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日本の長所02:自己評価が低い日本人

2010年04月10日 | 日本の長所
BBC(英国放送協会)が中心となり、各国が世界に「好影響を与えているか」「悪影響を与えているか」を聞く調査については、このブログでも2回取り上げました。

世界でいちばん好影響を与える国は日本

日本「世界に良い影響」

2006年から行なわれているこの調査で、世界に肯定的な影響を与えている国の1位は3年連続で日本だったので、日本でもインターネットなどではかなり取り上げられました。

2009年に結果が出た4回目の調査では、21か国対象の世論調査で、「日本は世界に良い影響を与えている」という評価は56%となり、前回の調査と同じ数字でした(「悪い影響を与えている」は23%)。ただし順位は下げて、トップのドイツ61%、2位の英国58%、3位のカナダ57%に続き、日本は4位でした。

56%という数字は変らないのに順位を下げた理由はよく分からないのですが、調査方法に何かしら変更があるのかも知りません。この点は、のちほどよく調べて見たいと思います。

今日、この話題を再び取り上げたのは、別の観点からです。2008年(3回目)からは、日本の影響に関して、日本の世論調査結果もふくめることにしたことで、どのような変化が起ったかということです。2008年の調査結果では、好影響では日本とドイツが56%ずつで並びましたが、悪影響という評価ではドイツが18%だったのに、日本では21%だったので、総合的にはドイツが1位ということになります。

ところが、自国民についての評価の内訳を見ると、ドイツ国民は75%が「自国は世界に好影響を与えている」と回答し、10%が「自国は悪影響を及ぼしている」と回答していたのです。一方、日本国民は36%が「自国は好影響を与えている」と回答し、15%が「自国は悪影響を及ぼしている」と回答したのです。

ドイツ国民の自信の数字75%と日本国民の自信のない数字36%の差は、当然全体の調査結果にある程度の影響をおよぼしているでしょう。

自国の世界に対する影響力を尋ねると、日本国民は世界で最も謙虚で否定的だったという結果が出ているのです。ちなみにアメリカ国民が次に謙虚で、56%がアメリカが世界に肯定的 な影響を与えていると回答しました。反対に、91%の中国人と、87%のロシア人が自国が世界に対して肯定的な影響を与えていると回答したということです。(増田悦佐『格差社会論はウソである』、「Global Views of USA Improve (2008.04.01)」参照)

何を問題にしたいのかというと、世界でもっとも好影響を与えていると世界中から見られている当の日本人が、世界でもっとも自己評価が低いということです。つまり自分の長所がいちばん分かっていないのが日本人なのではないかということです。
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