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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

原発 緊急情報(41) 驚くべき千葉県

2011-03-30 22:48:55 | Web News
http://takedanet.com/2011/03/41_19d9.html

武田邦彦
平成23年3月30日 午後5時 執筆

3月30日、驚くべきニュースが流れた。

「千葉県八千代市の睦浄水場の入り口手前で22日に採取した飲用水から、大人の飲用基準(1キログラム当たり300ベクレル)を超える放射性ヨウ素131、370ベクレルが検出されていたことが30日、分かった。北千葉浄水場でも336ベクレル。

28日に採取した水から放射性ヨウ素は検出されておらず、県は現在、飲用を控える呼び掛けはしていない。」

えっ!と驚くニュースである.28日の水が大丈夫なのが30日に発表されている.つまり、1日後に汚染が判るのだから、22日の汚染が判ったのは23日なのだ。

その発表を抑えていた。そして28日に汚染がなくなったのを見て、30日に発表している. 発表を遅らせたのは、東電でも政府でもない。私たちの味方、自治体なのだ。私たちの最後の頼りは自治体が命を守ってくれることだ。

でも、現実はその間に、水道水を飲んだ市民は被曝した。千葉県民は県税は払わなくても良いだろう。

千葉県!!しっかりしてください。 自治体が住民を守らなければ誰が守るのですか!

千葉県の人は、発表された時にはすでに飲んでいる.
おそらくは東京の浄水所のことで、政府から圧力がかかったのだろう.その場合は、千葉県は「政府からの圧力の内容」を公表すべきであり、県民に汚染水道を隠す方向に行ってはいけない。何のための自治体なのだ。

このことで各地の水道の発表はまったく信用できなくなった。自治体は福島原発の責任を持っているわけではない。せめて、正しい情報を早めに報道して欲しい。

「水道は大丈夫だ」と言っているが、大丈夫ならなぜすぐ発表しないのか.私たち住民は飲んだものをはき出すことはできない。大丈夫なら隠す必要がない。大丈夫でないから隠す。

私たちは自分たちで警戒しよう. それは将来のある子供ための親の責任だ。負けるか!
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福島原発の汚染水、格納容器から

2011-03-28 21:19:56 | Web News
福島原発の汚染水、格納容器から 安全委が見解
「溶融燃料と接触し流出」

日本経済新聞
2011/3/28

東京電力福島第1発電所2号機の地下で高濃度の放射性物質が検出された問題で、国の原子力安全委員会は28日、「一時溶融した燃料と接触した格納容器内の水がなんらかの経路で直接流出してきた」との見解をまとめた。同委員会が格納容器内からの流出を認めたのは初めて。同原発では1、3号機などの地下でもたまった水からきわめて高い濃度の放射性物質が検出されており、作業員が近づけない状況で、同原発では深刻な事態が続いている。

同委員会は同日午前の会議で2号機のたまり水を検討。「格納容器内の水の漏洩が今後続いても、屋外では極端に高い線量を計測しておらず、現在実施している冷却方法は継続可能」と指摘した。さらに、タービン建屋地下の水が地中や海水に漏洩することを最大の懸念事項に挙げ、地下水や海水の放射性物質の濃度の測定強化が必要としている。

枝野幸男官房長官は28日午前の記者会見で、「溶融した燃料棒に接触した水が直接出ていることは大変残念な事態だが、これによる健康被害の拡大を防ぐ」と強調。「一時溶融した燃料と接触した水ということなので、継続的に溶融しているということではないのではないか」との見方を示した。

地震後、2号機は圧力容器内の水がなくなり、一時、「空だき」状態にあった。こうしたことなどから格納容器やそれにつながる圧力制御室、配管などが損傷した可能性が指摘されている。

奈良林直、北海道大学教授は「放射線量が極めて高いのは、破損した燃料棒の一部が格納容器に漏れている可能性がある。圧力容器の炉心の下には制御棒を出し入れするパイプがあるが、ここから溶融物が格納容器内に漏れ出たのかもしれない」とみている。
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福島原発は非常に深刻、独自に調査IAEA

2011-03-22 01:56:17 | Web News
福島原発は非常に深刻、独自に調査IAEA

読売新聞【ウィーン=佐藤昌宏】
2011年3月21日23時57分

国際原子力機関(IAEA)は21日、ウィーンの本部で、福島第一原発の事故に関する緊急理事会を開いた。

天野之弥事務局長は冒頭、「危機はまだ去っていない。状況は依然、非常に深刻だ」と述べた。その上で、「(1986年に発生した旧ソ連)チェルノブイリ原発事故を踏まえた現行の国際緊急対応体制は、現状に即していない」とし、見直しの必要性を強調した。

また、日本政府からIAEAへの情報提供不足が指摘された点を踏まえ、菅首相がすべての情報の迅速な提供を確約したことや、IAEAも独自に日本国内で放射性物質の測定調査を開始したことなどを説明した。
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フィルタ回路④ ひっくり返せば逆フィルタ

2011-03-21 20:17:46 | 電子回路
ひっくり返せば逆フィルタ

RLハイパスフィルタのRLを入れ替えればローパスフィルタになります。同様に、RCローパスフィルタのRCを入れ替えればハイパスフィルタになります。

つまり、ハイパスもローパスもCRだけでできてしまうということです。実際、微少電流かつ低周波(目安として1MHz以下)でのフィルタ回路はほとんどCRで設計します。コンデンサは品種が多く、目的のフィルタ特性に応じてセレクトしやすいのも理由の一つです。

ということで、CRの共振周波数

ω0=1/ CR f0=1/ (2πCR )

は非常に!重要な式なのです。何を忘れてもこれだけは覚えていること。これは肝に銘じていても損はありません。

関連記事:
フィルタ回路③ 微分回路と積分回路 2011-03-11
フィルタ回路① LRとCR 2011-03-03 00:31:41
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フィルタ回路③ 微分回路と積分回路

2011-03-11 21:26:31 | 電子回路
【フィルタ回路は微積分回路】

そもそも、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタは低周波除去や高周波除去目的として使用しますが、減衰帯域(除去帯域)は微分回路・積分回路としてアナログ演算に用いることができます。もう一度ボード線図を見てみましょう。

上がハイパス、下がローパスフィルタの特性です。ハイパスの場合、f0×0.1の周波数で位相が90°進んでいました。ということはVinがsin波の場合Voutはcos波になっているということです。つまり、これは入力信号を微分したことになります。同様にローパスの場合、f0×10の周波数で位相が90°遅れていました。ということはVinがcos波の場合Voutはsin波になっているということです。つまり、これは入力信号を積分したことになります。フィルタ回路では切り捨てられる部分も、演算回路として有効利用できるということですね。

関連記事:
フィルタ回路② ボード線図 2011-03-06
フィルタ回路④ ひっくり返せば逆フィルタ 2011-03-21
微分回路と積分回路 2008-10-16
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フィルタ回路② ボード線図

2011-03-06 20:23:32 | 電子回路
ハイパスフィルタとローパスフィルタの周波数特性(Vout / Vin)を図のグラフに表します。縦軸の振幅比、横軸の周波数共にログスケール(対数)で、このような特性図をボード線図といいます。

ハイパスもローパスも共振周波数:f0(ω0)を境にVoutが低減していくことが分かりますね。よってf0(ω0) をフィルタ回路では「カットオフ周波数:fc 」といいます。ハイパスではf0(ω0)の1/10の周波数でVoutは1/10となり、ローパスではf0(ω0)の10倍の周波数でVoutは1/10となります。f0(ω0)において位相回転が45°であることも重要ポイントです。


*カットオフ周波数を求める式のおさらい。

ω0=1/ CR[rad/sec]  f0=1/ 2πCR[Hz]
ω0=R/ L[rad/sec]   f0=R/ 2πL[Hz]

関連記事:
フィルタ回路③ 微分回路と積分回路 2011-03-11 21:26:31
フィルタ回路① LRとCR 2011-03-03
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フィルタ回路① LRとCR

2011-03-03 00:31:41 | 電子回路
図のVLとVcの値はどうなるでしょう。インピーダンス:ZL=ωL (Ω)、Zc=1/ωC(Ω)が、周波数に依存して抵抗値が変わることがポイントです。左の、抵抗分圧回路のVRなら話は簡単ですね。電源が直流であれ交流であれVRは次式で求められます。

VR={ R2/ (R1+R2) }×Vac

しかし、VLやVcの場合も、AC電源の周波数変化に対する応答の傾向をつかむだけであれば、抵抗分圧とまったく同様に考えて問題ありません。やってみましょう。

VL={ ωL/ (R+ωL) }×Vac    { } の中の分母分子をωLで割って、
VL={ 1/ (R/ωL +1) }×Vac  

この式より周波数:ωが限りなく大きくなるとVL= Vacとなり、限りなく小さくなるとVL=0となることが分かります。次、Vcにいきましょう。

VC={ ( 1/ωC) / (R+1/ωC) }×Vac   { } の中の分母分子にωCを掛けて、
VC={ ( 1/ (ωC R+1 ) }×Vac 

この式より周波数:ω が限りなく大きくなるとVc= 0となり、限りなく小さくなるとVc= Vac となることが分かります。(まあ、このように計算しなくても、ZL=ωL 、Zc=1/ωCからおおよその検討をつけることもできますが。)

そもそもフィルタとは必要なものを通し、不要なものを除去するものです。上のコイル回路は入力(Vac)の周波数が高ければ出力のVLは大きくなり、入力の周波数が低ければ出力のVLは小さくなります。これは高い周波数を通し低い周波数を除去していると考えられるので、これはフィルタといえます。そして、高い周波数を通すものを「ハイパスフィルタ」(Hi Pass)といい、低い周波数を通すものを「ローパスフィルタ」(Lo Pass)といいます。

図の回路の場合、コイル回路がハイパスフィルタ、コンデンサ回路がローパスフィルタということですね。蛇足ですが抵抗回路はフィルタではありません。

では少しくわしくフィルタ回路を見ていきましょう。RLフィルタ回路とRCフィルタ回路を一般化して描くと下図のようになります。だいぶ違うようにも見えますが、IN-GND間にAC電源をいれてみてください。さっきの回路と同じであることがじわじわ見えてくると思います。

さて、ではINにAC電圧を加えてみましょう。周波数は、まずはf0 (ω0)で表される共振周波数とします。共振周波数はCRの場合ω0=1/CR (rad/sec)でした。LRの場合は時定数=L/Rですから、ω0=R/L (rad/sec)となります。よってf0=R/2πL(Hz)です。この共振周波数ではRとLが同じインピーダンスになるのですから、直感的にVOUT=VIN/2になるのではないかという気がします。ところがどっこい、交流回路ではそうは問屋が卸してくれません。位相の問題があるからです。

Rの場合は両端の電圧と流れる電流の位相は同位相ですが、Lの場合は電圧に対して電流の位相は90°遅れます。Cの場合は電圧に対して電流の位相は90°進みます。

よってLCを含む交流回路は位相を扱うために、ベクトルで考える必要があるのです。ではRLのハイパスフィルタでやってみましょう。RとLは直列ですから電流i がRにもLにも流れます。i によってRの両端に発生する電圧VRはi と同位相ですから、ベクトル図ではi に重なります。しかしLの両端に発生する電圧VLはi に対し90°位相が進みますので、大きさはVRと同じですがi に直交して上向きになります。VR+VL=Vinですからベクトル和は赤矢印で示すVinのようになります。(左のベクトル図)

VinとVoutで構成される三角形は二等辺直角三角形ですから、Vinを基準(0°)とすると、VLは45°の位相進みであり、Vinに対する大きさはVL=Vin×(1/√2)となります。Vout=VLであり、1/√2 ≒0.707ですから、VoutはVinの約70%となります。直感的にVinの半分ではないかと思ったVoutですが、実際にはかなり大きな値でしたね。CRのローパスフィルタの場合は、ハイパスフィルタの逆になるだけですから、ベクトル図と結果のみを示します。

また、これは複素インピーダンス(ベクトルインピーダンス):jωL、1/jωC を使えば簡単な代数計算で解くことができます。下の「関連記事」を参照してください。 

関連記事:
フィルタ回路② ボード線図 2011-03-06
ベクトルと複素数 2010-12-18
複素インピーダンス(jωLと1/jωC) 2010-12-22 20:16:33
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