昨日、一昨日と自分でもよく分からないことをつらつら書いてしまったので、今日は初めて読んだ『リアル鬼ごっこ』山田悠介(著)の感想を書きます。
遥か未来の日本のような王国。この国を治めているのは、ろくに政治が出来ないわりにどうでもいい事だけは思いつくという、よくある設定の王様です。
そんな王様が、自分の姓である「佐藤」を名乗る国民を抹殺しようと提案します。
わがままで傍若無人に振舞う王様に逆らえば命はなく、全国の「佐藤」さんは地獄のような七日間を過ごすのです。
主人公は「佐藤」翼。彼は陸上の選手で足がもの凄く速いのですが、生い立ちは波乱万丈で複雑な家庭に育ちます。
翼は明るい性格の持ち主です。けれど、この鬼ごっこの中で目まぐるしく彼の感情は波を立て、心を蝕んでいきます。
午後11時から一時間、生きるか死ぬかを賭けた残酷な遊戯。
自分にとって大切な人が罪もないのに殺されていく、七日間。
スピード感溢れる文章で、ざっくりと一気に読み進められました。
翼の感情が素直に現れ、行動の一つ一つに勢いがあり、読んでいると自分の背後に鬼が潜んでいるような、そんな気分になります。
身勝手な王様に振り回される国民。
現実の世界でも、どこか似たような国があるように思えます。
全くの夢物語ではなく、可能性は低いとしてもあり得るかもしれない話だなと思いました。
それだけに、“リアル鬼ごっこ”と言う言葉に一層重さが加わります。
私の好きな作家のタッチとはまた違った感覚の文章でまだ読み慣れませんが、これがデビュー作品なので他の作品も読んでみたいと思います。
遥か未来の日本のような王国。この国を治めているのは、ろくに政治が出来ないわりにどうでもいい事だけは思いつくという、よくある設定の王様です。
そんな王様が、自分の姓である「佐藤」を名乗る国民を抹殺しようと提案します。
わがままで傍若無人に振舞う王様に逆らえば命はなく、全国の「佐藤」さんは地獄のような七日間を過ごすのです。
主人公は「佐藤」翼。彼は陸上の選手で足がもの凄く速いのですが、生い立ちは波乱万丈で複雑な家庭に育ちます。
翼は明るい性格の持ち主です。けれど、この鬼ごっこの中で目まぐるしく彼の感情は波を立て、心を蝕んでいきます。
午後11時から一時間、生きるか死ぬかを賭けた残酷な遊戯。
自分にとって大切な人が罪もないのに殺されていく、七日間。
スピード感溢れる文章で、ざっくりと一気に読み進められました。
翼の感情が素直に現れ、行動の一つ一つに勢いがあり、読んでいると自分の背後に鬼が潜んでいるような、そんな気分になります。
身勝手な王様に振り回される国民。
現実の世界でも、どこか似たような国があるように思えます。
全くの夢物語ではなく、可能性は低いとしてもあり得るかもしれない話だなと思いました。
それだけに、“リアル鬼ごっこ”と言う言葉に一層重さが加わります。
私の好きな作家のタッチとはまた違った感覚の文章でまだ読み慣れませんが、これがデビュー作品なので他の作品も読んでみたいと思います。