようにも思える。

詩集が1冊出来る作品数を、半年より短い間に書いてしまったんだなぁ。
本当に、自分、よく頑張ったよ!今日ばかりは自分に誉をあげたい!

最終回の作品を書いている時は、まだ刀剣乱舞には手を出していなかったけれど、やりたい気持ちが爆発しそうだったから、ちょこっと、とうらぶの気配もある作品になってしまったかもしれない。

今回の連載全体を作者なりに説明すると、まぁ、ありきたりだけど、この世の歴史も、漫画やゲームの中でも、名もなき人の存在が欠かせない、っていうことを表現したかった。
学校でも社会でも、主人公というか、目立つキャラクター/性格/容姿の人って必ずいる。
でも、そうでない人の方が圧倒的に多い。
そんな、モブキャラクターのような存在でも、モブなりの歴史があるし、存在する意味がある。
作者の私自身がすぐ「私なんてどうせいなくても世界は続いていくじゃん……。」と思ってしまう人間なので、ちょっとは前向きになってみようとも思って、書いた結果が全16回の作品たちです。
誰もが今日という歴史の端っこに存在している、たとえ教科書に、歴史に名前が残っていなくても。

とりあえず、連載が終了してほっとしています。
読者の皆様もここまでお付き合いくださり、本当に有難うございました!

いずれ、この作品群は電子書籍としてまとまり、発売される予定です。
その時はまた、新しく出会った気持ちで読んでいただければ幸いです。

それではまた、いつかの金曜日に。



【お知らせ】野川朗読会6【開催情報】

2015-05-21 16:00:23 | 日記
昨年から私も出演させていただいている野川朗読会が、今年も開催されます!
小説家・長野まゆみさんと詩人・田野倉康一さんによる対話コーナーに、今年は私も加わることになりました。
野川朗読会も6回目を迎えて、朗読の出演者も新しい方が増えたので、新鮮な会になると思います。
初夏の日曜の午後、詩と朗読、野川をめぐる対話をお楽しみください。


☆野川朗読会6☆

日 時・2015年7月12日(日)/13:30~16:00
資料代・1000円
会 場・成城ホール集会室(小田急線・成城学園前駅より徒歩5分)

主 催・そうかわせみ、の会
後 援・思潮社 土曜美術出版販売

問合せ&予約・TEL/FAX・03-3480-5806
        メール・gzl13336@nifty.com(岡島)
※会場の定員(63名)を超えた場合、ご入場をお断りする場合があります。
 できるだけご予約をお願いいたします。※

<ひとことテーマ・無敵のひとこと>

☆第一部
 朗 読……伊藤浩子/小笠原鳥類/渡辺めぐみ
      新井高子/生野毅(+入沢明夫ocarina)/そらしといろ

 対 話……長野まゆみ×そらしといろ×田野倉康一

―休憩―

★第二部
 朗 読……長野まゆみ/田野倉康一/樋口良澄
      相沢正一郎/杉本真維子/一色真理/岡島弘子

(司会)一色真理


夏が宿る庭

2015-05-19 18:50:04 | 日記
国分寺駅から徒歩2分にある、静かな庭園……殿ヶ谷戸庭園へ行ってきたよ。
学生時代に、他校との部活の合同練習で国分寺に行った時に見つけたところ。
ずっと行ってみたいと思っていて、やっと念願叶って、詩人の仲間と一緒に散策&吟行してきました。
今の時期、花は少ないけれど、緑が滴るとはこのことか、と思うほど、木々の緑が美しい!



崖地の地形を利用しているので、庭園と言ってもハイキングに近いような高低差がある。上から見下ろす景色、下から見上げる景色と、視線がどんどん変わる。
また、この辺りの土地は水が豊富らしく、湧水で池が作られている。池には鯉が泳いでいた。
和風の趣で、竹を植えている小道は京都のような雰囲気で、全体的にもみじが多く、これは、秋の紅葉が見ものだと思った。



お昼時は、ここでお弁当を食べる人も結構いるようだ。
自分の生活する地域では聞かないような鳥の鳴き声も聞こえる。黒アゲハがゆったりと飛んでいる姿も印象的だった。

実は、私の大好きな小説の舞台へリンクする庭でもあって、もう、ぽけーっと景色を眺めているだけで幸せで、妄想が捗る。

入場料は150円。ちょっとした観光気分を味わえる、良い場所です。


















存分に、魂の休息と充電を完了しました。



誰でもアリスになれる場所

2015-05-18 15:12:37 | 日記
大学の後輩と一緒に琥珀糖のお店・シャララ舎へ行ったよ。
このお店で、5月末日まで時計荘さんの個展が開催されているので、作品を見るのと、琥珀糖なる宝石のようなお菓子を味わうべく、目指すは千葉県は市川市、本八幡駅!
本八幡駅までは都営新宿線で行ったのだけれど、本八幡駅のちょっと手前に船堀という駅があって、そこからほど近いタワーホール船堀では、学生時代にマンドリンの演奏会でよく行った場所なのでした。
まさか、終点の本八幡まで行く日が来るとは、当時の自分は思っていなかっただろう、うん。

シャララ舎は、静かな住宅街の中のお店でした。近くには立派な神社もあって、気持ちの良い場所だった。
お店に入ると、個展ということもあって、時計荘さんの作品がずらりと、でも、雰囲気よく展示されていた。
シャララ舎というお店の雰囲気と、時計荘さんの作品は相性が良いことがわかる。
シャララ舎は琥珀糖という和菓子・半生菓子/干菓子を作っていて、見た目は宝石や鉱石を思い出させる。
そして、時計荘さんの作品は鉱石をメインに、小瓶や電球のようなガラスの小さな空間に、鉱石の持つ物語を具現化している……そんな感じの作品です。
(詳しくは、時計荘さんのブログをご覧ください。)

実際に作品を見たら、想像以上に小さくてビックリした!手先が器用なのだとしか言いようがない。
そして、小さい空間に封じられたはずの鉱石やフィギュアからは、閉塞感よりも世界の広がりを感じる。
見ている自分のサイズ感がおかしくなるというか、錯覚というか、そういうのが面白い。

作品を見てから、シャララ舎のカフェスペースでお茶、もとい、鉱石のソーダ水・青の梅ソーダと、生わらび餅をいただきました!



鉱石のソーダ水というネーミング、長野まゆみファンなら心ときめくこと間違いなしです。
しかも、ソーダ水の中に琥珀糖の金魚や水色や蜂蜜色の小石が沈んでいる……飲むのが、食べるのがもったいないくらい。
うっとりと眺めつつ、思わず写真を撮りたくなる飲み物です!
生わらび餅は、きな粉と黒蜜ではなく、シロップとフルーツのソースでいただく。
これも、幻想的なお菓子で、夏にはぴったりです。さわやかで美味しかった……!

家用とプレゼント用に買った琥珀糖はこちら。

こんな風に、入れ物を工夫してディスプレイしたくなる。


夢でしかなかった空間へ飛び込んだのならば、自分が物語へ入っていったということ、アリスのように。
ドアの向こうは、素敵な異世界でした。

ことばのかたち・連載第15回目

2015-05-15 14:38:09 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第15回】戦隊ヒーローのグリーンの微妙な立ち位置の似合う人がクラスメイトの大半ではある。

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、第15回目です。
漫画やアニメでは、生徒が自由に学校の屋上を出入りしているけれど、本当にそういう学校ってあるのだろうか、主に中学・高校で。
授業や部活、そのほかだと卒業アルバムの撮影でくらいしか鍵を開けてもらえないのが、私にとっての学校の屋上。
あ、でも最近の学校は屋上にプールを設置しているところもあるか……!その場合は、逆に夏以外は出られないのかな。
それでも、漫画のように、屋上でお弁当を食べたり、おしゃべりしたり、そういう学校生活の一部を屋上で体験してみたかったし、今でも憧れる。
高層ビルは増えたけれど、そこの屋上へ出て見上げる空って、また違って見えると思う。
学校でも、ベランダから眺める空と、屋上で見上げる空は、きっと違ってくる。

ということで、連載も来週が最終回となります。

それではまた、来週の金曜日に。

(って、このフレーズを使えるのも、最後なんだなぁ……。)


2015/5/4・文学フリマ東京という祭りのあとのこどもの日。

2015-05-05 16:04:42 | 日記
昨日はブログでお知らせしたとおり、文学フリマ東京に参加してきました。
私は【稀人舎(キジンシャ)】さんのブースで売り子としてお手伝いしつつ、お買い物もできて満足です。
初めて売り子をやったので、もうドタバタで、簡単な計算も自分の暗算が信用できなくて、ずっと電卓を握りしめていました……。

詩人の川口晴美さんとの同人誌『詩は萌えているか?!』は、34部を売り上げました!
売り上げ目標は達成しましたが、まだ残部があるので、それらは今後のイベントで販売します。その時はまた、ブログでお知らせいたします。
また、稀人舎さんの本『稀人舎通信改2号』は、私もアンケートに参加しているのですが、こちらの売り上げは45部でした!すごい!
内容も濃いです。座談会メンバーそれぞれの少女漫画の体験、時代とともに少女漫画がどう変化したが、少女漫画とフェミニズムの問題などなど。
面白い内容かつ、ちょこっと勉強した気分にもなるような、そういう1冊です。
『稀人舎通信改2号』はこれから、Amazonでも販売されるそうです。
詳しい情報は稀人舎さんのブログ→本を買ってくださいをご覧ください!

ということで、稀人舎のブースへお立ち寄りくださった皆さま、有難うございました!

文学フリマ名物のカレーも美味しかったし、打ち上げも楽しかった、本当に文化祭みたいな雰囲気がたまらない。
会場にいくと、これだけの仲間がいると感じられるのも嬉しいし、励みになる。
疲れてはいるけれど、これからも頑張るぞ、という気持ちになれる疲労感が心地よい。

やっぱり、本が好きだし、モノを書いたり作ったりするのが、好きだ。

ことばのかたち・連載第14回目&2015/5/4文学フリマのお知らせ

2015-05-01 13:32:15 | ことばのかたち・日々が紙から飛び出して4
【第14回】柱がなくても空は落ちてこないから大丈夫だって真顔で言う委員長、嫌いじゃないよ。

ことばのかたち/マイナビブックスさんでの連載、第14回目です。
来週はゴールデンウィークなので、ことばのかたちの作品の更新がお休みになるそうです。
次の更新は5/15、最終回は5/22の予定です。

学校がすべてではないって言われても、そこにいる限りはやはり、当人にはそれがすべてとなる。
学校以外の、柱や天井に縛られない空間で生きていくことというか。
自由の自由さを恐れるというか。
広すぎて先が見えないことをワクワクできるような、前を向いて進んでいく力は、ないよりはあった方がいいと、最近、思うようになった。
マニュアルに頼りすぎている感じはあるし、それ以外のことが起こるとパニックになる。
もう少し、若い時に余裕やゆとりをもって、挑戦と失敗ができればいいなぁ、とも思う。
失敗したとしても、立ち直るところまでをしっかり経験できたら、自分に自信がつくと思う。


さて、ここからは文学フリマの宣伝です。


【2015/5/4の文学フリマは“稀人舎(オ・7-8)”へ気軽にいらしてください!】
詩人の川口晴美さんと一緒に、こんな同人誌を作りました!

『詩は萌えているか?!~立原道造と萩原朔太郎の詩を腐女子目線で読み込みつつBL詩を実作する研究会活動記録~』
価格・400円
※お買い上げいただいた方には、詩誌『アニポエ!』(杉中昌樹/編集)をおまけでプレゼント!※

『詩は萌えているか?!』は、川口さんと私で立原道造と萩原朔太郎の詩を腐女子目線で読んで、どこが萌えたかを往復書簡的にやり取りした原稿を中心に、二人でそれぞれ2編ずつBL詩を書き下ろしました。
文芸部の活動日誌的なイメージを、稀人舎さん(@kijinsha)が大学ノート風にデザインしてくださいました!まずは、表紙をめくってみてください。
稀人舎さんの他の新刊は第20回文学フリマ東京/Webカタログでご確認ください。
ちなみに、稀人舎さんの新刊である『稀人舎通信改2号』は「少女漫画で育った私たち」という特集で、私もアンケートに回答しています。
当日は、私も売り子として【稀人舎/オ・7-8】にいるので、見かけたらお気軽に話しかけてください!

★第20回文学フリマ東京・開催情報★
開催日……2015年5月4日(月祝)
開催時間…11:00~17:00
会場………東京流通センター/第二展示場
アクセス…東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分