クールジャパン★Cool Japan

今、日本のポップカルチャーが世界でどのように受け入られ影響を広げているのか。WEB等で探ってその最新情報を紹介。

信頼の雰囲気がある社会(アンケート回答02)

2012年03月24日 | 日本についてのアンケート

名前:Rebecca(イギリス出身、女性) 
滞在期間:8か月(2011年8月から)(20歳代)

1) あなたが、日本に抱いていたイメージと実際に経験した日本と間のギャップはどのようなものですか。

★来日する前は、日本についてあまり知りませんでした。私が知っていたのは、折り紙、すし、芸者や、世界でいちばんテクノロジーが発達した国のひとつであることなど、当たり前のことだけでした。来日後は、典型的な日本にも出会いましたが、日本がとても清潔で、組織的で厳しく管理された国であることを発見しました。これは予測していませんでしたし、日本の日常的な習慣がどんなものかも予測していませんでした。

2) 日本で生活していて、便利だと思うのはどんなところですか。

★日本の交通は、料金は高いですが、世界でいちばん優れたシステムの一つです。いつも時間通りであり、信頼できます。それから、自動販売機であろうとコンビニであろうと、食べ物や飲み物がいつでも用意されていることです。

3) 日本で生活していて、不便だと思うのはどんなところですか。

★外国人として日本に入国して、いちばん面食らったことの一つは、あまりに大量の書類手続きが必要だったことです。テクノロジーが最も発達した国だというのに、行政の仕組みはとても遅れているようにみえます。

4)日本で生活してて、いちばんフラストレーションを感じるのはどんなことですか。

★来日する前、日本語を勉強していなかったので当然、言葉がフラストレーションになっています。話すことや聴くことは比較的短期間で身につきますが、読むのは信じられないくらい難しいです。当たり前に自立した人間としては、読めないということは信じられないくらいフラストレーションになります。

5) 日本と、その国民、社会、文化について、長所は何だと思いますか。

★日本はとても清潔で礼儀正しい国です。日本ではすべてが、人に面倒な苦労や不快感を与えないような仕方でなされています。日本の習慣には、賞賛、尊敬を感じざるをえない作法があります。それによって言葉にならない信頼の雰囲気が生み出されます。これは素敵なことです。

6) 日本と、その国民、社会、文化について、短所は何だと思いますか。

★日本の礼儀正しさは長所だと言いましたが、それは短所にもなると思います。物事を行ったり、社会の中での役割を果たしたりする仕方に多くの制約があるので、社会による判断に関係なく、役割を打ち破って真の個人になる余地がほとんどないのではないかと感じます。

7) 日本でいちばん楽しかった経験はどんなことでしたか。

★身体に障害のある生徒や特別な支援の必要な生徒の学校で働いたことです。この学校で私が経験したことは、本当にそれを必要とする人々へのお世話や配慮というものがどんなものかを明らかにしてくれました。そこで私は、本当に感謝され歓迎されていると感じました。それは、決して忘れられない経験でした。、

8) 日本でいちばん不愉快な経験はどんなことでしたか。

★日本に来た最初のころ、たんに私が外国人だというだけで注視されました。正直に言って、この視線はあまり愉快ではありませんでした。それはありがたくないし、日常生活のなかで気づまりを感じました。しかし今は、もう慣れました。

9) あなたにとって日本の文化の魅力とは何ですか。

★グループ全体で働くという日本人の心性を私は心から楽しんでいます。それは潜在的な制約でもありますが、みんながともに「その中に」いるという、確固としたコミュニチィーの感覚があるのを感じます。

10) あなたは、日本文化のどんな分野に関心がありますか。またそれはなぜですか。

★間違いなく、日本の食べ物や飲み物にかかわる文化には魅了されます。当然また、年間を通じて行われる数々の祭りも大いに楽しんでいます。祭りで出される食べ物の楽しみもありますね!

11) あなたの国の社会や文化と、日本のそれとのいちばん大きな違いはなんですか。

★いちばん大きな違いは、日本にある適切な秩序やルティンです。イギリスでは、すべてが少しばかり混乱の中にあり、誰も自分が何をやっているのか本当は分からないのだ感じます。日本では誰もが計画をもち、日常的なコミュニティの生活の中で確立された微妙なバランスを崩さないよう頑張らなければなりません。

13) 日本の若者に何か伝えたいことがあったら、ここに書いてください。

★失敗をしたり、他の人々と違うことを恐れないでください。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 尊敬を中心にする文化:(アン... | トップ | 『日本辺境論』をこえて(6)科... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (磐井)
2012-04-24 23:09:39
こういう外国の方の声は面白いですね。
出稼ぎ労働者等を除外すると、日本にやってくる以上
多少の好意は先入観としてあるかもしれませんが。

私が大学生だったとき
英語のコミュニケーション講義で英人男性に教わっていました。
彼は私たち生徒が積極的に会話などをしないこと、
何かを問いかけても答えずニヤついてばかりいることに苛立っていました。
それが一度爆発して「なぜあなた達は何の反応もしないのですか。大学に何をしに来ているのですか」という疑問を怒りとともにぶつけられたことがあります。

私個人のことを言うと
高校まで英会話をする機会がほとんどなく、いざ喋ろうとしても恥ずかしさ等が先に立ってしまったこと。
ニヤついているような表情は先生を馬鹿にしているのではなく、バツの悪さをごまかしていたからなのですが。
でもわざわざイギリスから日本へ語学教師としてやってきた彼にとって
そのような光景はとてもショックだったのだろうと思います。

サッカープレミアムリーグのリヴァプールが好きな、あのイギリス人の先生は
日本のことをどう思っているんだろうか。失望してしまっただろうかとふと考えてしまいました。
返信する
Unknown (cooljapan)
2012-04-25 22:50:09
磐井さん、コメントありがとうございます。

>彼は私たち生徒が積極的に会話などをしないこと、何かを問いかけても答えずニヤついてばかりいることに苛立っていました。
それが一度爆発して「なぜあなた達は何の反応もしないのですか。大学に何をしに来ているのですか」という疑問を怒りとともにぶつけられたことがあります。

彼女とは友人で直接話すこともあるのですが、ALTである彼女も、やはり日本の高校生がシャイで、あまり反応がないことは大きなフラストレーションだと言っていました。

日本人があまり自己主張や発言をしないのは、そうしないと不利益をこうむるような環境にいないからというのがいちばん大きいかもしれません。大陸では、激しい自己主張をすることで生き抜いていくほかない風土なのでしょうね。外国人は、そういう背景まで理解するのはなかなか難しいでしょうが。

返信する

日本についてのアンケート」カテゴリの最新記事