たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

福島原発処理水海洋放出

2021年04月09日 | その他

ネットニュースによると菅首相は今日9日、福島第一原発から出る放射性物質トリチュームを含む処理水の海洋放出を決めた。
菅首相は先日7日首相官邸で全漁連岸会長と面談したが、全漁連は風評被害で反対は変わらない、と答えた。首相は形式的に面談したに過ぎないだろう。

原発事故から10年。廃液は溜り続けている。そうするしかないのだろう。
3月6日の毎日新聞・「風知草」で特別編集委員が福一の廃炉の論評記事を載せた。「廃炉 この道でいいか」。昔から原発に反対の小出裕章・元京大原子炉実験所助教授の「原発事故は終わっていない」(毎日新聞出版、2月新刊)を基にした記事だった。
・30~40年後の2051年までに廃炉完了は幻に過ぎない。
・デブリの総量は推定880トン。小出氏は100年でも回収不能とみる。
・1986年のチェルノブイリ原発事故の処理のように、炉心に近づかず、「石棺(せきかん、鉄とコンクリートの構造物)で覆うしかないという。
・石棺を探る動きは専門家の間にもあった。却下されたのは技術上の問題より、政治的理由による。石棺を造れば、福島には核のゴミを置かないーという国・東電と県の約束に違反するから。

石棺方式は素人の私でもそう思っていた。ただ石棺にして放射能は遮られても、地下水を遮らない限り、汚染水は出続けるだろう。
中電は三重・芦浜の原発計画が地元の反対で出来なかった。福島はほぞを噛む思いでしょう。
原発は使用済み核燃料の廃棄場所も無いのに、推進してきたのがそもそも間違いだった。
福島以後、ドイツのように脱原発を政治決断すべきです。
河野太郎氏も福島事故以前から原発反対論者でした。