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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

安全保証、品質保証の肝

2007-09-03 22:27:09 | 安全・品質
安全保証、品質保証の最重要ポイントは「一度発生させた事故は二度と発生させない」こと、つまり再発防止である。これの積み重ねにより、事故は漸近線的にゼロに近づいていく。ISO9000もこれを中核思想としており、「是正処置」という用語で再発防止を定めている。

再発防止は事故の真の原因を究明し、その対策を打つことによって実現するが、このときの禁止事項は、原因を人に求めてはいけないということである。「不注意」や「思い込み」「失念」等は真の原因にはなり得ない。何故ならば意識には確実な再発防止対策を施すことが不可能だからである。作業者に、「不注意」「思い込み」「失念」があったとしても事故は発生させない、そのような対策を設けることが本当の是正処置である。すなわち、真の事故原因はシステムに求めなければならないということである。

◎事故は必ず起きる(恒久的にゼロにはならない)
「だから事故発生率の下限値を下げる努力が必要」

◎人為的ミスは事故の真の原因には成りえない。
(再発防止の観点から)
「絶対にエラーを起こさない人は、もはやヒューマンではない」

◎対策は、意識ではなくシステムに対して行わなければならない。
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否定ではなく認め合う

2007-09-03 00:37:18 | 思索
唯我論で考察したAタイプ宇宙とBタイプ宇宙、観念論的一元論と唯物論的一元論、プラトンの”イデア”とアリストテレスの”形相”、それからデカルト的な二元論、神が創った世界と悪魔が作った世界、はたまた世界が創った神と悪魔。

他にも様々な世界観がありますね。これらはポジネガの関係であったり、お互いを否定しあったり、超越的に独立しようとしたりするのですが、論理で肯定も否定もできないわけですね。一つ言えるのは、異なるそれぞれの世界に自らを置いて眺めたらその時、その世界が”真”になり、その他の世界は”偽”となるということですね。

だから今、全ての世界はそれぞれに”真実”と考えて良いように思えます。

例として、精神は物質に従属するという、マルクスの弁証法的唯物論を考えてみても、平成9年から平成10年にかけて自殺者が急増し3万人を超えたという事実と、同時期に急激なリストラが行われており、自殺者の半数以上が無職者(50歳以上)という社会現象の事実を相関的に見れば、これもまた真実ではないかと思えてきます。

今後また新しい世界が生まれる可能性もありますが、自分をどの世界に置くかという自由は個々人それぞれ与えられていますね。そして今、自分はどの世界に立っているのかを確認すること、また場合によっては違う世界に自分を置き換えてみること、それが人の成す(べき?)行為ではないでしょうか。

異なる世界に立ち、互いに否定しあうのは、無意味かつ愚かであることは論理として明白です。有史以来顕著化し現在にまで至っている宗教戦争はこの愚かさの顕われように思えます。だから、他世界を否定するのではなく、また自らの世界に取り込もうとするのではなく、他世界を”それも真実”と認め合うことが、現時点では必要なことではないのかと感じています。

と同時に、人は世界を統合する(唯一世界を求め解明する)努力を決してやめません。これをやめることは”人類の死”であるかも知れません。それが一体いつになるのか想像もつきませんが、今現在は、異なる世界を認め合うことと、飽くなき探求を継続することが敢えて言うなら、人の生きる姿勢と意味ではないかと思います。どの世界に住もうと、人は生き、また死に、生まれ生み、世代を交代し、喜び悲しみ、思考し、感動する、これは一切変わらないのですから。
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