河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-738

2020年07月01日 | Weblog


変わりゆく価値観と社会

2020年までは「たくさん利益を上げること」が正しい生き方だとされ、政府はその利益還元を上手に行う事で評価されてきた。
しかしここにきて、コロナショックにより
・社会通念の変化
・コロナ不況プラス年金の財源不足による将来不安
・地球規模の異常気象
などが表面化し、生きていくことへの不安そのものが異常に増大してしまった。

これらの生活・将来不安は、国内でも欧米でも人と人との軋轢として表面化し、大きな社会不安材料になっている。
しかし万全では無いにしろ打つ手はあり、我々は快適な日常を少しでも取り戻すことができる。
我々の行動は時間を必要とするものの、まったくもってこちらの方向に進むことだろう。

何故なら、「社会不安」を取り戻そうとする人々と活動が現れ始めたからだ。
時代はゆっくりと大きく動き始めた。

例えば「大儲け」。
その価値観はなくならないものの、同時に逆側から新しい価値観が頭をもたげている。

たとえて言うなら、これからは
・心地よい暮らしをつくる諸活動
に熱い視線が注がれるようになる。

以前から市場活動に適さないサービスを届けているのが中央政府と地方政府である。
その他にボランティアも貢献してきた。
これからは民間人もこのサービス提供に参入してくる。

上場会社はまだ本気では難しい。
それは利益をもっと、という株主からの要求が止まらないからである。

こういう時代には「個人」が動き始めて、そのあとを組織が追うようになる。

同じようなことだが、平成の30年はいったい何だったのか、と言われる。
失われた30年。
そう仰るのは勝手だが、私は社会を含めての価値観の大変化には必要不可欠な30年であった、と考える。
経済成長はお山のてっぺんまで来たのである。
もう昇る山はない。
(技術革新は変化をもたらし山登りの効率を高めるが、新しく登る山を作るわけではない)
そして価値観は変わらざるを得なくなる。

この30年とは、例えば毛虫が蝶になる前の”さなぎ”の時代である。
蝶はこれから”さなぎ”から抜け出し大空にはばたくのである。
羽ばたく先は「大儲け」でもなければ「勝ち組」でもない。
目指す先は順当な、ごく自然な生活と社会である。
コロナは全世界にそれらを考える時間ときっかけを与えた、と位置づけられるだろう。

さて、この30年、われわれが経験して来た事実には次のようなものがある。

・ 終身雇用の終焉。
・ 副業の推進。
・ 製造業中心から、サービス業主力の国へと変化、の再確認とダメ押し。
・ 中央処理社会から、分散処理社会へ。
・ 人生60年から、100年時代へ。
・・・ その他にも数えきれない時代変化の要素を内包した時代を迎えた。

そこで何かを気ついた人は考えと行動を変え始めている。
例えば、

・ 金儲けも、りソーシャルグッドネスも、という両面の価値観
・ 他人からの評価より、先ずは自己評価、という自信を持った主観第一
・ 平たく言えば、従来の価値観の否定と新価値創造

それらの目標が、ごくあたりまえの生活と社会を取り戻す作業である。
単に前へ前へと進んでいるのではない。

つまり、
・生まれて生きて働いて、家族を持ち、次の世代へとバトンを受け渡す生活行動様式
こそが大切なのだ、と再び気づいた価値は値千金である。

別の言葉で言えば、「お金では買えない価値」に本気で気がついた人々が、新しい行動様式にチャレンジし始めた時代到来である。
貧乏を勧めているのではない。
彼らは往々にして若く、経済力もほどほど豊かである。

ただ考え方と行動が「従来」とはちょっと違う。
おそらくこの人たちが本物のイノベーターだと思われる。

彼らの考えと行動が先ず変わり、周囲に影響を及ぼし、その結果少しずつ社会が「チェンジ」されるのである。
革命ではなく、民主制度と自由経済社会の中で少しずつ「良い」と思われる方向に変わっていく。

あとから見ると、ジグザグに蛇行しながら前進してきた「足跡」と、実はその歩みがループ状になっていることを人々は発見するだろう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 実行へのヒント-737 | トップ | 実行へのヒント-739 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事