昨日の見出し写真の構図がいいと、コメントをいただきました。ありがとうございます。
右の土手に花見の場所取りのシートと、傘、野外テーブルが置いてあったのですが、折からの強風でテーブルや傘は倒れていました。半開きの傘がさらに吹かれそうだったので、すぼめておきました。
数日前、地元紙岐阜新聞の投書を読みました。ソメイヨシノは園芸品種で人工的に作られた桜だそうです。品種は薔薇科の植物で手を入れないと枯れてしまう。
人の手を加えないと60年生などの古木にはならないのだそうです。百十郎さくらは手入れもよく管理されています。ボランティア会の皆さんありがとう。
若い頃自転車でこの堤防道路を通ると毛虫の大発生で、道路が一面毛虫を踏み潰して油をまいたようなこともありました。毛虫の消毒や病原菌の消毒、根の手入れなどボランティア会の献身的な方々のお陰で毎年、市民を楽しませてくれます。
ネットで検索すると、花の咲かない桜の枝をどうすればよいかとのQ&A掲示板があります。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」を引き、桜は切らないよう助言されているのを見ますが、ある園芸家はこの格言はむしろ梅に対する格言で切らねばならない枝もあると教えられています。
荘川桜の地が私の最後の職場になりましたので、管理の大変さも見たり聞いたりしました。
荘川桜の街道筋の桜並木の管理を村人のある酒屋さんが請けて管理しておられました。テングス病にかかり花の咲かない枝、徒長枝が出てくるのです。これを切らないと木全体に伝染し駄目になってしまうそうです。
冬はこの老木の荘川桜全体に鉄骨柱を立て、全面にネットを張り野鳥のウソが新芽をついばんでしまうのを防ぎます。このさくらの管理者の電源開発がやります。
荘川桜は古木を水没させるには惜しいと、当時の電源開発総裁・高橋達之助さんが尽力され、さくら博士の笹部新太郎さんの協力で移動距離600メートル、高低差60メートルを木橇に乗せブルドーザーで引き上げて移植されました。
縄巻きされた古木から新枝の芽が吹いた頃通ったことがあり、やはり感動した想い出があります。
JRのバス名古屋~金沢間、名金線のバス車掌佐藤さんがこの街道に桜を植えた話も有名で映画「さくら」になりました。
監督は郡上八幡出身の神山征二郎さんで、荘川桜の下で古謡を歌う地元の方の撮影風景も見ました。口パク演技で音声の歌はスタジオ録音し映像に合わせたのでしょう。
この映画を撮影したころは佐藤さんは亡くなっていたし、奥さん役の主演女優田中好子さんも亡くなられた。
映画は当然見ました。荘川桜記念切手シートも数年前、配下の女子社員が送ってくれました。
人工的に作られたソメイヨシノももちろん良いですが、自然種の山桜の可憐さも好きです。この団地、市営墓地周辺にも少し、吉野の桜は全山山桜で圧巻です。