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クールジャパン★Cool Japan

今、日本のポップカルチャーが世界でどのように受け入られ影響を広げているのか。WEB等で探ってその最新情報を紹介。

マンガは世界にどう広がっているか01

2007年12月01日 | マンガ
インターネットを検索していて、『をちこち(遠近)』という、日本で唯一の国際交流専門誌があるのを知りました。国際交流基金(ジャパンファウンデーション)が隔月で山川出版より発行しており、№19(10・11月号)は、マンガを特集しています。さっそく取りよせて見ました。たいへん面白く、ここで紹介するのにピッタリなので何回かに分けて紹介したいと思います。

最初に「マンガは文化の相互理解をもたらす」という夏目房之介氏と山田奨治氏の対談が掲載されています。夏目房之介氏は、1950年東京生のマンガ・コラムニスト。著書「マンガはなぜ面白いのか」「マンガ 世界戦略」等。

対談の中で興味をもった話題をいくつか取り上げると、

1)マンガ・アニメともにアジアと欧米では、人気の作品や系統に違いがあるという。『一休さん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』『ドラえもん』は欧米にはととんど入っていないという。アジアでは、必ず日本の企業がスポンサーについたが、欧米ではそれはなかったのも一因という。

また欧米に日本アニメが入っていくとき、もとのストーリーラインがほとんど帰られてしまう例もあるという。たとえば『風の谷のナウシカ』は、環境問題を提起するようなシーンがカットされたなどの例もある。アメリカでは、アニメは本当に単純なストーリーでしか受け入れられないようだ。しかし、コアなファンはそれでは飽きたらず、もとの日本語版を求めようとする動きも起こっている。

マンガが世界にどのように受け入れられてるのか、というひとつの事実の中に、比較文化や、文化交流、文化の相互作用といった面からも、きわめて興味深い様々な現象が浮かび上がってくるようですね。この雑誌を手がかりに、いろいろ見ていきたいと思います。

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★現在、ブログなどで 「はだしのゲン」を世界へ!! という取組みを行っています。アニメ『はだしのゲン』を世界中の人に少しでも多く見てもらい、原爆の実態を知ってもらおうという運動です。IMDbという世界的な映画情報サイトでアニメ 『はだしのゲン』 に投票していただき、このアニメの存在を世界に知ってもらうことを呼びかけています。

皆様による、数分でできる投票が、あと300集まれば、このアニメが、アニメランキングのトップ10内に躍り出て、世界にその存在を知られる可能性が見えてきます。

ぜひ投票をお願いします。またブログ「はだしのゲン」を世界へ を紹介していただいたり、呼びかけ文 をブログやメールに貼り付けていただけると、なお目標が実現しやすくなります。詳しくは、呼びかけ文 や、 「はだしのゲン」への投票を!! をご覧ください。

『ドラゴンボール』がハリウッドで実写化

2007年11月23日 | マンガ
この数日、クールジャパンのブログで取り上げたいニュースが目白押しですね。仏タイヤ大手ミシュランがレストランを星の数で格付けする「ミシュランガイド」東京版が発表されたこと、そして、京都大のグループが、あらゆる臓器・組織の細胞に変化する能力を持つ「ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の作製に世界で初めて成功したニュース。いずれも追って取り上げたいと思います。

しかし、このブログは、日本のポップカルチャーの話題を中心としているので、今日は『ドラゴンボール』の話題をまず紹介。

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かなり前から、ハリウッドで『ドラゴンボール』が実写映画化されると噂のあったのですが、なかなか実現しませんでした。これまで多くのアニメ、マンガの実写化が噂されていたなかで、もっとも長くその実現への動きが伝えられ、そして何度もその頓挫の報道が繰り返されたのは、やはり『ドラゴンボール。しかし、ついに『ドラゴンボール』の実写映画が現実のものとなるようです。

鳥山明原作の少年漫画『ドラゴンボール』は、1984年から95年まで全42巻で完結しました。その爆発的な人気は、日本だけで合計2億冊という驚異的な販売部数を記録。アニメ・ゲーム・キャラクター商品などの収益は米国で4000万ドル(約44億円)を上回るといいます。韓国でも、同作品を連載した少年漫画雑誌「IQジャンプ」が当時、1号当たり50万部近く売り上げ、漫画界の伝説になっているとのことです。

その実写映画化に乗り出したのは、ハリウッドの映画制作会社・20世紀フォックス。世界的ベストセラーだけに、その顔ぶれも超豪華。

『ドラゴンボール』の熱狂的なファンとして有名な香港の映画監督兼俳優チャウ・シンチーがプロデューサー、『宇宙戦争』でトム・クルーズの息子役を演じたハリウッドの新鋭ジャスティン・チャットウィンが主人公の悟空役、『ファイナル・デスティネーション』の監督で『Xファイル』のシナリオを書いたジェームズ・ウォンが監督を務めるといいます。今月末にクランクイン、2008年8月15日に全世界で公開される予定。(朝鮮日報/朝鮮日報JNS 2007/11/21 09:43:42 などを参考にした)

また、メキシコEl Norte紙によると、『ドラゴンボールZ』はメキシコ・ドゥランゴ州で全体の8割以上を撮影することがほぼ決定したとのこと。。

「ドゥランゴ州はホテル、人員、輸送サービスや機材、スタント、そしてレストランに至るまで、撮影に関するあらゆるニーズを満たしている。この作品によって、ドゥランゴの都市には約750の仕事と金の流れがもたらされるだろう」とはドゥランゴの撮影コーディネイターの話です。ロケ地をドゥランゴ州に決定したのはFX監督のアリエル・ショーだといいます。

人気漫画『ドラゴンボール』のイメージが、実写化でどのように再現されるのか、期待を裏切らない映画になるのか、楽しみなところです。

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日本の「漫画」にすっかりはまったフランス

2007年09月09日 | マンガ
中央日報の記事を紹介しましたので、ついでの同新聞の別の記事を紹介します。本年2月26日付け中央日報日本語版(http://japanese.joins.com/)です。

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 フランスパリのシャンゼリゼの中央にある大型書店ビルジン。入口の両サイドに設置された10メートルの大型ショーウインドウには日本漫画の表紙と関連キャラクターでいっぱいだ。フランスが誇る気高い作家の写真は1枚も見えない。4月の大統領選挙を控えて溢れ出ている政治である紹介パンフレットも目に入らない。

書店の中に入ると4メートルの高さの広告塔がぐんとそびえている。やはり日本マンガのキャラクターだ。「あなたはどんな(スタイルの)漫画か」というコピーが書かれた広告塔に人気の日本漫画の表紙が印刷された大型のポスターがあちこちに貼り出されている。

パリなのか東京なのかこんがらがりそうだ。日本の漫画がフランスに輸出されてから15年。鼻っぱしの高いフランス出版。本屋街で漫画は最高の人気の文化商品として定着している。

◆絵本も2冊のうち1冊が漫画=ビルジンの2階売場は日本漫画一色のような感じだ。この書店は漫画が人気を呼ぶと昨年、専用コーナーを既存の2倍に近い130坪に広げたが、いつも若者で足の踏み場がないほどだ。このコーナー職員のジュリアンさんは「平日にも若者が1日中ごったがえしている」とし「このごろ『NARUTO』『ワンピース』『デスノート』のような人気シリーズが1日数十~数百冊ずつ出る」と話す。

フランス最大書店チェーンであるプナックの青年コーナーチーム長ナディア・クロブニコプさんは「統計によると、フランスで出版する絵本も2冊のうち1冊が日本の漫画」とし「フランスで漫画の人気はもうずいぶん前からあるので驚くほどではない」と話す。「2005年、全国プナック売場だけで、日本の漫画が6400万ユーロ(約102億円)分が売れた」と紹介した。

漫画関連インターネットサイトなどによると1990年代初盤、フランスに初輸出された漫画は着々と販売を増やした。特に2000年代に入り、爆発的な増加傾向を見せている。2002年2億6000万ユーロ、2005年4億6000万ユーロ、昨年5億6000万ユーロで5年間、売上げが2倍以上に増えた。昨年フランスで翻訳、出版された日本漫画は1600種にのぼる。1日に4~5種が新たに出るわけだ。

◆『ドラゴンボール』から『神の雫』まで=フランス出版業界は最近、日本漫画を買い求める成人読者が急激に増えているという点に注目している。ビルジンのマンガチーム長エリック・ギャルニさんは「90年代は10代初盤の読者一色だったが、最近は成人層が25%程度はいる」と話している。日本漫画の消費層が30~40代まで広がりながら売上が大幅増加しているというのだ。彼は「15年前『ドラゴンボール』にハマった青少年たちが成長し『ソムリエ』や『神の雫』のような成人対象漫画に目を向けているからだ」と分析した。

日本などアジア地域の漫画の翻訳・出版に関与しているローレンスさん(パリ8大学博士課程)は、「現在20~30代のフランス人のかなり多くが日本漫画のファン」とし「彼らは幼いころから日本の漫画キャラクターとストーリーの展開に慣れて大人になり、そのままはまっている」と話した。また「その根本としては寿司、ハローキティ、ドラゴンボールに代表される日本文化商品が10年前に同時上陸し、フランスの若者たちが日本文化に浸かったから」と説明した。

パリ=チョン・ジンベ特派員 2007.02.26 10:31:07

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確かに「クールジャパン」という用語自体はあまりつかわれていないようですが、こういう記事や今年のJapan Expoに7万人が集まった等々の記事を読むと、「クールジャパン」という言葉で呼んでよい現象が、少なくともフランスでは起っていると言ってよいのでしょう。それにしてもこういう記事が日本の新聞では眼にされず、韓国の新聞に掲載されて「へー、そうなんだ」と知るのも、また複雑な思いが湧きあがるのですが。

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皆様による、数分でできる投票が、あと380集まれば、このアニメが、アニメランキングのトップ10内に躍り出て、世界にその存在を知られるようになるのです。

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日本風マンガでシェークスピアを読む英国人

2007年08月25日 | マンガ
文豪・シェークスピアを生んだイギリスで、彼の作品が日本風のマンガに脚色され人気を呼んでいる。『ロミオとジュリエット』『ハムレット』などシェークスピアの代表作が今月初めイギリスのマンガ専門出版社から196ページのマンガ書籍として出版された。「マンガ・シェークスピア・シリーズ」は、登場人物名は原作と同じだが、時代背景や主人公のファッションはアレンジされている、時代や国境を超えたスタイルのマンガだ。

例えば、マンガ『ロミオとジュリエット』は原作の時代背景(ルネサンス時代のイタリア)とは違い、現代の東京で対立するモンターギュ一族とキャプレット一族という二つのヤクザ一家に生まれた男女のラブストーリーとなっている。

また、二人を結び付けようとするロレンス神父はマンガでは日本の僧侶だ。ロミオはポップグループのリードボーカルで、ジュリエットは夢見る女子高生として登場する。ジュリエットはミニスカートにルーズソックスというスタイルが好きだが、時には着物も着る。二人が死に至るのも「最先端の通信手段」が使えなくなることがきっかけだ。京都へ旅行のため向かったロミオが、コンピューターのサーバーがダウンし電子メールを受け取れなくなり、ジュリエットの偽りの死について情報を得られなくなることから、結局二人は悲劇の道をたどる。

『ハムレット』は今から100年後、2107年のサイバーワールドが舞台となっている。地球温暖化による気候の変化で自然災害に見舞われるようになった地球が背景だ。コンピューターチップを体に埋め込んだ主人公たちは、映画『スタートレック』に出てくる宇宙服のようなスタイルで登場する。

イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙は「簡潔ながらも原作の言葉を生かしている」と評価している。

ロンドン市内の大型書店で働くジョン・スコットさんは「独特の時代背景のせいか、かなり多くの人が“マンガ・シェークスピア”を買っていく」と話す。書店に来たフレーザー・ブラウンさんは「イギリスのシェークスピアと日本のマンガを融合させたのは奇抜なアイデア」と言いながらも「マンガ好きで想像力豊かなイギリス人に大変な人気となるだろう」と予想している。

(朝鮮日報日本語版2007/03/19  ロンドン=金泳鎮(キム・ヨンジン)特派員)

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こんなところにも日本のマンガの影響があるのですね。マンガ『ロミオとジュリエット』が、現代の東京で対立するモンターギュ一族とキャプレット一族という二つのヤクザ一家に生まれた男女のラブストーリーとなっているということは、東京やその文化風俗が、何かしらcoolなものとして認識されているということなのでしょうね。日本の内側にいると、そういう外側からの感覚というのは、なかなか分からないのですが。

麻生外相、メキシコで「漫画外交」展開

2007年08月18日 | マンガ
 【メキシコ市=松永宏朗】メキシコ訪問中の麻生外相は17日夕(日本時間18日午前)、メキシコ市内の日墨学院を視察し、日本史や世界史などの漫画セットを寄贈した。

 漫画好きで知られる麻生外相は「最近の日本文化を代表する漫画を皆さんに贈りたい」と述べた。生徒からは、外相の好きな漫画のキャラクターやメキシコで人気の日本漫画に関する質問が相次いだ。

 麻生外相は、これに先立ち、同国外務省で会談したエスピノサ外相からもメキシコで人気の日本の漫画「聖闘士星矢」のスペイン語版を贈られるなど活発な“漫画外交”を展開した。(読売新聞 - 08月18日 13:01)

◆さすが麻生外相ですね。

ただDaily Sports 紙によると「麻生外相、漫画談議でたじたじ」という見出しで、「麻生氏は大の漫画ファンとして知られるが、在校生からメキシコで人気が高いという漫画「るろうに剣心」について質問され、たじたじとなる場面もあったという。」

ところで麻生太郎氏には『とてつもない日本』(新潮新書2007年6月発行)という本があります。麻生外相のマンガ好きは有名ですが、この本の中にも、「若者のソフトパワー」という一節があり、日本のポップカルチャーの世界への広がりについて触れています。

少しだけ紹介しましょう。アジアで日本語を学ぶ子供の人数は、1990年に比べ2003年は、倍以上に増えて230万人だということですが、その理由を麻生氏はこう述べています。

ひとつは、テレビから流れてくるアニメの主題歌が日本語だということ。次はテレビゲームで、他の人より早く攻略するのに、日本語の攻略本を買って、必死に日本語で読もうとするかだだそうです。日本のポップカルチャーが自然に、子供たちの間の日本語熱を高めているのだということです。

私も、youtubeでJpopの下につけられた世界中の人々のコメントを読むと、歌詞の意味を知りたいために、日本語を習いたい、日本を習っている、などの書き込みがとても多いのに気づきます。

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皆様による、数分でできる投票が、あと420集まれば、このアニメが、アニメランキングのトップ10内に躍り出て、世界にその存在を知られるようになるのです。

ぜひ投票をお願いします。またブログ「はだしのゲン」を世界へ を紹介していただいたり、呼びかけ文 をブログやメールに貼り付けていただけると、なお目標が実現しやすくなります。詳しくは、呼びかけ文 や、 「はだしのゲン」への投票を!! をご覧ください。