electric

思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

人間はもうだめかも

2010-04-07 22:33:42 | その他レビュー
アメリカの臓器移植手術の件数は年間2万件で世界第一位。中国の臓器移植手術の件数は年間1万1千件で世界第二位。日本の臓器移植手術の件数は年間約200件。

アメリカの子供の誘拐による行方不明者は年間7万人。日本の場合は年間約200人。

中国政府は、移植手術に使用する臓器の6割は死刑囚のものと公表しているが、実際の処刑者数は年間1千数百人。移植手術の件数の2割にも満たない。いったいドナーは何処にいるのか?中国で移植手術を受ける人の多くは日本人を含む外国人。

臓器売買は今や世界のビッグビジネスになりつつある。
臓器売買がビジネス?(考えられない。マジか!?)

以上、諸々のWeb情報にて。

法輪功(Wikipedia)
国連の申立書や、アメリカ議会の605号決議案可決となると、たぶん事実なのだろう。
これはいったい何だ?ヒトラーやスターリンやポルポトよりも酷い。人は苦難の歴史からいったい何を学んできたのか。(いや、人は学ばないのだ)
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FFCC

2009-12-01 22:59:41 | その他レビュー
ファイナルファンタジークリスタルクロニクル(FFCC)は2003年8月8日にスクエアエニックスから発売されたニンテンドーゲームキューブ用のソフトで、別売のケーブルでゲームボーイアドバンスと繋ぐことで最大4人まで同時プレイができた。

魔物や瘴気から村を守っているクリスタルを、年に1度清めなければならないので、そのために必要なミルラ(命)の雫を探しに旅をするキャラバンたちの物語。全32種類のキャラクターのうち好きなキャラを選んで、名前、職業も決めることができた。

ゲームは雫を3滴集めればその年は終わり、また次の年と進んでいくので終わりがないように思えるが、特定のイベントをこなしてラスボスを倒せばエンディングをみることができる。つまり、どこで雫を取るかは自由、いつエンディングを見るかもプレイヤーの自由だった。

このゲームは1人プレイでもそれなりに楽しめるが、マルチプレイにおいてこのゲームならではの真価が発揮される。FFシリーズとしてはかなり趣が異なっており、FFが好きな人もそれほどでもない人も、ともに楽しめる秀作だと思う。
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パケホーダイダブルの実際

2009-11-08 19:19:01 | その他レビュー
私の2009年8月の通信パケット数が207,604パケットだったことは「docomo フルブラウザの注!」2009/10/30 でも触れましたが、因みに、子供が所持するケータイの通信パケット数は727,288パケットで、その内272,797パケットがフルブラウザ通信によるものでした。ワンクリックでフルブラウザが立ち上がるので、さして意識することなく(別途料金であると思わず)何回かgoogle検索などをやっていたようです。

さて、いま改めて「パケホーダイダブル」の料金システムですが、添付の図は試みとして1ヶ月スパンで傾向を見たものです。

docomoのカタログやパンフレットでは、傾斜部分が強調されて説明されており、上限の52,500パケットを超えてから先はわずかしか示されていません。よってとても合理的に見え安心感が得られます。(この料金プランは大ヒットしたことでしょう)。しかし1ヶ月スパンでみると多くの場合このようなグラフになるはずです。つまりインターネットを日常的に活用しているほぼすべての人が1週間程度で上限に達するということです。赤のラインは新規契約を終了したパケホーダイです。おそらくdocomoは「+α」分の増益に成功したことでしょう。それで今までの赤字分が埋まったのか、黒字が増えたのかはわかりませんが。

関連記事:docomo フルブラウザの注! 2009-10-30
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ATOKに感動

2009-11-02 14:47:45 | その他レビュー
MS-IMEのできの悪さ、特に最近のIMEのバカさかげんには、ほとほと呆れている。たぶんIMEの売りでもあろう学習機能の頭の悪さは特筆もので、変な風に変な風にと学習していく。近頃、「西日本」(にしにほん)という文字が変換できなくなった。仕方なく「西」と「日本」を別々に変換して何とか使っていたが、今度は「西」が変換できなくなった。「に子」とか「煮史」などと変換されるのだ。「西」は候補にもあがってこない。さすがに「東西」と変換して「西」を取りだすのもバカらしくなって(実際には怒りが爆発して)昔懐かしいジャストシステムのATOKを買いに走った。

インストールを終えてATOKを立ち上げると、その立ち振舞いの鮮やかさに感動の涙が出そうになった。これこれ、これですよ。まるでこちらの意図をくみ取っているかのような変換効率のよさ。その昔、まだWindowsも無かった頃、MS-DOSのフロッピーバージョンの「一太郎」を使って、まさにこの感覚で文字入力をしていたことを懐かしく思い出した。当時はワープロ本体にATOKを含めてフロッピーディスク一枚(1.44Mbyte)に収まっていたのだから、今思えばものすごい。

実は、ワープロも計算表も、そもそもOSもこの20年、実用レベルではそれほど進歩していないのだ。そんな風にも思えてくるようなATOKの素晴しさだった。
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docomo フルブラウザの注!

2009-10-30 11:35:19 | その他レビュー
まず結論からお話します。
近頃のdocomの携帯電話には「iモードフルブラウザ」なる機能がおまけ?として付いてきます。これはPC専用サイトも詳細に表示できる高機能なものですが、料金システムについては明確に示されていないのが実情のようです。はっきり示されているのはiモード同様パケット数に連動することと、上限額が5,985円であることのみ。

とあるショップの店員さんは次のように説明してくれました。
「iモードフルブラウザで一度でも閲覧すれば、上限額(5,985円)に達すると考えてください」

これが結論です。

添付図に、パケホーダイダブル(iモード、およびフルブラウザ)の料金システムを示しました。iモードの上限である52,500パケットと、フルブラウザによる上限の71,250パケットとの差は18,750パケットです。18,750パケットをデータサイズに換算すると、18750×128=2400,000byte(2.4Mbite)になります。例えばPC向けYahooサイトのトップページは約200Kbite(らしい?)なので、10ページ程度の閲覧で上限に達することになります。

もう少し簡潔にお話しましょう。
iモードであれフルブラウザであれ「1パケット=0.084円」、これが基本です。そして使用したパケット数の合計が支払い額になるということです。これはiモードのみを使用しても、フルブラウザのみを使用しても、iモードとフルブラウザを併用しても同じことです。

ただし、いずれにせよパケホーダイなのですから「上限パケット数:上限額」が定めてあるということですね。iモードは52,500パケット:4,410円が上限で、単独で使用しようがフルブラウザと併用しようが、とにかく52,500パケット:4,410円です。同様にフルブラウザの上限は71,250パケット:5,985円ということです。単独で使用しようがiモードと併用しようが、とにかく571,250パケット:5,985円です。言い方を変えれば、iモードのみの使用の場合、上限は4,410円、フルブラウザを併用した場合は、上限は5,985円です。

図の例1はiモードをの上限を超えて使用し、フルブラウザもある程度使用した場合の支払額です。例2はiモードを30,000パケット:2,520円、フルブラウザを20,000パケット使用して、計50,000パケット:4,200円の支払い額になる例です。このような場合も理屈上ありえないことはありませんが、実際はどうかというと極めて非現実的と言わざるを得ません。

実際としては、iモードのみを使用しても月に52,500パケット(上限)以内に収まることは非常に希だと思われます。個人的な話で恐縮ですが、私の2009年8月の通信パケット数は207,604パケットでした。ということは1日あたり6,697パケットということです。感覚としては、1日平均10~20分程度、googleやWikipedia等を閲覧しているだけなのですが、結果はこうなります。

iモードのみでも、ライトユーズに使っていて楽勝で上限を超えるということは、まさに正直な店員さんのいう、
「iモードフルブラウザで一度でも閲覧すれば、上限額(5,985円)に達すると考えてください」

ということです。
中には上限を超えない方もいらっしゃるでしょう。しかしそれはケータイでは「インターネットを利用していない」に等しいと言えると思います。今のケータイは「電話機能の付いたパソコン」なのです。そう捉えなければケータイを持ち歩く意味は希薄になります。

docomoのパンフレットやカタログには、iモードフルブラウザの上限パケット数等、ここに記述したようなことはまったく明記されていません。よって私はdocomoは非常にけしからんと思います(他社も似たようなものかもしれませんが)。例えば我が家の家族が使用している機種F02Aはワンクリックでフルブラウザが立上ります。私が使用している機種もメニューの中に「フルブラウザ」があります。

確かにフルブラウザの「初回立ち上げ時」には、注意書きらしき文言がズラズラとでてきますが、これもPCにアプリケーションをインストールするときに、「同意する」「同意しない」を選ばされるのと同じこと。使いたいアプリをインストールするのに「同意しない」を選ぶ人はまずいないでしょう。長ったらしい注意書きやことわり事を全部読む人もたぶんいません。

分かりやすいハッキリとした説明がなく、「上限でとまるから安心」という雰囲気を漂わせながら、容易にフルブラウザが立上ってしまうような設計。これって、ほとんどワンクリック何チャラのようなものじゃない?

関連記事:パケホーダイダブルの実際 2009-11-08
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議事録とは何ぞや

2009-09-05 01:46:00 | その他レビュー
会議や打合せには必ず目的がある。その目的とは議題に対して、その時点における回答を与えることである。会議におけるディスカッションは議題が回答を得るまでの過程であり、ストーリーである。また論理の組立てである。様々な軌跡を描く思考の流れとも言えるだろう。

これは数学問題を解き回答を得ることにも似ている。与えられた数学問題の直後に回答を記述することはまずない。回答に至るまでには必ずいくつかの計算過程を通らなければならない。証明問題などは論理の組立てそのものである。しかし議論の目的にのみに着目すれば、回答あるいは結論のみ得られればそれでこと足りる。では、数学問題の計算過程を記述したものとはいったい何なのか。またそれは何を意味しているのか。

これを会議に置き換えるなら、これこそが議事録に他ならない。そして議事録とは対象とした議題が、如何なる過程を経て、どのような論理の組立てによって、思考がどのような軌跡を描いて結論に至ったのか、回答を得たのかを説明するものである。数学問題の計算過程と等価とみなすことのできる記述、これが最も簡潔な議事録と言えるであろう。また極めて秀逸な議事録であると言えるであろう。つまり議題と結論を結びつける要素はすべて揃っており、不要なものは一切無い。

しかし、秀逸であることに違いはないが、これを議事録の理想と決め付けるものではない。そもそも人が語り合う会議は数学ではない。論理と理論、およびメカニズムによって回答を得る数学と異なり、人は多くの場合、論理と感情の交点から回答を得る。数学の計算過程はまったく無味乾燥であるが、人の手になる議事録には多かれ少なかれ味わいがあり、書く人によって味わいが異なるのもそのためである。

議事録の定義付けにも幾つかの方法があろうが、要は議事録に何を求めるかによって大きな差異が生じる。行われた会議が業務の的確かつ確実な遂行を目的とした手段であるなら、記述内容の客観性は高いほどよい。つまり、おのずと数学の計算過程に近い内容の議事録になる。結果として文字数が最少となるためボリュームの小さな簡潔なものになる。故に要点が浮き彫りになる。片や、場の雰囲気や出席者の気持ちなども含め、可能な限り忠実に会議の様子を再現することを議事録に求めるのであれば、議題に直接関係がないものであっても情報量は多いほどその目的に接近する。これの究極が録音であり、昔でいうところのテープ起こしである。業務の一環とはいえ、状況によってはこのような記録や記述が必要となる場合もあるであろう。

しかし、もし議事録に求めるものを取り違えた場合は、ノイズだらけで極めて要点が読み取りにくい等の問題が発生し得るので、この点要注意である。

議事録には両極がある。一方が数学計算であり、他方が録音である。その折々に対応して、この両極の範囲内のどこかの点に求められる議事録の姿が存在する。「文書によって、第3者にいったい何を伝えたいのか」。文書作成の基準、および方法論の起点はこの一言に尽きるであろう。
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バイオハザード4

2008-10-14 23:49:55 | その他レビュー
オリジナルのバイオハザードが創出した恐怖空間は偉大でさえあった。もちろん、ただ恐怖感だけをとらえるならサイレントヒルのような亜流でも十分ではあったが、システムや各種設定、物語の流れ、テンポ、展開などが絶妙に設計されていたことがバイオハザードをあれほどの傑作に仕上げたのであろう。しかるにこれは何だ?オープニングこそワクワクさせてくれるものの、その後は平板、単調に難所という難所が延々と積み重ねられているだけ。難所では即死するように作られていて、何度も死ぬことを繰り返しながら攻略の方法を探すことになる。つまり「死ぬかもしれない」という緊張と恐怖の継続がバイオハザードの醍醐味であったものが、もはや必ず死ぬわけだから、さして恐くは無くなってしまう。あとは如何にうまく照準を合わせて敵を倒すかという射的の楽しさ?だけ。弾丸も色んな所から補給できるようになっているから、弾切れをさほど心配することなくバンバン撃ちまくれる。これも全体を大味にしている一因だと思うが、確かにこの難度に弾切れまで加わればたまったものではない。しかしまあストレス溜まりまくり、爽快感無く後味悪し。イベントシーンでまでモグラ叩きを強いられるのにはもう脱帽であった。しかしながら、怒りを抑え我慢と忍耐を重ねてなんとか終了し、何処で何が起こるかがわかってしまえば、2回目はがぜん楽しいシューティングゲームの傑作へと変貌する。これほどおもしろいシューティングはザラにはない。初回は長い長い予行演習で2回目が本番という何とも風変わりなゲームである。
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同級生

2008-10-14 23:32:56 | その他レビュー
美少女ゲームの伝説的名作。
本格的恋愛シミュレーター。

たかがエロゲーと侮りなさるな。これは極めて完成度の高い、バーチャルを忘れさせるようなリアリティを持つ青春恋愛シミュレーター。主人公への感情移入は必至。特にセリフが素晴らしく、言葉を交わしているうちにゲームの中に吸い込まれていく。各所にある分岐点では、「う~ん」と真剣に悩んでしまうことも。品格さえ感じさせるこの作品の美少女ゲームとしての最高峰の地位は、後にも先にも揺らぐことはないだろう。エルフはこの後、「メタルアイ」「シャングリラ2」「ドラゴンナイト4」「ワーズワース」と立て続けに秀作を放つが、満を持して発表された「同級生2」は期待はずれの凡作であった。
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窒息するオフィス

2007-11-02 21:39:50 | その他レビュー
(仕事に強迫されるアメリカ人)
ジル・A・フレイザー(著) 森岡 孝二 (訳)
岩波書店

今や旧来の感のある日本型年功賃金は、労働者の生活保障型賃金であったと言われる。年金、保険、家族手当、住宅手当、等の諸手当など、福利厚生にも重点が置かれ、経営者と労働者の関係は良き関係(コミットメント)の基に共に繁栄することであり、とりわけ終身雇用を前提としていることがそのことを明確に示している。これは、資本主義経済のもと、各企業は自由競争の原理に沿った活動を行いつつ、個々の企業内部では”社会主義的”な組織運営が行われていたと見ることもできる。これに対し成果主義賃金はどうか。労働者が受給する賃金は多くの福利厚生費が捨て去られ、成果給のみとなった。個人の生活の保障は、個人の能力と責任においてのみ行えということである。同時に終身雇用も捨てられた。つまり、かつて社会主義的であった企業内部においても、”自由競争原理”を導入したわけである。自由競争には当然、勝者と敗者が生まれる。飛躍的に成長する企業もあれば、大小を問わず倒産する企業もある。これは今や企業内部でも同じだから、勝者と共に敗者が必然的に生まれ、敗者は会社を去れということになる。これは純粋な自由競争の観点からは理にかなったことではある。新自由主義とも言われるが、経営者は自らと株主の利益以外には感心が無く、労働者はできるだけ低賃金で雇うことが理想的とされるのである。幸いにも日本においては成果主義賃金を導入した企業のほとんどが低迷し、見直しを余儀なくされているが、これを巧妙に取込み90年代に空前の好景気にわいたアメリカは一体どうなったのか。結果は本書に記述されている幾多の事例が示している。一部経営者と株主は巨万の富を得たが、大多数の労働者(ホワイトカラー)は生活苦と失業の恐怖にあえいでいるのである。これが原理主義的資本主義の本当の恐ろしさなのであろう。
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できる社員は「やり過ごす」

2007-10-21 19:05:30 | その他レビュー
高橋伸夫 著 日経ビジネス人文庫

著者は叙情性に富んだ理性的な人だ。これは本書が、理路整然とした冷徹と思えるほどの論理を「情熱的」に語っているからだけではない。このこと自体は読んでいてとても気持ちのいいことではあるが、それよりもむしろ、真実に至る事実分析のために、「叙情」に強く着目しているということである。客観的な科学的分析のために、これほど「叙情」にスタンスを置いた研究者は少ないのではないだろうか。しかし、理性と感情、この相反するものが一つの器に収まった「人」、人で構成される「組織」や「社会」を見るときに、この感情、つまり叙情のファクタを見落としてしまうと、真実が見えてこないのは当然と言えば当然である。人類が活動を始めて2万年この方、賢くなったはずの人間が、原始の頃と何ら変わりなく今なお戦争をし続けているという理由は、合理性などとは程遠く、大半を人の叙情に求めなければ見えてこない。

本書のタイトルになっている「やり過ごし」とは、「尻ぬぐい」「泥かぶり」を含めたもので、「やり過ごし」の意味は、上司に指示された業務が”重要ではない”と判断され、他にもっと重要な業務をかかえている場合は、上司もそのうち忘れるだろうと、あえてその命じられた業務を実行しないことを言う。「やり過ごし」は組織が活力を維持するためには不可欠なものであり、そのように行為できる社員が「できる社員」だと言うのだから、一瞬ギョッとしてしまう。しかしこれは「人の叙情(不確かさ)」を、つい忘れがちになっているからであり、真実は正にこの本が指摘している通りであり見事というほかはない。「上司は思いつきでものを言う」という格言(本)があったが、これにも相互にリンクする話であろう。
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Cyber-shot T20

2007-10-02 23:49:33 | その他レビュー
結論から言えば、室内や、屋外でも薄曇りの場合など、柔和な光源に対して本機はめっぽう強く、実に美しい画像を写し取る。画像品質は330万画素の名機coolpix880(ニコン)の画質と同等と言える。この鮮明極まる画像にはいろんな意味で驚いた。先ごろ購入したIXY DIGITAL 1000の画質が冴えないのはcoolpix880と同じ1/1.8型CCDサイズでありながら、IXYは1000万画素もあるので画素単位の面積が1/3と小さく、ノイズレシオが落ちるからだろうと納得していた。しかし、このT20は1/2.5型と更に一回り小さいCCDで、かつ810万画素もありcoolpix880と比べると画素の面積は約1/4しかない。画素の単位面積は大きいに越したことはないが、最終的な画像品質は一概には言えないという一般説もあり、T20の画質は事実としてこの説に軍配を上げている。やはりコンパクトディジカメは実際に撮り比べてみなければわからないということだろう。
しかしながら、晴天の直射日光など光線が強い場合には輪郭強調が効きすぎるのか、ノイズが目立つようになり画像がややザラついて見える。光が強くなるほどに真価を発揮したcooipix880とは対照的である。やはりこの辺りが1/2.5型CCD、810万画素の限界なのかもしれない。とはいえ、これもその他多くの1/2.5型CCDを搭載している機種と同程度ということであり、決して劣るものではない。むしろソフトな光源での画像品質が良すぎるのだ。このハイライトよりローライトが得意という性格に、光学式手ブレ補正機能が更にアドバンテージを与えている。しっかり構えれば、夜でも室内光だけでほとんどノンフラッシュでいけるのには驚いた。その他、手のひらにスッポリ入ってしまうコンパクトサイズが実にいいし、レンズがせり出さない分起動も速い。デザインのポイントであるスライドカバーがややダサくも感じるが、電源と連動しているのは機能的にとても使いやすい。個性的ではあるが秀作といえる一台だろう。
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なんとか会社を変えてやろう  

2007-09-17 22:28:46 | その他レビュー
柴田昌浩 著 日経ビジネス人文庫

問題点とは何か。これを余りにも的確に言い表しているので、随所で頷き、また、”そう!そう言いたかったんだ”という思いを代弁して、どんどん言ってくれる、その点では痛快無比、読んでいて胸のすく思いだ。例えば、「問題のある組織」を、”なるべく波風は立てたくない”という感覚が支配している状態、と一言で表しているが、正にその通りだと思う。また、「マネジメントに関する感度の悪い人」を、形式主義、権威主義、管理主義といった”型”を重んじるタイプの人、と言っており、これにも大いに賛成できる。更に、こんな問題ある組織であって、経営者がマネジメント感度の悪い人の場合、解決の方法はほとんどないので、できるだけ早く辞めて逃げ出した方がいい、と言い放たれており、思わず深い溜息をついてしまう。しかし、事実はその通りなのだ。

さて、この問題ある組織を変革し、健全な活力ある組織に改善していくことが、文化及び風土改革であり、その一つの手法が詳細に記述されているのであるが、この肝心な部分に可能性としての実感が湧いてこないのは、私の所属する組織が、もう処置無しの状態にあるからなのかも知れない。
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虚妄の成果主義

2007-09-02 21:42:11 | その他レビュー
高橋伸夫 著 日経BP社

企業が成果主義を制度として取り入れた場合、必然的に弱体化してしまうメカニズムを、豊富なデータと精密な解析により明確に論証している。社会科学としての現象を、これほど鮮やかに示して見せる著述も他に例を見ないと思えるくらいに鮮明である。また非常に平易に表現されており読み物としてもおもしろいので、時間の経つのも忘れて一気に読み終えてしまえる。まず最初の一ページ目でぷっと笑わせて、一瞬にして読者の心を掴んでしまうのは、著者がいかにも教師であるが故のワザの持ち主であることを伺わせる。情感を込めながらも、冷徹に科学的知見から精密に分析、考察され論証に至る過程は感動的でさえある。とにかくここに、成果主義がダメであることが証明されてしまったわけだが、恐らく予想される、成果主義擁護の立場からの反論がとても楽しみでもある。とは言え既に証明されていることへの反論であるから、屁理屈以外にはなりえないだろうが、その屁理屈の登場がまた楽しみだ。
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coolpix L11

2007-08-09 08:00:06 | その他レビュー
別にニコンに肩入れするわけではないが、ニコンはローエンドの機種でも手を抜いていないという印象。何やかや言っても結局は画質の良否。このL11は、最近購入した値段が2.5倍以上のIXY1000と比べても画質では引けを取らない。細部を見ると直線エッジなどにノイズが見られる場合も在るが、画像全体としての見栄えはむしろL11の方がいいかも知れない。画像のデータサイズが比較的小さいのも嬉しいが、何と言ってもこのカメラのアドバンテージは電源が単三電池2本であること。どこででも手に入る安価な乾電池だから、電池切れの際に大いに助かる。起動やレスポンスも速く、肩肘張らずに気軽にパシャパシャとスナップを取るには最高。coolpix L11とIXY1000を比べ見ると、今のコンパクトディジカメは価格差はあっても、画質に有意差は無いのでは?と思えてくる。ならば安いに越したことはない。あとは好みのデザインで選ぶということか。ということで、このcoolpix L11は超お買い得の一台といえそう。
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HD-DVDレコーダ

2007-08-04 01:21:45 | その他レビュー
長年愛用の、最近ではかなりガタが来ていたビデオデッキがとうとう壊れた。テレビの録画手段がないとなると、これはチト困る。さほど頻繁ではないが、予約録画をしておいて、あとで観たい番組もたまにあるのだ。というわけで新しいのを購入すべく電機屋さんに行ってみると、VHSのデッキなどもはや無きに等しい。これからはテレビを録画したいと思われる諸氏は、否応無くHD-DVDレコーダを買わされることになるのだ。まあそれはもとよりそのように理解していたし、昨今DVDレコーダの価格もかなりこなれてきていることもあり、購入対象ははなからDVDレコーダではあった。高額機種も低価格のものも理屈上画質に差はないはずだと決め込んで、最安値のTOSHIBA RD-E300を¥57000で購入。家に持ち帰りワクワクしながら箱を開けると、分厚いマニュアルが3冊も出てきたことに、まず驚かされた。こ奴は一体何物か。オレは何を買ってきたのだ。
大小2個も付いてきたリモコンを横目に、ともかくも電源を入れてみる。ディスプレイにWAITの表示、テレビ画面は真っ黒。10秒経過、まだWAITの表示、むむ? 20秒を経過しようとしたころ、ようやくテレビ画面にTOSHIBAのロゴマークが現れた。このレスポンスの遅さに鈍い小生もようやく気づいた。なるほどHD-DVDレコーダなるもの、こいつは機能を特化したスタンドアロンPCなのだ。まあ、HDDとDVDドライブを積んでいるのだから、それももっともなことである。相手がPCとなると腰を据えてかからなければなるまいし、分厚い3冊のマニュアルもうなづけるというもの。しかしこのマニュアル、中身は古のPCのマニュアルを髣髴とさせる悪書。何のことやらさっぱり分からんし、サポートセンターは土日休みで平日は6時まで。最低。やりたいのは番組を予約録画してDVDに落としたいだけ。たったそれだけのことに1時間以上もマニュアルと格闘し、なおできないという情けなさ。VHSデッキの代わりにと、安易にDVDレコーダを買った人は痛い目に遭うことだろう。この先、ユーザーインターフェイスが向上し、どんどん使いやすくなって行くだろうが、秀逸なマニュアルとサポートを充実させたメーカーが、きっとこの市場で勝利するに違いない。
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