citron voice

詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

tre`s bien

2007-06-28 22:12:37 | 日記
ふと通りすがりに見たタチアオイがあんまり綺麗で可愛らしく、しげしげと見つめてしまいがちです。淡い桃色の花が花盛りで、物語のお姫様が着ているスカートが干してあるように見えます。濃い赤色の花は、フラメンコの衣装に似ている気がします。
畑では青々としたトマトがいくつも実り、南瓜か西瓜か、蔓をはびこらせています。サトイモの葉っぱが朝露を溜める頃には七夕も近いですね。

近所にイチジクの木があります。私はこのイチジクの木しか見たことが無いのですが、とてつもなく大きいのです。ジャングルジムが生きていたらこんな形になるかもしれない、というくらいに枝が好き勝手に伸び放題。
こちらも青々とした実をつけています。まだ実自体が小さく、ピンポン玉を潰して横に広げたくらいのものが多いです。
本当に少年が二、三人は隠れられそうで、長野作品に出てきそうな雰囲気があります。こんもりと茂って、何か大事なものを守っているようにも見えます。
これが、葉っぱや実から青々とした、草いきれとも言い難い独特の香りを朝に夕に、微風に乗せて運んでいるのです。朝こそ爽やかさを感じますが、夕方、おなかを空かして帰って来る頃は、ちょっときついです。空っぽの胃袋に、採れたての雑草を入れた感覚になります、と言っても勿論、そんな事実際にやった訳ではありませんが。
漢字では無花果と書きますが、ものすごく小さい花を咲かせているそうです。
とすれば、大事なものを守っているように見えると言うのは、あながち間違いでもなさそうです。
秋になると持ち主の方が手際よく収穫していくので、あっという間になくなっています。冬場はひっそりとしていて、春になると勢いよく葉っぱが出て……
そして、毎年その規模を拡大しているようであります。大きくなりすぎて伐られることがありませんように。。。

追跡

2007-06-26 21:53:04 | 日記
昨日宣言したとおり、さっくりさくさく読み進めようと試みております。
『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル(著) 延原謙(訳)
とりあえず、授業で扱った以外の作品を収録順に読んでいます。久しぶりに電車の中で文庫本を広げました。読むという感覚よりも、文字をひたすら追いかけて追いかけて、です。
誰がどんな行動をとったのか、頭の中で混乱錯綜しがちですが。でも、何となく誰が犯人か目星をつけて、それが当たった時は楽しいと感じますね。これが推理小説の醍醐味なのでしょうか。
さてさて、他の授業でも期末の評価方法が告知されてきました。個人的にレポートよりもテストが多く、ここに来て焦っています、焦り始めました。
焦ったところでどうしょもないので、少しずつ片付けていかなければなりません。毎度の事ながら、勉強は計画的に、が実行できず泡を吹きながら右往左往する事でしょう、少しずつ。

音羽根からもらったラベンダーのおかげか、悪夢は見なくなりました。
ここ2,3日は面白い夢を見ています。ちょっとリアルで、一瞬夢か現実か分からなかったりして、夢の中でもドキドキしている感覚が感じられます。
今日は自転車に乗って近所を暴走(爆走?)する夢と、随分前に気になっていた男の子と結婚を前提にお付き合いするという夢を見ました。後半の夢は、あまりにリアリティが無いのですぐに夢だと認識しましたが、それにしても何故彼だったのか、すごく不思議です。もう随分見かけていないので、どんな雰囲気になったのか全然知りません。しかも、夢の中の彼は当時の姿だったので、自分も自ずとその当時の格好だった気がします。
夢見がちと言いますか、現実逃避の究極なのかもしれません。。。

瘋癲な一週間の始まり

2007-06-25 21:12:58 | 日記
6月最後の1週間、始まりました。昨日のバイトは、またいい勉強になりました。果たしてそれを次回以降に生かせるかは、私の学習能力次第ですが。

今日の授業で谷崎潤一郎作『瘋癲老人日記』の一部分を読みました。
前に『刺青』と『少年』を読んだ事がありますが、こちらの内容はもうおぼろげです。今回読んだ『瘋癲~』は、老いと欲望と男女の耽美な世界が広がっていて、谷崎ワールドの究極の形のように感じました。
卯木老人のような人が身近にいたら、一目散に逃げ出しますね……それを上手いようにあしらって、手のひらで転がしてしまう颯子さんは、凄い人です。と、文学的に注目すべきはこの点ではないと思いますが、颯子さんは、頭が良くて要領の良い人だったのだろうと思います。ちゃんと読んでないので、いずれ読みたい作品リストに加えておく事にしましょう。

読まなければならない小説に読みたい小説が溜まりにたまって、二進も三進もいきません。
迷っている暇があったらさっさと読んでしまえば良いのです、課題の『シャーロック・ホームズの冒険』を。
推理小説は、どうやら苦手なようです。それに、もう夏本番を迎えようとしている今、無性に長野作品を手にしたくなります。
年がら年中読んではいますが、特に夏に読みたくなるのが長野作品です。
テレヴィジョン・シティも結局、昨年の秋以来、手をつけておりません……この夏にこそ、続きを。。。

ピンチヒッター

2007-06-23 23:09:52 | 日記
土曜日の午後は普段はなるべくバイトを入れず、家へ帰ったらお昼を食べて、ネットサーフィンをするかお昼寝して過ごし、夜までのーんびりしています。
が、今日は突如、サークルの関係で東京までお手伝いに行ってきました。

社会人のマンドリンサークルの演奏会にて、受付等を大学生にお願いする事はよくある事のようです。
先輩と私を合わせて5人、午後から夜までみっちり、演奏会場に缶詰でした。
会場に着いたらまず、他の団体が持参した宣伝用のチラシを、今日の発表団体のパンフレットにはさむ仕事をやりました。
流れ作業で次から次へ、一枚一枚重ねて手渡すのを繰り返す事約15分。300冊ほど用意されたパンフレット全てにはさみ終わります。
私は授業で使うプリントをベルトコンベア式に取って行くのすら苦手なので、緊張しながらの作業です。
そのあとは、私は出演者への贈り物を預かる仕事をしていました。
これもまた、団体によって量が変わるそうで、社会人のサークルよりも学生のサークルの方が、仕事が大変だと先輩から教えてもらいました。
やはり学生同士、互いにプレゼント交換をするのが一つの楽しみになっているようです。
そんな仕事をしつつ、受付のロビーではスピーカーから内部の演奏の様子が聴こえてきます。これでお客様に、今、何部の演奏が始まっていますと伝えられ、また、お客様自身、会場の入るタイミングも伺えるのでとても役に立ちます。
開演してからはあっという間で、逆に帰りの電車に乗っている時間の方が長く感じました。

これから先、社会人・学生関係なく色々な演奏会の応援スタッフをやるので、経験
豊富な先輩方と一緒に参加できてよかったです。
スピーカーから聴こえてくる音でも、迫力や技術力が伝わってきました。地道に積み上げてきた力がこんな風に発揮できて、良いなぁと思います。
出来れば私もこのような社会人のマンドリンサークルかギターサークルに入って、ずっと楽器を続けていきたいです。

さて、明日はバイトなので今日はこの辺りで。
音羽根からもらったラベンダーのドライフラワーを枕元に差しておいて、安眠と良き夢が見られることを。。。

活字に溺れる

2007-06-21 19:36:38 | 日記
実は、今週のサークルは1年生はお休みです。先輩方がどうやら、何か発表会があるようでそちらの練習に集中するためのようです。
ということで、昨日は図書館にこもってレポートを片付けていました。

今回のレポートは、中国の古典作品『詩経』から好きな詩を見つけて、写し、出典・引用をしっかり書くという、ようやく基礎的なレポートの作成の課題が課されました。
授業で使っている詩経は先生がプリントにまとめてくださったものなので、実際に本を使っているわけではありません。故に、最初の作業として図書館から詩経を収めた詩集を見つけることから始まります。
図書館内にある蔵書検索機で詩経、と入力し、どこに資料があるか検討をつけようとしたところ……

さすが大学図書館、資料の規模が違います。検索結果のどれにも詩経のタイトルが
あり、どれがどんな資料なのかわかりません。

軽くパニックになりながら、とりあえずの何冊かメモして、探しにいきます。
しかし、貸し出しこそされていないものの、誰かが使っているためにその棚に資料がないこと、ないこと。同じ課題を課されたゼミの仲間が一足早く、レポート作成に使っていたのだと思います。
似たような棚を行ったり来たり繰り返し、欲しかった資料を見つけた時は、ここにあったか、と隠された秘宝を見つけた気分でした。
図書館を使いこなす司書さんがいかに凄いか、自分がそんな風になれるのか疑問も同時に感じつつ、課題を終わらせました。

図書館を扱いなれない者にとっては、本の洪水です。このネットの世界も情報の洪水です。
やはり、使い方をちゃんと覚えないと活用しきれないのだと痛感しました。だから買い換えた携帯もまだまだ使いこなせないのだと、とこれはまた別のお話。。。

照る照る

2007-06-19 22:59:35 | 日記
梅雨入りを宣言してから全く雨の降らない日々が続いています。
このままでは夏に雨不足になりそうですね。例のラニーニャ現象の影響がこんなにもはっきりした形で現れるとは、思ってもいませんでした。
この調子の天候だと、夏は例年よりも暑くなり、冬はその逆になるそうです。
エコロジー、省エネ、リサイクル……小さなことの積み重ねを始める事が、最初の一歩であり難関でもあります。
我が家ではスーパーの買い物袋を持参しています。本当は、むき出しの野菜や汁っぽい魚などを入れる小さなビニール袋も持参した方が、より良いのでしょうが。
他にも細々とエコを心がけていますが、私個人の問題として、最近夜更かしをしてしまうので、それを止めるところから始めようと思います。
電気代も馬鹿になりません、と言いながら夜は更けていき、なんて事にならないように。
そういえば、今日、母が冷蔵庫から得体の知れないビニール袋に包まれた何かを取り出していました。
この正体、実はキャベツだったのです。
かわいそうなことに、忘れ去られたキャベツはビニール袋の中で芯まで傷んだ状態で発見されました。
勿体無いと思いつつ、キャベツの葉をむき続けるも、駄目でした。
こういう事にも気をつけなければ、ただでさえ、食中毒、カビに気をつけなければならない季節、のはずです。。。

今日の話

2007-06-18 23:20:07 | 日記
5限が終わる頃は、ちょうど夕飯前です。なので、おなかがすいたままバスに乗り、電車に揺られ、友達と別れるまでどうでも良い、心地いいおしゃべりをしています。
夕飯時、飲食店の明かりが空腹感をより一層強めてくれて、今日の話題はおのずと食べ物へ。
野菜が苦手だ、という始まりから茶碗蒸しの話まで発展しました。
春菊が苦手な私は、三つ葉も苦手です。あの香りの強さが、駄目ですね。
そこから茶碗蒸しの中身について語り始める事約5分間。
何故、茶碗蒸しには三つ葉と銀杏が入っているのか、代わりに鶏肉と海老を多くしたら良いのにね、なんて、まだまだお子様です。
ちなみに、茶碗蒸しの三つ葉と銀杏は飲み込んでいます。誤って鶏肉も一緒に飲み込んだときのショックは計り知れません。

こんな話の手前にはちゃんと、レポートをそろそろ作り始めなくては、テスト対策どうしよう、課題の本を読まなければ……等々、まともな会話もしています。
何となく話しているだけ、それでもあっという間に時間は過ぎて、気が付けば下車駅に。
そんな何気ない代わり映えの無い当たり前のような毎日。
これが一番、幸せな事なのだと実感してみたり。。。

ビニール傘の向こう側

2007-06-17 23:57:19 | つくりばなし
紫陽花色のキャミソールは南風に軽やか。なんと愛らしいことか。
水溜りに踏み込んで暗く震える夕方の空。雨は止む事を知らない。

今朝の雨に差した傘は、全てを見通す透明な傘。
雨粒の向こう側さえ、こんなにもはっきりと。
悲しげなその表情。
真一文字の唇に、遠い地面を見つめる眼。
折角の紫陽花色のキャミソールが、寂しげに揺れている。

降り続く雨の向こうに待っている夏を、共に過ごす人はいないのか。
青く晴れた空を見つめる、そんな他愛の無い事。
春の頃、確かに隣にいたあの人は、笑ったり怒ったりふざけていたあの人は。
積み重なる雷雲を眺める、そんな他愛の無い事。
去年の夏の思い出は、そこから動く事はない。

夕暮れの雨に傘は差さないのか。
涙雨を全身に浴びて、後姿を探しているのか。
真一文字の唇を弛めるのを、動かぬ眼を瞬くのを恐れているのか。

水溜りを踏みしめて、つま先から紫陽花色に染まれること。
夏の手前の雨に打たれて、寒さを感じられること。
喪失感に震えて、膝から崩れられること。

最後に眼に映ったのはいつだったか、思い出そうとして、失敗する。
どんな風に別れたか、手を振ったのか、振り返ったのか。
あまりにも他愛の無い事で、思い出せなくて、後悔している。
一人毎日を過ごし、あの人が何をしているのか気になってみて、何も聞けなかった。
よくあるすれ違いだから、何気なく通り過ぎてしまった。

水溜りを踏みしめて、そこから一歩も進めずに立ちすくんでいる今。
夏の手前の雨に打たれて、色が移ろうキャミソール。
喪失感に震えて、苦しくなる呼吸。

あの夏、握りそびれた手のひらを思い出す。
もう何処にも無い、思い出にも無い熱を探して、さまよう両の手。
闇雲に触れたのは、ひたすらに冷たい、ナイフのような雨粒だった。

弓使い

2007-06-16 22:24:35 | 日記
梅雨、入りましたよね。折り畳み傘は常に携帯していますが、昨日今日とこの見事な晴れっぷりは、どうしたのでしょう。真夏に水不足にならないか心配です。

さてさて、サークルにて本格的にコントラバスの練習が始まりました。
とにかく大きな楽器で、私よりも20センチは高いのではないかと思われるほど。
他のマンドリンやギターとは違い、練習場所として使っている教室の近くに、コントラバス置き場が用意されています。そうでなければ、本当に持ち運びが大変です。演奏会が今から心配です……
運ぶときは両手で抱っこする感じです。特に、ドアをくぐる時に気を使います。
ネックが引っかからないように、でもちゃんと前や足元に注意もして。
まずは楽器の出し入れをマスターしようと思います。

基礎練習もやりました。
高校時代では滅多に使わなかったメトロノームを使い、ちゃんとリズムを刻んで練習しています。
この時は弓で弾くのですが、面白いくらいに音が鳴りません。
鳴っても、音がぶれ、一つの音に妙な強弱がついてしまいます。
そして、弓の使い方がすごく難しいです。ギターは肘を曲げなければ弾けませんが、コントラバスはその真反対。肘を真っ直ぐ伸ばして、弓を動かします。
楽器を抱える左手は次第にプルプル震え、弓を持つ右手は肘が強張って、楽器を支える腰から下も変に力がこもってしまいました。
先輩曰く、夏休みの練習を頑張れば乗り越えられるそうです。
夏休み、近いようで、でもそれを迎えるにはレポートやらテストやらをやっつけなければなりません。
日々是精進とは、まさに。。。

換算不可能

2007-06-14 23:45:57 | 日記
とうとう、梅雨入りしました。気温の感覚がさっぱり掴めず、湿気と要相談しながら上着を着るか着ないか、毎朝考えてしまいます。
湿気で蒸し暑くなる電車内と、雨が冷たく降り注ぐホームとの温度差の激しい事この上ないです。

今日、高校のマンドリン部へ元部員2名と音羽根とで行ってきました。
差し入れは、チョコパイと思い出の歌舞伎揚げです。たしか、入部当初、おやつとしてよく配られた記憶があります。
後輩達はいつもどおりのテンションで、ゆるくまったり活動していました。
あの雰囲気が懐かしいと感じてしまう自分が居て、常に入られないけれども、帰ってこれる場所なんだなぁと思いました。
ちょうど、文化祭の曲決めをしていて、机の上は見慣れた楽譜が積み重なりつつ散乱しており、どれを弾くのか全く決まっていない様子でした。
文化祭は主に2年生が盛り上げ役として、曲数をこなします。3年生はおそらく2曲ほど、みっちり仕上げて披露して正式に引退となります。
新入生は、今年は一人入部してくれて、2年生にくっついて頑張っているようです。
制服が黄色っぽい教室の下でも明るく眩しく見え、思わず後輩に、今のうちにやれる事をやっておきなさいと言ってしまいました。
高校生でしか出来ない事って、結構沢山あると思います。この時間は二度と流れないので、今を大切に、充実した日々を部活を送って欲しいです。


ここからは少々暗いと言いますか、重たい内容なので、飛ばしてくださって結構です。







まさかと思っていた事が、本当の事だった時。
それも、悪い方の予想が当たってしまった時。
現実を知らされ、うまく反応出来なかった時。

その場の雰囲気が雰囲気だったのであまり深く突っ込まず、軽く流してしまいましたが。

お互い顔を知らずとも、名前すらおぼろげでも、同じ学び舎ですれ違いながら過ごしていた仲間には変わらず。
アルバムの中の写真は消えることなく残っているのに、現実世界に本人が不在ということが、ただただ虚しく。
いつもの癖で、新聞の地域欄を読んでいた時に、たまたま似たような名前をどこかで見たのをふと思い出して。
複数の人から情報を得たから間違いとも思えず、私の中ではアルバムに映った姿でしか、もう知りえないので。

今日を生きる証を。
昨日を生きた証を。
生まれた日からこの瞬間まで脈打つ心臓を、命を。
いつかは分からない瞬間に止まる脈拍を、呼吸を。
自然の流れの中で全て終わるその最後の1秒まで。
生きていると認識していたい。
死んでいくと認識していたい。


そして、出来てしまった決して埋まらない空白を、忘れないでいて欲しい。


私が日記を書く理由は、こんな事にも由来していたりするのです。。。