goo blog サービス終了のお知らせ 

たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

生菓子一個の宅配便

2015年11月09日 | 日記

土曜日、休みの日で若い者がどこかへ出かけたのだろう、表玄関のインターフォンが鳴ったが誰も出ない。カメラ付きインターフォンは老若共用にしていて宅配の受け取り役を常に仰せつかる。毎日のごとくだ。
最近の若い者は何でもかんでもネット通販を利用する。

シャチハタスタンプを持って玄関を開け受け取りに。今日は受け取り印は必要ないと言われ、小さいハンドバック型紙袋だった。受取人は上の孫娘、差出人は京都の専門学校で看護士の勉強中の二番の孫娘で、姉の就職内定祝いでお菓子を送ってきたのだと思った。玄関口が騒がしい。三番の孫娘・高校1年が母と帰宅したようだった。

中二階形式の彼らの居間に声を掛けに立ち、上がり框の広間で孫を呼んだ。
用件を言う前に「おじいちゃん、タバコ厳禁。こっちまで臭い」と叱られた。
「まあ、許せ、もういつ死んでもいいと思ってるで・・。ところでさっき届いたお菓子、お爺にも一つ食べたいと、姉ちゃんが帰ったら言ってくれ」と頼んだ。
少しして孫が居間へきて「一つしかないけど食べる?」と、透明のビニ袋に何やら銘柄を書いてある、半生菓子を片手に持ってヒラヒラさせていた。
「何だ、お前、お姉ちゃん宛を封切ったのか。一つしかって?もう食べて残ってないのか?」と問うと、
「わたし宛でもあったの。中に入っていたのが一個だけ。爺ちゃん食べる?」と、ヒラヒラ振っている。
「何?宅配の中に一個だけなのか?勿体なくて爺はいいよ。お姉と一個ずつ食べな」
何とかいう京都名物の半生菓子が2個入りセット、宅配紙袋はその菓子屋専用のようだった。前にお土産に一つ貰ったことがある。

学費と生活費・アパート代などで月15万円はかかると学校のホームページに案内もあり、二孫は惣菜屋のバイトをしているらしいが、それにしても、つましいのか、日本の物流制度が異常なのか考え込んだ。
小さな半生菓子2個入り1袋を多くの人手をかけ、物流システムで遠くまで宅配するなんて・・?

同じ日、美濃加茂市山之上町の毎年ではないが、いつも頼む柿農園の奥さんへ電話して宅配贈呈を頼んだ。柿の木を半分ほどに切ってしまって宅配を受けることができなくなったと言われた。高齢で切ったのか聞くと、息子が遠くへ行ってしまったので手が回らず、半分ほどにしたという。この農園は2軒目で、最初の農園は亡妻の実家が頼んでいた店だった。そこもやめられ、紹介された二番目も廃業、3番目の農園の紹介を頼んだ。
そこへ電話し、FAXで送付先と、依頼人を書いて送るので宅配をよろしくと頼んだ。
Mサイズは1600円、MLが2,000円14個入り、Lが3,000円で、Lの贈呈が多いと奥さんは言われた。前の農園は「宅配代金も要るし2千円で十分」と、良心的お勧めだったので、今度もそう頼んだ。
富有柿(ふゆうがき)は岐阜県の名産品の一つで本場。本巣市一帯や美濃加茂市・山之上町などが産地です。
贈り先は梨を送ってくれた在所の姉、帰省の度お米を貰う実家、ときどき気を遣って何かを贈ってくれる級友の女性のお三方です。
山之上町は梨も作っていて、生け垣に使うカイズカイブキは赤星病の中間宿主になる樹木なので、植えないでくださいと道端のところどころに昔は看板が立ててあった。